最終更新日:2026/6/1

日本電技(株)【東証スタンダード市場上場】

  • 上場企業

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 機械
  • プラント・エンジニアリング
  • その他電子・電気関連

基本情報

本社
東京都

取材情報

経営者の視点

空調計装と産業計装のチカラで、快適な環境や省エネ・省力化に貢献しています。

PHOTO

築き上げてきた計装エンジニアリング技術を「人」で未来につなぐ

設立から60年以上にわたり、「計装(けいそう)エンジニアリング」の技術をもって歩んできた。
快適な環境を提供する一方、近年は製造現場のスマートファクトリー化にも貢献するなど
進化を続けている。

そんな日本電技の「現在」・「未来」・「人」について
長らく技術者として活躍してきた取締役上席執行役員の岡崎さんにインタビュー。

■岡崎 功さん(取締役上席執行役員事業本部長/1989年入社)

快適な環境をつくり上げる技術力を強みに、計装エンジニアリング専業会社として進化してきました。

当社の紹介をするにあたり、まずお話しさせていただきたいのは「計装」についてです。
ビルや工場などの施設内部には、温度・湿度・圧力などを測る計測器(センサー)が張り巡らされています。計測器(センサー)からの情報に基づいて中央監視装置で自動コントロールし、最適な環境に整える。この技術が「計装」です。
建物が人体の骨格だとすれば、計測器(センサー)は視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚といった感覚を司る神経であり、それらを一元的に管理する中央監視装置は頭脳といえます。

オフィスビルの空調が快適なのは、計測器(センサー)が常に数値を計測し、それらを中央監視装置で最適な状態に制御しているから。
美術館や博物館では、文化財や収蔵品の保存に最適な温湿度環境に整えています。

当社は、この計装の設計からシステム構築・施工、さらに空調制御の確認・調整まで担う、総合エンジニアリング事業を手掛けています。
主軸となる空調計装関連事業においては、業界の黎明期から専業で技術を極め、確固たる地位を確立してきました。

室圧の制御によって特殊な環境をつくり上げるのも、当社の得意分野です。
具体的には、病院の手術室や半導体工場などで塵や埃を寄せ付けないクリーンルームをつくることに貢献。
また近年は省エネ・省力化工事のニーズも非常に高まっており、環境工学に強い専門部隊が対応しています。

建物のライフサイクルに関わることができるのは、計装工事の特徴です。
新築工事の場合は、基礎となるコンクリート打設の工程から現場に参加します。工事進捗に合わせながら他の会社さんが空調や照明、給排水・給湯設備などを設置し、それらの設備を計装でコントロールする試運転。竣工に至った後も、定期的なメンテナンスを請け負います。
更新・リプレイスの工事も担当し、老朽化して取り壊しとなれば、再び新築工事に参画するというサイクルです。

何十年も街のシンボルマークとしてそびえ立つ建物を自分たちの手で造りあげる達成感。
そして、お客様から「また次もお願いしたい」といったお言葉をいただけることが、この仕事の何よりの醍醐味ですね。

日本電技はこんな会社です!

「建物内の空調を快適な状態に整える「計装システム」の設計から機器の搬入・施工・保守までをトータルで手掛け、省エネ化にも寄与しています。」と岡崎取締役は語る。

電技アカデミーを創設し、若手技術者の育成に力を注ぐ。人こそが最大の資本です。

設立以来の主業である「空調計装関連事業」に加え、新たな柱として育てているのが「産業システム関連事業」です。
食品工場や薬品工場内の環境を快適に保ち、生産に必要な水・蒸気・空気など工場のユーティリティ全般の供給、原料投入から出荷までの工程を一元管理するオートメーションシステムなどの構築を手掛けています。

この事業に力を入れている背景には、近年、現場のあらゆる情報を一元管理するスマートファクトリーの実現をめざす工場が増えていることが挙げられます。
人手の掛かる工程を自動化して省力化に貢献し、最新の制御監視技術によって不良品の発生割合を減らす歩留まり率の向上など、その工場の課題や方針に応じたオーダーメイドの提案を行っています。

また、事業基盤が安定するに伴い、近年の当社が掲げているのは「人的資本経営」の推進です。
人的資本経営とは、社員が持つ知識や能力を資本とみなし、人材投資を積極的に行うことで企業価値を上げていこうという経営手法を意味します。
当社の代表的な取り組みのひとつは、「電技アカデミー」の創設。これは、2024年度から本格的に始動した新しい初級技術教育研修です。技術系新入社員は、入社後1年間電技アカデミーで学んでから現場配属となり、配属後2年間は、専任のトレーナーと一緒に一人前の技術者をめざします。
もちろん、営業職の社員も、コンサルティング提案を行うために技術的な知識が必須です。さまざまな技術研修を通して知識を身に付けています。
ひとつとして同じものがない立地・形状の建物において、全フロアを快適な環境にコントロールし、操作しやすい制御監視モニタをつくり上げるためには、多方面の知識と豊富な経験値に基づくノウハウが必要です。
設計段階でも多くの試行錯誤がありますし、工事開始後にも予想外の事象が多々起きるため、臨機応変な対応力も求められます。

私も、若手の頃には「易しい仕事ではない」と痛感する場面が何度もありましたが、当時の自分にとってチャレンジングな案件にも果敢に挑みながら、段階的に成長を図ってきました。
「期待に応えたい」という気持ちや挑戦心さえあれば、一人前に成長できる環境がしっかり整っている会社だと思います。

日本電技はこんな会社です!

岡崎取締役は「次の事業の柱は産業ソリューション。製造工場の省人化・設備監視等に寄与することで、人手不足や品質維持という重要な産業課題にも挑んでいます。」と語る。

「人を大切にする会社」「正直で誠実な会社」として、歩み続けていきます。

技術の仕事ではありますが、社内外とのコミュニケーション機会が多いことも当社の仕事の特徴です。
私も若い頃は対人コミュニケーションに苦手意識があり、施工会社の方との関わり方においては試行錯誤の連続でしたね。
しかし、気がつけば施工の方法を丁寧に教えてもらう、仕事の悩みを聞いてもらうなど、心が通った関係性を築けました。
自ら現場に馴染む努力をし、気軽に質問できる関係性を築くことが、成長の近道だと実感しています。
リアルな現場の様子や施工会社の方の雰囲気を知ってほしい思いから、学生さんにもよくお話ししているテーマです。

近年、ワーク・ライフ・バランスを実現するための取り組みも進みました。
案件の節目節目で休暇を取りながらメリハリをつけて働き、忙しい時期が続きそうなメンバーがいれば社内ですばやく情報を共有。
当社の管理職はテクニカルスキルとヒューマンスキルが高く、チームメンバーの能力や繁忙度を見極めて、それぞれの負荷を分散できるようマネジメントしています。

規模の大きな現場であれば10~15名ほどのチームで現場に入りますが、単独で現場に入る場合も、周囲のサポートを受けながら担当案件に向き合っています。
気軽に相談ができ、協力し合えるのは、日頃からコミュニケーションが活発なことが一因だと思いますね。

私が長年この会社に愛着を持ち続けられる理由は、社員たちの人の良さに加え、「誠実な企業姿勢」があることも大きい気がします。
一人ひとりが自律的に考えて行動する姿勢があり、ブラッシュアップや進化を続けている会社です。

人的資本経営とは、つまり「人を大切にする会社であり続けること」と理解しています。
すべての社員が笑顔で、前向きな気持ちで、意欲を持って働き続けられる会社になるよう、これからも必要な環境づくりに尽力するつもりです。

日本電技はこんな会社です!

専門知識ゼロからスタートした社員も多い同社。電技アカデミーやコミュニケーションを大切にする企業風土など知識やスキルを一から身につけられる環境が整っていて心強い。

企業研究のポイント

社会には、企業に対して事業を行っているBtoBの会社や消費者として馴染みのあるBtoCの会社など沢山会社があります。
そのなかでも当社は空調という目に見えないものを扱うビジネスを行っているので、普段の生活では気付きにくい存在だと思います。しかし実際には、街のさまざまな施設に入り込んで快適な環境を整える役割を担っており、幅広い選択肢を持てる会社です。
皆さんの日常にもつながっている会社であることを、まずは知っていただけると嬉しいですね。

「専門性の高い事業に取り組んでいても、知識ゼロから始められる会社もある」ということにも、ぜひ注目してみてください。
当社は専門性の高い技術を扱っている会社ですが、入社する前から計装について学べる機会はそれほど多くはないので、新入社員のほとんどが知識ゼロからのスタート。
入社後の頑張り次第で、誰でも活躍の機会を広げていくことが可能です。
いろいろな企業の事業、特徴、専門性などについて理解を深め、「この会社好きだな」「自分もここで頑張ってみたい」と思える一社を見つけていただけたらと思います。

[小川さん/人事部人事課]

PHOTO
「技術を次の世代に受け継いでいこう」という思いが浸透している同社。役員から話しかける光景も日常的に見られ、話しやすい雰囲気や優しい社風も魅力のひとつ。

マイナビ編集部から

日本電技株式会社は空調計装工事の専業会社として設立した経緯があり、この事業は現在も売上の8割以上を占めるという。
空調計装は新設工事・既設工事のどちらでも必要とされるため、今後も同社の経営を強力に支えていくであろう、屋台骨として位置付けられる事業だ。

一方、近年の同社は、産業システム領域でも市場開拓に挑んでいる。
製造工場に必要な生産工程や搬送ラインを自動制御を行い、設備監視や分析を提案して工場の自動化やスマートファクトリー化に寄与していこうという考えだ。
AIやIoTなども扱う最新分野であり、人手不足という業界全体の課題にも直結するため、この先、大きな発展性が期待される領域と言えるだろう。

また、同社がこれからの成長において「人」を最重要資本として位置付けていることは、電技アカデミーのお話からよく伝わってきた。
従来は1か月間の集合研修の後、各支店でのOJT教育につなげていく流れだったそうだが、早期のスキル取得をめざし、1年間かけて集中的に初等技術を学べる教育機関を創設したのだという。
一期生は30名ほどで、同期同士で切磋琢磨し、絆を深め合いながら成長を図っていたそうだ。その一期生のフィードバックに基づいてカリキュラムをブラッシュアップし、現在は二期生たちが勉強中。
「一生モノの技術を身に付けて活躍したい」という意欲がある人に、同社の門戸は大きく開かれている。

PHOTO
エンジニアリングの技術力だけでなく原価意識にも優れた社員たちの力もあり、黒字経営を続ける同社。安定した事業基盤のもとで、かけがえのないスキルを磨けるはずだ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

トップへ

  1. トップ
  2. 日本電技(株)【東証スタンダード市場上場】の取材情報