最終更新日:2026/9/1

和建設(株)

業種

  • 住宅
  • 建設
  • 建築設計
  • 不動産(管理)
  • ホテル・旅館

基本情報

本社
高知県

取材情報

DXが変える、私たちの仕事

ワクワクしながら、建築業界の未来を創造できる会社です!

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人々が「わっと」驚くような世界をつくりたい。

業界の常識にとらわれることなく、新しい価値観でより良い仕事を通じてワクワクするものを生み出したいと、高知と岡山の2拠点で建築業界に貢献する和建設。同社のDX活用について社長室の中岡さんに伺いました。

社長室 中岡 竜太郎
2021年入社(写真左)

大手旅行代理店の営業として和建設の社員旅行を担当する中で、建築業界の未来を見据え、柔軟性や同社ならではのアイデアで新しいことに挑む社風や文化に惹かれて入社を決意。新規事業の開発をはじめ、人材開発などさまざまな役割を担う。

チャレンジングな企業風土のもと、『建設用3Dプリンタ』でサウナを建築。

和建設は分譲マンションや戸建住宅をメインに扱う住まいづくりの会社です。当社では設計から施工まで一気通貫できることが大きな強み。分譲マンションでは、間取りから自由に設計できるリアルオーダーメイドの住まいをご提案しています。さらに、公共事業にも取り組んでおり、町営住宅や体育館、総合病院などの工事のほか、最近では大阪に出店する高知のアンテナショップの内装を手掛けました。

これからの建築業界では、デジタルの力で仕事の進め方も大きく様変わりしていくと考えています。当社でも『建設用3Dプリンタ』を用いた建築にチャレンジ。当社が使用している『建設用3Dプリンタ』では、縦横約2メートルの構造体を印刷できます。3Dプリンタ用の特殊なモルタルを固める工程もあり、複雑な造形になればなるほど一度でつくるのは難しいですが、そのプリンタを活用していくつものパーツにわけて印刷。現場で組み上げ、宿泊施設のサウナを完成させました。

プロジェクトを通して、『建設用3Dプリンタ』の技術レベルがどの段階にあるのか、肌感覚で知れたことは大きかったですし、年々さらに印刷する造形物の精度が高くなることから、建築現場で活用される未来はそう遠くないと考えています。人口減少が進み、建築業界でも技術者不足が懸念されていますが、型枠職人と呼ばれるコンクリートを流し込むための型枠をつくる担い手の減少を考えれば、型枠を必要としない『建設用3Dプリンタ』を用いることで問題を解消できますし、意匠的にも従来ではつくれなかった意匠を取り入れることができます。

特殊な部材を使うコストの高さが課題ではありますが、市場の拡大とともに解消されるでしょう。しかしながら、現時点では法律の設備が追いついておらず、『建設用3Dプリンタ』で印刷した建物の安全性を担保する法律がありません。本来なら鉄骨がなくても構造体として成り立つわけですが、そのままでは認可されないため、現在は外壁として活用することで、鉄骨造として認可を得ています。良かった点、課題点に配慮しながら、今後も積極的に活用していきたいですね。

先輩からメッセージ

どんな会社なら自分の夢を叶えられるのか、理想に近づけるのか、積極的にインターンシップなどに参加して、自分自身の肌で直接感じ取ってほしいと思います。

ベンチャー企業との連携による新事業の発掘で、自治体の地方創生や地産外消を実現。

当社は、デジタルデータを用いて板材を細かく加工し、プラモデルのように組み立てて家を完成させる建築にも着手。一人でも持ち運べる大きさに切り出された部材を使い、未経験でもプラモデルのように家を建てられるという構想を持つベンチャー企業と一緒に取り組んでいます。使用するのは『小型切削機ShopBot』という機械です。戸建住宅で用いられるプレカット工法のように『小型切削機ShopBot』があれば、家を建てる部材を地場の林業者で切り出すことができ、地産地消の建物ができる点に着目。仁淀川町を舞台に地産地消の建物をつくろうと『仁淀川スタッドハウス』を企画しました。その取り組みが功を奏し、現在は仁淀川町の木を地産地消から地産外消へと市場の拡大を目指すこともできています。

ビジネスの根底には、森林から資源をいただく木造住宅で実績を積んできた当社の事業をサステナブルなものにしたいという思いがあります。全国屈指の森林率を誇る高知県ですが、戦後に植林された人工林では、生い茂った木々や葉で地面に光が当たらないため、下草も生えず、豊かな生態系が守られていない荒廃したものとなっています。伐期を迎えた木を切り、植林し、若い木に光を与え、育てるという再造林が必要な状況にある今、仁淀川町とともに地産外消に注力することで、地域貢献に寄与したいと考えています。

地産外消では、四国や中国地方、関西圏を想定していましたが、仁淀川町のお茶を目当てにタイから視察に訪れたホテルや飲食店オーナーに『仁淀川スタッドハウス』を見学いただいたところ、この建築工法ならタイで実現できそうだと海外輸出を見据えた取り組みがスタートしました。タイでは森林資源が計画的に使われておらず、建築物はコンクリートばかり。木造の建築ができる大工さんも少ないそうです。そこで、仁淀川町の木材を加工してタイに輸出し、現地で組み立てることができれば、木造建築が廃れたタイでも新しいニーズを掘り起こせるのではと仮説のもと進めています。現在は、タイでオープン予定の寿司店の建築準備をしている段階。そのプロジェクトを皮切りに、ヴィラタイプの木造建築などに提案を広げる予定です。

先輩からメッセージ

旅に出るのも良し、アルバイトやインターンシップで出会う人に聞くも良し、企業研究では働いている人との接点をつくり、いろいろな話を聞くことをお勧めします。

建築をベースにDXを活用した新しい事業モデルの推進で遊休地の活用につなげたい。

当社の場合、仮説を立て、こんなことに取り組みたいと社内でアイデアを出したとき、端から「NO」といわれることはありません。提案したすべてに対応できるわけではありませんが、まずは考えやアイデアを伝えられる環境があります。会社の未来に関していえば、高知と岡山の2拠点で住まいづくりをしている当社ですが、どちらも人口減少に伴う市場の縮小という課題を抱えています。それに応じて規模を小さくする選択肢もありますが、そうではなくどのようなビジネスを展開していけば、未来が広がるかを考えている会社です。

日本全国の地場ゼネコンとネットワークを築いたり、ベンチャー企業と一緒に地方創生事業に取り組んだり、昨年からは観光事業に本格的に参入するなど、ここ数年だけでも次々と新しいことに挑戦しています。2024年2月には、芸西村に建設した宿泊施設をオープン。『建設用3Dプリンタ』を使用した壁面のサウナなど、自社の事業だからこそ、興味のあるDXを活かし、創造できるフィールドを持つのも大きな強み。成果を見出すことができれば、遊休地をお持ちの方向けに、土地活用の提案も広がります。場所にもよりますが、賃貸ではなく宿泊事業を提案するなど、インバウンドも含めて伸びしろのある分野で、これまでにない新しい提案ができたらと思っています。

企業研究のアドバイスよりも前に、学生の皆さんには、ぜひ旅に出てほしいと伝えたいですね。県外でも良いし、海外でも良い。広い世界を見ることで、自己分析できることも多いと思います。自分が何に感動して、何に喜びを感じるのか。さまざまな人と触れ合い、自分がどんな人間なのか。これまで自分がどんな世界や価値観で生きてきたのかなど、いろいろなことに気づくことが、未来づくりに役立つと思います。全国の地場ゼネコンとネットワークを築く今、交換留学のように人材交流を図る構想もあるなど、当社を企業研究する際には多くの可能性を秘めた会社である点にも注目していただきたいですね。

先輩からメッセージ

事業のベースにあるのは、建築や住まいづくり。まずは建築のスキルや住まいづくりの心構えを学び、お客様のしあわせづくりに貢献していく仕事のやりがいを知ってください。

企業研究のポイント

企業研究では、自分自身を知ることからはじめてほしいですね。自分のやりたいこと、興味があることを把握することで、企業を知りたい気持ちも深まると思います。そして、私も中岡さんと同じで、学生の皆さんにはぜひ旅に出てほしいと思っています。国内外に広がるいろいろな世界を見て、多種多様な人と出会い、自身の知見を高めてほしいと思います。さまざまな経験を持つ人々と関わることができるのも旅の魅力ですし、旅に出ることが難しくても、社会に出ている人と話をするだけでも得られるものは多くあると思いますよ。

私にとって、学生の皆さんの人生に関わる凄く大切な仕事ができているのは嬉しいこと。社長室で働く私や中岡さんが人事活動をしているのも、和建設をつくるのは人であり、会社の未来をつくる上で欠かせない要素だと考えているからです。私も子育てを優先するため時短で働きはじめましたが、もっと働けそうだと会社に伝えたところ、過去の経歴を踏まえて人事を任されることになりました。充実した日々を送れているのは、一人ひとりの社員がどうしたら活躍できるか、スピード感を持って考え、社員一人ひとりに目が行き届いている会社だから。ぜひ、自分自身を知り、企業の考え方にも理解を深めた上で自分に合った企業を探してみてください。(社長室/中村 恵利子)

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「学生さんにはありのままを伝えますし、気軽に質問や相談いただけたらと思います」と社長室の中村さん。社員一人ひとりの声が届く規模感も会社の魅力と話す。

マイナビ編集部から

岡山と高知の2拠点で分譲マンション事業や戸建住宅事業、公共事業などを展開する和建設が大切にするのは、常に変化を受け入れ、進化しつづける姿勢だ。過去には、商店街エリアの再開発に取り組み、分譲マンションの建築とともに商業施設や医療施設、コールセンターやスーパーを誘致して地域活性を実現。ほかにも、設計施工の効率化を図るため、同じような間取りやデザインに統一されることが多い分譲マンションの既成概念に新風を吹かせた「ビ・ウェル」では、オーナーの暮らしやイメージに応じるリアルオーダーメイドの住まいづくりを支援。業界の既成概念にとらわれないアイデアを多く生み出してきた。

DXが変える、私たちの仕事をテーマに取材した今回、建築DXといえばBIM/CIMやレーザー測量などの話題を思い浮かべていたが、仕事効率化のためのDXツールは既に導入済み。中岡さんから教えていただいたのは、ベンチャー企業と連携してデジタル技術を活用し、新しいビジネスモデルを確立する取り組みだった。SDGs、サステナブル、地方創生、地産外消(外商)など、中岡さんの話からは、時代のニーズや課題と真摯に向き合い、心躍る未来を描こうとチャレンジする会社の姿勢が伝わってきた。社内は、明るく和気あいあい。一人ひとりの社員を大切にする社風の良さを感じることができた取材であった。

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地元の木材からつくられた板材を使い、未来のことを考えた住まいづくりをカタチにした仁淀川町の町営住宅『仁淀川スタッドハウス』で2024グッドデザイン賞を受賞。

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