最終更新日:2026/8/4

(株)中央発明研究所

業種

  • 化学
  • 機械設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

奥深き「含浸」の世界で、ものづくりのさまざまな楽しさと難しさを知る

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11年のキャリアで身に付けた“仕事への取り組み方”

中央発明研究所の新入社員は入社後の数年間、さまざまな部署を経験して仕事の基礎を身に付ける。ここでは理系出身の先輩社員にフォーカスし、成長のステップを辿ってみた。

大村 光作さん
技術部技術課
2015年入社/総合科学技術研究科工学専攻修了

大学院では電子物質科学コースを選択し、化学工学系の研究室に所属。家庭用電源として実用化が進んでいる固体高分子型燃料電池の研究を行っていた。

入社後は約1年ごとに異なる仕事を経験し、ものづくりの基礎スキルを習得した

私が化学に興味を持ったのは中学生の時です。大学のオープンキャンパスに参加し、原料にお酒を使った燃料電池の実験を見学したことがきっかけでした。「こんなことで発電できるのか」と驚き、これがきっかけとなって大学院まで進みました。就職するにあたって第一に希望したのは、ものづくりを行っている会社です。特に、身に付けた化学の知識を生かせる会社、私の地元である静岡県の浜松に本社がある会社を探しました。

ところが、なかなか希望する会社が見つかりません。どうしようか悩んでいた頃、担当教授から紹介されたのが中央発明研究所でした。当社は50年以上の歴史を持つものづくり企業であり、本社は東京ですが浜松にも拠点があります。“含浸”についてはまったく知りませんでしたが、化学の知識が生かせることに大きな魅力を感じました。幅広い産業分野で使われている技術を扱い、縁の下の力持ちとして働くかっこよさにも惹かれましたね。

入社後の配属先は、開発拠点の一つである浜松TSC(テクニカル・サポート・センター)です。ここで約1年にわたり、当社の主力製品である含浸剤や含浸装置、真空装置などの製造業務をサポートしました。ものづくりの現場仕事は刺激だらけでした。何より驚き、圧倒されたのはスケールの大きさです。含浸剤なら、一度に2トンも作るのです。含浸や真空の機械類も、初めて目にするものばかりでした。組み立てに使う専用工具の使い方すら分かりません。一つひとつ先輩に教わりながら仕事を覚えていくのは大変でしたが、楽しくもありました。

翌年に東京の本社へ異動し、ものづくりの現場から研究開発部門へ移りました。最初に担当したのは含浸剤の耐久試験です。例えば耐熱試験なら、含浸処理を行ったテストピースを200℃付近まで加熱して含浸剤の安定性を確認します。含浸剤は自動車部品によく使われるので、ガソリンやオイルに浸したときの劣化具合もチェックしていました。

この1年後には品質管理業務を任されました。生産した製品を測定機器で分析し、色数や粘度などの数値が規格に収まっているかを調べました。副担当として今でも主担当の補助を行うこともありますね。含浸剤の適応試験や品質管理業務は当社製品の品質・信頼性に大きく関わってきます。
ほぼ1年ごとに異なる仕事を経験してきことにより、こうした多様な経験が、今の仕事の土台になっていると思います。

仕事場と製品を拝見!

自動車部品、精密機械、電子部品など、中央発明研究所の含浸剤はさまざまな製品に使用されている。代表製品は耐久性と安定性が特徴の「スーパーシールP-601」。

責任の大きな化学物質管理。得られるのは“人の役に立っている”確かな実感

現在担当しているのは「化学物質管理」という仕事です。その内容は、当社製品を使用しているお客さまの依頼に基づき、「環境や人体に害を与える規制物質が製品に使われていないか」を確認すること。具体的には水銀、カドミウム、六価クロムなどが使用されていないかを調査し、その結果を不使用証明書という書類にしてお客さまに提出します。もし規制物質が使われていたら、お客さまの事業に多大な影響を与えることになってしまいます。極めて責任の大きな仕事といえるでしょう。

規制物質の種類は年々増えているので、新たな物質が加わるたびに同じお客さまから調査依頼が寄せられます。依頼の数は毎月10~20件となり、製品の原料毎に調査するため、手間と時間がかかります。

お客さまの期待に応えるためなるべく早く報告したいのですが、綿密に調査し、正確な結果を導き出すことが、化学物質を管理する私たちのミッションです。担当した案件は600件近くになりますが、調査結果が判明するまではいつも気が抜けません。規制物質が含有していないと確認できたときは心底ホッとしますね。幸いなことに、当社ではまだ一つの規制物質も見つかっていません。

私が心掛けているのは、目立たない地道な作業も一つひとつ着実にこなすということです。細かな手順をしっかり踏んだ結果が不使用証明書の発行となるので、他の案件で行った調査と同じ内容でも気を緩めることはできません。派手ではないものの社会に不可欠な仕事である点が、やや控えめな自分の性格に合っている気がします。

仕事のやりがいを実感するのは、お客さまからレスポンスをいただいた時ですね。メールに記された「忙しいなか、ありがとう」といった一言を目にするたび、お客さまの役に立てたという実感が込み上げてきます。

仕事場と製品を拝見!

電子顕微鏡で含浸された部品を観察している大村さん。主業務は化学物質管理だが、人手が足りないときは自ら分析業務も行う。

仲間と共に成長できる職場。多様な仕事が技術者としての可能性を広げる!

理系の学生さんは、身に付けた知識を仕事で生かせるかが気になると思います。実のところ、私が学生時代に研究していたのは高分子化学や電子物質なので、仕事の内容とは合致していません。仕事で役に立っているのは、知りたいことをとことん調べる姿勢と、報告書などの各種書類を作成するスキルです。化学物質管理では規制物質の種類を明確にするだけでなく、「その物質の何がいけないのか」を第三者に説明できるよう、文献や記録をあたって理解する必要があるのです。研究調査は学生時代から好きだったので、まったく苦になりません。

私は入社から現在まで、製造現場でのものづくり、試験を中心とする開発研究、品質管理と、大きく分けて3種類の仕事を経験してきました。なかでも忘れられないのは、当社にとってまったく新しい製品だった「廃水減容化装置」の製造を担当したことです。これは、含浸工程で発生する大量の工場廃液を、水と濃縮液に分離するための巨大な装置です。試行錯誤の連続で苦労しましたが、今までにないものを世の中に送り出す醍醐味に満ちた仕事でした。

当社には良好な職場環境があります。困ったことがあれば上司や先輩にすぐ相談できるので、一人で問題を抱え込まずに済むのです。廃水減容化装置は基本的に先輩社員と私の2名で造っていたのですが、作業が間に合わないときは周囲の人が進んで手を貸してくれました。私は、当社の家族的な雰囲気も気に入っています。家族を交えてのボウリング大会や社員旅行など、社内イベントが盛んに行われています。

含浸剤の開発や機械類の設計は未経験ですが、いつか挑戦するチャンスが与えられるかもしれません。当社は生産設備の設計や製造も行っているので、含浸以外の仕事をする可能性もあります。そういうところが、当社最大の魅力だと思っています。想像もしていなかった仕事を通じ、技術者として大きく成長できるのです。

当面の目標は、自分にできることをさらに増やし、より一層、お客さまや社会に貢献できるようになりたいと考えています。

仕事場と製品を拝見!

仕事では、お客さまから「化学物質の管理体制に対する会社としての基本姿勢」を質問されることもある。問題意識を共有するため、同僚とのディスカッションは欠かせない。

企業研究のポイント

企業を研究するときに何に重点を置くかは人それぞれです。大抵は仕事内容や待遇、勤務地などの条件を設定し、それを満たす企業を選ぶでしょう。しかし、全ての条件を満たす企業にはなかなか出合えないものです。私の場合がそうで、次第に焦りを感じるようになりました。そこで私は考え方を変え、条件の優先度を決めてみました。

私にとって最も大切だったのは、化学の知識を生かしたものづくりができることです。次が地元に拠点があること、最後が待遇や福利厚生、教育体制が充実していることです。このように優先度を決めた結果、私は当社の価値を知ることができました。

また、皆さんには入社後に経験できる職種の多さにも注目してほしいと思っています。やりたい仕事が入社の時点で明確に決まっていないとしても、さまざまな職種を経験することで自分の得手不得手が分かり、やりたい仕事もはっきり見えてくるかもしれません。当社では、入社後の数年間で数多くの職種を経験できます。仕事の幅が広いかどうかは、企業研究のポイントとして重要だと思います。
(大村さん)

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東京都の郊外に建つ中央発明研究所の本社。広大な敷地には研究所と工場が併設されている。ほかにも、2カ所の含浸加工工場と3カ所の研究所・事業所がある。

マイナビ編集部から

工業製品で使われるダイカスト部品にとって、密封性は何よりも大切な要素だ。もし部品に穴が空いていると、そこから内容物が漏れ出して事故を引き起こしかねない。中央発明研究所の主事業である“含浸”は、この穴を塞ぐために欠かせない工程である。ものづくりを行う産業界にあって、同社は極めて重要な役割を果たしているといえるだろう。理系にも含浸のことを知らない学生は多いと思うが、心配はいらない。新入社員は最初の数年間でさまざまな部署を経験し、含浸をはじめとする専門的なスキルを身に付けられるからだ。

今回取材した大村さんも、入社11年で3種類の職種を経験している。取材で印象に残ったのは、「学生時代に身に付けた“調べる習慣”が仕事の役に立っている」という話だ。専門的な知識は入社後に学べるが、仕事への取り組み方や学びの姿勢といった素養は、短期間では身に付かない。学部を問わず、何事にも興味を持って調べる意欲を養っておくことが重要だと感じた。

そうした素養があれば、同社で活躍するチャンスは限りなく広がっているといえるだろう。入社後は上司や先輩から学ぶ機会が多く、先輩が後輩を育てる環境も整っている。研究開発、設計、製造など、あらゆる方向からものづくりに携わりたいと考える人は、ぜひ同社に注目してほしい。

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明るいイメージで統一された本社の1階ロビー。階上では新人からベテランまで多くのプロフェッショナルが、開発や製造、販売などさまざまな仕事に取り組んでいる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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