最終更新日:2026/6/1

(株)道路建設コンサルタント

業種

  • 建設コンサルタント

基本情報

本社
千葉県

取材情報

記事で読む社会科見学

道路構造物の老朽化対策から災害復旧まで。未来のみちはわたしたちがつくります。

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人のための「みち」を、人とともにつくる。

■N.H.さん(写真左)
技術統括部 副部長
2000年入社

■K.Y.さん(写真中)
技術統括部 地下構造グループ
2000年入社

■A.N.さん(写真右)
技術統括部 河川防災グループ
2012年入社

千葉県を中心に、主に関東近郊の公共インフラ設備の設計や維持管理に携わる道路建設コンサルタント。道路構造物のエキスパートとして、どのように社会資本整備にあたっているか、それぞれの立場から語っていただきました。

地域活性化にも貢献できる仕事。住まう人が求める「みち」を形にする仕事です/N.H.さん

私は長らく、道路設計を専門とする交通技術グループの一員として仕事をしてきました。学生の頃は「設計とは一人でコツコツ考えてやり遂げる仕事」というイメージを持っていましたが、今では全く逆の考えを持っています。道路事業は国や地方自治体が主導しており、開通予定に間に合うよう事業を進めていきます。その過程では必ずと言っていいほど経験のない困難な事象が発生し、「社内外の方の士気をいかに高め、チームとして力を発揮できるか」という局面があります。人と人とのつながりにこそ、この仕事の本質があるというのが私の結論です。

「その地域に住まう人たちに何を提供できるか」という目線を持つようになったのも、仕事を始めてからです。東日本大震災の後には、楢葉町のコンパクトタウン計画に参加しましたが、「住民が帰ってこられる町をつくる」という目的を実現すべく、現地に常駐し、1年をかけて住宅地周辺の道路を設計しました。駅前に復興タウンが完成し、実際に町に帰ってきた住民の方の笑顔が、今でも目に焼きついています。「みち」はそこに住まう人たちのものである、と改めて感じました。

直近では「地域活性化にどう貢献できるか」といったテーマでも仕事をしています。駅前ロータリーの大規模改修にあたり、駅から商店街や大型商業施設へと続く人の流れを作れないか、街に人を呼び込める道路にならないか、という自治体の展望を実現するため、アイデアを出し合っています。街づくりにおいて、「みち」が担う役割はかなり大きいです。

今年度から自転車の法整備が厳しくなり、自転車のための道路整備もこれからのテーマになると思います。日本の道路は狭いところが多く、限られた幅の道路でいかにして交通機能を守っていくか、社内でアイデアを出し合っています。忌憚のない意見を出し合い、議論を発展させることが、より良いものづくりには不可欠です。

HPに掲載している「未来のみちはわたしたちがつくります」というメッセージには、皆で「未来のみち」を一緒に考えていこうという思いと、社員たちの「未来のみち」を生み出せる企業でありたい、という2つの思いが込められています。社員たちが「みち」という意義ある公共物をつくるエキスパートに成長できるよう、会社も一人ひとりのライフスタイルやキャリアステージの変化にも柔軟に対応し、進化を続けていきたいと考えています。

設計技術者を志している人へ

「好奇心旺盛で、何事も自分事として柔軟に考えられる人は適性があると思います。設計のアイデアはもちろん、案件をどう進めるかにも個性が表れる仕事です」(N.H.さん)

第三者被害を未然に防ぎ、道路構造物の長寿命化を図る「点検業務」に注力/K.Y.さん

私が所属する地下構造グループは、もともとトンネルの新設工事の設計を手掛ける部署ですが、時代の変化に伴い、近年は既存施設の適切な維持管理のための点検業務や長寿命化のための補修設計が中心となっています。トンネルや標識、照明などの道路施設を定期的に点検し、劣化状況を判断して、国道や県道、市道などの管理者である行政機関に報告するまでが、点検業務の流れです。情報共有だけでなく、補修工法や今後の維持管理計画など、プラスアルファの技術提案を行うことが、私たちの役割と考えています。

劣化箇所を発見した際に「その劣化がどのくらい危険で、どのような事態が予想されるのか」を適切に判断するには、経験値に裏付けられた知識が必要です。損傷のパターンだけでなく、建物の構造まで理解していなければ、原因や今後起こりうる事象を予測することはできません。私自身、管理技術者になった現在も勉強を続けており、コンクリート診断士といった難易度の高い資格にも今後挑戦する予定です。

標識や照明が道路に落下すれば、通行者や通行車を巻き込む事故にもつながりかねませんので、損傷が大きい箇所を発見した際は当日中に報告し、迅速に撤去を依頼します。こうしたときには、第三者被害を予防できたやりがいを実感しますね。補修工事は後日の計画や発注になりますが、簡単な錆び止めなどの対応は点検時にも行っており、発注者に喜ばれています。

管理技術者として初めて経験した大規模点検のことは、特に記憶に残っています。点検業務の管理や手順のやりくり、役所との打ち合わせや報告・提案まで、すべてをまとめる立場として奔走しました。約2,000基の点検を間違いなく実施するため、地図アプリ上に全ての点検箇所と段取りを入力して、関係者が一目で分かる状態にしておき、Excelのマクロを活用して点検調書作成の効率化を図るなど、入念な準備をして臨みました。8ヶ月という限られた期間内に無事に点検を完遂できたときの達成感はとても大きかったです。

大規模な点検では30名規模の関係者が動くこともあり、チームワークのやりがいもある仕事です。現場で作業にあたっているメンバーの頑張りを思えば、管理技術者として最善を尽くすのは当然のことと考えています。当社が培ってきた知見やノウハウを若手社員たちに共有し、多くの後進を育てていくことが、これからの目標です。

設計技術者を志している人へ

「点検業務に向いているのは、細部に目がいき、疑問を持って事象を見られる人。教え好きな社員も多いので、吸収する姿勢さえあれば着実に成長できる環境です」(K.Y.さん)

土砂災害の復旧工事の設計を担当。「説明力」も重要になる仕事です/A.N.さん

土木業界を志したのは、得意な物理の知識を活かせること、社会の役に立つものづくりができて、安定した業界であることが理由です。入社後しばらくは道路関係の設計に携わり、7年目以降は道路の斜面防災設計に携わってきました。国道や県道はもちろん、住宅裏にある山の斜面の工事なども手掛けており、住民の方に「不安が解消された、ありがとう」といった言葉をいただけることがやりがいにつながっています。

普段は受注した新設工事や改修工事の設計を計画的に進めていますが、千葉県は台風による被害が多い地域なので、年間の2~3割は災害復旧関連の工事の設計にあたっています。土砂崩れで道路が通行できないといった事象が発生すると、行政から緊急工事の設計依頼が入り、優先的に対応します。災害復旧は予定工期が短い案件が多く、各所と協力しあって早急に計画を進めますので、無事に終わったときの安堵感が普段以上に大きいです。

一昨年は最大辺が8mにもなる巨大な岩の塊が県道に落下する、という事象に対処しました。復旧工事の設計をするために、岩が崩落した原因やメカニズムを検証し、国土交通省の防災対策課にも相談しながら詳細な資料の作成に注力しました。難易度の高い案件でしたが、新しい知識を学ぶことができた点でも、手応えが大きかったです。

PCに向かって黙々と取り組む業務もありますが、役所に必要な資料の提供をお願いしたり、外部機関に専門的な計算をお願いしたりと、人とのやりとりも多くある仕事です。設計の精度をどこまで追求するか、工期との兼ね合いを考えながら案件をコントロールするには、発注者を納得させられるような論理的な説明力も必要になります。経験が増えるに従い、相手の理解度を図りながらコミュニケーションを取れるようになったことや、発注者が疑問に思うポイントなども予測できるようになったことは、成長と言えるかと思います。今後も説明力を磨き、テンポよく案件を進めていく力を磨いていきたいです。

自分の手で設計したものが形になるというやりがいに加え、「完成物を見て気づきを得て、次の案件に役立てていける」という点でも、非常に面白い仕事だと感じています。いろいろな分野を経験してオールマイティな活躍もできる会社ですが、私は斜面防災設計を極めたい思いがあり、この分野のエキスパートを目指したいと考えています。

設計技術者を志している人へ

「成長したいなら、日々の疑問を率直に周囲にぶつけてみることが早道。私自身、納得いくまで議論に付き合ってくださる上司のお陰で成長できた実感があります」(A.N.さん)

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • N.H.さんが感じる職場の雰囲気
  • K.Y.さんが感じる職場の雰囲気
  • A.N.さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

土木業界を志望する場合、大きく分けると「発注者である行政機関、建設コンサルタント、施工会社」といった三択になると思います。各職種の違いをよく理解し、自分の適性と照らし合わせながら考えていくと良いと思います。

また、企業研究をしていて「仕事内容や条件面で大きな違いが見出せない」という場合は、会社の雰囲気や先輩社員の人柄が、最終的な判断材料になると思います。私は身近にこの業界で働く人がいなかったこともあり、情報が少なかったことから、上下関係が厳しい業界かもしれないといったイメージが先行することがありました。しかし、当社の先輩社員たちは論理的で穏やかで、落ち着いた雰囲気の方が多く「ここでなら頑張っていけそうだ」と思いました。電話対応一つとっても、各社で違いがあると感じたので、いろいろな会社と接点を持ってみると、志望先を絞っていく過程で役立つと思います。

また、長年働いてみて、当社は探究心を発揮しやすい会社だと感じます。分野外の話でも興味津々な社員が多いので、向学心がある人は特に相性が良い気がしますね。設計中に行き詰まっていると、中堅やベテランの先輩たちがアイデアを共有してくださることも多く、議論しあって良いものを作りたいという人にも良い職場環境だと思います。(技術統括部 A.N.さん)

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2000年代初頭から、いち早く設計図面のデータ化を進めてきた同社。住民や行政への説明においても、誰もが一目で理解できるよう3次元パースを活用しているそうだ。

マイナビ編集部から

まもなく創業40年目を迎える道路建設コンサルタント。主に千葉県を中心とした関東エリアで、道路を主軸としながら橋梁、トンネル、河川、上下水道など、広く公共インフラ工事の調査・設計を手掛ける企業だ。

今回の取材では、道路構造物の老朽化による事故を予防するための点検作業の様子や、台風による土砂災害からの復旧、そして震災復興のまちづくりまで、さまざまなエピソードを伺うことができた。当たり前に道路が使える日常を守っている会社や人々の存在に改めて感謝しつつ、道路が持つ可能性や意義など、多くの新たな気づきがあった。

業界内で見ても、同社は若手社員の割合が多いことも特徴だ。一緒に資格の勉強に励むなど、近い世代の仲間たちと切磋琢磨し合いながら成長できる環境があり、どの部署も新人育成の実績があるため、丁寧に教える文化が根付いているという。新卒3年目の社員に一本の道路設計を任せるなど、実践的なチャレンジを通じて成長を促しているそうだ。

国が主導する大規模案件にも関わるチャンスがある一方で、県内の案件が半数以上を占めているため、「業務の負荷がかかりすぎて勉強に取り組めない」といった状況にもなりにくいとのこと。実務と学習を両立しながら、じっくりと腰を据えて成長を図りたいという考えの若手技術者にとって、非常にバランスの良い環境が揃っている企業だと感じた。

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千葉県の公共工事を多く受注し、街づくりにも寄与する同社。「自治体の担当者と一緒に年齢を重ね、長く信頼関係を築きながら仕事ができることもやりがいです」という声も。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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