最終更新日:2026/6/1

(株)中村製作所

業種

  • 精密機器
  • その他メーカー
  • 金属製品
  • 非鉄金属

基本情報

本社
山梨県

取材情報

記事で読む社会科見学

高度な技術力で、半導体製造装置に欠かせない精密部品を社会に送り出す

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品質と技術にこだわり、取引先の高い信頼を獲得

精密金属部品の製造を手掛ける中村製作所。高い技術力で半導体製造装置メーカーから厚い信頼を獲得しています。今回は3名の方に、経営、営業、生産技術、それぞれの立場から、仕事内容や会社の特徴を伺いました。


代表取締役社長
中村 健太さん/2013年入社

営業
大崎 賢哉さん/2004年入社
※「崎」は正式には「たつさき」

生産技術
金井 達也さん/2015年入社

創業から75年。高い技術力を持つ精密金属部品メーカーとして進化を続ける/中村さん

私たち中村製作所は、アルミを中心とする金属の精密切削加工を手掛ける部品メーカーです。1945年に私の祖父がネジを製造する工場として創業して以来、山梨県甲府市に本社・工場を置き、高い技術力で事業を展開してきました。現在、当社の取引先は、半導体製造装置のメーカーが中心。ご存知のように半導体は非常に精密な製品のため、製造装置の部品に求められる精度も0.01ミリから0.001ミリという単位のもの。当社では切削加工に加え、電子ビーム溶接を組み合わせて難易度の高い複雑な部品の製造も手掛けており、お客さまから厚い信頼をいただいています。

私たち自身が半導体やその製造装置の開発に携わっているわけではありませんが、半導体は現代の社会にとって欠かすことのできない存在。スマートフォンやパソコンなどのエレクトロニクス機器はもちろん、クルマ、家電など、身の回りのさまざまなものに搭載され、便利で快適な生活を実現しています。

しかし、こうした製品をより高機能にしていくためには、半導体が日々進化していかなければなりません。私たちが手掛ける部品製造も、半導体の進化に伴い高度化を要求されることになり、常に技術力を向上させることが欠かせません。当社が製造する部品は、一般の方が目にしたり触れたりするものではありませんが、私たちの暮らしに欠かすことのできない半導体の製造を縁の下で支えているのです。

現在の中村製作所は、創業以来培ってきた職人技が中心の企業体から、より洗練された業態を持つ部品メーカーへと、まさに進化の途上にあるところ。本社や工場をリニューアルしたり、敷地内に“Hall of Noah(ノア会館)”と名付けた福利厚生施設を設置したり、働きやすい環境作りにも努めています。

当社が社員たちに期待しているのは、単に与えられた作業をこなすのではなく、「この部品は何に使われるのか」「この作業は何のために行うのか」を常に考え、自分の仕事の意味をきちんと理解すること。そうすることで、より良い製品を作りたいという気持ちが生まれ、当社の技術力もさらに向上していくのです。中村製作所の未来を、私たちと共に担ってくれる、高い志を持った人材との出会いに期待しています。

中村製作所はこんな会社

取引先から求められる精度や品質がどんどん高くなっていくので、私たち自身が常に進化していかなければなりません。成長意欲の高い方を歓迎します。(中村さん)

お客さまへの積極的な提案を行うことで、より高度なモノづくりを実現/大崎さん

私は神奈川県の大学で機械工学を学んだ後、出身地である山梨県へのUターンを希望して、新卒で中村製作所に入社しました。以来、私が担当してきたのはお客さまと当社の設計部門のパイプ役となる営業職です。営業とはいえ、私たち部品メーカーは自社の製品やサービスを販売しているわけではなく、取引先も半導体製造装置メーカーや工作機械メーカーなどに限定されます。テレアポや飛び込みの営業で新規顧客を拡大するなどといったことができる世界ではありません。

私たち中村製作所の営業が担当しているのは、現在、生産している部品の製造スケジュールなどを管理することに加え、お客さまの新製品開発への対応になります。お客さまが新たな製品を企画・開発される際、私たちにお声がかかり「こんな部品が必要になりますが、中村製作所で作れますか」というお問い合わせを受けるのです。自社の技術と設備で製造が可能なものであれば、そのまま見積もりをお出しして受注しますが、かなり難しい場合や不可能だというケースも少なくありません。

お客さまは装置設計のプロではあっても、部品設計のプロではありません。どう考えても現在の加工技術では実現できないといった部品が、要求されることもあるのです。そうした際には設計図を見ながら「これは不可能ですが、仕様をこのように変えていただければ作れます」といった提案を行い、お客さまに設計の一部の変更をお願いする場合もあります。私自身は自分で何かを作り出す技術職ではありませんが、お客さまの製品開発や社内での部品設計にも深く入り込まなければ、この業界の営業の仕事は務まりません。自分自身も開発者であり、エンジニアの一人であるという意識を持って働いています。

今の時代、工作機械が非常に高性能化していますので、難易度の高い部品を作れるということだけで競合他社との差別化を図るのは簡単ではありません。しかし、お客さまに対して部品調達コストの削減につながるような提案ができれば、当社を選んでもらえる場合もあるのです。高い専門知識を持った精密部品営業のプロを目指して、これからも成長していきたいですね。

中村製作所はこんな会社

仕事では大変なことも多いですが、全社が一丸となって困難なモノ作りに挑んでいるので、組織としての一体感はとても強いですね。(大崎さん)

お客さまのご要望を形にするために、製品の加工プロセスを設計する仕事/金井さん

私は山梨県内の電気系の学校を卒業したのち、中途で中村製作所に入社しました。現在、私が担当している生産技術は、営業担当がお客さまからお預かりした部品の設計図や仕様書をもとに「どんな工程を構築すれば、最も効率的に製造できるか」を検討する仕事です。

私たちが手掛けている半導体製造装置などの部品は、形状が非常に複雑なため、1回の切削加工などで完成させることができません。まずはここを切削し、次にこの形状を作り、溶接した後に表面加工を施すなどと、多い場合には10種類以上もの工程を経て、ようやく完成します。自社の工場にある工作機械の種類や機能・性能をしっかりと把握し、できるだけコストと時間をかけずに製品を作り上げられる手順を設計していくのです。また製造の工程が決まれば、工場にあるマシニングセンターなどの工作機械に、加工のためのプログラムを入力するのも私の仕事です。

こうした役割を担当するためには、製造の現場を深く知ることが求められます。そのため私は、入社後の数年間は工場の製造スタッフとして働き、自社の持つ設備や加工技術を学びました。そうした経験や技術を生かし、生産技術として当社のモノ作りに携わっているのです。営業担当がお客さまから請け負ってきた仕事ですから「できません」とは言えませんし、言いたくないのが技術者です。時には「こんな複雑な部品、どうやったら作ることができるのか?」と頭を抱え込むこともあるのですが、試行錯誤を重ねて、何とかして形にしていきます。大変といえば大変ですが、苦労した部品の製造こそ、うまくいった時の喜びも大きい。また、苦労を重ねて、より高度な製造技術を生み出すことで、お客さまの製品の性能向上につながり、当社にもより多くの依頼がいただけるようになっていくのです。

お客さまに「できません」と言ってしまうことは、中村製作所への期待を裏切ること。お客さまからの高い信頼に応えつづけられるよう、これからもより高度な技術の習得と、より高品質な部品を効率的につくり出す工程の設計を続けていきたいと思っています。

中村製作所はこんな会社

工場の職人さんたちは寡黙な人が多いですが、根は優しい人ばかり。「教えてください」とお願いすれば、自分の技術を惜し気もなく教えてくれます。(金井さん)

企業研究のポイント

働くということは、生活していくためのお金を得る手段であるのは事実です。しかし、社会人としての長い人生を、お金のためだけに働くのだとしたら、なんだか空しいではありませんか。せっかく、人生の長丁場で仕事をするのですから、自分がやっていることの意味、社会に対して果たしている役割を、しっかりと感じられる会社を選んでください。
(中村さん)

当社のような部品メーカーは、多くの人がイメージしている業種ではないかもしれません。しかし、私たちは半導体製造装置の部品製造という仕事を通じ、現代のエレクトロニクス社会に大きく貢献しています。企業研究では、会社の知名度や、自分が知っている仕事だけにとらわれず、さまざまな企業に目を向けてみてください。
(大崎さん)

私は電気系の出身ですが、中村製作所に入社してから製造の現場で金属加工を学び、現在は生産技術職として働いています。私たち理系出身者は、自分が勉強してきた分野に限定して企業を探しがちですが、それが本当に自分のやりたい仕事とは限りません。理系の素養を生かして活躍できる仕事はたくさんありますから、幅広い分野に興味をもって、業界研究を進めてみてください。
(金井さん)

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自社工場にはマシニングセンターやNC旋盤、汎用フライスなど、最先端の工作機械を完備。設備投資の面からも取引先からの大きな期待に応えつづけている。

マイナビ編集部から

中村製作所は、1945年に創業した金属精密部品のメーカー。現在は半導体製造装置メーカーとして高い市場シェアを誇る東京エレクトロングループを主要取引先に、高度な部品製造を手掛けている。また、山梨県では名の通った企業でもある。

職人の経験と勘で高品質な製品を生み出す町工場からスタートした同社だが、現在はメーカーとしての企業形態へと転換するため、会社としてさまざまな面で進化を果たそうとしている。社屋や福利厚生施設を、機能的で洗練された建物へとリニューアルするなど、社員が働きやすい環境を整備。労働環境についても新たな制度を導入するなどの社内改革が進められている。

今回の取材を通して、決して大企業ではないが、小回りの効く規模感で堅実にモノづくりに携わる集団の姿を目の当たりにすることができた。「産業のコメ」とも言われる半導体を製造する装置が事業対象であり、高い技術力でその部品を製造している中村製作所。社員に自分が働くことの意味を実感してほしいと考える社風も、同社の大きな特徴と言えるだろう。山梨県へのUターンやIターンの候補先としては、申し分のない企業に違いない。製造業界に興味のある人にとっても、大きな魅力を持った企業だと感じた。

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社屋のリニューアルや福利厚生施設の新設など、働きやすい環境づくりにも力を注ぎ、企業として、さまざまな面で進化を続けている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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