(株)インテック（TISインテックグループ）

大学院では、生命情報科学の研究に携わっていました。具体的には、アミノ酸の配列を機械学習で分析するというものです。研究内容が活かせる仕事として医薬業界とIT業界に注目して企業を見ていくなかで、ひとつのことを極めるよりも幅広いことにチャレンジしたいと思い、最終的にIT業界を目指すことにしました。当社を選んだ理由は独立系のIT企業で、さまざまな業界のお客さまと取引を行っていたから。当社でなら幅広い経験が積めそうだと思い、入社を決めました。

入社後はインフラエンジニアとして、サーバやネットワークの構築に携わりました。6年目からは、AWSなどのクラウドサービスを用いてインフラ基盤を手がけるように。サーバやネットワークの構築だけにとどまらず、クラウド環境でシステムを運用する際のルール設定やガイドラインの作成を行うなど、お客さまのアドバイザーのような役割も担っています。

クラウドはサービスの幅が広く、進化のスピードも早いので、日々勉強が欠かせません。私は、10以上あるAWS関連の資格をすべて取得しました。また、お客さまのシステムや環境に合わせて選択肢もさまざま。試行錯誤しながら最適解を見つけるプロセスは大変でもありますが、そこがおもしろいところです。

印象に残っているのは、建設業界向けに多彩なWebサービスを展開しているお客さまの案件です。新しいサービスをクラウドで構築した際、サービスごとに管理体制がバラバラになっていることに気づき、横断的に管理できる仕組みを手がけて喜ばれました。お客さまに近い立場で働くことができ、反応がダイレクトに返ってくることがモチベーションの源です。

オープンな社風の当社では、他部所との技術交流が盛んです。さまざまな分野のエンジニアと気軽に情報交換できる環境で、AWSについてレクチャーを行うことも少なくありません。オンとオフのメリハリがつけやすいことも当社の魅力。私はよく連休を取得して、海外旅行を楽しんでいます。

直近の目標はAWSだけでなく、他のクラウドサービスの知見も深めていくことです。また同時に、「エバンジェリスト」のような存在となり、部所の垣根を超えてクラウドの知見を広めていくことで、当社のクラウドビジネスの発展の一翼を担っていきたいとも思っています。

〈瀧音 龍平さん〉

行政システム事業本部では、公共性の高いシステムを手がけています。最初の4年間は、健康保険関連団体で使われるシステムの運用・保守を担当し、お客さまのニーズを吸い上げて新機能を追加する保守開発や、システムに関する問い合わせ対応に携わりました。健康保険は、人々の暮らしに直結する公共サービスです。システムの安定稼働を通して、その当たり前を支えられることが当時のやりがいでした。

入社5年目からは、官公庁向けのシステム開発を担当しています。農家を対象とした交付金の申請・交付を行うシステムや、自治体の浄化槽を管理するシステムがその一例です。
大きなターニングポイントになったのは、「地域農業情報活用支援システム」という自社システムの開発に携わったときのこと。最初は設計から実装、テストと開発の一連の流れを担当し、6年目でプロジェクトリーダーを任されることになったのです。

プロジェクトリーダーのミッションは、メンバーがパフォーマンスを最大化できる環境をつくり、進捗や品質の管理を行ってプロジェクトを成功へ導くこと。もともと全体を俯瞰して物事を見ることが得意で、マネジメントにも興味があったので、大きなやりがいを味わえました。自社システムなので、自分たちのアイデアを積極的に取り込めることも魅力です。「地域農業情報活用支援システム」の開発経験は、自分が成長するための大きな糧になったと感じています。

私はもともと、「広く社会に貢献したい」という理由で、IT業界に飛び込みました。官公庁向けのシステム開発は、そんな自分の想いを叶えられる仕事です。たくさんの人々を支える公共性の高いシステムに携われていることが、私にとっての大きな原動力となっています。

当社には、若手の成長を応援する風土が根づいています。技術面のサポート体制が整っているだけでなく、先輩たちがメンタル面までしっかり支えてくれる環境です。新人時代、「ナベちゃんなら大丈夫！」という言葉に励まされたことは一度や二度ではありません。

これまでは農業関連のシステムが中心だったので、今後は他分野のシステム開発にも挑戦してみたいです。また、マネジメントスキルを磨き、将来的にはプロジェクトマネジャーを目指したいと思っています。複数案件を同時に管理できるような人材へと成長し、公共システム部の事業拡大に貢献していきたいです。

〈渡邊 美優さん〉