最終更新日:2026/8/4

(株)大紀アルミニウム工業所【東証プライム市場上場】

  • 上場企業

業種

  • 非鉄金属
  • 化学
  • 環境・リサイクル
  • その他メーカー
  • 自動車・自動車部品

基本情報

本社
大阪府

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

アルミニウム二次合金の開発・製造。循環型社会に貢献する技術者にせまる!

  • 理系学科系統 専攻の先輩

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技術職の仕事術と成長ストーリー

技術部には、アルミニウム二次合金の研究開発を担うチームと、その技術を実際の形へと落とし込む設備設計のチームがあります。今回は、それぞれの仕事内容や現在までの歩み、想いについてお話を伺いました。

■坂本 武史さん
2020年入社
生産統括室
工学部 機械工学科卒

■尾辻 奈生子さん
2018年入社
技術部
大学院理学研究科 化学専攻修了

■岡 由幸さん
2019年入社
技術部
大学院理工学研究科 物質生命工学専攻 機械材料工学コース修了

設備設計として溶解炉の更新プロジェクトを担当。現場業務という得難い経験も成長の糧に。

工学部で培った知識を活かしたいと考え、幅広くメーカーを見ていく中で、特に業績を伸ばしていたのが当社でした。加えて、大学でCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を研究していたことから、材料は異なるものの、アルミニウムが自転車や航空機など同じ分野で活用されている点に共通性を感じ、関心を持ちました。

入社後は技術部に配属され、工場設備の設計を担当する班に所属しました。当時は主に2DCADを使用していましたが、応力解析や変形を可視化できる点から3DCADの有効性を感じ、先輩とともに導入の必要性を上司に提案。入社間もない若手の意見でありながら、その声を真摯に受け止めていただき、高額なソフトウェアの導入を決断してもらえたことに、会社の柔軟性と挑戦を後押しする風土を強く感じました

2年目に携わったのが、溶解炉の更新プロジェクト。約40年使用されてきた旧炉を造り替えるもので、予算が億単位にのぼる大規模な設備更新を先輩と二人でメイン設計を担当しました。どのような溶解炉にするのかという案出しから、仕様決定、図面作成、業者との打合せ、そして詳細設計が完了した後は、現場に常駐し、施工管理や試運転、完成図書の作成まで。これらの工程を分業するのではなく、企画から完成まで一貫して任せてもらえるのが当社の特徴。大変ではありましたが、その分学ぶことも多く、自分の設計が形になっていくやりがいも強く実感できました。

3年目には、大掛かりなプロジェクトを一人で担当しました。手がけたのは、「予熱キルン」と呼ばれる溶解炉の付帯設備で、排熱エネルギーを活用しアルミニウムスクラップを予熱する装置の設計。安全性の向上を目的に、作業を遠隔で行える仕組みについても装置をゼロから設計しました。試行錯誤しながらプロジェクトを進めていくのは、とても楽しいです。

もうひとつ、私にとって大きな財産となったのが、生産統括室に配属が決定した後におこなった7か月間の工場勤務です。工場の全工程を経験し、フォークリフトに乗って溶解作業に携わるなど、700度という高温がいかに過酷なものかを身をもって体感しました。現在所属している生産統括室は、設備管理やコスト、安全、法令遵守、環境対策など、工場全体をマネジメントする部署。この経験を糧に、より安全で快適な作業環境の実現と、高品質なものづくりを支えていきたいと考えています。
(坂本さん)

私の仕事術

コミュニケーションを大切にしています。信頼関係があってこそ、情報共有や連携がスムーズになり、結果として業務を円滑に進めることができると考えています。(坂本さん)

モノづくりの現場で高まるアルミニウム二次合金のニーズ。最適な特性を持つ製品の選択、提案も重要な仕事。

新たな資源を採取するのではなく、市中から回収できるスクラップを原料とする。そんなアルミニウム二次合金の可能性と、それを扱うメーカーとして大きな存在感を示す当社に魅力を感じて入社を決めました。実際、アルミニウムの製造過程で排出される二酸化炭素量は、新塊などの新地金から作る場合とスクラップを原料とする場合では大きく異なります。地球規模の環境課題に貢献し続けている点でも、当社の事業は意義のある魅力的なものだと思います。

私は現在、合金開発とメーカー向けの提案をおこなっています。近年は、モノづくりの現場でスクラップを主原料とするアルミニウム二次合金の需要が高まっているようで、メーカーからのご相談も増えています。取引のある自動車メーカーや部品メーカーなどのお客さまに当社の新しい開発合金を紹介したり、お客さまからのご要望に対応できる既存の合金を提案したりすることもあります。例えば自動車業界の場合、車体の軽量化や燃費向上が課題となる中、従来は鉄や亜鉛で作っていた部品をアルミに置き換える動きが進んでいます。そのため、当社のラインナップの中からニーズに合うアルミニウム二次合金を選択して提案します。当社の開発合金は、延性が高いもの、熱伝導が良いものなど、それぞれの特性が明確なのが特徴。10種類ほどの製品の中から最適なものをピックアップして提案するほか、より細かい要望に応えるため元素の種類や量を変えて特性を調整するなど、既存製品のカスタムも提案します。

合金開発で印象に残っているのは、お客さま主導の案件。お客さまが自社でアルミニウム二次合金を開発するプロジェクトにおいて、評価・分析を当社が担当したのです。加える合金元素や試験の条件を細かく設定するため、通常よりサンプルの種類が多いのが特徴でした。そのため、試験の計画立案や取りまとめには苦労しましたが、その分、研究者としてのスキルは鍛えられましたね。

営業担当者と共にお客さま企業に出向き、直接ヒアリングや提案をする機会もありますが、まだ知識が足りていない部分があるのも事実。より専門的な意見が求められる場面でもスムーズに対応できるよう、学びを深めたいと思っています。
(尾辻さん)

私の仕事術

資料づくりやデータの見せ方では、「何を伝えるか」を重視。また、社外の人が見てもわかりやすく伝わりやすいものになるよう、表現を心がけています。(尾辻さん)

実験・評価を繰り返し、求める特性を実現する。アルミニウム合金開発の醍醐味と研究者としての成長。

大学院で研究していたのはセラミックスでしたが、スクラップをリサイクルするアルミニウム二次合金に興味を持ち、二次合金メーカーとして世界的な環境問題に貢献できると考え、当社を選びました。

入社後まず担当したのは、アルミニウムの副生成物「アルミニウムドロス」についての研究です。新たな用途への有効利用に向け、成分分析、焼成や水処理などの実験と評価をおこなっていました。2年ほど研究を続け、実用化の可能性に目星が付いたころ、合金開発の担当に。試験片の鋳造・加工、分析・評価という工程を経験し、アルミニウム二次合金の特性や研究開発の流れを学びました。例えば、“硬質でありながら延性が高い”など、求める特性を実現する、また、既存のアルミニウム合金の材料を新塊からスクラップに替える、といった目的の実現に向け、試作と分析・評価を繰り返すのが合金開発です。

私は現在、自動車のある部品に使われる合金の開発に携わっています。従来、アルミニウムの新塊を材料にしていましたが、スクラップでも作れるようにするのが目的。基本的な特性評価がおおむね完了し、部品メーカーからのヒアリングも参考にして、成分の検討・調整をおこなっているところです。実験や評価に取り組む中で狙い通りの結果が出たときは、もちろんうれしいのですが、私はその結果をしっかりと考察することを重視しています。たとえ求めていた結果が出たとしても、仮定が必ずしも正しいとは限りません。結果を鵜呑みにせず、真実を追究することが大切だと思います。そういう意味でも学びが多いのは、想定した結果が出なかったときです。自分の認識や組み立てた理論の誤りに気づき、改善に向けて試行錯誤することが成長につながっていると感じています。

また、研究者としての成長の機会は、職場の外にもあります。先日、学会に初めて参加し、多くの専門家を前に合金開発に関するプレゼンテーションをおこないました。学会発表に向けたデータ取り、資料づくりなどは大変でしたが、プレゼン後の質疑応答や懇親会を通して研究者やメーカーの方と交流することもでき、そこで得た知見や人脈を今後の仕事にも活かせると感じました。今後も知識や知見を積み重ね、幅広い年代、業界の方から頼りにされる研究者を目指します。
(岡さん)

私の仕事術

自分の振る舞いや考え方が後輩の目にどう映るかを意識して仕事に取り組んでいます。また先輩から多くを学び、後輩にフィードバックできるようにしています。(岡さん)

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 坂本さんが感じる職場の雰囲気
  • さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

■学生時代は機械設計がさほど楽しいとは思っていなかったのですが、入社してからは大好きになりました。企業研究では自分の軸を持つことが重要ですが、私のようなケースもあるので柔軟に捉えてはいがかでしょうか。またこれも私の実感ですが、学生が思うほど会社側は深い知識を求めていないものです。「専攻の知識を活かせる会社を」と絞り込みすぎず、幅広く見てみるのもいいと思います。(坂本さん)

■研究開発職の目線で企業を見る際、研究環境や設備の充実度はひとつのポイントです。また、一緒に働く人がどんな人なのかも重要。目指す職種の先輩社員に会える機会があれば、ぜひ話をしてみてください。職場の雰囲気やキャリアステップについても聞いてみると、働き方をイメージしやすいですよ。(尾辻さん)

■ネットでの情報収集は基本ですが、情報量が多すぎて整理できないこともあると思います。ですから気になる企業があれば、まずは話を聞きに行くことがおすすめです。その業界や会社について担当者がポイントを絞って説明してくれますし、疑問に思ったこともその場で確認できます。私も実際に話を聞くことで、自身の専攻とは異なる分野に興味を持ち、入社につながりました。(岡さん)

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農学部に入学し、3年生で工学部に転学。機械設計を学んで卒業したという経歴を持つ坂本さん。仕事をする中で化学や生物、環境に関わる知識が活かせることを実感している。

マイナビ編集部から

(株)大紀アルミニウム工業所は、1922年に国内で初めて二次アルミニウム製錬業を始め、アルミニウム二次合金の研究開発および製造を手がける企業として実績を上げてきた。現在、大阪市に本社を構え、三重県や滋賀県の国内工場のほか、マレーシアやタイなど海外にもネットワークを拡大。アルミニウム二次合金市場では高い生産量を誇っている。今後はハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車用のリサイクル材料における市場の開拓と同時にグローバル戦略を推進していく。

今回はアルミニウム二次合金の研究開発と、生産現場を支援する部署の先輩に話を聞いた。インタビューから見えてきたのは、アルミニウムという素材の可能性だ。待ったなしの地球環境課題、変革が求められる産業界とモノづくりの現場。それらに大きく貢献するのが、スクラップから作られるアルミニウム二次合金である。

100年以上前からアルミニウムに着目し、リサイクルを通じた価値創造を続けている同社。溶解炉の排熱を利用する仕組みを構築することでCO2や重油の使用量を減らすなど、SDGsの達成に貢献する。今後も社会に大きな価値を提供する企業として、存在感を示し続けるはずだ。そして、その一端を担う皆さんの言葉からは、仕事への誇りと自信が伝わってきた取材であった。

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若手の意見を積極的に取り入れ、実現していこうと考える同社。1年目から大きな仕事に関われるチャンスも十分ある。入社後のサポート体制も万全なので安心して取り組める。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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