最終更新日:2026/7/28

君津共同火力(株)

業種

  • 電力
  • ガス・エネルギー
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
千葉県

取材情報

経営者の視点

環境に優しい電力を供給し続けて半世紀。脱炭素社会で地域を支え続けていくために

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50年、100年先を見すえた事業ビジョン

社会の変化を受け、エネルギー政策のあり方がさまざまに議論されている。半世紀にわたり千葉・君津の地で電力を供給し、産業や人々の暮らしを支えてきた同社の常務取締役が、今後のビジョンを力強く語った。

常務取締役
石野 英人さん

日本の将来を見すえてエネルギー供給のあり方を考え続けていく

当社は、日本が高度経済成長期にあった1967年、八幡製鐵(現日本製鉄)と東京電力(現JERA)の共同出資により設立されました。それから半世紀にわたり、日本製鉄東日本製鉄所君津地区に電力を供給するとともに、JERAを通じて民間用として南房総地区の8割近い電力をまかない、地域の産業や暮らしを支え続けて今日にいたります。

当社の発電方法の特色は、製鉄の過程で発生する副生ガスと呼ばれるエネルギーを主燃料とするクリーンな電力を生み出していることです。昨今、不安定な世界情勢などを背景に、エネルギー資源の調達が不安定化していますが、当社の場合は日本製鉄より副生ガスが安定的に供給されるため、こうした国際情勢の影響を受けにくいという強みもあります。

いま日本のエネルギー政策は大きな曲がり角にさしかかっています。多くの方が、世界的な脱炭素化の流れを受け、日本でも発電のあり方が議論されていることをご存じでしょう。これは、次世代が安心して暮らせる地球環境を守るとともに、日本の経済・社会の長期安定を維持していくうえでも非常に重要な問題です。

この問題に対する唯一絶対の正解はありませんが、火力や水力、原子力、再生可能エネルギーといった多様な発電方法を最適な割合で組み合わせる「エネルギーベストミックス」が必須だと考えます。発電方法には一長一短があり、1つに絞り込むのは現実的に難しいため、それぞれの良さを最大限に生かすことが求められているのです。火力発電は、発電量の安定性や出力調整の容易さなどに大きな優位性があり、これからも日本のエネルギー供給において重要なポジションを保ち続けるでしょう。

地域社会に対して電力を安定的に供給し続けるというミッションを守り続けるとともに、地域環境、そして地球規模の気候変動といった問題に正面から取り組むことは当社の責務です。つねに私たちができることを考え、次の半世紀に向けて歩みを続けています。

君津共同火力の仕事環境

「気候変動問題への意識の高まりなど社会の変化にともない、環境問題や新たなテクノロジーに関心の高い社員が活躍しやすい環境になっている」と語る石野常務取締役。

グループ会社の強力な支援のもと、脱炭素に対応するテクノロジーを導入

当社は、地域の中で必要不可欠な存在であり続けるために、時代や社会の変化に正面から向き合い、対応することで信頼を積み重ねてきました。とくに発電方法や燃料については、発電効率の向上や環境への負荷の軽減をめざして、新たなテクノロジーを積極的に導入しています。

当社は4基の発電設備を備えていますが、2000年代に入り、創業期から稼働し続けた1・2号機を廃止し、新たに副生ガス専焼コンバインドサイクル発電方式を採用した5・6号機を導入しました。コンバインドサイクル発電の仕組みは複雑ですが、簡単にいうとガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電方式で、従来の設備に比べて発電効率が格段に高い特徴を有します。さらに二酸化炭素の発生量が少なく地球環境にやさしい点においても、社会の要請に見合った方式といえます。

地球環境に対する意識の高まりを受け、燃料の見直しも進めています。これまで副生ガスの補助燃料として、コストメリットなどを考慮して重油から石炭に移行した経緯がありますが、近い将来、これを再利用可能なバイオマス燃料に置き換えていくことを検討しています。2022年度内には第一段階として少量のバイオマス燃料の混焼試験を実施する計画を進めており、今後、早期の実用化に向けて推進していきます。

さらに長期的な視点では、2040年をめざして水素専焼のガスタービンコンバインドサイクルを導入するビジョンもあります。これが実現すると、発電効率とともに環境性能が飛躍的に高まることが期待されます。当社は100名ほどの組織のため自力での大規模な技術の開発は難しいのですが、グループ会社である日本製鉄やJERAとの足並みをそろえた取り組みにより、世界的にも先端的な技術を導入できる可能性を有することが大きな強みとなっています。

君津共同火力の仕事環境

少数精鋭ゆえに、社員間のコミュニケーションやチームワークが組織を円滑に機能させるための鍵となる。社員同士の人間関係の良好さは働きやすさにもつながっている。

エネルギー供給を通して次世代が安心して暮らせる社会を形作る

当社のこれからを担う社員には、2つの視点から業務を捉えることを求めています。1つは、24時間・365日、地域に電力を届け続けるために日常の業務に真摯に取り組むことです。電力は産業や生活を維持するために欠かせませんが、私たちの仕事は決して目立つことはありません。「当たり前」に供給され続けていることが、最も大切なのです。

その当たり前を守り続けるためには、一人ひとりの社員が知識や技術を絶えず高めていく姿勢が求められます。その点については、誰もが無理なくスキルアップできるように、ベテラン社員から若手へと技術やノウハウを継承していく文化や仕組みが根付いています。

当社の社員に求められる別の視点は、従来とは異なる発想から発電という事業を捉え直して、新たなビジョンを生み出していくことです。これまで述べてきたように、社会の情勢や人々の意識は急速に変わりつつありますし、新たなテクノロジーが次々に誕生しています。そうした時代や社会の変化を敏感に、そして的確に捉えて事業に反映していくことが求められているのです。

そのように柔軟な発想でこれからの事業を考えていく視点では、とくに当社の将来を担う若い世代の活躍を大いに期待しています。当社は半世紀の歴史をもつ企業ですから、ベテラン社員が多そうなイメージをもつかもしれませんが、近年、世代交代が急速に進んでおり、社員の約半数は35歳以下の若手層です。少数精鋭の組織ということもあり、経験や年次に関係なく意見を提案できる場を設けていますし、若いうちから責任のあるポジションに就くケースも多くなっています。いわゆる社内の風通しは、とても良い企業であると自負しています。

「エネルギーを通じて100年先の未来を照らす」。それが私たちの企業理念です。これからも電力という社会インフラの運営を通して地域を支え続けるとともに、エネルギー供給により次世代社会の形成に貢献していきたいと考えています。

君津共同火力の仕事環境

若手社員が業務改善に関するアイデアを提案して採用されたケースも少なくない。背景には年次やポジションにかかわらず、社員が自由に発言できる風通しの良い風土がある。

企業研究のポイント

過去の私もそうでしたが、企業研究中はやはり名前の知られた大企業に目が行きがちで、深く考えることなく志望してしまうことも正直多いと思います。でも社会全体で見るとそうした大企業はごく少数で、大企業だからといって、あなたに必ずマッチするわけでもありません。だから、名前だけに惹かれてその企業を選ぶのではなく、その企業にあなた自身が望む“何か”があるかどうかをしっかり見抜くことが大切になると思います。世の中の産業を動かしている9割以上が中小企業です。その中小企業に、あなたが求める”何か”があるかもしれません。そのため、まずは広い視野で全体を見ることから始めるのはいかがでしょうか。

また企業に求めることに対して、例えば、生活を充実させたいから給与が得られる会社という視点でも構いませんし、仕事を通じて誰かに貢献したい、やりがいを得られる仕事に取り組みたいなど、一人ひとりが企業に求めるベクトルは違っていて当然。そのため、自分が本当に求めることを大切にしてほしいと思います。さらに現在は、Web上だけで企業を調べる方も多くなりましたが、やはり自分で足を運んで、雰囲気を感じることは非常に大切です。その上で望むものをつかめるか、会社に安定基盤があるか、ずっと働きつづけられる安心を得られるかまで総合的に判断する“突き詰めた企業研究”を行えば、きっと自分に合う魅力的な企業と巡り会えるでしょう。

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「電力インフラに貢献する事業、スキルを磨き定年まで働きつづけられる環境が当社の魅力。“突き詰めた企業研究”を行って、理想の一社を見つけてください」(松浦さん)

マイナビ編集部から

君津共同火力は、東京湾沿いに位置する日本製鉄東日本製鉄所君津地区の敷地内にある。同製鉄所は、設立当初から世界最大級の製鉄所として知られており、その操業を支え続けてきた君津共同火力もまた、日本の経済成長に大きく貢献してきた存在といえるだろう。加えて、南房総地区の電力の大半を供給して人々の暮らしを支えるという重要な使命も担ってきた。

君津共同火力の敷地は16万1千平方メートルにおよび、高さ50メートルのボイラーがそびえるなど、足を踏み入れると、その規模の大きさに圧倒された。同時に、ふだん何気なく使っている電気は、こうした設備や多くの人々の尽力によって作られていることがイメージできて感謝の気持ちが湧いてきた。

同社では社員の世代交代にともない人材の増員と育成を強化しており、いわゆる生え抜きの「プロパー社員」を大切に育てていきたいという思いがあるようだ。そのために、誰もが自由に意見を提案できる場を設けるなど、若手が活躍しやすい環境を整えていることは、社員の成長とやりがいに直結するポイントといえそうだ。これからの同社を担う人材には、気候変動問題などへの取り組みも求めており、「地域に根付いた仕事をしたい」「安定した仕事を得たい」といった人だけではなく、「カーボンニュートラルをはじめとした社会課題と向き合っていきたい」といった問題意識をもつ人にとっても自分の力を発揮しやすい環境だと感じられた。

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社員が安心して働けるような社内環境づくりにも注力。カフェ風のしつらえの休憩スペースでは、異なる部署の社員がコミュニケーションをする姿が見られる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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