最終更新日:2026/7/31

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探そう!理想の先輩・働き方

活躍の場は多種多様。「薬都とやま」で自分らしい薬剤師キャリアを描く

  • 薬学・医療系 専攻の先輩

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公務員ならではの安定性と働きやすさも魅力です

「薬都とやま」を行政と臨床の両面で支える富山県の公務員薬剤師。今回は多彩な病院機能を備える県立中央病院で薬のプロとして活躍する先輩方から、日々の仕事のやりがいやキャリアについてお話を聞きました。

(写真左から)
◆富山県立中央病院 薬剤部(腎臓・高血圧内科病棟担当)
福本 紗也さん/薬学部出身/2024年入職

◆同 薬剤部長
岡田 明美さん/薬学部出身/1992年入職

◆同 薬剤部(小児科・新生児科病棟担当)
廣瀬 侑莉さん/薬学部出身/2024年入職

病院専門の採用枠も用意。それぞれの目指すキャリアに合わせて学びと成長を支えます

私は入職して30年以上、県立中央病院の薬剤師として服薬指導や調剤業務、実習の指導などに携わってきました。最も長いのは糖尿病の患者さんへの療養指導です。当院では外来の方や糖尿病教育入院の方に向けた「糖尿病教室」を開いており、私も入職早期からそこでお薬を紹介したり注意事項を説明したりしてきました。患者さんと距離の近い場所で、和気あいあいとお話する中で薬物療養への不安を少しずつ聞くこともでき、病棟配属になる前から人と人とのコミュニケーションを実際に体験できたことが、糖尿病治療に興味を持ったきっかけです。

担当する病棟はいくつか変わりましたが、その間にも糖尿病療養指導士の資格を取得したり、糖尿病患者さん向けの院内勉強会やセミナーで講演を行ったり、興味のある分野を突き詰めてきました。5年前に薬剤部副部長を経て、2026年度から部長を任され、病棟業務を離れた今でも、糖尿病に関わるチーム医療への参加は続け、医師や看護師さんと一緒に患者さんのサポートにあたっています。副作用への不安を抱えている患者さんに寄り添い、丁寧にお話することで、納得して投薬治療に取り組んでもらえるようになった時はうれしいです。

加えて当院は腎臓病薬物療法に力を入れている病院です。患者さんの腎機能に応じた薬物投与量となっているか、持参薬と入院処方が重複していないか、禁忌薬はないかなど、薬の専門家として注視するのも私たちの役割。気がついたことを医師に提案し、患者さんの役に立てた時もやりがいを感じます。

富山県では2023年度から薬剤師採用の「病院枠」を設けています。これは薬事振興や保健衛生業務にも関われる従来の採用枠(一般枠)とは別に、病院薬剤師として専門性を高めたいという人に向けたもの。継続してチーム医療や病棟業務に参加できることで、認定資格にも挑戦しやすくなっています。若い方に働き方の選択肢の1つとして考えていただけるとうれしいです。どちらの採用枠でもお休みや福利厚生はしっかり整っています。私自身、産休・育休で2年半のブランクがありますが、休み中も当時のチームメンバーがサポートしてくれ、安心して復職することができました。キャリアを途切れさせることなく、薬剤師として成長できるのも公務員薬剤師として働く魅力ではないでしょうか。(岡田さん)

職場の雰囲気・環境は?

薬剤部長として後進指導にも携わる岡田さん。「自分の仕事を続けつつ、チームの皆が資格を取ったり自分の得意なところを伸ばしたりできる環境を整えたいですね」

子どもたちの「飲めたよ!」の笑顔がやりがい。1人ひとりに寄り添った服薬指導を目指します

生まれ育った富山県で地域に役立つ仕事がしたいという思いから、公務員薬剤師の道を選びました。さまざまな機能を持つ県立総合病院で、幅広い症例を学べそうだというのも理由の1つ。公務員として将来も安定して働き続けられることも決め手となりました。

入職後は半年間の研修があり、調剤業務や病棟での基本的な仕事の流れを学びます。調剤の手順はもちろん、処方提案する時の方法や電話での応対の仕方など、本では学べないことも先輩の姿を見て覚えてきました。豊富な知識で何でもスムーズに進める先輩方を見て、「こんなふうになりたい」と思ったことを今でも覚えています。

1年目の秋には小児科・新生児科と産科の病棟へ。2年目からは小児科・新生児科病棟担当として、入院している子どもさんや保護者の方への薬剤指導に当たっています。小児科とひと口に言っても、薬の量や種類は年齢・体重によって異なりますし、同じ年齢でも「錠剤が飲めない」「粉薬が苦手」など課題はさまざま。粉薬をゼリーに混ぜて飲んでもらうなど1人ひとりに合わせた服薬指導を行うのは大変ではありますが、お子さん本人が「飲めるようになったよ!」とうれしそうに報告してくれたり、保護者の方から「おかげで飲めるようになりました」と感謝の言葉をいただいたりすると、頑張って良かったとやりがいを感じます。

チーム医療を支える一員として、多職種のスタッフと関われるのも総合病院ならではです。私は2年目から糖尿病や褥瘡のチームに所属。医師や看護師さんたちと一緒に各病棟での課題について話し合っています。例えば1型糖尿病の子どもさんに向けたインスリン治療の一環として、病室で一緒に注射の練習をすることも。「注射は怖い」という子が、「針がすごく細いから心配ないよ」と丁寧に説明することで、最初の一歩を踏み出せることもあります。自分の働きかけでスムーズに治療を開始できた時はうれしいです。合わせて薬を置く調剤棚の管理も担当。医薬品の取り違えを防ぐ棚の配置や供給不足に対応した在庫の確保に努めています。

今後は小児科・新生児科での経験を積みつつ、まずは日病薬病院薬学認定薬剤師の資格取得が目標です。将来的には専門知識を深めて、小児薬物療法認定薬剤師を目指したいと考えています。(廣瀬さん)

職場の雰囲気・環境は?

「年次の近い先輩が多く、分からないことも何でも相談しやすい職場」という廣瀬さん。チームで協力し、より良い治療を目指そうという雰囲気で、とても働きやすいそう。

学会参加をきっかけに腎臓病薬物療法に興味が。専門知識を養って頼られる薬剤師へ成長したい

学生時代は県外に出ていましたが、薬学部で学び、将来も薬に関わる仕事がしたいと考えた時に、地元の富山県なら他県と比べても薬剤師が活躍できるフィールドが広そうだと感じ、Uターンを決めました。実際、富山県の公務員薬剤師は行政にも病院にも関われるポジションです。薬事振興から病院業務、保健衛生まで、1つの働き方にとらわれないキャリアも魅力でした。

半年間の調剤・病棟研修の後、循環器・呼吸器系の病棟で勤務。先輩について患者さんへの薬剤指導に関わってきました。患者さん1人ひとりに合わせて説明の仕方を変えるのも、先輩の姿を見て学んだことです。すべての情報を伝えるだけが良いのではなく、理解度に合わせて専門知識をかみ砕いたり、不安が強い方には最低限必要な副作用の説明だけにとどめたり、自分も早く経験を積んで、伝えるべきこととそうでないことをその場で判断できるようになりたいと感じました。

2年目には先輩から誘っていただき、東京で開かれた日本腎臓病薬物療法学会にも参加しました。私にとって初めての学会。当院が腎臓病薬物療法に力を入れていることもあり、どの講演もシンポジウムもとても興味深かったです。演者に若い方が多かったことも刺激になりました。そこから次第に腎臓病の薬のことや腎機能に応じた投与量の変化にも意識が向いてきたように思います。2026年度から腎臓・高血圧の病棟に異動になったのも、上司が自分のやりたい方向性を見てくれたからかもしれません。

今の担当病棟は、外科中心だった以前の病棟と比べ、内科メインで薬剤数の多い患者さんもいらっしゃいます。薬の重複はないか、投与量が適切か、現在は先輩に相談しながら学んでいるところ。朝食を抜きがちな方には夕食後に飲んでもらうようにするなど、患者さんの生活の全体像を見てアドバイスができるよう、お話をしっかり聞くことも大切にしています。

薬事など行政の仕事にも興味はありますが、今は病院での経験を深めることが目標。これからチーム医療の一環で栄養サポートチームにも入る予定なので、他職種の皆さんともしっかりと連携を取って、患者さんにも他のスタッフにも頼られる薬剤師を目指したいです。(福本さん)

職場の雰囲気・環境は?

自分のやりたいことを積極的に学べる環境。「学会参加や資格取得への支援も手厚いので、将来的には腎臓病か糖尿病に関わる認定資格も目指したいです」と福本さん。

企業研究のポイント

病院薬剤師として働く場合、病院の規模や機能によって関わる仕事の幅は大きく変わります。対象となる患者さんも、もちろん違うので自分がどんなことをやりたいのか、どんな薬剤師を目指したいのか、しっかり考えてみてください。例えばチーム医療が活発な病院なら、患者さんの治療方針に深く関われるでしょうし、慢性期病院であれば長く患者さんに寄り添えるところが多いはず。実習を通して気持ちを固めていくのもおすすめです。(岡田さん)

企業研究で迷った時はまず、現場の様子を直接見に行くことをおすすめします。私自身、薬局実習と病院実習の両方を通して、患者さんの入院から退院まで関われる病院勤務が合っていると改めて感じることができました。働いている人の雰囲気を実際に感じられるのも大きいですよ。病院には病院、薬局には薬局のそれぞれに良いところがあると思うので、自分がどんな風に働きたいかをまずはイメージしてみてください。(廣瀬さん)

私は県外にいたため当院の見学はあまりできなかったのですが、実際に現場を見た方がイメージを描きやすいと思います。企業研究の際はぜひ実習や見学の機会を生かして、理想の薬剤師像を見つけてください。働く上で自分が何を一番大切にしたいのか、軸を決めることもおすすめです。まずはやりがいや待遇、雰囲気など「ここは譲れない」というポイントを探してみてはいかがでしょうか。(福本さん)

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産・育休や介護休暇、復職時のサポートが充実しており、ライフステージによらず安定して長く続けられる環境。自治体の安定基盤のもとで自分らしいキャリアを描ける。

マイナビ編集部から

医薬品分野の研究開発や人材育成が盛んな「薬都とやま」。医薬品メーカーをはじめ周辺産業に関わる企業も多く、富山県の公務員薬剤師は薬事、食品、環境、感染症に関わる幅広い薬事振興業務に携わることができる。加えて2023年度から、異動なく県立中央病院の薬剤師としてキャリアアップできる「病院枠」採用を導入。行政の立場で地域の保健衛生を支えたい人、病院薬剤師として臨床の最前線に立ちたい人、その両方に興味がある人のいずれもが、いっそう自分らしい働き方を選びやすくなっている。

今回は県立中央病院の岡田薬剤部長と共に、現場で活躍する若手の先輩にインタビュー。患者さんと関わるやりがいや入職後の興味の方向性、職場の雰囲気などを伺った。チーム医療がさかんな同院では、他職種のスタッフと共にさまざまなチーム・委員会に関わり、配属先病棟以外の知識を蓄えることも可能だ。登場いただいた廣瀬さんは糖尿病や褥瘡の委員会に所属しており、福本さんも今後、栄養サポートチームの一員として栄養支援に関わるという。「チームで患者さんの治療方針に深く関われるのでやりがいがあります」と岡田部長。県職員という安定した立場と働きやすい環境のもと、働き方も専門性も幅広く選べるのは、「これから理想の薬剤師像を見つけたい」という人にとっても大きな魅力だと感じられた。

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入職後は半年ほど調剤・病棟業務の研修を受けた後、各病棟へ配属。2~3年目から他職種と連携したチームにも加わり、薬剤師としてのレベルアップを目指す。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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