最終更新日:2026/9/5

(株)りんゆう観光

業種

  • レジャーサービス
  • 旅行・観光

基本情報

本社
北海道

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

自然と向き合い、観光業の未来をつくる

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大雪山・層雲峡で見つけた “やりがい”のかたち

北海道の大自然に根差した観光事業を展開するりんゆう観光。大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイや黒岳リフトを有する層雲峡事業所で働く2人の先輩から、この仕事にかける思いを伺ってみた。

橋本 昌幸さん(2017年入社)
層雲峡 技術
人文社会科学部経済コース卒
未経験から技術職に。各種資格も取得しさらなる専門分野に挑む。


上村 優貴乃さん(2024年入社)
層雲峡 営業
大学院文学院人間科学専攻修了
りんゆう観光では一般的な営業の仕事だけでなく専門的なガイド職も営業職の仕事。専門的な知識を身に着けながら、お客さまの旅のサポートを行う。

【橋本さん】文系から技術者へ。自分自身の成長がわかる日々

大学時代、ゼミで地域経済学を専攻したのをきっかけに、観光業に興味を持った私は、経済学の知識が活かせる職種を考えつつ、観光にかかわる仕事も並行して探していました。地元である北海道で何社かを見ていくと出会ったのがりんゆう観光。層雲峡をはじめとする地域資源を生かした仕事をしている点に、地域経済学を学んできた自分の経験が生かせるのではと入社を決意しました。

事務系職種を志望して入社したものの、半年にわたる研修を経て技術職に転じることにしました。技術的な知識は全くありませんでしたが、リフトの高さを調整する切り替え工事に参加したとき、自分が頑張った作業の一つひとつが施設として目に見えて形になることに達成感を覚えたのが決断の後押しとなりました。

層雲峡事業所では黒岳の五合目まで伸びるロープウェイ、そこから7合目までのリフトを管轄しています。これら“索道施設”の保守管理やメンテナンス、検査などのほか、運転や車掌、リフト係といった営業面の仕事も行います。私の場合、入社時は車掌やリフト係をしながら保守などに携わっていました。最初のうちは工具の名前すら分からなかったのですが、先輩方から教えてもらいながら知識を深めることができました。その中でも2年目には第二種電気工事士資格を取得。現在は第一種にも合格しており、資格取得に挑戦して自分の基礎も固めていきました。

ここ最近は主にはロープウェイの運転を任されています。強風時にはゴンドラが鉄塔に衝突しないようスピードを緩めたり、鉄塔直前で止める操作が必要です。また、最悪動かせないような強風等の悪天候になる前にお客様に降りてもらうことができるように、事前に売り止めにするといった判断が問われる場面もあります。天候急変の対応は本当に大変で、4年前には落雷で電源装置がダメージを受けて1週間にわたってリフトの営業がストップしたこともあります。鉄塔に異常が発生した場合は麓から徒歩で一つひとつを目視で確認しており、夏場なら1時間20分、冬場なら2時間かけて登山して対応しています。まったくの文系出身だった私も、こうした経験を重ねたおかげでできることが増えており、自分自身の成長を実感している事がやりがいに繋がっています。

りんゆう観光の魅力

橋本さんは同僚とサウナや旅行に出かけたりするなど社員同士の交流を楽しんでいる。有給が取得しやすいため、年に数回まとまった休みが取れることが嬉しいとのこと。

【上村さん】ガイド業の勉強をしながら、1年目から挑戦を重ねる

大学院では保全生態学・社会生態学を専攻し、人と動物、環境の間で起きる問題の解決方法を探っていました。卒業研究・修士研究として研究していたテーマは「ハシブトガラスの繁殖期における威嚇・攻撃行動の要因に関する研究」。また、大学のゼミなどではハシブトガラス以外にも風車へのバードストライク問題など、鳥類に関わる問題を中心に幅広い分野に関心を持ち積極的に知識を深めていました。就職先としては大学時代の専攻に沿った問題解決に携われる場所を探そうと考えました。自然環境だけでなく、それに関わる人々の行動や価値観などにもバランスよくかかわりたいと思ったところ、りんゆう観光の存在を知りました。

入社の決め手の一つの要素として、ガイドとして仕事ができる点があります。当事業所では自然を楽しむ日帰りツアーを定期的に開催しており、層雲峡や大雪山の大自然で得られる感動をお客さまに伝えていけるというのは魅力ある仕事だと感じました。ただ、ガイド業には経験が必要ですし、自然環境だけでなく観光地の歴史や見どころなどの知識も必要です。お客様に楽しんでいただけるよう常に勉強が必要です。まずは入社してからはチケットの発券や車掌業務、売店での販売といった業務を通して仕事の流れを覚えていきました。

ハイシーズンには朝6時からロープウェイの運行は開始されます。体が慣れるまで時間はかかったものの、早朝の層雲峡の風景を見るのは非常に楽しい時間でした。また車掌等の業務をしている間、出会った鳥の種類をメモで書いておいて、声や名前の特色を添えた写真をラミネート加工し、お客さまのご案内に活用したりしています。さらには山頂駅前の写真ボードをリニューアルして、SNS映えを気にするお客さまのご要望に対応しました。デザインする技術はなかったのですが、他社の事例などを参考にしながらなんとか自分で作ってみました。

ほかにも先輩と一緒に大雪山等で見られるナキウサギに関する展示制作にも挑戦しています。温暖化による生息域の縮小などの背景を含め、現状を伝える展示パネルを作成することができました。1年目からまさにさまざまな仕事にチャレンジすることができているのはモチベーションとなります。しかも、お客さまから「ここが綺麗だった」「あの案内がよかった」という反応が返ってきたときは、本当に嬉しい気持ちに包まれています。

りんゆう観光の魅力

ガイドとしてのデビューが間近に迫っている上村さん。自然の魅力を伝えるに留まらず、「問題意識」も持ってもらえるような語り方を意識している

さらなる高みを目指して、自分自身に磨きをかけ続けていく

【橋本さん】
■現在、層雲峡の技術部では10数名の社員が働いています。未経験のまま入社した私もキャリア的には上から数えた方が早い年次となり、後輩に教える場面も増えてきました。私のように全く異なる学科から技術に挑戦している後輩も多いですから、「一度で覚えなくていい」「トラブルが発生したら黙らず報連相することが大事」という話をしながら、丁寧な指導を心掛けています。

私自身もこれから職域を増やして、技術的に難しいトラブルにも対応できる力を身につけたいと考えています。特に重要だと思っているのは、電気や回路などへの知識の獲得。大きな設備更新やトラブル対応はメーカーに依頼することにはなるのですが、自分自身に知識があれば故障や異常の早期発見ができるようになり、安定した運行に貢献できるのは間違いありません。また冬場は除雪で重機を動かすことがあるのですが、まだまだ技術面で足りていないので、即戦力となれるように操作技術に磨きをかけたいと思います。

【上村さん】
■目指してきたガイドとしての仕事に関しては、先輩のガイドに同行してお手伝いしながら学んでいます。主に黒岳五合目や七合目の散策路を案内しているのですが、私なりに周囲の自然の魅力はもとより、その中に含まれている危険や問題となる部分も伝えることで、お客さまに深い関心を持ってもらえるような会話を意識しています。

2年目夏にはいよいよ私も鳥をテーマにしたガイドを実施することになりました。そのために現在、散策路の下見や論文の調査などを行いながら情報収集に努めているところです。より的確なご案内をするためにもツアーガイドや旅行業務取扱管理者などの資格取得も視野に入れています。

将来的には層雲峡全体を盛り上げていく役割も担いたいと思っています。インバウンド需要が高まる反面、地域の食事場所の不足、日帰り観光の方へのアピールなど課題も少なくありません。一企業の一社員として何ができるかはわかりませんが、考えることはやめず、更なる高みを目指していきたいですね。


りんゆう観光の魅力

ロープウェイの五合目にあたる黒岳駅には食堂や屋上展望台などを用意。周辺にも散策路が整備されており、北海道らしい動植物の生態も垣間見られる。

企業研究のポイント

【代表取締役社長・植田 拓史】

その企業が何を大切にし、どこを目指しているのか。企業という器で何を実現しようとしているのか――そうした部分を理解していくためにも、理念やミッション、フィロソフィーを徹底的に調べるのをおすすめします。企業では人生の長い時間を過ごすことになる以上、思想や思いを共有できれば、働くことへの満足度も高まり、成長も遂げられるのだと思います。

最近は学生時代にパスポートを作ったことがないという人がかなりの数にのぼると聞きます。離れた場所から自分が住んでいるところを見つめる体験は有用ですので、ぜひ海外への旅を楽しんでください。長期滞在せずとも、短期間だけ近隣の国に遊びに出かけるだけでもいいので、自分の常識を見直す時間となるはずです。ましてやインバウンド需要が増えている日本で観光業に携わるのであれば、受け入れる側も海外を知っておくべきです。当社でも昨年、希望者がバンコクでの研修を受けるなどして、海外に視野を広げる機会を設けました。

現在、りんゆう観光では約40名の正社員が活躍してくれています。そのうち2割が北海道外の出身者で占められています。北海道の自然に憧れて他の都府県からやってくる人材も多いので、全国の学生に北海道で働くという選択肢を頭に入れて企業研究してほしいですね。

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若手社員たちが率先してアイディアを出し、魅力あふれる事業所づくりに尽力している。立場にかかわらず挑戦できるのが同社の社風だというのがうかがい知られる。

マイナビ編集部から

北海道で事業を営むりんゆう観光では現在、大雪山国立公園内の黒岳、そして札幌市内の藻岩山で、リフトやロープウェイの運行を手がけている。加えて登山ツアーの企画、売店運営、オリジナルグッズの企画、体験型アクティビティの提供なども行っており、約40名の社員たちがマルチに活躍しながら、大自然の魅力を伝えるべく努力を重ねている。

今回の取材では黒岳をたたえる層雲峡事業所のメンバーが取材に応じてくれた。古くから多くの観光客が訪れてきたエリアだが、近年はインバウンド需要の高まりを受け、外国人観光客の姿も増えている。また登山、アドベンチャートラベル、バックカントリースキーなどの多様なニーズにも広がっている中で、観光客の楽しみ方が細分化される傾向も見受けられているという。

そうした中で2人の若手が、主体的に、アクティブに挑戦を重ねている姿が強く印象に残った。植田社長も若手の挑戦を歓迎しており、売り場の改装、ペットボトル削減を目指したウォーターサーバーの導入、ステッカー制作といった取り組みが社員主導で実施されている。電気工事士や旅行業務取扱管理者などの資格取得も支援しており、興味に応じて勉強会・外部講座にも送り出している。意欲あふれる人材の思いに応えてくれる会社であるのがよくわかる取材だった。

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ロープウェイとリフトを使って黒岳の標高1520メートル地点まで観光客を運んでいる。散策路でのツアーなども行うなどして、大自然の魅力を余すところなく伝えている。

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