最終更新日:2026/5/12

独立行政法人国立印刷局

  • 正社員
  • 既卒可

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人
  • 印刷・印刷関連
  • 情報処理
  • 紙・パルプ
  • 化学

基本情報

本社
東京都

取材情報

事業について伝えたい

150年にわたる信頼をベースに、デジタル分野でも事業領域を広げる国立印刷局

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社会の変化に対応し、新たな価値創造に挑戦し続けています!

★Y.H.さん
 官報部・部長/1994年入局
★N.S.さん
 銀行券部研究開発管理G開発管理T・専門官/2010年入局
★S.T.さん
 官報部ベース・レジストリGベース・レジストリ運用T・主査/2012年入局

住所など制度横断的に多数の手続で参照されるデータを集約・標準化して提供するデータベースがベース・レジストリ。国立印刷局では、こうした社会の基盤を支える情報サービス分野にも携わり、長年の信頼に基づいて実力を発揮しています。

ベース・レジストリをはじめ今後のデジタル事業の展望について、3名の職員に話を伺いました。

「デジタル社会のトラストアンカー」としての役割を担っていく/Y.H.さん

国立印刷局の業務として一般の方に知られているのは、何といっても日本銀行券でしょう。他にもパスポートや切手、それから「国の公報」である官報。私たちはこういった、いわば国のインフラを支える製品や情報サービスを提供しています。どれも国民の皆さんからの揺るぎない信頼が求められるもので、私たちはこの信頼を守ることを使命としてきました。

近年では、国立印刷局の役割がデジタル分野へ大きく広がっています。その象徴とも言えるのが、今年度から業務を開始した「ベース・レジストリ」です。これは、行政手続きなど多くの場面で参照される情報を、正確かつ統一されたデータベースとして整備し提供する仕組みです。国民の利便性向上や行政運営の効率化をはじめ、デジタル社会を支える重要な基盤であり、私たちはその確実な運用を担う立場として、新しい挑戦を始めています。

これまで貫いてきた信頼を積み重ねる姿勢は、提供するものが紙からデータになっても同じです。むしろデータは一度誤ると広範囲に影響が及ぶため、正確性はもちろん、真正性や最新性の確保なども求められます。その責任感や使命感は、日本銀行券の製造業務などと何ら変わりません。長年培ってきた“確かなもの”を提供するこだわりは、デジタル分野でも存分に活きていると実感しています。

今後の展望としては、ベース・レジストリの運用業務を確実に担いつつ、安全・安心なAIの社会実装に向けた政府の取組に協力するなど、デジタル社会の実現に広く貢献していきたいと考えています。私たちは、いわゆる“現場”をもっている公的機関という強みを活かし、「デジタル社会のトラストアンカー(信頼を担保する主体)」となることを目指して、役割をさらに拡大していくつもりです。

皆さんには、国立印刷局の業務が幅広いことをぜひ知ってほしいですね。デジタル分野をはじめ、事業領域は広がっています。理系文系を問わず、社会の基盤を支えたいという思いがある方には、本当にやりがいのある環境だと思います。私自身、理系出身ですが総務部門など多様なキャリアを経験してきました。組織としても、一人ひとりの適性を見て柔軟にキャリアを広げていく文化があります。そして何より、国民の皆さんが安心して使える“確かなもの”を提供していくことに、強い誇りを持てる仕事です。

職員一人ひとりが胸に抱いている仕事への思い

「今後、ベース・レジストリ運用業務の拡大や、政府のAI戦略に貢献するための取組なども進めていきます」というY.H.さん。

本当に大切な、目に見えない「信頼」を保ち続けるための研究を推進/N.S.さん

私は入局当初、工場の製造部門で日本銀行券製造に関わっていました。その後、研究所に異動して使いやすく偽造されにくい銀行券に必要と考えられる技術などを研究し、さらに研究管理業務も経験しました。2024年に新しい日本銀行券が発行された際は、感慨ひとしおでしたね。

このほか、行政機関への出向や、経営企画部門への異動も経験しています。デジタル化により社会が変化する中で、「国立印刷局が今後どうあるべきか」を俯瞰的に考えるなど、私たちの組織が国の信頼を担保し続けるためにはどんな事業が必要かを検討したことは、現在の業務に直結しています。

今は研究開発部門のマネジメントに携わっています。将来の事業につながる研究テーマの立案や計画策定について進めながら、発注者側のニーズと研究開発部門がもつ技術シーズをつなぎ、新たな製品やサービスとして実装していくための調整を行うのが私の役割です。会議体の運営や勉強会の企画など、組織の知見を高めるための取組も担当しています。

私たち国立印刷局にできることは、信頼性をより高めていくことだと考えます。時代の流れの中でモノがサービスに変わったとしても、信頼を継続的に保てるような働きがどうしたらできるか。信頼は目には見えませんが、「国立印刷局だから信頼できる」と思っていただけることが大事です。それに必要なヒト・モノ・カネ・データをどう割り振って活用していくか。難しさもありますが、チームで試行錯誤しながら課題に取り組むのは大きなやりがいです。また、例えばわが子に「お父さんの仕事が国の大切なところで役立っている」と胸を張れることも、この仕事の魅力だと思っています。

国立印刷局は、ワークライフバランスの面でも安心して働ける環境です。自分の生活と両立しながら成長でき、真面目にコツコツ取り組むことで、確実にキャリアを広げられる職場だと感じています。

仕事をするに当たって、個人の突破力は大事ですが、1人では何事も成し遂げられません。多様な視点を持ち寄り、チームで形にしていく姿勢が、新しい価値を生むのだと思います。「個人の探究心とチームワーク」の両方を大切にしてほしいです。国立印刷局は、真摯に技術と向き合う人、社会を支えたい人にとって、本当に成長できる場所です。

職員一人ひとりが胸に抱いている仕事への思い

幅広い経験を重ねてきたN.S.さんは「『技術を社会で活かす視点』が磨かれました。チームで未来の事業を形にしていくことに、大きな充実感を覚えています」とのこと。

アドレス・ベース・レジストリの推進役として、さらにスキルを高める/S.T.さん

私が入局して最初に担当したのは、旅券の製造業務でした。その後IT企画推進室へ異動し、さらにデジタル庁に出向して行政のデジタル化を間近で経験しました。

現在は、新規事業である「アドレス・ベース・レジストリ」の実務担当として、データベースを構成する住所データの加工、記録、保存及び提供を担っています。住所(町若しくは字)は、全国の地方公共団体が地方自治法第260条第1項の規定に基づき変更を行っていますが、国で一元的に管理している住所データが存在しないため、複数の主体が個別に整備しており、整備コストの重複やデータの表記ゆれが生じやすく、いざ異なるシステム間で住所をキーにデータを照合してみると、同一住所であるはずなのに合致しないという問題も生じていました。そのような問題を解決するのがアドレス・ベース・レジストリです。

私たちは各地方公共団体から更新情報を提供いただいた上でデータに加工し、デジタル庁が整備したデータベースに反映しています。併せて、地方公共団体に負荷なく更新情報を提供いただけるような工夫や効率的かつ正確に更新情報をデータベースに反映できる業務フローの検討も行っています。アドレス・ベース・レジストリの実務においては、デジタル庁や地方公共団体と連携しながらデータベースの正確性と最新性を担保することが求められます。住所データは社会のさまざまな場面で使われる基礎的な情報であり、その最新性や正確性が、社会全体の効率化につながります。この社会貢献性こそ、私のモチベーションの源です。

今後も、地方公共団体での住所の変更が日々行われるため、アドレス・ベース・レジストリのデータも更新を続けていく必要があります。業務の効率化や運用の改善を進めながら、正確性と最新性を担保した状態でどう提供していくか、試行錯誤の日々ではありますが、自分の仕事が目に見えない形で社会のインフラを支えていると思うと、難しさ以上にやりがいを感じます。

入局してあらためて感じたのは、自分が新たな分野に挑戦したいという気持ちを持っていれば、経験や専攻にとらわれず挑戦できる良さです。手を挙げれば新しいことに挑戦させてくれる…そんな風土や仕組みがあって、社会の役に立ちたいという気持ちがあれば、きっと実現できる組織です。

職員一人ひとりが胸に抱いている仕事への思い

「挑戦で得た経験こそが自分の強みだと思います。今はアドレス・ベース・レジストリという社会の基礎を支える仕事に携わり、学びとやりがいの連続」と語るS.T.さん。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • Y.H.さんが感じる職場の雰囲気
  • N.S.さんが感じる職場の雰囲気
  • S.T.さんが感じる職場の雰囲気

学生の方へメッセージ

デジタル化、キャッシュレス化など社会の変化が進む中、国立印刷局でも、行政のデジタル化を支える新たな事業が次々と始まっています。それに応じて、職員一人ひとりの挑戦の幅も、確実に広がっています。理系も文系も公務員として活躍のチャンスがあり、一人ひとりのキャリア形成を支える教育・研修体制も充実しています。また、学生時代の専攻のみをもって配置を決定しているのではなく、本人の適性、希望等を踏まえて配置転換を行っているため、柔軟にキャリアを形成して自己実現を図ることができます。多様な経験を通じて人間的にも成長できるでしょう。

職員が生き生きと働けるように、休暇取得の推進や超過勤務時間の削減のほか、働きやすい環境整備には力を注いできました。出産・育児に関する休暇制度も充実し、多くの取得実績もあります。こうした環境整備の結果として、職員の勤続年数が長いことも特徴です。

製造業としての一面と、国家公務員としての公共的な使命を併せ持ち、大きなやりがいを感じられる一方で、社会的に大きな責任が伴うのが私たちの仕事です。だからこそ、多様な視点や挑戦する気持ちを持った人に期待しています。新しい事業に向けて組織が動き出している今、若い皆さんの柔軟な発想や行動力が大きな力になります。社会の根幹を支えるやりがいと、新しい挑戦が両立する場所で、自分らしいキャリアを築いてほしいと願っています。
(人事担当)

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オフィスリニューアルに伴いフリーアドレスを導入するなど、よりコミュニケーションが取りやすい環境づくりを進めており、多様なバックグラウンドを持つ職員が活躍する。

マイナビ編集部から

日本銀行券や旅券、官報といった重要な製品を手がける機関として、150年を超える歴史の中で培ってきた「正確性」と「信頼性」は、国立印刷局の揺るぎない価値である。それはデジタルの時代においても変わらない。行政のデジタル化が急速に進む中、同局は新たな事業領域としてベース・レジストリの整備・運用を担い、国のデジタル基盤を支える役割を果たしつつある。住所情報や法人情報などのデータの品質を保証し、社会全体の効率化に寄与する取組は、まさに「デジタル社会のトラストアンカー」としての使命を体現している。

取材した3名の職員からは、「見えないところで社会を支える誇り」が強く伝わってきた。異なるキャリアを歩んでいても、いずれも「確かなものを国民に届ける」という精神を軸に働いている。「未来創造」「持続的研鑽」「良識ある行動」という理念が3名に浸透していることにも感銘を受けた。また、キャリアの柔軟性も印象的であった。専攻に関係なく、新しい分野に挑戦できる風土があり、個々の適性に応じて配置されている。

堅実でありながら挑戦に前向きな同局。紙からデジタルへと領域を広げる現在、若い人材の可能性や発想が求められ、活躍のチャンスは広がっている。国家のインフラを静かに、しかし確実に支える使命と、新しい技術領域への挑戦。その両方が存在する職場として、国立印刷局は今後さらに存在感を増していくであろう。

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1876(明治9)年建設の大蔵省紙幣寮の工場に設置された石造りの鳳凰像。鳳凰は国立印刷局のシンボルマークであり、現在も東京工場で大切に保存されている。

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