アイムス(株)

入社後の約10年間は、停電時に電気を供給する「無停電電源装置(UPS)」のシステム設計に携わりました。電気を止めることができない発電所や放送局、病院などを支える重要な装置のシステム全体の設計や部品の手配を行い、ハードとソフトの担当者に開発を依頼。営業に同行してお客さまのところへ出向き、システムの説明を行うこともありました。入社5～6年目で、リーダーに昇格。仕事内容はそれまでと変わりませんでしたが、責任感がより強くなりました。

その後、鉄道の駅の情報を制御するソフトウェア設計を2～3年ほど経験し、現在は上下水道設備の構造設計を担当しています。複数のモニターが設置された、上下水道施設の稼働状況を監視する設備を構築していく仕事。パソコンやルーターといった機器を載せるデスクの製作をメーカーに依頼するほか、機器の配置や配線ルート、コンセントの位置などを決めて図面化していきます。仕事の成果が目に見えるカタチで表れるのが、やりがいだと言えるでしょう。

私がこれまでに経験してきた仕事は、社会基盤を支える重要なものばかり。大きな責任が伴いますが、高いモチベーションで仕事に打ち込むことができます。テレビのニュースで、自分が仕事で関わった駅や施設を目にしたときもうれしい瞬間。広く社会に貢献できるプロジェクトに携われることが、当社で働く魅力だと感じています。

日々心掛けているのは、段取りをしっかり組むこと。自分が担当する工程を細かくリスト化し、それぞれの作業期限を設定することで、今やるべきことが明確になってスムーズに仕事を進められるのです。また、一番重視しているのは、メンバーとの認識のズレをなくすこと。指示内容に少しでも不安や疑問があれば、「○○という認識で合ってますでしょうか」と確認するようにしています。組み立てを担当する人がわかりやすい図面を描くことも、大事にしていることのひとつです。

入社から18年経ちましたが、刺激し合い、支え合ってきた同期たちのおかげで、気がつけばあっという間に月日が過ぎていました。システム設計やソフトウェア設計、構造設計と幅広い経験を通して培った知識やスキルを、後輩たちに伝えていくことが今後の目標。また、まだ経験したことがない、3D CADでの設計にもチャレンジしたいと思っています。

〈大森 慎也さん〉

文系出身で、大学では経済や法律、環境など、幅広い角度から“政策”について学んでいました。就職活動を進めるなかで私が注目したのは、人々の暮らしを支える仕事。さまざまな業界を見ていくうちに、手に職をつけて活躍できるIT業界に興味をもちました。最終的に当社を選んだ理由は、幅広い業界を支える多彩なソリューションを提供している会社だったから。文系出身のエンジニアが多数活躍しており、教育制度が充実していた点も、当社を選んだ理由です。

最初に担当したのは、過去に設計した装置の仕様書や図面、使用した部品などを検索できるシステムの開発です。IT知識ゼロからの挑戦でしたが、定期的に開催されるプログラミング研修を通して着実にスキルを習得。また、資格取得をサポートする研修のおかげで、入社1年目の10月に「VBAエキスパート」の資格を取得できました。やりがいを感じたのは、自分がプログラミングしたとおりにシステムが動いたとき。会議の席で自分の提案が採用されたときにも、大きな達成感を得ることができました。

入社3年目の今は、アプリを簡単に作成するローコード開発ツールを用いた、アプリの機能開発に携わっています。客先に初めて導入されたツールなので、まだ詳しい人がいません。先輩からレクチャーを受けるだけでなく、主体的に調べたりしながら知識を吸収しているところ。決して楽ではありませんが、新しいツールに触れられるので好奇心が強く刺激されます。

うれしい瞬間は、自分で調べて試してみて、想定通りにツールが動いたとき。また、身につけた知識やスキルが蓄積していくたびに、手応えを感じています。新しいツールを使って、今は「無停電電源装置(UPS)」の設計に役立つアプリを開発しているところ。プロジェクトの業務効率化につながるため、高いモチベーションで働くことができています。

文系出身の私が、新しいことに次々にチャレンジできているのは、面倒見のいい先輩たちのおかげです。壁にぶつかったときに「意外とどうにかなるので、気負わなくて大丈夫」とアドバイスをくれるなど、メンタル面もしっかりフォローしてもらえる環境。安心して働ける職場なので、今後も新しい技術に積極的に触れ、自分をバージョンアップさせていきたいです。

〈田井 琉貴さん〉

情報工学科出身で、大学でプログラミングの基礎を習得し、画像認識の研究に携わっていました。また、学生時代はスーパーマーケットでアルバイトを経験。お客さまと接する機会が多く、コミュニケーションスキルを磨くことができました。特に、社会人として必要な言葉遣いを学ぶことができたと感じています。社会人になってからは、リユース企業を経て金属加工の会社へ。ただ、モノづくりにもっと深く関わりたいと思うようになり、当社へ転職しました。学生時代に身につけたプログラミングのスキルを生かし、組み込み系のソフトウェア開発に携われる点に、大きな魅力を感じたのです。

入社後に配属されたのは、電力会社のリモート監視センター関連のプロジェクトです。リモート監視センターに設置されているサーバから、障害に関する情報を収集する業務を担当しました。「ログを収集してほしい」という連絡を受けてサーバにアクセスするのですが、万が一ミスを犯すと発電所の稼働に悪影響を及ぼしかねないので、細心の注意を払って業務を遂行。仕事中は常に緊張しっぱなしだったので、無事に1日が終わるたびに達成感を味わえました。

入社2年目の6月からは、ダンプトラックのモーター制御に関するソフトウェア開発に携わっています。現在は、これまでの開発で使われたソースコードを確認するなど、準備を進めている段階。ダンプトラックの心臓部にあたる重要な部分の開発なので、今から楽しみで仕方ありません。

新人の頃から私が大切にしているのは、探究心をもって仕事に取り組むことです。わからないことが出てきたら、そのままにするのではなく、率先して調べて新しい知識をインプット。探究心があれば、いくらでも知識を吸収していくことができ、スピーディーに成長していけます。また、学んだことを即実践に生かすことで、知識の定着を図ることもできるでしょう。

今はまだ、先輩に言われたことをこなすだけで精いっぱいです。直近の目標は、さらに知識を深めて自ら積極的に提案できるエンジニアになること。そして、これから本格化するダンプトラックのモーター制御のプロジェクトを、成功へと導きたいと考えています。

〈佐川 侑季さん〉