最終更新日:2025/6/1

(株)北都鉄工

業種

  • 建設
  • プラント・エンジニアリング
  • 機械
  • 検査・整備・メンテナンス
  • 金属製品

基本情報

本社
石川県

取材情報

記事で読む社会科見学

橋梁やクレーンづくりを通じて社会に貢献する、少数精鋭のプロフェッショナル集団

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暮らしや産業の基盤をつくる

人々の暮らしや産業を支え、さまざまなものづくりを行う(株)北都鉄工。同社が手がけるもののスケールや、仕事のやりがい、そして社会で果たしている役割について同社で活躍する3名の先輩社員へ話を伺いました。

【写真左】
鉄構営業部/池田 洋介さん(2015年入社)
【写真中】
経営企画部/小池田 康徳さん(2020年入社)
【写真右】
技術部/桑山 友梨さん(2011年入社)

人々の快適・便利な生活を支え、縁の下の力持ちとして社会に貢献しています。

当社は石川県内でも珍しい鋼橋メーカーとして、地域の方々を支え続けています。
業務内容としては、橋梁や天井クレーンといった大型の「鋼構造物」と呼ばれるものの設計から製作、現地施工、メンテナンスまでを一貫して手がけています。学生の皆さんは、鋼構造物という言葉には馴染みがないかもしれませんが、文字通り主要部分に鋼材を使用した構造物を意味し、それを主軸に業務を遂行しています。
石川県内をはじめとする各地に当社が手がけた橋が存在しますが、代表的なものは観光名所として知られる神社や公園をつなぐ橋です。もう一つの主力製品である天井クレーンは、ものづくりなどが行われている工場の屋内外で資材の搬送などに幅広く使用されています。

日頃ほとんどの人が特に意識することなく橋を渡っていると思いますが、それまでは迂回しなければいけなかった所に橋が一本架かることで、まっすぐに通行できるようになるなど、当社の事業は天井クレーンづくりも含め、人々の快適・便利な生活や産業を支え、社会に貢献していると感じます。

また、私が在籍している経営企画部では、採用活動や広報活動のほか、福利厚生や社内イベント、最近では新しい事務所の建設プロジェクトなどのさまざまな企画を手がけています。最初にお話しした橋梁や天井クレーンをつくるといった事業部門の仕事とは異なりますが、各事業部門の社員がより良いパフォーマンスを発揮できるよう、働きやすい環境を整えています。たとえば福利厚生の充実を図ったり、採用活動については各事業部門の適性にマッチした人材を見つけていくといったことに取り組んでいます。

経営企画部では業務の一環で、学生の皆さんへ実際に橋梁などを施工している現場の見学会を開催しています。こういった取り組みも含め、当社の事業や会社のことを対外的に広く発信していくことが重要だと感じています。人々の生活や産業を支えている橋梁や天井クレーンなどをどんな企業がつくっているのか、またそれらの事業が社会貢献につながっていることを知っていただきたいからです。私自身、当社が架けた橋を市民の皆さんが当たり前のように利用する姿を見ると嬉しいですし、当社の存在意義を感じられる瞬間でもあります。この記事を通じて一人でも多くの学生さんが当社に関心を持っていただけたらと思います。
(経営企画部/小池田 康徳さん)

〈北都鉄工のココに注目!〉

「当社の事業は、設計したものを工場でつくり、それを橋として現場に架けていきます。そのため部署間の連携が重要で、チームワークの良さが強みです」(小池田さん)

橋梁は地域社会の重要なライフライン。その工事を請け負うやりがいは大きいです。

私は鉄構営業部で、国や地方自治体といった官公庁をお客さまとして橋梁工事の受注に向けた営業活動を行っています。具体的には、お客さまとの工事に関する打ち合わせ窓口の役割を担い、工事に要する費用の算出や提出書類の作成、受注後のお客さま対応や製作・施工現場のフォローなどを行っています。

一般的な営業職と異なる点は、橋梁などの公共工事は入札に参加しなければ受注できないということです。しかも、入札に参加できる企業は限られています。そのうちの一社に当社が選ばれているということは、工事実績や技術力などがお客さまから認められている証であり、その会社の一員として働けることを誇らしく思っています。同時に、橋梁は地域社会の重要なライフラインの一つで、橋梁を架けることによって交通の利便性が格段に向上する、そういった社会貢献ができる事業に参画できていることに喜びを感じるとともに、公共工事を請け負う大きな責任も感じています。

営業担当としての私のモットーは、正確かつ丁寧に仕事をすることです。橋梁工事は数千万や億単位の大規模な予算が投じられるため、一つひとつの仕事をミスなく正確に進めていくことを常に心がけています。やりがいを感じるのは、お客さまのお困り事の解決に貢献できたときです。ときには工事作業に遅れが出てしまうことがありますし、工事を進めている過程で工法を変更しなければいけないこともありますが、厳しい状況ながらもチームで対処し、お客さまのご要望に応えられたときは達成感が生まれます。

入札の段階から関わってきた橋梁の工事が無事に進み、完成したときは嬉しいですし、いわば「町のシンボル」である橋梁に携われるやりがいは大きいです。これまでにさまざまな橋梁工事を受注してきましたが、2023年に受注した新潟県と福島県を結ぶ国道沿いの橋の案件に携われたことは思い入れが強いです。この橋梁工事は豪雪地帯の山間部の谷に架ける非常に難易度の高い工事であり、当社にとっての一大事業となりました。まだ完遂はしておりませんが、2027年秋頃に完成する予定のため、いまから楽しみにしています。今後は、大きな吊り橋などまだ手がけたことがない橋梁や、石川県といえばこの橋というような橋梁を営業として受注していきたいです。
(鉄構営業部/池田 洋介さん)

〈北都鉄工のココに注目!〉

「社員の仲がとても良いです。休みの日に釣りへ出かけたり、ゴルフへ行ったり、所属部署に関係なく社員同士の交流を深めています」(池田さん)

橋梁を必要とする方々の想いをくみ取り、誠意を持って仕事に取り組んでいます。

当社の技術部は、「設計」「原寸」「製作管理」の3つのセクションで構成されています。そのうち、私が在籍している設計では、設計コンサルタントが作成した橋梁の図面やお客さまからいただいた設計計算書などの内容に間違いはないかどうかを調べていきます。そして、妥当性の確認や、メーカーならではの製作・現地施工の観点からより良い橋梁をつくるための改善点の洗い出しなどを行っています。

橋梁を架けるということは、地域の方々の希望など、そこに橋梁が必要な理由があります。それをしっかりとくみ取って社会に貢献することが当社の使命です。また、私たち技術部の設計、原寸、製作管理の各セクションが行っている仕事は、最終的な橋梁の品質や出来栄えに直結してくるため、責任の重さを自覚しています。特に設計は、橋梁づくりの上流工程になるため、この段階で問題点をしっかりと洗い出して後工程への影響を最小限に食い止めなければいけません。そのため、初心を忘れることなく誠意を持って丁寧に仕事を行うことを意識しています。

私たちが最終的に仕上げた図面をもとに工場で橋桁などが出来上がったときや、現地で橋梁が完成した様子を見たときには、毎回頑張ってきて良かったという達成感と安堵感を覚えます。何よりも、土木に携わる皆さんが口にされることですが、「地図に残る仕事」ができることにやりがいを感じますし、お客さまや地域の方々から「ありがとう」と感謝の言葉をいただけたときは嬉しいです。以前、地元の小学生の皆さんがお礼の手紙と一緒に手作りのマッサージグッズを送ってくださったこともあり、大きな励みになりました。
また、強く印象に残っている仕事は、平成30年に当社が東京都から受注した歩道橋の工事です。私が設計を担当させていただき、大都会かつ非常に難易度の高い歩道橋だったため苦労もしましたが、都からも表彰され、私個人としては初めての受賞ですごく嬉しかったです。

中堅の立場にある私はまだまだプレーヤーとして活躍し続けたいという気持ちがある一方で、これまでに培ってきたスキルを活かして技術とマインドの両面で若手技術者の育成にも貢献していきたいです。また、3Dなどの先進技術を仕事に活かしていこうとも考えています。
(技術部/桑山 友梨さん)

〈北都鉄工のココに注目!〉

「当社には10年以上前から産休・育休制度が整っており、私も利用しました。最近はどの社員も育休を取得しており、仕事と育児が両立できる働きやすい環境です」(桑山さん)

【企業研究のポイント】

学生の皆さんへのアドバイスとして、インターネットで収集できる情報から職場の雰囲気などは分からないので、興味を持った企業には実際に足を運んでみることをおすすめします。私は人事担当として、企業を選ぶ上では最後は肌感覚が大事と皆さんにお伝えしています。自分に合っていると感じたときのその感覚が、実は入社後に長く働き続けられる重要なポイントになってきます。もちろん、興味のある分野かどうか、福利厚生が整っているかどうかといったことも大事ですが、最後に企業を選択する決め手は、自分の直感になってくると思います。

そして、自分に合う企業かどうかを体感的に見極める絶好の機会として、インターンシップに参加すると良いでしょう。企業で働いている社員の方の様子を見たり、社員の方と話をしたりすることで雰囲気が実感としてよく分かると思います。当社でもインターンシップを行っていますし、会社の雰囲気を知っていただくことを目的とした新しい取り組みも実施しますので企業研究の参考にしてみてください!
(人事担当/小池田さん)

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少数精鋭のプロフェッショナル集団である(株)北都鉄工では、部門の垣根を越えたチームワークでお客さまの期待を超える橋梁や天井クレーンなどをつくり上げている。

マイナビ編集部から

石川県金沢市に本社を構える(株)北都鉄工は昭和9年(1934年)の創業以来、研鑽を積み重ねて培ってきた技術力とノウハウを活かし、橋梁や天井クレーン、水門などの大型鋼構造物を手がけ続けている。少数精鋭のものづくり集団である同社は、設計から製作、現地施工、そして保守・メンテナンスまでトータルに対応できることを強みとし、官公庁やさまざまな企業の期待と信頼に応える鋼構造物をつくりあげ、高い信頼を得ている。

今回の取材を通じて、橋梁やクレーンなど同社が手がける鋼構造物が人々の暮らしや産業を支える重要な役割を果たしていることがよく分かった。同時に、強く印象に残ったのが、インタビューをした部門の異なる3人の社員が同じように同社のチームワークの良さについて語っていたことだ。同社では、それぞれに高い専門性を備えた社員が部門の垣根を越えて密に連携し、より良い橋梁などをつくるために全力を尽くしている。時には意見がぶつかることもあるそうだが、それは社員一人ひとりがものづくりへの熱い想いと誇りを持っているからであると感じられた。

社会に貢献している仕事のやりがいもさることながら、仕事に真摯に向き合う社員が集まる職場の雰囲気の良さも含めてぜひ同社に注目してほしい。

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約90年の歴史がある同社では、人々の生活に欠かせない橋梁やさまざまなものづくりの現場において重要な役割を果たすクレーンなどの大型鋼構造物を手がけている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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