最終更新日:2025/6/1

オリンパスマーケティング(株)

業種

  • 商社(精密機器)
  • 精密機器
  • 商社(機械・プラント・環境)
  • 商社(その他製品)
  • その他金融

基本情報

本社
東京都

取材情報

知識ゼロからの専門職

文系学部から医療機器販売商社へ。若手社員3人の挑戦と成長

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充実の研修やOJTにより専門知識を身に付ける

オリンパスグループの国内販売を一手に担うオリンパスマーケティング。文系学部を卒業し、同社に入社した若手社員3人に入社理由や研修・OJTの思い出、今後の目標等について伺った。

鈴木 福真さん
医療営業本部 首都圏営業部 東京販売3 
2018年入社/法学部卒

古川原 笑美さん
医療営業本部 首都圏営業部 首都圏処置具販売 
2018年入社/経営学部卒

仲地 巧さん
医療営業本部 首都圏営業部 東京サービス 
2019年入社/経済学部卒

入社の決め手は社員の人柄の良さ。通勤電車でひたすら資料を読み込んだ日々(鈴木さん)

学生時代は法学部に所属し、主に米国政治について勉強していました。専門分野ではない医療機器メーカーの専門商社を志望することになったのは、もともと医療ドラマが好きで、医療業界で働く人に対する憧れがあったからです。なかでも当社を選ぶ決め手になったのは、消化器内視鏡をはじめとする主力製品のシェアの高さ、そして、当社の社員の人柄の良さでした。丁寧ながらも堅苦しさを感じさせず、明るくフランクな雰囲気。こうした点がとても魅力的でした。もっとも、文字どおりの“知識ゼロ”からのスタートでしたから、専門知識を身に付けられるかどうか、あるいは、病院やクリニックの先生ときちんとコミュニケーションがとれるのかという点に関しては、不安を抱きながら入社したのを覚えています。

結果的には“知識ゼロ”でも全く問題ありませんでした。充実した研修、OJTの仕組みが構築されているからです。例えば、2018年入社後は約1カ月間の新入社員研修で基本的なビジネスマナーについて学んだ後、約2カ月間の専門研修へ。ここでは、人体の解剖学的な知識や、がんの進展の仕方など医学の基礎知識、そして、当社が取り扱っている製品の特徴について学ぶことができました。専門研修は内容の難しさに加え、覚えることが膨大で苦労の連続。毎朝、振り返りテストがあったので、通勤電車でもひたすら資料を読み込んでいましたね。また、専門研修終了後は千葉県の柏支店に配属となり、先輩社員のもとでOJTがスタート。最初のうちは先生が話していることがほとんど理解できませんでしたが、知らない知識を自分で調べたり、先輩にひたすら質問したりするうちに、少しずつ会話ができるようになっていきました。また、看護師や臨床工学技士、さらには受付の方とのコミュニケーションのとり方、病院のルールについても学ぶことができました。

現在は首都圏営業部の一員として、渋谷区内の約80カ所の病院・クリニックで営業活動を行っています。当社の営業の醍醐味は、特定の診療科、専門分野のみならず、持ち前のチームワークを発揮して内科から外科に至るまでトータルで提案し、患者さまの健康をサポートできる点にあると思っています。今後の目標は、お客さまから「鈴木さんの提案だから、オリンパスの製品を選ぶ」と言ってもらえるような、独自の付加価値を提供できる人材になることです。たゆみない努力を続けていきたいと思っています。

こんな風に学んでいます!

「入社1年目の9月にも医療機器の営業職向けの研修がありました。このときは手術用機器について学ぶとともに、ロールプレイング大会がありました」(鈴木さん)

医師とのコミュニケーション方法はOJTで習得。誰もが活躍できる環境が魅力です(古川原さん)

高校時代にサッカー部のマネージャーを務めていた私は、部員のけがの応急手当やリハビリの手伝いをしていたのをきっかけに医療関連の仕事に興味関心を持つようになりました。マネジメントにも興味があったので大学は経営学部に進みましたが、会社選びにあたり「やはり医療に関わる仕事がしたい」という思いが湧き出てきたんですね。医療関連企業の中でも当社を選んだのは、消化器内視鏡で世界トップクラスのシェアを誇るオリンパスのグループ企業であり、医療の現場に近いところでやりがいを持って仕事に取り組むことができると考えたからです。また、社員の誠実な人柄にもひかれました。企業セミナーや会社訪問で対応してくれた社員は皆、社会人として目標にしたいと思える人ばかりだったんです。“知識ゼロ”からの出発ということで不安がなかったわけではありませんが、企業セミナーやホームページでは、文系出身ながらも入社後に専門知識を身に付け、活躍している営業パーソンの紹介もあったので、何とかやっていけるだろうという思いもありました。

2018年に入社後は、前述の鈴木と同様に新入社員研修、ならびに専門研修を受けました。専門研修に関しては、解剖学的な知識などを学ぶ基礎的な研修のほかにも、実機を使った実践的な研修、トラブル対応のロールプレイングなどがあり、正直ついていくのがやっとでしたが、学生時代に培った勉強する習慣、自分で納得できるまで調べる習慣は大いに役立ちました。また、首都圏処置具販売という部署に配属されてからは、1年上の先輩女性社員から40代のベテラン社員まで、さまざまな営業パーソンに日替わりで同行。医師とのコミュニケーションのとり方を学ぶことができました。

やりがいを感じるのは、より多くの病院・クリニックで自社の製品を使ってもらうことで、よりスムーズな処置が可能になり、患者さんのお役に立てること。先生や看護師さん、臨床検査技師などから「新しい製品、良かったよ!」と声を掛けていただけると、頑張ってよかったなと思えます。今後の目標は、プラスαの価値を提供できる営業パーソンになることです。そのためにも知識の引き出しを少しずつ増やしていきたいと思っています。また、当社には、子育てをしながら営業パーソンとしてバリバリ活躍している社員もいます。仕事とプライベートを両立できるのも当社の大きな魅力です。

こんな風に学んでいます!

「外国人の先生がお客さまになるケースも増えてきているので、英語の勉強にも力を入れています。会社が契約しているオンライン英会話を活用しています」(古川原さん)

やりがいはお客さまからの「ありがとう」という言葉。サービスの仕事の醍醐味です(仲地さん)

学生時代は長崎県内の大学で地域政策を専攻。ゼミでは壱岐や奄美大島をフィールドとしてエコツーリズムについて研究していました。医療機器専門商社に興味を持ったのは、離島はもとより、日本全国で少子高齢化が進むなかで医療機器の需要はこれからますます伸びていくに違いないと考えたからです。なかでも低侵襲が特徴の内視鏡に対する需要は飛躍的に伸びていくだろう──。こうした考えのもと、同製品でトップクラスのシェアを誇るオリンパスグループの当社を志望しました。企業セミナーや会社訪問で出会った社員が生き生きと、楽しそうに仕事をしている姿も魅力的でした。ちなみに、選考を受け始めた当初は営業職を志望していたのですが、会社訪問を通して「サービス」という仕事の存在を知りました。医療機器の安定稼働を支える仕事の重要性や、お客さまから直接感謝されるやりがい、活躍している社員の特徴について話を聞くなかで、サービス職として入社をすることを決めた次第です。

2019年に入社後は約1カ月間の新入社員研修、そして約2カ月間の専門研修が行われました。専門研修は私もかなり苦戦しましたが、研修資料を読み込んだり、仲の良い同期と問題を出し合ったりすることで、何とか乗り越えることができました。専門研修終了後は、サービス職向けの「製品研修」として福島県にある内視鏡の製造・修理工場であるグループ会社「白河オリンパス」で約1カ月間、故障した内視鏡の修理、動作確認などのトラブルシューティングを習得。その後は東京に戻り、約2カ月間先輩に同行してさまざまな現場に入り、メンテナンスやトラブル発生時の対応の仕方、コミュニケーションのとり方について学んでいきました。

やりがいを感じるのは、トラブルや不具合を解決し、お客さまから「ありがとう」という感謝の言葉を掛けていただいたときです。また、お客さまと自信を持って話すことができるようになったときや、任せてもらえる仕事が増えたときなどは、自らの成長を実感しながら仕事に取り組むことができるのでうれしいですね。入社4年目の今も、自分のことで精いっぱいというのが正直なところではありますが、今後は後輩の手本となり、後輩を気に掛けてあげられるような先輩になりたい。余裕を持って業務に取り組むことができるだけの知識や技術、経験を積み重ねていきたいと思っています。

こんな風に学んでいます!

地方によっては代理店・特約店と連携し、日常的なサービス活動を行っているケースもあります。全国転勤する中で様々な市場で経験を積み、仕事の幅を広げたいと思います。

企業研究のポイント

私が企業研究で重視していたのは、「人間関係」と「福利厚生」です。どんなにお金を稼いでも、体調を崩してしまっては何の意味もありません。有給休暇を含めて休みはきちんと取れるのか、残業はどれくらいあるのか、あるいは家族手当をはじめとする福利厚生制度はどの程度充実しているのか。働き方はもとより、働いていない時間のことも考慮に入れて、会社選びを進めていただきたいと思います。(鈴木さん)

もともと人前で話すのが得意ではなかったこともあり、会社訪問に苦手意識を持っていました。そこで、専用のノートを作り、事前に確認したい項目を整理。その上で、志望企業の事業内容や強みについてリサーチし、面接対策として定番の質問に対する答え方を自分なりにまとめていました。企業研究にもつながるという意味では、一石二鳥の取り組みといえますね。(古川原さん)

会社選びにあたって「やりたいこと」が見つけられず、頭を悩ませている方は少なくないと思います。かくいう私もその一人でした。ただ、「やりたいこと」が特になくても、努力次第で、いい会社と出会うチャンスは十分あります。例えば「これから成長が期待される業界」を探してみる。あるいは「どのような人材が活躍している会社なのか」に注目し、企業研究を進めてみてはいかがでしょうか。(仲地さん)

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「子育てをしながら営業パーソンとしてバリバリ活躍している社員もいます。仕事とプライベートを両立できるのも当社の大きな魅力です」(古川原さん)

マイナビ編集部から

オリンパスグループの国内販売を一手に担うオリンパスマーケティング。国内・世界トップクラスのシェアを誇る内視鏡や手術用機器などの販売、修理・メンテナンス、各種サポート等を展開する“オリンパスグループの国内市場の顔”である。

今回、同社で活躍中の若手社員3名に話を伺って感銘を受けたのは、専門的な知識・スキルの習得を目指して奮闘されたエピソードはさることながら、自らの仕事の社会的な意義や使命をはっきりと認識しながら業務に取り組んでいる点だった。日進月歩のメドテック(医療×テクノロジー)をキャッチアップするのは、正直、並大抵のことではないと思う。にもかかわらず、高いモチベーションを持って仕事に取り組むことができるのは、オリンパスグループの内視鏡や手術用機器をより多くの顧客に提供し、早期発見・低侵襲・治療の普及に寄与しよう、社会的課題の解決に貢献しようという使命感あってこそだろう。

医療に関わる仕事に興味関心をお持ちの方の中でも、専門的な知識やスキル、コミュニケーション力を着実に身に付けながら飛躍的に成長したいという熱意をお持ちの方、そして、世のため人のために役立ちたいという志をお持ちの方におすすめしたい会社である。

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同社の存在意義は「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」。また大切にしている価値観として「誠実・共感・長期的視点・俊敏・結束」を掲げる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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