最終更新日:2025/6/4

愛媛製紙(株)【エルモア】

業種

  • 紙・パルプ
  • 商社(紙・パルプ)
  • 機械
  • 化学
  • 食品

基本情報

本社
愛媛県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

暮らしに欠かせない紙製品の安定供給を支える!

  • 理系学科系統 専攻の先輩

PHOTO

技術系の各部門で活躍する先輩社員にインタビュー!

■動力部 伊藤 潤/2012年入社・電気情報工学科卒(写真左)
■技術部 岡本 一茂/2013年入社・化学科卒(写真中央)
■工務部 河村 伶嗣/2022年入社・機械科卒(写真右)

梱包・物流に欠かせない段ボールや、ティシューペーパー、トイレットペーパーなど、日常生活に密着したさまざまな紙製品のもととなる「原紙」の製造を手掛ける「愛媛製紙(株)」。暮らしに欠かせない製品の安定供給を支える、大規模なモノづくりの現場で活躍する先輩社員に、各部門が担う役割や仕事のやりがい、今後の目標などについて話を聞きました。

工場全体の電気設備を担う存在へ!安定したエネルギーの供給を目指す<伊藤>

当社に興味を持ったきっかけは、大学の先輩が働いていたから。まずは一度現場を見てみたいと思い工場を訪問したのですが、その時に先輩がとても丁寧に案内してくださり、自分が学んできたことを活かしながら興味を持って働けるイメージができたので入社を決めました。

現在は、工場の稼働を支え、エネルギーの安定供給を担う「動力部」で、電気に関わる機器・設備全般の設備保全や、トラブル時の対応を担当しています。入社時はわからないことばかりで戸惑うことも多かったのですが、先輩たちが一つひとつ丁寧に指導してくれたので、とても心強かったです。まずは照明や部品交換など取り組みやすい作業からスタートして、配線ケーブルやモーターの整備、抄紙機の制御装置や配電盤の点検など、少しずつ業務の幅を広げていきながら工場全体の仕組みを学んでいきました。さまざまな電気機器に触れることで幅広いスキルを身につけることができましたし、会社のサポートで「電気工事士」「エネルギー管理士」「電気主任技術者」の資格を取得することができ、技術者としての成長を日々実感しています。

また、日常的に工場内の設備を点検するほか、外部の協力業者や機械メーカーなどと連携しながら、長期的な補修計画も企画・立案していますので、交渉力やコミュニケーション能力も身につきました。最近では工場全体の照明のLED化を担当したのですが、メーカーごとに現場で明るさの検証を行い、価格とのバランスも交渉しながら最適な環境づくりを目指しました。数がとても多く、数年間に分けて計画的に交換を進める必要がありましたが、メーカーの選定から予算や進捗の管理まですべて任されていましたので、とてもやりがいがありました。交換後に「明るくなって作業がしやすくなった」「キレイになって気持ちが良いね」と、社員の方々に喜んでいただいて、とても嬉しかったです。

電気やエネルギーの分野は技術が日々進化していますので、入社から10年経ってもまだまだ学ぶことがたくさんあると感じています。当社では3年前にバイオマス発電設備を新設し、省エネルギーやCO2排出削減に取り組んでいますが、もう一基の石炭火力の発電設備の更新も控えていますので、より高い技術・知識を身につけて、さらなる脱炭素社会の実現に向けた取り組みにも貢献していきたいです。

当社の魅力はココ!

緊急の対応が必要なトラブル時以外は、自分のペースで作業を進められますし、先輩がしっかり指導してくれるので、焦らずじっくり技術を身につけられます!<伊藤>

限られた条件の中で、より質の高い製品をお届けしたい!<岡本>

愛媛県内で、大学で学んだ化学系の知識を活かせる企業を探しているなかで、当社のことを初めて知りました。段ボールや家庭紙という、暮らしにとても身近な製品を手掛けているところに魅力を感じましたし、多くの人に愛される商品の製造に携わってみたいと思い入社を決めました。

現在は技術部で、段ボールに使用される板紙の品質管理を担当しています。工場で製造されている原紙を抜き取ってサンプリングし、強度や重さなどの基準が満たされているかどうか品質試験を行います。その結果を製造部門にフィードバックすることで、紙の品質の安定化と改善に努めています。そのほかにも、各工程で使用されている薬品の選定も重要な仕事の1つ。常に品質の向上やコストダウンの意識を持ってより良い製品づくりに取り組んでいますので、さまざまな薬品メーカーと連携しながら、紙の強度を高めたり、漉きやすさに繋がる新しい薬品を、日々検討しています。

入社して数年間は家庭紙を担当していたのですが、3年目は、新商品の開発に携わる機会がありました。お客さまに求められる風合いや質感に近づけるために、紙の重さや強度を細かく設定しながら何度もテストを繰り返しました。やっと試験室で満足のいく結果が出ても、実際の製造現場で安定して生産できるようにするには、さらに細かい調整が必要です。現場の担当者と熱く意見を交わし合いながら、最終的にカタチになった時は本当に嬉しかったです。チームで支え合うモノづくりに、大きな達成感を味わうことができましたし、この時の成功体験が、その後も挑戦を後押ししてくれる自信となっています。また、限られた条件の中で質の高い製品づくりを目指すため、譲れない部分や優先順位のつけ方などを学べる環境があることが、今の仕事に繋がっています。

技術部のメンバーはみんな気さくで優しい人ばかり。新人の頃はどんな小さなことにも親身になって答えてくださり、今も何でも相談できる心強い存在です。今後は自分の専門分野だけでなく機械の知識も深めて、製造現場やメーカーとのスムーズな連携で、より良い製品づくりを目指していきたいです。

当社の魅力はココ!

残業は少なめで休みもしっかりあるので、ワークライフバランスを実現しながら働くことができます。暮らしに欠かせない製品を手掛けるやりがいも感じられますよ<岡本>

無駄なく効率的に作業をすすめるために、積極的なコミュニケーションが欠かせません!<河村>

「歴史ある紙のまち」として知られる四国中央市出身の自分にとって、製紙業界はとても身近な存在でした。学生時代の知識や経験を活かして、地域に貢献できる仕事がしたいと思っていましたので、製紙業界の中でも段ボールや家庭紙という暮らしに欠かせない製品を手掛ける当社で、より多くの人の役に立ちたいと思い、入社を決めました。

現在は工務部で、機械・設備の保全点検、更新や新設にともなう工事の管理全般を担当しています。日常的な設備点検のほか、製造部から届くマシンのメンテナンスの依頼書にもとづいて、交換や更新が必要な場合は部材や工事の手配をします。トラブル対応の依頼があった場合も、現地の状況に合わせて修理や取り換えの手配をし、施工を担当するスタッフと連携を取りながら、工事が完了するまで進捗や品質を管理していきます。

大学時代は機械科で学んでいたので機械の仕組みはわかるのですが、実際に当社で使われている機械に触れるのは初めてでしたし、設備の名前も操作方法もまったくわからないところからのスタート。実務に関しては入社後に学んだことがほとんどです。優しい先輩ばかりでどんなことでも親身になって答えてくださるので、最初は何でもすぐに質問して、わからないことをそのままにしないように心掛けていました。少しずつ知識が身についてからは、まずは何でも自分で調べて試すことで、より早く確実なスキルアップに繋がりました。2年目には、製造部からの依頼書を読んだだけで、大体の状況やトラブルの原因がわかるようになりましたし、現場での状況判断や工事の手配もスムーズに行えるようになって、成長を実感しています。

普段は24時間稼働している機械ですが、月に1~2回定期的なメンテナンスや修理のために稼働を止めることがあります。1年目の終わり頃に、初めて定期メンテナンスを担当したのですが、何日も前から製造のスケジュールを調整して、現場スタッフや工事の担当者と連携を取りながら、安全に計画通りに作業を終えられた時には大きなやりがいを感じました。まずは製造スタッフや工事の担当者が安全に作業すること、そして予定通りに作業をスムーズに進めることを心掛けてきましたが、今後はさらにより良い環境を目指して課題解決に向けた提案ができるように、機械の知識を深めていきたいです。

当社の魅力はココ!

温かく居心地の良い職場の雰囲気は魅力の1つだと思います。何でも気軽に質問できる環境で、先輩たちが親身になって相談にのってくれるので、安心して挑戦できます<河村>

企業研究のポイント

企業の安定性に注目するのであれば、暮らしに欠かせないモノや身近なモノに関連する企業であるということは、1つの目安になると思います。例えば当社は物流・梱包に欠かせない段ボールや、生活必需品である家庭紙を中心に手掛けていますので、年間を通して安定した需要があることが特徴です。また、モノづくりに興味があるのであれば、競合他社と機械設備を比べてみた時に、その会社ならではの強みがあるかどうかに注目してみると良いと思います。<伊藤>

自分が将来何をしたいかを、改めて考えてみることが大事だと思います。私の場合は大学時代に学んだ、化学系の知識を活かして働きたいと思っていました。入社時に紙に関する専門知識はほとんどありませんでしたが、学生時代の研究で身につけた実験方法やトライアンドエラーの経験が、今の仕事で日々挑戦する土台となっています。<岡本>

企業研究をすすめる上で、自分が「何をしたいか」という視点で企業を探す方も多いと思います。もちろんそれも良いと思うのですが、学生時代に専門分野を学んでいた方や、興味のあることを追及してきた方であれば、その知識や経験を活かして、自分に「何ができるか」という視点で企業研究してみるのも良いかもしれません。自分が誰かの役に立てることは大きなやりがいに繋がりますし、仕事の面白さも感じられると思います。<河村>

PHOTO
部署を越えたコミュニケーションも活発で、多くの人と支え合いながら、チームでより良いモノづくりを目指しています!若手のうちから自分らしく活躍できる環境です。

マイナビ編集部から

1953年の設立以来、時代のニーズに応じた紙の製造を通して成長を続けてきた「愛媛製紙(株)」。1953年より製造を開始した段ボール原紙は、長年培ってきたノウハウや技術力から生み出される幅広い品種が特徴の1つで、日本全国はもちろん海外でも高く評価されている。1978年に製造をスタートした家庭紙原紙は、グループの加工会社を中心に加工され、ティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンタオルなどの家庭紙製品として全国で販売されている。

単一工場としての家庭紙原紙の充実した設備と生産体制も同社の強みの1つ。今回取材したメンバーが所属する「動力部」「技術部」「工務部」をはじめとした各部門が連携して製造部門を支えており、積極的にコミュニケーションをとりながら、チームでより良いモノづくりを目指している姿が印象的だった。また、グループ各社とともに新製品の開発にも積極的に取り組んでおり、若いうちから幅広い業務を経験しながら成長できることも魅力の1つ。先輩や上司からのサポートも手厚く、挑戦を後押ししてくれる環境が整っていると感じた。基本的に転勤もないので、地域に根ざして自分らしくキャリアを築きたい人にとって最適な職場だ。

PHOTO
梱包に使用される段ボールや家庭紙など、暮らしに欠かせない紙製品の製造を手掛けるほか、開発分野でも、新たな紙の可能性を追及し続けている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

トップへ

  1. トップ
  2. 愛媛製紙(株)【エルモア】の取材情報