みなさんに伝えたいのは、まず幅広く、様々なことにチャレンジして欲しいということです。自分の視野を広げる上で、これはとても大切なことだと思っています。私は単純に車が好きで設計の道に進みましたが、たとえばキャンプや釣りが好きで、その分野の仕事に就いた人もいます。ただ、こうした道は、実際に体験してみないと、どのような点に魅力を感じるのかは分かりません。「これが好きだからとにかくこれをやり通す」という考え方ももちろんありますが、少しでも興味のあることがあれば、まずは挑戦してみる。そこから新たに見える世界もあるかもしれません。これを私は学生時代に意識して実践していました。
業界がある程度絞れてきたら、同業他社のどのような点を見て選べばよいのか、迷うこともあるかと思います。自動車業界であれば、メーカーごとの車づくりの考え方に注目することも重要な視点の一つだと思います。たとえばスズキは「いい車をできるだけ安価に」ということを掲げています。ポルシェやフェラーリなどとなると、まったく違う発想で車を作っていると思います。そのため、自分はどのような考え方で車をつくりたいのかを軸に、それと合致するメーカーを探してみてください。その考え方を調べていくと、企業研究や業界研究につながっていくと考えています。
(山口 大輝)