最終更新日:2026/6/1

(株)武井工業所

業種

  • 建材・エクステリア
  • 商社(建材)
  • 建築設計
  • サービス(その他)
  • 検査・整備・メンテナンス

基本情報

本社
茨城県

取材情報

経営者の視点

100年先の「当たり前」を創る。地域密着から社会インフラを支えるモノづくり。

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柔軟なアイデアから生まれる、建設現場の課題解決に貢献する製品

1939年の創業以来、社会インフラの建設工事を支えるプレキャストコンクリート製品の製造・販売を行ってきた武井工業所。時代のニーズに合った製品の開発や海外への事業展開など独自の挑戦を続ける同社の想いとは。

■武井 厚さん
代表取締役

プレキャストコンクリートの可能性を切り開く、高い開発力と顧客ニーズへの対応力

私たち武井工業所が創業したのは1939年。以来一貫して土木用プレキャストコンクリート製品の製造と販売を続け、建設現場や社会インフラの整備に貢献してきました。

プレキャストコンクリートとは、あらかじめ工場でコンクリートを成形し、規定の形にした製品を建設現場へと運び、建設資材として提供するというものです。工事現場でコンクリート構造物をつくる場合、型枠を現場で組み立て、その中に生コンクリートを流し込み、固まるのを待った後に型枠を外して製品が完成。これらの作業には熟練した職人の技術が必要で、天候などの環境で品質や強度に影響があり、工事期間が大幅に延びることもあります。こうしたリスクを減らし、安定した品質と効率的な施工を短期間で実現するために、当社のプレキャストコンクリートが重要な役割を担っています。創業から86年、私たちはこの技術一筋に歩んできました。

土木工事の業界は、道路や河川の堤防など行政機関が発注して施工される「公共土木」が、大きなシェアを占めていました。しかし私たちは、予算が縮小傾向にある公共土木に依存しすぎない事業スタイルを選び、近年では「民間土木」の市場に力を入れています。民間土木とは、商業施設の駐車場や大規模倉庫の外構工事、住宅地の開発など、民間企業が事業を行う上で必要となる工事のこと。民間市場は施工内容の自由度も高く、時代の中で勢いのあるプレーヤー企業のニーズに、直接応えていく面白さがあります。当社では売上の6~7割が民間向けの製品づくりとなっており、このバランスは当社の大きな強み、将来性になっているのです。

そんな新しい挑戦や工夫を実践していく中で磨かれてきたのが、当社の「開発力」です。例えば、住宅の敷地を囲むブロックやフェンス基礎の施工ができる職人が不足しているという現場の課題を解決するため、当社が開発したのが「シキール」という製品。「シキール」は、あらかじめ当社工場で製造したプレキャスト製品を現場へ納品し、そのまま重機で設置できるため、養生期間を待つことなく、短期間で高品質な基礎・壁の施工を可能にします。

このような現場の「困った」をキャッチし、常識を覆す製品をリリースするスピード感こそが、当社への評価の源となっています。加えて当社が拠点を置く茨城・栃木は物流拠点や住宅需要が拡大するエリアです。この地域性も私たちの事業を後押ししてくれているのです。

武井工業所の強み

「工場で製造し、施工現場へと届けるプレキャストコンクリート。重量があるので遠方には届けられません。そのため地域に根づいた事業展開に力を入れています」と武井社長。

安全への責任を担うプロフェッショナルとしての誇りと、常識にとらわれない挑戦

当社では経営理念のひとつとして「より安全で快適な社会づくりに全力で貢献する」という言葉を掲げています。これは、私たちがコンクリート製品を作ることや橋の点検を行うことは、すべて「安全で快適な社会をつくる」ための手段です。ものをつくること自体が目的になってしまえば、本当に大切な「安全」への意識が疎かになってしまうかもしれません。私たちの仕事の先には、人々の命と日々の暮らしがあります。だからこそ、利益やスピードだけを追求するのではなく、まず安全を守る責任を何より大切にしなければなりません。基礎を疎かにせず、誠実に、一つひとつ確かなものづくりを積み重ねていく。その姿勢こそが、私たちの仕事の原点であり、社員一人ひとりに大切にしてほしい考えです。

その一方で、私は社員たちに対していつも「常識にとらわれず、誰にも気づかれなかったアイデアを発信、追求していこう!」と呼びかけています。これは歴史のある企業の中で、これまでの前例や前年踏襲の仕事に甘んじることなく、変化を恐れず、突き抜けた発想で、挑戦を重ねていってほしいという願いによるもの。これから民間土木の市場で多くのお客さまを得ていくには、自ら常識を変えて新しい“何か”を作り出す力が必要だと考えています。若手社員たちの柔軟なアイデアやチャレンジを求めているのですが、なかなか最初の一歩を踏み出せない人が多いのも事実。厳格な規律、管理が求められる建設業界で、守るべきことはしっかりと守り、斬新な発想でのトライが可能なところでは挑戦をしてみる、そんな働き方ができる環境を作っていきたいです。

当社で社員たちの服装の自由化を始めたのも、柔軟な発想を育むための基礎づくりでもあります。時と場所、そしてルールを理解した上で、どう個性を発揮し、何をしていくのか。その視点を持てる社員たちを育てているところです。

そのチャレンジには、社員たちが安心して長く働ける環境整備も必要だと考えています。ここ数年は大企業の賃上げ率を超える水準での昇給、奨学金の返済補助、副業の自由化、子育て支援など、社員の生活を応援するさまざまな制度を実施してきました。時代や技術の変化を乗り越えてきた、経験豊富で懐の深いベテラン社員たちが、若手の挑戦を見守り、全力でバックアップする、そんな環境であり続けたいです。

武井工業所の強み

若手のフレッシュなアイデアを、どうしたら実現できるか真摯に向き合い、考えてくれるベテラン社員たちも多い。傾聴力のある上司たちに支えられ、伸び伸びと成長していく。

エシカルコンクリートの採用や新たな販売システムの構築など、変革を恐れない取り組みの数々

当社では創業100周年を迎える2039年に向けて、「NET ZERO 2039」として温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指すという目標を掲げています。建設業界における脱炭素化は避けて通れない課題。私たちの扱うコンクリートの原料となるセメントも、製造過程で多くの二酸化炭素を排出しています。そこで私たちは製鉄プロセスの副産物を活用した、エシカルコンクリートの開発と普及に力を入れています。すでに当社生産の9割近くがエシカルコンクリート由来になっています。材料の配合、強度を保つための研究など、まだまだ追求すべきテーマがある分野。研究職に興味がある方にとって、チャレンジしがいのある取り組みだと思います。

また、製品の分野だけでなく、「売り方」についての改革も始まっています。その一例を挙げると、当社ではお客さまがいつでもオンラインで当社商品の在庫を確認しながら、注文や問い合わせができるプラットフォームを構築。将来的にはこれを、業界全体で使用できるシステムへと育て、同業者も巻き込んだ環境を作りたいと考えています。従来の業界の枠組みにとらわれず、お客さまの利便性を追求したシステムでありたいです。さらに「建設用3Dプリンター」を導入し、現場の複雑な形状に合わせたプレキャストコンクリートを短期間で作る体制も整備。建設現場の人手不足問題への貢献にも寄与しています。

加えて2015年からはインドのインフラ整備を技術から支援する事業にも参画してきました。経済成長が著しいインドでは、当社がこれまで培ってきた技術が必要とされているという手応えを感じています。当社には国内外さまざまなフィールドで、社員たちがアイデアと意欲を発揮できる環境が用意されています。人と同じであることを良しとせず、自分の手で今までの常識を書き換えていきたい、そんな思いでこれからの武井工業所の可能性を追求していきましょう。

武井工業所の強み

年次や立場を越えて、社員同士の距離が近いことも特徴。わからないことはいつでも相談でき、ベテラン社員から知識を吸収しながら課題を解決していける。

企業研究のポイント

将来の仕事として、やりたいことが明確になっていなかった私は、「地元で働きたい」という軸だけを定め、まずいろいろな企業の現場を見てみようとITや不動産、ハウスメーカー、小売業など、業種を絞らずに1DAYインターンシップや説明会に参加しました。インターンシップで仕事の現場を体験してみると、想像と違う仕事で戸惑ったり、また逆に未知の分野だけど面白そうだと感じたり、新しい気づきを得ながら自分にとってもっと知りたいと思う企業を絞り込んでいきました。

企業の方と接する際に、私が大切にしていたのは質問に対する答え方です。踏み込んだ質問をしても、嫌な表情を見せず誠実に答えてくれたのが当社の武井社長。この人なら、この会社なら信頼できるという印象が、現在の選択につながっています。

また、自分の適性をはじめから決めつけないことも大切。私はデスクワークが向いていると思っていたのですが、当社に入社して、長期研修中に営業職を体験したことで社外に出てお客さまと関わることも楽しいと感じている自分に気づきました。

どんなことも「やってみなければわからない」という意識を持って、実務の内容を限定して視野を狭めず、環境や人、社員を大切にする制度があるかなどの視点から、企業研究をしてみると、長く働ける企業と出会えるのではないでしょうか。

【市場創造部技術営業課 N.K.さん/2025年入社】(写真中央)

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新入社員研修では全部署を回って業務を経験。それによって事業全体の流れを実感として理解できることに加え、社内の顔を知る社員が増え配属後の業務がスムーズになる。

マイナビ編集部から

土木工事の効率化や作業の安定化に大きく貢献するプレキャストコンクリート。創業以来プレキャストコンクリート製品の製造と販売に特化した事業を展開してきた武井工業所は、本社を構える茨城や北関東エリアを中心に数多くの実績を残してきた。
道路など公共工事を行う自治体だけでなく、工場や倉庫、商業施設を建設する民間企業との取引も多く、新製品の開発にも積極的。会社としての歴史に甘んじることなく挑戦を重ね続けていることがうかがえた。

この挑戦を支える理由に、社員と経営層の信頼関係、そして若手社員に対する丁寧な育成があるのではないだろうか。役職にとらわれずコミュニケーションが取りやすい社風、部署を越えた連携での製品開発も行われているそう。また、印象に残ったのが新入社員研修だ。9ヶ月間の時間をかけて、新入社員は社内の全部署の実務を経験。その上で自分に合った仕事を見つけていくという制度を採用している。これは入社後のミスマッチを減らすことに加え、社内の人間関係を広げることにもなり、新入社員からは安心して本配属後の業務をスタートできると好評を得ている。

建設の、そして地域インフラの未来のために、コンクリートの分野からどんなアプローチができるだろうか。柔軟な視点でその可能性を追求していける環境がある。

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今後は道路や橋梁、トンネルなど老朽化したインフラ構造物の補修や点検へのニーズも高まっていく。同社ではインフラの長寿命化事業にも取り組み、地域の安全に寄与する。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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