最終更新日:2026/5/20

社会福祉法人新生寿会

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 福祉サービス
  • 食品
  • 専門店(食品・日用品)
  • 生活協同組合
  • イベント・興行

基本情報

本社
東京都、岡山県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

一人ひとりの思いに応える、「100人100通りのケアの実現へ。」

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その人らしさを守る、私たちの認知症ケア

新生寿会では「100人いれば100通りのケアがある」という考え方で、一人ひとりの当たり前の生活をサポートしている。2025年に入職した2人に、研修や現場での仕事、利用者への思いなどを聞いた。

東京都品川区にある小山倶楽部では、グループホームや小規模多機能の事業所がある施設として柔軟なケアを実践し、地域の方々に親しまれている。グループホームや小規模多機能で介護をする2人に、入職の動機、研修から現場での仕事まで、現在の心境について語ってもらった。
■秋葉 勇輝さん 小山倶楽部勤務/2025年入職(写真左)

■長谷川 夏鈴さん グループホーム小山勤務/2025年入職(写真右)

一人ひとりのニーズをキャッチし、応えられる職員になりたい

祖母と一緒に暮らしていたこともあって、大学では社会福祉士の勉強をしていました。企業説明会で新生寿会を知り、そこで認知症の方々のケアに関心を持つように。実際に施設を見学させてもらうと、思っていた以上に明るい雰囲気で、何より職員さんの、利用者さんへの関わり方が自然で温かいことが印象に残りました。「自分が働くならこういう所だ」と思ったことが、入職の決め手です。

入職後は新生寿会の発足の地である岡山に新入職員全員が集合し、10日間の研修を受けました。その後、現在の勤務先である小山倶楽部にて、チューターの先輩について実務を教えていただきました。たとえば、入浴の介助では、実際に先輩が行っているところを見て手順を教えてもらい、それから先輩についてもらい、自分でやってみる。それをひとりでも安全にできるようになるまで繰り返します。学生時代、デイサービスと特別養護老人ホームの実習には行きましたが、社会福祉士としての実習だったので、介護の実務はあまり経験がなかったのです。その点で、岡山での研修と現場での先輩の指導はとても心強かったですね。

小山倶楽部は地域密着型の多機能ホームです。「通い」のサービスを中心に、一時的な宿泊、訪問、当所で作ったお弁当の配食など、利用者さんのさまざまなニーズに対応しています。私は車の運転免許を持っていることもあり、利用者さんの送迎や訪問、配食など、移動をともなう業務も多いです。送迎中の車の中でも、利用者さんとなるべく会話をするようにしているので、コミュニケーションが取れないということはありません。ただ、コミュニケーションの難しさは感じています。たとえば、何か選ぶときに「どちらがいいですか?」と聞くと、どちらも同じ返事をされるようなことがあり、最初は多少戸惑いました。しかし、今では表情を見たり、声のトーンを聞きながら、少しずつ判断できるようになってきています。

まだ入職1年目で、職員としては経験不足だと自覚しています。小山倶楽部の利用者さんたちが、落ち着いて気持ち良く過ごせるようにするためにはどうしたらいいのか。お一人おひとりのニーズをキャッチして、それを叶えてあげられるような職員になりたいと考えています。(秋葉さん)

私の仕事

利用者さんを迎えた後、まず飲み物を提供する。「必ず中に何が入っているのかを声に出して伝え、ぶつからないように見える位置から渡します」と細心の注意を払う秋葉さん。

利用者さんの笑顔が仕事へのモチベーションに

子どもの頃からかわいがってくれた祖母が入院し、退院時に介護が必要になった経験から介護に関心を持つようになりました。専門学校で2年間学んでいるとき、介護実習でお世話になったのが新生寿会の施設でした。買い物や外出も気軽にできて、利用者さんがすごく楽しそうだったことに惹かれ、入職を決めました。

入職後は、まず岡山にて10日間の研修を受けました。座学では専門学校で学んだことの復習もできる他、実践的な心構えも学ぶことができ、学生時代とは違うことを実感しました。たとえば、手を洗ってからブルーライトを当てて、ちゃんと洗えているかを確認するといったことです。感染症対策に手洗いは欠かせませんが、ここまでじっくり洗い方を考えたことはありませんでした。

配属されたグループホームでは早番から遅番があり、早番ではモーニングケアと、午後はレクリエーションや買い物に付き添ったりします。遅番のときは入浴介助、夕食を食べてもらってから就寝までのお手伝いといったところが主な仕事になります。特に気をつけているのは、食事です。むせたりしない様、本人の食事形態にも気を付けて、ゆっくり無理せずに食べていただくようにしています。

専門学校や入職後の研修でも、学んできたつもりでいましたが、実際にグループホームで利用者さんと毎日一緒にいるからこそ、気づいた点もあります。それは利用者さんの感情はいつも同じではないということです。いつもは明るく元気な方でも、夕方になると「家に帰りたい」とおっしゃる方や、眠くなってきたら不機嫌になる方……。人には喜怒哀楽があって、ときには感情的になることもあると思いますが、それを改めて認識しましたね。あるとき、機嫌が悪くなかなかコミュニケーションがとれず、どう対応すればよいか戸惑ったことがありました。しかし、その方が圧迫骨折をしていて「痛み」を抱えていることが原因の一つだとわかったのです。この経験から、本人が言葉にできない想いをくみ取れるスタッフになりたいと思うようになりました。

介護職は大変なこともありますが、楽しい仕事だと私は思っています。利用者さんとお話ししたり、「ありがとう」という言葉をいただいたり、笑顔を見られる瞬間があるからです。その笑顔や感謝の言葉が仕事へのモチベーションになっています。(長谷川さん)

私の仕事

「利用者さんと一緒に楽しい時間を過ごしたい」と語る長谷川さん。自ら作ったボードゲームを使って、一緒にレクリエーションを楽しむと、自然に笑顔がこぼれる。

集合研修と現場でのチューター制度で、未経験者も安心して現場に入れる

■私は学生時代、介護職の実習経験が不足していたのですが、新生寿会は研修制度が手厚いので、その不安は解消されました。
現場では、だいたい4ヶ月目くらいから徐々にひとり立ちになります。しかし、1年間はチューターの先輩がついてくれますし、さまざまな研修を受ける機会があります。たとえば、食事を作ることもあるので、料理の研修があったり、コミュニケーションの取り方の研修などもあります。このコミュニケーションの研修は、利用者さんに接しているところを撮影し、その動画をチューターの先輩や施設長と一緒に見て、検討するのです。言葉遣いはどうであったか、向き合う姿勢はそれでよかったのかなど。「こうすれば利用者さんはもっと安心できるよ」とか「こうすればもっと過ごしやすくなるのではないか」といったアドバイスをいただくことが多いですね。
実は私は初対面の人とコミュニケーションを取るのがあまり得意なほうではありませんが、このようにコミュニケーションの取り方を客観的に見ることができると、自分の欠点もよくわかり、改善に役立ちます。(秋葉さん)

■岡山での研修は座学が基本で、介護や認知症の基礎知識から学ぶことができます。途中、グループワークもありました。また、施設に行って、利用者体験をしたり、施設の利用者さんと直接、お話をする機会もありました。私は専門学校でも学んでいましたが、当時の実習よりも、より実践的な知識を得ることができました。たとえば、学校では「薬を飲むときはジュースで飲んではいけない」と教わりましたが、研修では「お水が基本。お茶で飲むのも避ける。その理由は何でしょうか?」といった踏み込んだ内容まで教えていただきました。
同期が一同に会して一緒に研修を受けるので、合宿のようにいろいろな話をしたり、刺激を受け、同期の結束も固まりましたね。介護に関しては知識ゼロという同期もいましたし、研修が充実しているので、経験がなくとも心配はないと思います。
配属先ではチューターという指導係の先輩が3ヶ月間は重点的に指導してくださるので、とても心強いです。介護技術が完全に身につくまで、1年間、何度でもアドバイスをくださるので、私はどうしたらいいかわからないときは頼ることにしています。(長谷川さん)

私の仕事

小山倶楽部の建物の2階がグループホームになっている。仕事の内容は少し異なるが、同じ建物内で協力し合うことも多い長谷川さんと秋葉さん。

学生の方へメッセージ

私たちは認知症の方々のケアに特化しているわけですが、ご利用者さんが100人いらっしゃったら、100通りのケアを実現していきたいと考えています。そのために、現場に裁量を渡すことに重点を置いてきました。たとえば「今日は○○に行きたい」「今日は○○を食べたい」という利用者さんの当たり前の思いを、ひとつでも多く実現できるようにするためには、利用者さんと現場の職員がそのときどきでやりたいことを決めて実現する。それが理想だと思うからです。

また、介護に携わり社会貢献をする当会として、まずは職員が幸せでいることを大きなテーマとして、働き方の見直しを進めています。たとえば、利用者さんの人数に対する職員の人員配置は、基準の約1.5倍にして、現場にゆとりをもたせるようにしています。それが利用者さんの思いに応える一つの手立てになると考えているからです。他にも7日間の連続休暇制度やお子さん連れの出勤OKなど、職員の働きやすさにも注力しています。

認知症は誰でもなり得るものです。たとえそうなったとしても、希望を持って生活できるような取り組みに力を入れていきたいので、みなさんの若い力に期待しています。(採用担当/下村さん)

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施設内の職員は利用者の希望を叶えるために柔軟なケアを心がけている。「施設見学でその雰囲気が感じ取れたので」と入職を希望する職員が多い。

マイナビ編集部から

日本で初めて認知症の専門病院を設立したきのこグループで、認知症介護の施設運営を担うのが社会福祉法人新生寿会だ。入職後の新入職員研修は、きのこグループ発足の地である岡山県で行われている。

同法人の特徴は、採用担当の下村さんの言葉にあるように「100人100通りのケア」。認知症になったとしても、行きたいところへ行き、したいことをして、食べたいものを食べる。人間には望みがあるのは当たり前だ。認知症になったからといって、それは否定されるものではなく、なるべく叶えたい。そんな思いが取材の中でひしひしと伝わってきた。

認知症専門のケアホームを運営する同法人として、まず職員さんたちの働き方を見直し、働く職員さんたちも幸せであること、そして、若い職員さんたちの意見に耳を傾けることが大事だと下村さんは言う。その結果、同法人の平均残業時間は月平均1.2時間まで短縮された。他にも子ども同伴やペット同伴を許可している施設もある。
これから訪れる超高齢社会。誰もが認知症になる可能性がある。そうなったときに少しでも希望を持って生活できるように、社会に働きかけていくことが同法人の重要な役割だという。高齢者や認知症ケアのプロになりたいという人に、ぜひ見て欲しい法人である。

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小山倶楽部にはカフェが併設されており、利用者の家族が面会時に利用したり、地域の住民に開放される日もあるそうだ。

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