最終更新日:2025/6/1

ホクショー(株)

業種

  • 機械
  • 機械設計
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • 重電・産業用電気機器

基本情報

本社
石川県

取材情報

記事で読む社会科見学

~ 時代に必要とされる総合コンベヤメーカーのリアルな現場をご紹介~

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~ ベテラン技術者のホクショーストーリー ~

物流業界における同社の役割と、特注品の開発から製造まで事例をあげてご紹介。「モノづくりのここが楽しい!」とベテラン技術者二人による、終始笑顔のインタビューからホクショーを覗いてみよう!

地元・石川県出身のベテラン技術者
★開発部 部長/小野田吉明 1993年新卒入社 (写真左)
★北陸支店SE課 専任係長/今雅宏 2005年新卒入社 (写真右)

~変わりゆく物流業界~ 当社の技術力を大いに発揮できるチャンスの到来

■開発部部長が語るホクショー今昔物語
ちょうど入社して30年になります。企業研究は部品製造ではなく、一から開発や製造に関われる技術職を軸にしていました。企業を調べていく中でホクショーを知り、開発から携わり特注品を製造しているので、マッチしていると入社を決めました。
当社は1952年に米どころ・金沢で創業。倉庫内で作業者が米俵を肩に抱えて2階部分に積み上げている姿を創業者が見ていたところ、もっと楽に運べる機械を作ろうと考え、今もなお当社の主力製品の一つである「垂直搬送機」ができました。そこから「モノを運ぶ人を手助けできる製品を」と製品を作り続け、総合コンベヤメーカーへ発展しました。国内で広く流通している「垂直搬送システム」をはじめ、形状が異なる商品を仕分けする「仕分け搬送システム」。業界は多岐にわたっており、自動車から医薬品、食品、通販での購入商品など、皆さんの手に届く商品はどこかの段階で当社のコンベヤを通っています。実際に新入社員から、当社と取引のあるお客様が、あまりにも大手で驚いたという声は毎年聞こえてくる話です。

■ホクショーの強みとミッション
当社の強みは、ハード、ソフトともに自社製造のため、お客様の要望に応じて機械の製造が可能なことです。“お客様のために何ができるか”を常に全社員が考えて行動することで、70年以上にわたるお客様との信頼関係が構築できているのだと自負しています。ものづくりという点では、自分が図面を描いたものがカタチになり、それを使うお客様に喜んで頂けることは、何よりのやりがいになるはずです。また、当社は営業と開発の部署間の壁もなく、お互いに学び合い、お客様のために全力で向き合う。それがチームワークの良さとなり、さらにお客様から愛される企業になっているのだと感じています。
何かと注目度の高い物流業界ですが、自動化の波は確実にやってきています。当社では無人搬送車も製造していますし、ロボットの提案、導入にも注力しています。技術の限界はなく、それを生み出すのは紛れもなく人です。多くの情報や技術の中から、何を選び取ってどのような製品を作り上げていくのか。それを考えることのできる人財へと育てること。そして社員が楽しく仕事ができる環境を整えることが、私のミッションです。
【小野田さん】

ちょっと一息 ~ 私たちの休日~

趣味は自転車とキャンプ。石川県内にはいいスポットがたくさんあるので、週末はアウトドアを思い切り楽しんでいます。【小野田】

~幅広く経験できるのが売り~ ホクショーの技術職

■失敗から学び知識と視野が大きく広がる
大学では機械工学科を専攻し、トラックエンジンの研究をしていました。就職先はものづくりに実際に関われる仕事を軸にしていたところ、ゼミの先輩が働いていたホクショーを知りました。ものづくりができることと、社内はアットホームだと語っている社員の方々がとても多かったことも決め手になりました。入社後は白山工場設計部に配属。4年間製品設計の基本的な知識を身につけてから、大阪へ異動。大阪ではSE(セールスエンジニア)に従事。SEは営業部所属となるため、営業担当者に同行しお客様のニーズをヒアリングして、要望に沿う製品を提案。設計経験があるので、お客様の要望するレイアウトを描きながらご提案していました。
SEになったばかりの頃は大きな失敗もしました。お客様から折りたたみコンテナをコンベヤに乗せるためのものを依頼され、製造して納品しましたが、私が現状をしっかり把握できてなかったことが原因で、提案したものとは別の製品に入れ替えることになってしまった経験があります。それ以来、お客様のお悩みや要望をしっかりヒアリングし、お客様が作業する導線など現場が動いている流れを拝見しながら、作業効率があがる製品づくりを大切にしています。この経験から知識も増えて、視野も広がり大きな学びになりました。

■セールスエンジニアとして働く魅力
12年間の大阪勤務で、お客様と話をしながら仕事を進めていくことの楽しさを実感しながら、SEとして石川県に戻ってきました。とあるお客様に、私が設計・提案したシステムを採用してもらい、その後お客様から「とても助かっていて、感謝しています。」と直筆の手紙をもらった時はとても嬉しかったですね。失敗して気づいた学びを活かしながらやりがいも得ています。“こうあるべき”という先入観を持たず、お客様と直接話をして相談をしながら一緒に考えていくという姿勢を常に心がけています。
設計もSEも経験し、どのような流れでモノが運ばれてくるのかを現場で経験していて思うのは、当社の製品は社会で役立ち、今後も必要とされていくということです。今後ますます高い提案力と技術力が求められるようになることは必須です。今後も時代のニーズをキャッチアップできるよう努めたいと思っています。
【今さん】

ちょっと一息 ~ 私たちの休日~

小学生の子供が、ドッジボールクラブに入っており、週末は練習や遠征に付き合っています。土日は家族との時間を充実できています。【今】

~現場見学がマスト~ 社会に果たす役割の大きさを体感できます

■開発部部長から皆さんへ
当社の製品は全て受注生産です。お客様と一緒に仕様を決め、設計、製造、設置、メンテナンスと一連の流れを全社で請け負っています。そこで大切なのは、部署間を越えた円滑なコミュニケーション。当社を訪問する学生さんから、「どの部署も皆さん元気があって、よく喋る人が多いですね」と言われます。これこそが当社の社風であり強みです。昨今、注目度の高い物流業界ですから、他社の新規参入もあります。そんな中、当社が70年以上にわたって物流の効率化一筋に積み重ねてきた経験と技術は、多くのお客様の信頼に繋がってることは間違いありません。
コミュニケーションが大切と伝えましたが、会話が得意ではないと言う方も安心してください。私が多くの後輩を見てきて、どんなに話をすることが苦手な人でも、自分の好きなことや興味のあることに関して流暢に話すこともできます。やりたいことが見つかればコミュニケーション力は驚くほどアップします。ぜひ、自分が本当にやりたいことを見つけてください。
【小野田さん】

■技術職だけじゃない仕事力が身につく
スマートフォンでポチッと注文すれば、翌日には荷物が届く。当たり前に思っている人が多いと思いますが、その裏では日々進化を続ける物流システムがあるからこそです。商品の仕分けだけでなく、より早くより正確にトラックに積み込むことを考えたコンベヤを当社は開発しています。あらゆる業界、あらゆる商品に対応できるシステムをお客様と一緒に考え製造する。ダイナミックな仕事だからこそ苦労もありますが、その分やりがいも大きいことはわかってもらえると思います。製品納入後のシステムの管理も携わり、お客様に寄り添って物流を支えていくので、長いお付き合いをして頂けます。求められるのは、技術力だけでなく人間力。いかに思いやりの気持ちを持ち、真摯にお客様と向き合い話し合えるかも大切。ホクショーは人を育てることも大切にしているしっかりと地に足が付いた企業です。
【今さん】

ちょっと一息 ~ 私たちの休日~

有給とは別に、勤続5年5万円+3日間、15年10万円+5日間、25年で30万円+10日間のリフレッシュ休暇が取得できます。しっかり休んでしっかり働ける環境が当社の魅力です。

企業研究のポイント

企業研究を始める前に、まずは自分を知ることが大事です。これまで自分がやってきたことの中で、「何が得意か、問題が起こった時にどう対処してきたか、どんな時に楽しいと感じたか」といった観点から、自己分析をしてみましょう。「自分はこの研究をやってきたからこの企業」と決めつけるのではなく、例えばモノづくりが好きか嫌いかなど、やりたいこと、やりたくないことの自分の軸をしっかり見つめると自己理解がし易くなると思います。
そろそろアルバイトやサークル活動も通常通りにできるようになってきたかと思いますが、“ガクチカ”は当然それだけではありません。大学で学んできたこと、研究してきたことも立派なガクチカです。ただ、そのまま会社で活かせる人はほんの一握りです。大事なことはそこではなく、学びや研究のプロセスや、考え方が会社でどう活かされるかです。だからこそ興味のある会社は貪欲に見てほしいですし、実はニッチな分野で大きなシェアを誇っている魅力的な企業も数多く存在します。名前を知っている大手企業ばかりでなく、視野を広げてさまざまな業界、業種に目を向けてみると、本当に自分がやりたいことができる企業との出会いが待っているかもしれません。繰り返しますが、企業研究は単なる会社選びではなく、自分を見つめ直すためのチャンスです。しっかりと地に足をつけて見つめ、考えて行動してみてはいかがでしょうか。
【人事担当 山川】

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お客様にとって何が最善かを、納得がいくまで社内でとことん話し合う。社内のあちこちで話し合う声が響いています。チーム力あってこその技術力です。

マイナビ編集部から

古くから米所として知られている石川県金沢市。ここで米俵を蔵の中で積み上げるための機械の開発・製造に端を発し、以来70年以上にわたって日本の物流業界を支えてきたと言っても過言ではない同社。「垂直搬送システム」と「仕分け搬送システム」のほか、あらゆる業界のモノの流れに必要な、物流自動化機器を手がけている。社員数は400名弱と、決して規模の大きな会社ではないが、だからこそ顧客との密接な信頼関係を築くことができ、「物流に関して困り事があればホクショーさんへ」と言われることも珍しくない。
 同社のコンベヤに乗るモノは、車から電化製品、食品、医薬品など、我々の生活を支えているモノばかり。いわば“縁の下の力持ち”企業だが、世の中でモノが製造される限り、人が生活を営む限り、同社の製品が使われ続ける。企業としての安定性は文句なしだ。また進化が著しい物流の自動化に対しても果敢に取り組んでいる。「技術の限界はない!チャレンジあるのみ!」と小野田部長が語るように、特に技術開発力に力を入れている。将来性も安定性もありながら終始笑い声があるインタビューの雰囲気からも上司と部下の関係性もいいことが伺えて楽しい社会科見学となった。

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100年企業に向けて、若い人たちが活躍できる場をどんどん広げているホクショー。チャレンジしながら思いをカタチにしていくことを大切されています。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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