最終更新日:2026/7/31

日信化学工業(株)【信越化学グループ】

業種

  • 化学

基本情報

本社
福井県

取材情報

先輩100人100の就活

様々な素材の性能を向上させ、新たな価値を創造する機能性樹脂メーカー

  • 化学系 専攻の先輩

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自ら考え、挑戦できる企業風土が社員一人ひとりの成長を加速する

身の周りにある様々な製品に使用されている素材の性能を向上させ、機能を付加する機能性樹脂を研究・開発・製造している日信化学工業。商品価値を高める高度な技術力で、国内外を問わず高いシェアを獲得しています。

今回は若手研究者として活躍している2名に、それぞれの就職活動と入社の決め手を中心に、現在の仕事や会社の魅力など、様々な角度からお話を伺いました。

左:Y.Kさん 研究所 第三研究室 / 福井大学工学部 材料開発工学科(現 物質生命化学)大学院卒業
右:A.Sさん 研究所 第二研究室 / 福井工業高等専門学校 物質工学科 環境システム工学専攻卒業

恵まれた環境で楽しみながら研究に集中。いつかヒット商品を生み出すために

研究が好きだったということもあり、モノづくりの会社で研究職として働きたいと考えていました。また、福井県の出身なので、できれば福井県内の会社が良いという思いも持っていました。そうして企業研究を始めて当社のことを知りました。事業内容などを調べてみたところ、自分が大学・大学院を通じて取り組んできた研究内容と、まさにドンピシャだったんです。そのため当社を第一志望と考えてはいましたが、一社に絞ってしまうのはリスクもありました。そこで、まったく同じ研究テーマではないものの、モノづくりができる福井県内の数社にも応募。すべての会社の説明会に顔を出し、1Dayのインターンシップにも参加しました。特に印象に残ったのは、働いている人の人柄の良さです。先輩社員との座談会で感じた温かさや話しやすさは、他の会社では感じられなかったもので、こういう環境であれば楽しく仕事ができそうだなと。そうして内定が出たため、即座に承諾しました。

そうして研究職として入社。それから約3年間は、大学・大学院と同じ研究テーマに携わっていました。大学では、シロキサン結合を骨格とする液体合成高分子であるシリコーンオイルが化学反応を起こした時に、ポリマー(重合体)と呼ばれる大きな分子に変化していく過程を研究していました。配属されたのは、その過程の先に生まれるポリマーを製品化する研究所だったため、学生時代の延長線上の仕事をしていました。その後は、シリコーンに関する新たなテーマが与えられ、4年目は日常生活から工業・医療まで、幅広い分野で利用されているシリコーンの一種であるジメチルシロキサンを研究。現在は、シリコーンオイルを用いた研究に従事しています。主鎖から分岐・結合し、ポリマーの物理的特性を決定する重要な要素である側鎖を別の物質に置き換えたシリコーンオイルを使い、新しい変性シリコーンポリマーを開発。それを基に、化粧品の原材料となる製品の研究を行っています。

現在、新しい研究棟が建てられ、最新の機器も導入。内部の動線に関して社員が意見を出し合い、実験や研究がしやすく、働きやすい環境となっています。それだけに会社からの期待の大きさも感じているため、2030年、遅くとも2035年までにヒット商品を生み出すべく、そこに繋がる研究に携わること。それが今の大きな目標です。(Y.Kさん)

就職活動時や就職後に役立った、学生時代の経験

大学時代にシリコーンを研究していたY.Kさん「大学の研究との違いはスピードとコスト意識。時間と予算の制約の中、様々なしがらみをクリアしながら研究を進めています」

困りごとの改善や提案、自由度が高い様々な研究を通じて、自分なりのやりがいを見つける

理科や化学が好きで、高校進学時には高等専門学校(高専)を進学先に選択しました。高専は3年時から合同説明会等に参加できますが、当時はまだ将来の構想が曖昧で、就職か進学かでとても迷っていました。高専4年時になっても気持ちは定まらず、流されるまま秋頃から皆と一緒に就職活動を始めましたが、最終的には進学への想いが強くなり、専攻科(2年間)へ。本格的な就職活動は専攻科1年時の秋頃から始めました。合同説明会でいくつかの企業を回り、企業説明会や工場見学にも参加するうちに、仕事をする上で自分が譲れないポイントがわかってきました。私の場合は、休日が120日以上、通勤距離が遠くない、業務に見合った給料、そして自分が学んできた化学が活かせること。それらを総合し、出会ったのが日信化学工業でした。

入社から約5年間は検査分析グループに在籍していました。製品が規格内であるかはもちろん、試作品との比較や新機能の確認、外部からのクレームに対する原因追及などを行っていました。その後、2020年秋に現部署に異動になり、現在は壁紙処理剤の研究・開発に携わっています。研究らしい一からものを作るという仕事だけでなく、新しい技術の確立や、お客様のご要望・お悩みに合わせた製品の改良・改善・提案、原料変更による既存品への影響調査等を行っています。研修で一度お世話になったとはいえ、異動となると改めて学び、覚え、実践することが多くなりましたし、お客様や他部署との関わりも増えました。もちろん、わからないことやできないことはまだまだあります。そんな中でも心がけているのは、PDCA(Plan、Do、Check、Action)を意識し、良い結果も悪い結果もしっかりとまとめることです。

研究は検査分析とは違って、得られた結果が正解、答えとは限りません。結果を整理してまとめておくことでそれがいつか役に立ち、新しい研究に繋がるかもしれない、そういう意味では、やりがいも感じられるようになってきました。気になるテーマで自分なりに考えたり、試作をしてみたり、自由に行動できる環境もやる気につながっていると思います。好奇心でやってみた実験で、新たな発見や気づき、驚きがあるのはとても楽しいです。

キャリアチェンジによって多方面の分野を経験できるのはありがたいことですから、まずは今の仕事に慣れるために、目の前のことを頑張ろう!それが目下の目標です。(A.Sさん)

就職活動時や就職後に役立った、学生時代の経験

企業説明会や見学会の後は手書きのお礼状を送っていたというA.Sさん。「名前を覚えられ、その後の説明会では声もかけられ、さらにいろいろな話を聞くことができました」

まずは軸を定めること。職場の雰囲気やワークライフバランスも重要なポイント

会社選びに関して私からアドバイスするとしたら、しっかりと軸を定め、決してブラさないということ。私の場合で言えば、研究者として地元である福井県で働くことが軸でした。ただし、それに固執してしまうと希望が叶わなかった時に行き詰まってしまいます。そのためリスクヘッジも兼ねて、妥協できる範囲で視野を広げておくことをお勧めします。加えて私が重視したのは、その会社が自分の肌に合うかどうか。事業や仕事の内容が、どんなに自分の理想に近かったとしても、気持ち的に合わなければ仕事に集中できませんし、長く勤めることもできません。そのため私は興味を持ったすべての会社の説明会やインターンシップに参加しました。会社を訪問し、実際に働いている人と話をして、自分の目で見て感じ取る。そうして自分もやって行けそうと感じられたことで、当社を選びました。そうして入社したところ、新入社員は何も分からないという前提で先輩社員が接してくれるため、ストレスがかからず、早く成長できていると感じています。実験して分析して考察して、という研究の流れは就活でも多分変わりません。よく自分で考えて検討して修正するという作業を繰り返して行けば、きっと自分が輝ける会社と出会えると思います。(Y.Kさん)

自分はどんな人間なのか? そして自分に向いている業種、職種は何なのか? 学生時代、特に企業研究をする時期は、まさにこのようなことを考える時期だと思います。自分にしっかり向き合い、考えてみる。自分でわからなければ、家族や友人に聞くのも良いと思います。自分のことがわかれば、企業研究で企業を調べていく中で、好きなことや興味のあること、仕事をする上でゆずれないポイントが必ず見えてきます。私の場合は、休日や通勤距離(時間)、給料などがそうでしたが、すべてにおいてバランスが取れていることが基本です。給料が多くても休日が少ない、逆に休日が多くて給料が少ない、どちらも違うと思うのです。ゆずれないポイントとのバランスを考えながら、企業をチェックしていきましょう。それと、気持ちの持ちようも大切です。上手く進まないからすべてがダメになるわけではないし、自暴自棄になる必要もありません。必要以上に気負わず、自身の直感を信じてみるのも良いと思います。(A.Sさん)

就職活動時や就職後に役立った、学生時代の経験

市場が求めているものや、次世代に求められるものを予測しながら、ユニークな発想や創造力、豊富な経験、実績を組み合わせ、チームワークで新素材を作り出していきます。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • Y.Kさんが感じる職場の雰囲気
  • A.Sさんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

信越化学工業グループの一員である日信化学工業は、塩化ビニル系樹脂やシリコーン系樹脂、合成樹脂エマルジョンなど機能性樹脂の研究・開発・製造を行っています。研究・開発は一朝一夕ではできません。でも、自由な社風と職場環境、自由に意見が言い合える良好な人間関係が研究・開発のベースとなり、より良い製品につながっています。このような会社の環境をよく知るためにも、インターンシップはできるだけ早い時期から動きましょう。多くの企業を見ることができますし、2~3日間の内容であればより深く知ることができます。インターンシップを有意義なものにするには、資料では知り得ない「自分が聞きたいこと」を準備しておくこと。例えば、研究や開発に関する具体的な質問、資料やデータから見えてきた疑問などです。積極的に質問することで、自分に合った企業を見つけることができます。

企業研究やインターンシップでの注意点は、話をしっかり聞くこと。当然のことですが、意外にも企業に訪問する機会があっても、話を聞いていない人やよそ見をしている人がいます。常識は知っておくべきですし、社会人として必要不可欠です。また、企業が自社の欠点を話してくれるかもポイントです。それが担当者の方の個人的な意見であればなお良し。ホームページに掲載されていない内容こそが企業研究に必要な情報です。社風や職場環境、人間関係など、企業の本当の姿が見えてくるでしょう。

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研究を進める上で人との繋がりは重要な要素の1つ。研究者同士、さらには他部署も含め、円滑なコミュニケーションを取ることで、思いもよらない化学反応が起きています。

マイナビ編集部から

紙や布、金属、プラスチックなどの素材に添加することで、素材の持つポテンシャルを高め、新たな性質を付与する機能性樹脂。そんな製品を開発・製造・販売しているのが日信化学工業だ。同社の製品はクルマのシートやワイパー、ソファや床材、プリンターのインクなど、身近な製品に幅広く使用されている。一方で、素材に添加される特性上、製品そのものが人目に触れることは少なく、その存在はあまり知られていない。それでも、商品価値を高め、社会や暮らしに貢献していることに誇りを持ち、30名ほどの研究者が日々研究に励んでいる。

そうした同社の強みについて、Y.Kさんは「一番は人の良さ」だと語る。信越化学工業グループとしての経営安定性や、創業70年の歴史に裏打ちされた技術力に加え、社員同士が相談しやすい雰囲気があり、安心して働ける環境が整っているという。育休を取得する社員も多く、残業が少なく有休も取りやすいなど、ワークライフバランスの良さも魅力の一つだ。さらに、今年度から導入された奨学金返済支援制度についても社員の関心は高く、人材を大切にする同社の姿勢が印象に残る取材となった。

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新たに建てられた研究棟。最新鋭の設備が導入されているのはもちろん、十分な研究スペースを確保。さらに研究者目線で動線を整えるなど、研究しやすさ満点の施設です。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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