最終更新日:2026/6/5

(株)ウォーターエージェンシー

業種

  • 環境・リサイクル
  • 設備工事・設備設計
  • 薬品
  • ビル施設管理・メンテナンス
  • 検査・整備・メンテナンス

基本情報

本社
東京都

取材情報

経営者の視点

水を守り、水を生かす事業。榊原社長の言葉から同社の担う社会的役割を知る

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何気なく使う水道水を、縁の下で力強く支える


代表取締役社長
榊原 秀明さん


上下水道施設の運用管理を通し、安心・安全な水の供給や水の再生に取り組むウォーターエージェンシー。同社はどんな活動を展開し、どのような課題に立ち向かおうとしているのか。 榊原社長に熱く語っていただいた。

高度成長期以前から、水処理に関する高度なノウハウを蓄積。水中の微生物の有用性も、いち早く実証!

戦後、日本の復興が進むなか、上下水道施設の整備もまた急ピッチで進められていきました。そこで、新たな問題として浮上してきたのが、これらの施設運用をどこが引き受けるかという課題でした。それまで各自治体みずから上下水道施設の運用に携わっていたのですが、その施設数があまりに早く増えつづけたため、自治体だけで対応することが困難になっていたのです。そこでウォーターエージェンシーが運用を引き受けるということになり、私たちのもとへ全国各地からオファーが寄せられるようになっていきました。

なぜ、その頃すでに当社に下水道施設運用に関するノウハウがあったのか。 実は創業当初の当社は社団法人として設立され、当時まだ日本に駐在していたGHQと自治体をつなぐ役割を担いながら、先進的な下水道施設運用に関するノウハウを吸収していたのです。

当社はすでにこの頃、微生物の力を借りた下水処理を実証するだけではなく、その利用を提唱していました。今で言うところのバイオテクノロジーを駆使した下水処理を、当時から実践していたのです。

二次公害の心配がない微生物を使った下水処理は、まさに最良の処理方法と言えます。しかし、ここで難しいのは物理化学的な処理方法のように、同じ装置さえ用いれば常に一定のアウトプットが得られるとは限らない点です。どれだけ優れたバイオテクノロジー装置を作っても、その後の運転管理をしっかり行わない限り、期待通りのアウトプットを得ることはできません。

そこで、当社ではこの運転管理技術の継承、進化を図っていくため、社内に「水再生エンジニアリング」という技術分野を設け、エンジニアたちの教育に乗り出しました。また、一人ひとりが、どれほどこの技術について理解を深めたかを評価し、それに応じた「級」を与えることにより、個々の技術レベルを客観的に評価できるようにしました。

住民の生活に直結する下水道施設の運転管理は、極めて繊細なコントロールが要求される世界です。学生の皆さんには、まず水を再生するという技術は非常に高度なものであること、かつ社会的にも重要なものであることを認識してほしいと思います。

ウォーターエージェンシーのお仕事紹介

「上下水道施設の集中管理は、今後さらに進んでいく。画像認識技術やAIを突き詰めていくことで、これまで以上に精緻で効率的な自動運転を実現できる可能性もある」と力説。

安心・安全が至上命題。だからこそ、一人ひとりが使命感を持ち、新たな技術開発に取り組む!

水道事業の目的は、安心・安全な水を、安定的に供給していくことにあります。また、生命の維持に直結するものでもあり、インフラの中でも最重要施設だといっても、過言ではありません。そして、そのための施設運用を民間企業に任せようという動きは、今後さらに進んでいくことでしょう。したがって私たちが事業展開するマーケットも、いっそう拡大していくはずです。しかしながら、安心して業務の全てを委ねることができる企業は決して多くはありません。長い伝統を持つ当社は、将来に向けてますますそのプレゼンスに注目が集まることになるでしょう。

また、オペレーターの経験に頼らずAIを用いて最適な運転操作を行うことで微生物をコントロールし、最適な下水処理を実現する技術についても、20年前から開発に着手してきました。これについてはすでに開発が完了しており、全国約30カ所もの施設で導入実績があります。

その一つが、九州にある下水道施設です。すぐ近くには鮎が生息している非常にきれいな川が流れており、近隣の漁業権者との関係から、水質基準に関しては非常に厳しい条件が設けられていました。そのため、発注者である自治体はその難しい管理に頭を悩ませていたのですが、私たちが作り上げた自動制御装置を納入したところ、基準を満たす高水準な処理をコンスタントに行えるようになったのです。この優れた性能が高評価を受け、栄誉ある表彰を受けることもできました。

ウォーターエージェンシーのお仕事紹介

社長とも気軽に話ができる風通しのいい社風。榊原社長の豊富な知見に触れることは、社員にとっていい刺激となっている。

循環型社会の実現に向け、水処理にも新しい息吹を! さらに高付加価値なノウハウを民生品開発にも応用

下水処理において大きな課題となっているのが、下水から抽出した汚濁物質をどのようにして変化させ無害化・有益化していくべきか、ということです。

ご存知のように、資源の有効活用ということが、目下、産業界のあらゆるところで大きなテーマとなっています。下水道分野においても下水処理の中で発生する汚泥からガスを回収し、エネルギーとして利用したり、汚泥を焼却して灰にした上で固めることで、燃料化するなど、近年、各自治体においても、さまざまな試みが展開されています。汚水についても同様で、これまでのように浄化して放流するという発想にとどまらず、例えば、浄化した後の再生水を有効利用することができないかということが、テーマの一つとなっているのです。これは、次世代に向けた循環型社会を作り上げていくためにも、必要な取り組みと言えます。また、民間だけでできるものではないため、自治体も含め官民一体となって取り組むべきテーマだと私は考えます。

そして、もう1点。当社の活動を語る上で欠かせないのが、浄水器メーカーという側面を持っていることです。サンゴ等の天然素材によりろ過を行う画期的な浄水器を製造販売しています。この分野において最古参の部類に入る歴史を持っており、あまり知られていませんが、大手サービス企業へのOEM供給も行なってまいりました。

また、2015年に製造・販売を開始したオゾン水生成器『UNIZONE(ユニゾーン)』も「安全・安心」な除菌を実現する製品として、大いに注目を浴びています。この装置を使えば、水だけを原料にオゾン水を作り出すことが可能です。現在、介護・福祉施設や食品関連施設、学校などの公共施設からご家庭にいたるまで、さまざまな場面でお使いいただいています。最大の特長は、塩素や薬品を使わないことで口に入れることのできるオゾン水を生成できる点です。しかもその効果は強力であり、うがいを行うことで虫歯や歯槽膿漏、風邪の予防にも効果があります。さらに、石鹸を使うことなく手をきれいに殺菌することもできるため、当社ではインフルエンザ対策として各階に1台ずつ設置しています。

ウォーターエージェンシーのお仕事紹介

本社ビルの地下1階にあるコントロールルーム。モニターで、全国各地で管理する上下水道施設の稼働状況を確認。異変があればスピーディに対応できる体制を整えている。

企業研究のポイント

ひとくちに上下水道、水処理関連の企業といっても、その業態はさまざま。例えば、当社のような国内の上下水道事業に直結したものではなく、海外で水を作り出すプラントの建設に携わっている企業もあります。また、運転管理は行わず、施設・設備類の設計、施工だけを請け負っている企業もあります。水インフラに関わる企業といっても、その業容は多種多様なのです。これは水に限らず、あらゆるインフラ・エネルギー関連の業界について一般的に言えることだと思います。

水事業関連の会社のなかでも、当社は、施設の運用管理業務をメインとしている会社です。施設・設備などのメーカー系企業については、よく知られているかもしれません。しかし、私たちのような業界について、深く掘り下げている方と出会うことは、残念ながら少ないというのが現状です。もし、運用管理業務主体の企業を目指すのであれば、より詳細な業界研究・企業研究を行うことが、就職活動を実りあるものにする第一歩となるでしょう。詳細な業界研究ができれば、私たちウォーターエージェンシーが、どのような立ち位置にあるのかが、鮮明に見えてくるはずです。社長の談話にもあるように、私たちはこの業界の黎明期から仕事に携わり、豊富なノウハウを積み重ねてきました。業界研究の際には、このようにその会社にしかない強みについても理解を深めてみてください。

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運営管理の最前線では、より安心・安全な水を供給するために、常に新しい工夫が求められている。仕事は決して受け身ではなく、想像力を働かせることが大切だ。

マイナビ編集部から

戦後の復興期から高度経済成長期へ。水道インフラの急拡大にともない、上下水道処理施設の運用管理は、自治体から委託を受けた民間企業が行うようになっていった。まず委託されていったのは、下水処理関連の仕事だったという。上水関連の仕事は自治体に残し、まずは下水から民間委託していったためだ。こうした経緯から、同社が請け負っている業務も、大半が下水関係の仕事で占められているということだった。これからの時代、新しい枠組み作りが求められ、下水処理関連の分野は、非常に重要な役割を担いつつある。その下水処理を汚れ仕事のように捉えるのは、「本末転倒」と言えるだろう。

そんな、同社が求める人材は「優しさ」を備えた人だという。同社が掲げる企業理念は『全ては公益のために』ということ。そこには、水という命に関わるインフラを取り扱う者として、決して忘れてはならない視点が表されている。誰もが、当たり前のように蛇口をひねり、渇きをいやしたり、料理を作ったりする水。その管理を担う人間であればこそ、人を愛おしく思い、なにかしてあげたいという気持ちが大切なのだという。

同社で働く社員は、全員が水を使う一つひとつのご家庭や住民一人ひとりの安心・安全を至上命題として仕事に取り組んでいる。そうした矜持の高さのようなものが取材を通して、ひしひしと伝わってきた。

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人事担当の竹中さん(右)と結城さん(左)。「上下水道施設の運営は、あまり知られていない分野かもしれませんが、調べるほどに、奥深さを理解いただけると思います」

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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