最終更新日:2026/2/12

(株)TASAKI

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 専門店(メガネ・貴金属・ジュエリー)
  • 専門店(アパレル・ファッション関連)
  • アパレル(メーカー)
  • その他メーカー
  • 専門コンサルティング

基本情報

本社
東京都、兵庫県

取材情報

記事で読む社会科見学

人々を魅了する、精緻なものづくりへのこだわり。その世界は、知るほどに奥深い

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受け継がれるクラフツマンシップが、TASAKIの輝きを支えている

宝飾品の会社というと、華やかな店舗がクローズアップされがちだ。しかし製品の輝きを生み出しているのは、ものづくりに取り組む社員たちにほかならない。魅惑のエッセンスをつくり出す3名の若手社員に話を伺った。

デザイナーとして大きな成長を実感

学生時代から、自身のセンスを生かせる仕事がしたいと考えていた私にとって、TASAKIは特別な存在でした。例えば、当社で展開しているM/G TASAKIというコレクションでは、パールを大胆に切断した製品を販売しています。そのチャレンジングな企業姿勢に憧れており、いつかM/G TASAKIのデザインを手掛けてみたいと思っていました。

デザインの仕事は、まず、会社から提示されたテーマを理解するところから始まります。素材となる石を、会社としてどう打ち出していきたいのか。それをつかんだ上で、どんなイメージに仕上げていくかを考えていくのです。発想のヒントは、指で直接素材に触れているうちに得られることが多いですね。その感触を確かめているうちに、どんどんイメージが膨らんでくるのです。PC上の画像を見ているだけでは、こうしたイマジネーションはなかなか得られないと思います。

こうして、自分の中で方向性が固まってくると、いよいよデザイン画の作成に入ります。何枚描くかは人それぞれですが、私の場合、最低でも6~9枚のスケッチは起こすようにしています。そして最終案が決まったあと、量産化に向けて製造担当者と調整を図るのもデザイナーの仕事です。

仕事の難しさは、世の中にある数多くのジュエリーやTASAKIがこれまで提供してきた作品とは異なるものを作り出していかなければならない点です。煮詰まってしまうこともありますが、納得できる仕事ができたとき、店頭に製品が並べられている光景を見るとき、なんとも言えない喜びが味わえます。

そして昨年の夏からは、念願のM/G TASAKIを手掛けることになり、これまでにないアプローチで魅力的な製品を作り出していきたいと考えています。

(デザイン室/2019年入社)

TASAKIの魅力的なアイテムを紹介

パールとダイヤモンドがTASAKIの2大エレメント。グローバルに活躍するデザイナーを起用しアイコンジュエリー“balance”をはじめ、斬新なデザインの商品を生み出している。

輝きを演出する100分の1ミリ単位の技術。その探求が仕事に向き合う原動力に

小さい頃からものづくりが好きだったことから、芸術大学に進学しました。宝飾品の道を選んだのは、身に付けた瞬間、一気に気分が上がる感覚が好きだったからです。

世界最大級のダイヤモンド原石供給会社デビアスグループから原石を直接買いつけることができるライセンス「サイトホルダー」を持つ、TASAKIに入社以来、ダイヤモンド加工と呼ばれる仕事に携わってきました。仕事は、まず「石取り」と呼ばれる、原石の状態を確認するところから始まります。原石を分析機にかけて、どのように切断すれば、効率的にダイヤモンドを取り出すことができるのかを考えるのです。これに基づいて石を切断し、荒削り、最終研磨を行うまでが、大まかな仕事の流れとなっています。

特に熟練の技が要求されるのは、やはり仕上げの研磨作業です。逐一、ルーペで確認しながら進めていくわけですが、研磨面の平行を確認できる感覚がなければ、石を歪んで削ってしまうことになります。新人の頃は、このルーペを使いこなせるようになるまで少し時間がかかりました。

TASAKIでは「プロポーション」「ポリッシュ」「シンメトリー」の全項目において、最高評価となる「エクセレント」を獲得することが求められます。そのため最終仕上げでは、まさに100分の1ミリ単位の調整を手作業で行う必要があるのです。この仕事で最も難しいのは、やはりこの部分にあるといえるでしょう。

仕事のやりがいは、自信を持って送り出した製品について、エクセレントの評価をいただくことができたとき。その製品はブライダル用の指輪だったのですが、晴れの日に、誰かの指を飾ることができたと思うと、うれしさもひとしおでした。

新人の頃、先輩たちから「一人前になるまで5年はかかる」と言われました。私も入社4年目に入りましたが、まだまだ身に付けるべきことが多いと感じています。熟練した先輩たちのすごいところは、石のカラット数を落とすことなく、100分の1ミリ単位で微調整できる技術を身に付けている点です。その域に達するには、さらに多くの経験を積む必要があるでしょう。これまで身に付けた技術とノウハウを常に確認しながら、さらに良い仕事ができるよう努力していきたいと思っています。

(素材加工部 ダイヤモンド加工課/2018年入社)

TASAKIの魅力的なアイテムを紹介

モダンでリュクスに満ちたハイエンドなジュエリーコレクション “TASAKI Atelier”。

グレーディングの仕事で自分なりの方法を編み出し、成長を目指す

学生時代は、金属加工を専攻していました。そこで学んだ、製品の全体像を見ながらものづくりを考える姿勢は、仕事に大きく役立っていますね。

現在取り組んでいるのは、真珠のグレーディングと加工業務です。生き物から作られる真珠は個体差が大きいため、まずは一粒ずつグレード分けを行う必要があります。形状については、当然、より真円に近いものほどグレードが高くなります。このほか、傷の有無や色合い、光沢、大きさについても、ピンセットで転がしながら目視確認を行います。色味の確認については、照明器具による影響を避け、1日中安定した光で作業するため、照明をつけずに、必ず日の差さない北側の窓際で行うようにしています。

グレーディングが終わると、真珠に紐を通すための穴を開ける加工に入り、最終的なネックレスに仕上げていきます。ここで重要なのは、可能な限り同じ形状・色合いの真珠で揃えること。真珠自体の大きさや輝きなどのクオリティはもちろんですが、ネックレス製品では、こうした統一感がどれだけ出せるかが良いジュエリーを作るポイントになるのです。

感覚に頼る部分が大半なので、チームとして同じグレーディングを行うためには、ほかの人と感覚を共有しなければなりません。苦労してグレーディングを行った製品が店頭に並べられているのを見ると、なんとも言えない達成感があります。自分の感覚が、その製品の評価や価格につながっていると思うと、あらためて、果たすべき責任の大きさを再確認するのです。

これまで最もうれしかったのは、自分自身の生産性向上が確認できたとき。初めて部署の平均値に達したときは、ようやく自分も一人前になることができたと思えました。この生産性については、新人と熟練者で大きな差があります。

部署内の平均値に達してはいるものの、まだまだ熟練した先輩たちの生産性には及びません。より高いレベルに達するために心掛けているのは、随時、気付いたことがあればメモを取るということです。感覚だけに頼らず、可能な限り言葉に残すことで、グレーディングの速度を上げていきたいと考えています。

(素材加工部 素材加工一課/2018年入社)

TASAKIの魅力的なアイテムを紹介

日本の繊細な美意識と精巧な技術が結集された高級腕時計コレクション “TASAKI TIMEPIECES”。

企業研究のポイント

宝飾品業界について調べる際には、まず、企業の業態を正確に把握することが出発点となります。例えば、TASAKIのように製品の企画から製造、販売を一貫して手掛ける会社には、販売職以外にも多種多様な職種があります。ブランドが提供する美しい商品や店頭における質の高いサービスから華やかなイメージを持たれがちですが、その根幹にあるのは確かなものづくりです。販売職だけでなく、製品に対する強いこだわりや探究心を持ったデザイナー・職人の存在こそ、TASAKIブランドの信頼を根底で支えているのです。

企業研究にあたっては、質の高いものづくりに取り組んでいるか、メーカーとしての機能を持っている会社かどうかをチェックすることで、新たな側面が浮かび上がってくるでしょう。真珠を育てる段階からCADを使ってのデザインや3Dプリンターによる試作品の制作など、TASAKIには確かな技術、審美眼が求められる仕事が数多く存在します。また、芸術的な感覚に磨きをかけたい人、手を動かしながらものづくりに取り組みたい人など、さまざまなバックグラウンドや得意技を持った人たちがTASAKIを支えているのです。

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TASAKIが扱うのはアクセサリーではなく、本物の貴金属や貴石を使ったジュエリー。各工程のスペシャリストが力を発揮し、価格に見合う商品・サービスを提供しています。

マイナビ編集部から

宝飾品ビジネスの川上から川下まで、一貫して手掛けるTASAKI。今回、取材を通じてわかったのは、その企業活動の背後には多種多様な知見・技術スキルを持った社員がいるということだ。原材料の調達、養殖から製品の企画・デザイニング、さらに具体的な加工方法の検討、流通、販売戦略に至るまで。各セクションを担当する社員が、丁寧にバトンを受け継いでいくことで、お客さまに最高のブランド体験をお届けしているのである。

もちろん、製品の具体的な加工・製造方法の検討にあたっては、材料や機械・電気系などの技術・知識も要求される。華やかで芸術的な部分だけがクローズアップされがちな業界だが、そのような専門技術を持つ人も必要とされているようだ。さらに、今回の取材では女性社員3名にご登場いただいたが、どの社員も活躍しているとのことだった。

そんな同社では、例年「ジュエリー業界で働くこと」「チームで商品を作り上げていくこと」について理解を深めてもらうためのインターンや仕事体験を実施している。今年はコロナ渦の影響もあって確かな見通しは立たないが、人事担当者によると「可能な限り開催していきたい」とのこと。現場を見ることで、仕事の深みや面白さを知ってもらいたいという、強い意欲を感じる。ものづくりに取り組む仕事についてより深く知りたい方には、こまめなチェックをおすすめしたい。

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TASAKIは充実した福利厚生制度や穏やかな雰囲気を有しながらも、グローバルラグジュアリーブランドとして実力主義の側面も併せ持つ。

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