最終更新日:2026/6/1

(株)紀伊國屋書店

業種

  • 専門店(書籍・音楽・インテリア)
  • 出版

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

「本屋」の枠を飛び越え「知の総合商社」に向かう紀伊國屋書店

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もはや「街の大きな本屋さん」でありません。紀伊國屋書店の実像

誰でもその名前を知っている「紀伊國屋書店」。しかし書籍販売だけでなく、図書館の支援・運営や大学の学術支援まで行っているのは知られていない。そのような一面を、最前線で働く若手社員に話を伺った。

東京営業本部第三営業部 
横松丈周さん(2016年入社)

仙台営業所
小坂日向子さん(2019年入社)

シアトル店
米本教助さん(2018年入社)

大学図書館の運営をバックアップ。書籍だけでなく設備や予算にまで目配り

新卒で入社し、2021年の5月まで千葉営業所で、主として大学の図書館を担当していました。図書館に対する営業の仕事は多岐にわたります。注文された書籍の納品、新刊の案内は書店として当然ですが、それに加え、学術誌やデータベース商品など、年間購読サービスの更新や新規案内も大事な業務のひとつです。また、弊社は国内商品に限らず、洋書・外国雑誌の取り扱いが多いことも特徴的です。最近ではオンライン化の進展に伴い、電子書籍やデータベース使用契約を希望される図書館も増加。窓口としてそれらを一手に引き受けるべく、日々図書館に足を運んでいました。

膨大な数の書籍や学術誌に関する知識はまだまだ浅いものの、大学図書館と日々お付き合いするなかで図書館ごとのニーズを把握して、それに応じたベストな書籍、雑誌をご提案していくのが難しさでもありやりがいにもなっています。「これくらいの予算で選書リストを作ってほしい」という要望をいただくこともあるので、多角的な視野をもちながらニーズに応えていくことを心掛けています。現在担当している大学図書館は、「教育」よりも「研究」に重点を置いているように感じたので、各大学の研究者の構成や力を入れている研究分野などにも目を配るようにしています。

さらに私は、大学全体の予算、そして文部科学省の補助金制度の把握にも努めています。図書や雑誌の商品知識に限らず、大学に関する幅広い知識を身に着けることで、提案の幅が広がります。よりよい図書館を作り上げるため、もっと言えば大学の良きパートナーとなる為、全ての知恵を使うと言えば良いでしょうか。当社には図書・雑誌を取り使う部署だけではなく、電子書籍の開発部門、教育設備部門、図書館の業務委託を行う部署などがあります。そのため、お客さまの多様なご要望に応えられるのも強みです。今後は、このような社内リソースをさらに活用できるよう、成長していきたいと考えています。
(横松さん)

若手社員の仕事風景

大学図書館に書籍を届ける横松さん。都内にある4つの大学を任されています。ただし仕事は「書籍」に限りません。

最新の電子サービスを含め、大学図書館をサポート。社内の多様な部署がお客さまの要望をかなえてくれます

私は入社から2年間、法人向け電子図書館サービスの開発や営業促進支援に携わっていました。教育現場では現在、電子書籍の導入が急ピッチで進んでいます。今後はますます、紙書籍以外の取り扱いが大きくなっていくのだと思います。
その後、東京営業本部で外商を担当しました。お客さまは主に大学図書館。ここでも紙の書籍と並んで、それ以外のサービスを提供する割合が大きくなっています。当社からご提案するケースはもちろん、図書館から問題解決の仕組みを求められることもあります。

もちろん私ひとりでは解決できないので持ち帰るのですが、社内にはそれらに対応できる部署がいくつもあり、お客さまに喜ばれる解決案を考え出してくれます。一方、紙媒体でも、海外出版物は当社の強みです。当社は早くから海外進出を進め、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドンをはじめ営業所・事務所を各地に持っています。そのため、現地の最新情報に強く、膨大な数の新刊書籍や雑誌から良書を精選することが可能です。
図書館営業と並行して行うのが、「研究室営業」です。文字どおり、大学の研究室を訪問し、先生方に書籍をご紹介しています。様々なお話を伺い、ご紹介した書籍について第一線の研究者から感想をいただくのは、非常に有意義な体験です。
将来的には海外も含め、いろいろな地域の営業部門を経験したいです。そしてもう一度開発部門に戻り、現場で聞いてきたご要望をフィードバックできれば良いと考えています。キャリアを通じ、「どの部署にいても学術・文化に貢献できる」、これが最大の魅力だと感じています。

そして私は現在、東北営業部仙台営業所に所属しています。職種は同じ営業でも、様々な違いがあり新鮮です。
一番の違いは担当地域の広さです。以前は都内の大学をいくつか担当していましたが、現在の担当は仙台市内の大学と、山形地区の大学・中高・公共図書館・病院です。県をまるごと任され大変な時もありますが、可能性も大きく非常にやりがいを感じます。
月に1~2度山形地区を車で訪問しますが、道中の風景や食事なども楽しみの一つです。
広い地域をカバーする営業所ならではの仕事の進め方やノウハウなどを学びながら、さらなる営業スキルの向上を目指しています。
(小坂さん)

若手社員の仕事風景

小坂さんにとって、社内の専門部署はなくてはならない存在。お客さまの要望を的確に伝えて解決策を考えてもらいます。

「GIGAスクール構想」に対応する最新部署から海外へ。チャレンジの場を与えてくれる会社に感謝しています

私のキャリアは、大阪の梅田本店で始まりました。2年間弱、文芸書の担当として、いわゆる「書店員」の業務に従事。好きな作家先生にサイン会でお会いでき、天にも昇る心地でした。自分の「好き」が仕事になっていると実感できた瞬間でした。その後、新規店舗に開店準備から携わったのち、2021年の9月に新設された部署に異動しました。文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」(中・高等学校の生徒全員が自分用の電子端末を保有)に対応すべく立ち上げられました。私の仕事は、営業の支援。会社としては、大学や公共図書館に対する電子情報サービス提供の経験を生かした新規開拓となるわけですが、かなり大きなマーケットが期待される分、社内の期待も高くプレッシャーを感じることもありました。その反面、新店舗に続き新たなチャレンジの場に立てたことが幸せだとも感じています。というのも、私はチャレンジを通して成長するタイプだと、仕事を通して気付いたのです。
部では、GIGAスクール構想 に対応すべく、まず営業担当者に電子教材を知ってもらうよう努めています。電子教材というだけで苦手意識を持つ方もいらっしゃるので、それを拭い去るため、すでに当社が扱っている教材とのセット販売なども提案しています。とにかく多岐にわたる事業を展開している会社なので、新しいお客さまに対してもあらゆる面からのアプローチが考えられます。
入社数年でここまで多くの仕事を経験できる会社は珍しいと思います。非常に恵まれた環境で働けてうれしい、というのが正直な感想です。

現在は、アメリカ シアトル店の店長代理を務めており、マネージャー業務の他、日本の文房具や現地のギフトアイテムを中心に担当しています。
海外店舗は扱う商品の幅が非常に広いのが特徴で、日本の書籍に限らず、英文書、日本の文房具、ぬいぐるみなどのギフトアイテム、フィギュアなどのアニメグッズ、中文書、といった多様なジャンルの商品を様々なルートで仕入れ、販売しています。
アニメコンベンションなどイベントへの出展機会も多く、海外ヲタク文化の第一線で働くことができる刺激的で楽しい環境です。
日本で得た商品知識は、海外での店舗づくりに活かせる貴重な武器になりますし、近隣の日本語補習校からのご注文をいただく機会も多くあり、営業の業務で得たノウハウも役立っています。
(米本さん)

若手社員の仕事風景

中学・高校生向けの電子教材について説明する米本さん。現場に出る営業を徹底サポートします。

企業研究のポイント

皆さんは研究する会社を選ぶ際、「社名」だけで判断していませんか?しかし社会の経済環境に適合して変化を続けてきた会社では、「社名」が必ずしも「業務」を表しているとは限りません。むしろ逆に、社名からは想像もつかない領域で活躍している会社も多いのが現実です。

「書店」と名乗る当社もその一例です。もはや「本屋さん」の枠には収まらない会社となりました。もちろん、お客さまに満足していただく書店を整えるのが一番大事な仕事です。しかしそれに加え、大学における学術研究支援や中学校・高等学校のGIGAスクール構想への対応、さらにあまり知られていませんが、図書館の運営も請け負っています。図書館では運営だけでなく、設立から関与して設備面の準備もお手伝いしています。今後はどの分野でも、デジタルコンテンツの占める割合が増えるでしょう。ICT(情報伝達技術)の分野で日本に先行する諸外国にも、当社はかなり前からオフィスを構えており、これもアドバンテージになると思われます。今、私たちが目指しているのは「知の総合商社」です。

当社を一例として上げましたが、「社名」だけで会社選びをしていると大きな可能性を見逃してしまうこともありますので、ぜひ広い視野をもって企業研究してみてください。

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人事担当の時崎さんと秋満さん 。「企業研究に『名は体を表す』は当てはまりません。『何をしている会社か』をきちんと調べましょう」。

マイナビ編集部から

「紀伊國屋書店」という本屋を知らない人はおそらくいない。間違いなく、日本で有名な書店のひとつだ。しかしその会社が図書館設立に関わったり、大学図書館や公共図書館を運営したりしているのを知る人は少ないだろう。ましてや、大学図書館の充実を介して、日本の学術活動を見えないところで支援していることなどまず知られていない。

今日の紀伊國屋書店は、「知(識)の伝達」を「書籍の販売」に限定していない。そのような「縛り」を自ら捨て去り、知(識)の伝達に関わるあらゆる世界で活動している。人事担当の方が言われる「知の総合商社」化である。古くは新宿で、2階までしかない小さな創業店舗ながら、上階を書店ではなくギャラリーとして解放した創業者の故・田辺茂一翁がこの現状を見れば、自分の志が継承されていることに満足するのは間違いない。しかし一般のIT系情報企業とは異なり、やはり根本に「本」への愛情と信頼がある。

今回お話を伺った3人からはいずれもそれが感じられた。「本が好きで集まった人間たちが、本に潜む可能性をどこまで広げられるか挑戦する会社」。これが今回お話を伺って抱いた紀伊國屋書店の印象だ。老舗の書店だが、決して書店だけの会社ではない。

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国内だけではなく、海外においても事業展開をしている同社。日本文化の発信基地として、サービス提供を拡充している。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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