最終更新日:2026/8/6

社会福祉法人恵和

業種

  • 福祉サービス

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

学生時代の学び・経験、どう活かせている?

障がいを持つ方の最大の理解者であることを目指し、心のこもった支援を続けていきたい

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知的障がい者支援の最前線で活躍する先輩職員たち

社会福祉法人恵和は横浜市保土ケ谷区に本拠を置き、通所・入所施設、グループホームなどの知的障がい者支援施設を運営する団体。今回は恵和の職員として働く3名の先輩から、お話を伺った。

恵和館
Y.I.さん(写真中央)/教育学部卒 2017年入職

恵和青年寮
Y.I.さん(写真左)/社会福祉学部卒 2018年入職

やまぼうし
S.N.さん(写真右)/体育学部卒 2022年入職

教育学部で学んだ“教えること”の知識は、“支える”という仕事にも役立っているように思う(Y.I.さん)

私は学生時代に教育学部で学び、中高の社会科の教師になることを目指していました。福祉の道に進むこととなった最初のきっかけは、アルバイト先で知的障がいを持つ先輩スタッフと接する機会があったこと。意思の疎通が難しいこともあり、社員の方からきつい言葉をかけられている場面を目にすることも少なくありませんでした。「こんな風に説明すれば、伝わるのではないか」「自分ならこう接するのに」と感じていたのです。その後、教員課程の必修として養護学校での実習を経験。生徒たちが卒業後に社会の中で生きていけるようになるため、さまざまな取り組みを続けている教師やご家族の姿を目にしました。“教える”のではなく“支える”という仕事の大切さを実感したのは、私にとって衝撃的な出来事。それが知的障がい者施設で働くことを志す決め手になりました。

恵和への入職以来、私は通所施設である恵和館の職員として働いています。ここは比較的、重い障がいをお持ちの方に日中の時間を過ごしていただくための施設。さまざまなリクリエーションやイベントを通じて、将来、社会に参加するためのきっかけとなるトレーニングや経験をしていただいています。私は昨年度から施設内での行事の企画・運営を担当する“イベント係”を担当。“沖縄フェス”という企画で現地の料理や踊りを経験してもらったり、炊き出しを体験するイベントでは、利用者さまも調理に参加してもらい、150人分のカレーライスを作ったりしています。こうしたイベントを通じて利用者さまに社会参加への意欲を持ってもらうこと、それぞれが得意とする作業を見出すことを目標としています。

入職した当初、私は利用者さまと楽しい時間を過ごし、笑顔を共有することが自分の仕事だと考えていました。しかし、支援の現場で6年の経験を積むなか、「ずっとこの施設で過ごしてもらうことが利用者さまの本当の幸せなのか」という疑問を持つように。困難はあっても、何らかの形で地域社会との関わりを持ち、その一員として生活できるようになってもらうことが知的障がい者を支援する施設の目的のはずだからです。

学生時代に学んだ“教えること”と、現在の仕事である“支えること”は、異なるようで、重なる部分の大きなもの。目の前にいる人の未来のために、最善を尽くすという学生時代の学びは、現在の仕事にも大きく役立っていると感じています。

私が恵和への入職を決めた理由

「企業研究のため、学生時代にはさまざまな福祉施設での実習や職場見学に参加しました。そんななか、一番、和やかで明るい雰囲気を感じたのが恵和でした」(Y.I.さん)

障がい者支援には想いだけでなく、福祉学部で学ぶことのできる知識やスキルが重要になる(Y.I.さん)

私は母親が介護施設の職員、姉が看護師という家庭で育ち、子どものころから福祉や医療を身近に感じていました。自分自身も福祉の道に進もうと決意したのは、高校時代に祖母が認知症を患ったことがきっかけです。優しかったおばあちゃんが、私の名前も忘れてしまう――そんな姿を目にするのが辛くて、あまりお見舞いにも行くことができないまま亡くしてしまうという経験をしました。その時の後悔や、世の中にはこんな思いをしている人がたくさんいるという気付きから、福祉系の大学に進むことを決意しました。

学生時代、私が特に力を入れていたのは、知的障がいをお持ちの方を支援する施設での実習に参加すること。こうした方たちは、社会から隔離されているような部分があり、日常の中で接する機会がほとんどなかったからです。「どんな人たちが、どんな支援を必要としているのか」という興味を持ったことから、卒業後は恵和に入職することを決めました。

現在、私が働いているのは、知的障がいをお持ちの方の生活の場となる入所施設・恵和青年寮。日々の仕事は、施設の管理運営のほか、入所者の方々の食事や入浴、排せつなどの介助を行うことです。しかし、私たちが目指しているのは、ただ単に施設の中で心穏やかに、楽しく暮らしてもらうことだけではありません。その人が不得意とすることを解消し、一般社会と何らかの接点を持てるようにしていくのが私たちの役割だと考えています。例えば、靴を履くのが苦手な人なら、スニーカーやサンダルを試してみて、それが駄目でもゴム長靴ならだいじょうぶだったりする。そうやって知的障がいをお持ちの方が社会と接することを阻んでいる要因を理解し、解消していくのです。

このような取り組みに必要となるのは、本来、学生時代に学ぶべきだった「どう対処すればいいか」という学問的な知識やテクニカルなスキル。実習にばかり力を注ぎ、講義をあまり真面目に受けていなかった自分としては「学生時代の学びが役に立っている」というよりは「きちんと学ばなかったことを反省している」というのが実情です。学生時代の不勉強を補うためにも、私は現在、社会福祉士の資格取得を目指して勉強中。将来、福祉の分野を目指そうという皆さんにも「大学時代の学びは現場で大きく役立ちますから、真面目に講義に出てください」とお伝えしたいですね。

私が恵和への入職を決めた理由

「いくつかの施設見学に参加するなか、利用者の方の笑顔を一番、感じることができたのが恵和でした。自分もこんな笑顔をつくる一員になりたいと思いました」(Y.I.さん)

体育教師を目指して学んださまざまな知識が、障がい者支援に直結していることを実感している(S.N.さん)

私は体育の教師になることを目指して体育学部で学び、卒業後は子どもたちにスポーツを教える民間のスクールで、インストラクターとして働いていました。福祉の分野に転身することになったのは、夕方から始まる仕事であったために、結婚後も家族と過ごす時間が取りにくかったことがきっかけ。そんなことを妻の母親に相談したところ「あなたはきっと、福祉の仕事に向いている」と恵和を紹介されたのです。私はもともと、不得意な人というのがなく、誰とでも笑顔で接することができるタイプ。知的障がいをお持ちの方と触れ合う機会はそれまでなかったのですが、不安や抵抗を感じることもなく、入職を決めました。

入職後、私が配属されたのは、比較的に軽い知的障がいをお持ちの方に、商品の袋詰めやパッケージのラベル張りといった作業に参加していただく、やまぼうしという通所施設。作業からの報酬を得ていただくことはもちろん、職能を身に付けたり、社会参加への意欲を持ってもらうことが施設としての目的です。障がいが重くないため、日々の仕事は生活面の介助ではなく、作業の指導が中心。仕事のやり方を教えるだけでなく、自分で考えてもらうことにも心を配りながら、日々、利用者さまたちと接しています。

学生時代には福祉についてまったく学んでこなかったため、入職後に知識不足を感じたのは事実。しかし、少しずつ経験が深まっていくなかで、大学で学んでいた教育学や栄養学などの知識が生かせることも多いと気付くようになりました。生徒を指導するための知識と、障がいをお持ちの方を支援するためのスキルは、実は似通った部分が多いのも事実。学生時代の学びを役立てる機会が少なくないことは、私にとって大きな喜びにもなっています。

私が現在、目指しているのは、学生時代に学んだ体育教師になるための知識を生かし、利用者の方々にスポーツを経験してもらうカリキュラムを作ることです。知的障がいをお持ちの方は、どうしても身体を動かす機会が制限されてしまいがち。しかし、スポーツという形であれば、健康増進だけでなく、社会参加を促進するための機会づくりにもつながるのではないかと考えているのです。私にとって現在の仕事は天職ともいえるもの。利用者の皆さんと毎日、笑い合いながら、楽しい時間を過ごせていることに、大きなやりがいを感じています。

私が恵和への入職を決めた理由

「福祉業界で働く妻の母親から紹介を受けたのが、恵和に入職したきっかけ。ほかの施設を見学したわけではないのですが、自分にとっては働きやすい職場です」(S.N.さん)

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • Y.I.さんが感じる職場の雰囲気
  • Y.I.さんが感じる職場の雰囲気
  • S.N.さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

Y.I.さん(写真左)/会社選びは、自分が働く場所を決めるとともに、社会と本格的に関わっていくことの始まりでもあると思います。だからこそ、学生時代にはアルバイトでもボランティアでも、さまざまな形で社会と関わり、見聞を広めておくことが重要だと思います。私の場合、アルバイト先で知的障がいをお持ちの方と接したことが、企業研究をおこなう上でも大きな影響を及ぼしました。

Y.I.さん(写真中央)/コロナ禍の影響もあり、ここ数年は会社見学やインターンシップでの実際の職場体験、社員の方と接する機会が限られてしまっているのが実情です。しかし、現在はそれも少しずつ緩和に向かっているところでしょう。どんな雰囲気の職場なのか、どんな人たちが働いているのかを自分自身で感じることは、企業研究を進める上でとても大切な要素。ネットなどの情報に頼るだけでなく、実際にさまざまな職場を訪れてみることをお勧めします。

S.N.さん(写真右)/私はまったく畑違いの仕事で一度、社会に出た上で、福祉の業界に転職してきた経験を持っています。その上で、企業研究についてアドバイスできることがあるとすれば、学生時代に学んだことは、直接、関係がないように思えても、きっと仕事の上で役立てられるということです。自分には縁がないと思うような業界にも、興味があればアプローチしてみることをお勧めします。

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障がい者支援は職員のチームワークが非常に重要になる仕事。担当する施設を超えた積極的なコミュニケーションを取ることで、お互いの悩みや喜びを共有している。

マイナビ編集部から

横浜市保土ケ谷区を拠点に、社会福祉法人恵和が創立されたのは1954年のこと。以来、60年以上にわたり、入所施設、通所施設、グループホーム、放課後等デイサービス、相談支援事業所などに事業を拡大し、知的障がいを持つ人たちへの支援を続けてきた。恵和の理念は「今日も元気で世のため人のために頑張ろうや」という創立者の言葉。気負わず、奢らず、障がいを持つ人たちと同じ目線に立ちながら、自分たちにできる精一杯を尽くしていこうという姿勢を表した言葉なのではないかと感じる。

職員の方のインタビューの中でも「義務感や正義感だけで続けていくことはできない。自分自身が仕事として楽しもうと考えている」というお話があった。あるいは「障がい者は社会に理解してもらいにくい存在だからこそ、自分が最大の理解者になりたい」という言葉も。日本の障がい者支援は、施設の中に隔離してしまうのではなく、生活や職能の訓練を積むことで社会の一員として暮らしてもらえるようにしていくことが基本的な考え方。しかし、それは決して容易なことではない。だからこそ恵和は、社会に開かれた知的障がい者の支援機関となることを目指して、日々の地道な取り組みを続けているのだ。

「明るく、和やかな雰囲気にひかれて恵和への入職を決めた」という職員の方に出会うことができたのも、そんな肩ひじを張りすぎない社会福祉法人としての在り方があるからだと感じた。

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「正解」のない仕事だからこそ、日々の取り組みの中では悩みや疑問を感じることも多い。だからこそ自分自身が「仕事を楽しむ」ことを大切にしている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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