最終更新日:2026/6/9

壽製薬(株)【寿製薬】

業種

  • 薬品
  • 化学

基本情報

本社
長野県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

確かな技術と創造力で、新薬開発とジェネリック医薬品提供の両輪を支えます。

  • 薬学・医療系 専攻の先輩

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小粒でもピリリと辛い山椒のように、独自性際立つ企業です。

(左から)
■合成研究室/碓井建佑さん(2016年入社/先進理工学部卒)
■学術部(MR職)/岩ヶ谷晋さん(2020年入社/産業社会学部卒)
■製剤開発部/池田誠一郎さん(2009年入社/薬学部卒)

長野県産生薬の研究開発からスタートして70年あまり、化学合成医薬品製造へと事業転換後も一貫して高品質な医療用医薬品の開発・製造・販売を続ける壽製薬。高い創薬技術を主軸に、特徴あるジェネリック医薬品も多く手がけ、先発・後発の両輪による安定した事業を展開しています。
今回は創薬開発の主軸を担う合成研究室と、製剤開発部、医療現場との橋渡し役である学術部(MR)から、それぞれ活躍中の先輩をご紹介。日々の仕事のやりがいやそれぞれの仕事術、今後の目標などを伺いました。

失敗から情報を引き出すのも研究職の面白さ。新薬候補となる物質を見出せた時の高揚は忘れられません

学生時代からずっと有機合成化学分野の研究をしており、医薬品業界を志望したのも、その研究を続けたいとの思いから。特に、当社は有機合成によって生み出される低分子医薬品に力を入れていて、自分がやりたいことと会社の方向性が合っていることに惹かれました。
現在は総合研究所の合成研究室で「メディシナルケミスト」として、探索合成研究を行っています。新薬開発の最も初期段階で、薬になるかもしれない物質(=シーズ)を設計、合成、評価することが主な役割。同じ研究所内の薬理研究室メンバーともタッグを組み、新たな薬の種となるものをひたすら探る毎日です。

新薬開発は非常に難しく、大手で研究していても一生かかって1つ上市されるかどうかというレベル。だからこそ関わっているプロジェクトの中で、実際にシーズを見出せた時は感動します。現在はその物質が新薬と成り得るか、さまざまな試験を実施している段階。新薬に向けた過程を1つひとつ間近で体験できることに、とてもワクワクしています。
気をつけているのは、結果に至るまでの原因や起きた事象を深く考察し、どんな結果からでも次につながる情報を得ること。研究には失敗がつきもので、むしろその失敗を糧にしてどれだけ多くの情報を引き出せるかが、最終的な成功につながります。世界中の新しい技術や知識を取り入れ、常に情報をアップデートさせることも不可欠。国際的な学術雑誌の投稿論文や、同業他社・研究機関からの特許のチェックは毎週欠かせません。

非常に地道で根気のいる作業ですが、私自身はもともと物質を作ることに魅力を感じて研究を続けてきたため、飽きるということがありません。面白いのは、設計したものを設計した通りに合成して生み出す過程。自分が作った物質で狙った薬理効果を出せたり良い結果につながったりした時は、大きな手応えとやりがいを感じますし、次の設計へのモチベーションも上がります。
もちろん製薬業界に所属する以上は、新薬を上市して、社会や患者さんに貢献できることが最終目標です。当社が独自に開発した「マーズレン配合錠」や共同開発で生み出された薬なども、先輩方が探求を重ねてきた結果。自分も合成研究にまい進しつつ、最終的に世の中に役立つ新薬を生み出すことができたら最高だと思っています。(碓井さん)

壽製薬で働く魅力は?

「自ら設計した物質を思い通りに合成できた時の達成感。過程の苦労や難しさが大きいほど、合成できた時の達成感は格別です」と話す碓井さん。

医薬品分野ではめずらしい発明奨励賞も受賞。より安全で使いやすい薬づくりを目指しています

当社では独自の新薬創出をはじめ、先発・後発を問わず幅広いテーマに沿った医薬品の研究・開発・生産に取り組んでいます。
2024年には、品質管理部から製剤開発部門が独立。合成研究や薬理研究の部署が「薬そのもの」をゼロから創る部署であるとすれば、私たち製剤開発部は、そこから実際に患者さんが使える「最終製品」へ整えていくポジションです。たとえば医薬品の有効成分と添加剤の相互作用を確かめたり、薬効を保ったまま服薬しやすい組み合わせを検討したり。臨床・非臨床の試験データを取って申請資料をまとめるなど、承認申請に関わる業務も行っています。特に後発品の場合、先発メーカーさんが開発した製剤を、当社独自の製剤として仕上げていくのが私たちの役割です。

部門独立前からプロジェクトを進め、令和7年度関東地方発明表彰で発明奨励賞を受賞した「小型かつ水なしで服薬できる錠剤」も、独自の開発プロセスを経て上市できたものです。これは、がん疼痛・慢性疼痛の治療剤として使われるトラマドール塩酸塩を有効成分として含むOD錠で、苦みの低減や小型化を主なテーマとして取り組んできました。
もともと製剤開発の現場では、誰もが飲みやすいように可能な限り小さくしたいという考えがあります。当社では添加剤を極力減らし、シンプルな設計にすることで、従来品から約40%の重量削減に成功。苦みをマスキングして甘みを加えることで、従来の飲みにくさを抑える取り組みも進めてきました。
この製剤が市販されるようになって約2年、国内市場で高いシェアを維持していることも、今回の表彰につながったのかもしれません。医薬品分野での受賞が少ない中、服用しやすく安全な製剤の研究開発が評価されたことは嬉しかったですね。今も引き続き、新薬・後発品ともに新たな開発テーマに取り組んでいるので、いっそう幅広い医療ニーズに応え、患者さんのより良い生活に貢献できればと考えています。

私自身、在学中は薬効や薬理の勉強がメインで、製剤の仕事についてはあまりイメージしてこなかった気がします。ですが、当社では研究開発から承認申請までを自社で一括対応。早い段階から研究や開発を任され、薬をイチから作る面白さにも触れられます。調剤業務とは異なる、社会に役立つ薬をカタチにする仕事の魅力も、多くの方に知っていただけたら嬉しいです。(池田さん)

壽製薬で働く魅力は?

「新規製剤を開発することに加え、申請業務も行うので責任重大」と池田さん。「一方で、患者さんへ薬を届ける最終段階を担えることに大きなやりがいを感じます」。

人間力を活かして人と人とのつながりを構築。患者さんに良い結果が出たと聞けば、苦労も吹き飛びます

私の役割はMR職として病院やクリニック、調剤薬局を訪問し、製品の適正な使用のお願いや普及、情報収集を行うこと。1日8~10件ほどの医療機関を回りながら、情報提供を続けています。
新人の頃はなかなか相手にされずめげそうになった経験もありますが、足を運び続けるうち、ドクターや薬剤師の先生方とも少しずつ関係を築けてきました。製品の良い面だけでなく、副作用などのリスクをしっかり伝えることで、気難しげだった先生が徐々に心を開いてくださったこともあります。

話を聞いていただくためには、まず一人の人間として信頼いただける立ち居振る舞いをすることが大切。忙しい中で時間を割いていただくので、先生方の関心や対象症例に合わせ、端的にポイントを伝えるようにも気を配っています。前もって関連メーカーや医薬品卸とも関係を深め、難治症例や最新の医療制度にもアンテナを張っておくことも大事ですね。
先発品と後発品のハイブリッド展開で、幅広い提案ができるのは当社の大きな強みです。日によって紹介する製品を変えたり、医療機関ごとに合う製品を選んだり、MRの裁量でできることも多数。だからこそ患者さんに良い変化が出た時はうれしいですし、自分の提案が多くの方の健康につながることにやりがいを感じます。時には、慢性疾患リスクが減り、生命保険の見直し時に保険料が下がって大変喜ばれたという話を、医療機関づてに伺ったことも。自分が関わったことで、患者さんのQOL向上や地域の医療費抑制に貢献できたと知り、いっそう前向きな気持ちになれました。

当社のMRは文系出身者が多く、私自身も学生時代は産業社会学部を専攻。前職で医療業界に関わった経験はありますが、専門知識は入社後に勉強してきました。
大切なのは、ただ製品知識や情報を並べ立てるのではなく、MR自身の人間力で人と人との関係を築いていくことだと思います。そこでは学生時代に友人と過ごした経験やサークル・バイト活動の経験、先輩方との関わり方など、さまざまな体験がきっと役に立つはず。私も小学校から大学まで続けたサッカーで、チームワークや相手のことを考えて動くスキルが身につき、今に活きていると感じています。当社には部署に関わらず情報を共有できる環境がありますし、先輩にも何でも聞きやすい雰囲気。意欲さえあれば、誰もが活躍できると思います。(岩ヶ谷さん)

壽製薬で働く魅力は?

「普段接する機会のないドクター・薬剤師の先生方と直接お話し、情報提供できること」と岩ヶ谷さん。ポイントを抑えて話せるよう、日頃から情報収集に努めている。

企業研究のポイント

医療分野に限らず、企業研究を始める際は「自分のやりたいこと」と「その会社の事業・強み」が一致するかを、まず見ていくと良いでしょう。たとえば当社の場合、医療用医薬品の研究開発に力を入れ、自社でどんどん新しい薬の開発を目指しています。「合成研究に関わってみたい」「委託ではなく、自分たちの手でイチから薬を作りたい」という人であれば、魅力を感じてもらえるのではないでしょうか。

「たくさんの会社の事業を深掘りするのは大変」という時は、第一歩として、各企業の公式サイトを見比べてみるのもオススメです。代表や人事担当からのメッセージには、端的に多くの人に伝えたいその会社の強みが含まれているはず。そこで興味を引かれることがあれば、インターンシップや企業見学、仕事体験などの機会をぜひ活用してください。

実際に先輩社員が働いている現場を目で見て、雰囲気を感じ、先輩の声を直接聞くことができれば、いっそう理解も深まるでしょう。当社でも早い段階から、学生さんと対面でお話できる場を設けています。創薬とは具体的にどんな仕事なのか、どんな設備があってどんな環境で働けるのか、どんな性格の社員が活躍しているのか。文字だけでは伝わりづらい空気感を知ることも、より深い部分での企業研究を後押ししてくれると思います。

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「専攻に関係なく、切磋琢磨できる社風」と人事担当の佐藤さん。「中規模メーカーだからこそ、若手のうちから幅広い医薬品研究・開発の経験を積むこともできます」

マイナビ編集部から

あんずの里として知られる信州・坂城町を拠点に70年以上、医療用医薬品の開発・製造・販売を続ける壽製薬(株)。独自の合成研究や薬理研究、製剤開発に力を入れ、新薬創出からジェネリック医薬品の製剤開発まで、幅広く医療現場へ貢献している企業だ。

中小規模の製薬メーカーとして独自で創薬に取り組める体制が整っているのは業界内でもめずらしいそうで、人事担当の佐藤さんは「学生さんには大手との共同開発や委託しかないと誤解されることも。自社でどんどん未踏の分野に挑戦できることを知ってほしい」と話す。たとえば今回お話を伺った中で、碓井さんが手がける合成研究は新しい薬の種を探る部署。さまざまな試験を経て、自分が合成した化合物に病気への効果が確認できた時などに、創薬研究の醍醐味を感じられるという。その「薬の種」を、独自の方法で安全かつ飲みやすい状態へブラッシュアップするのは、池田さんがまとめる製剤開発部。開発テーマを決める際には、実際に現場のドクターや薬剤師と接する岩ヶ谷さんたちMRの役割も大きい。

少数精鋭だからこそ多職種が連携し、意欲的に研究開発を進める同社。若手のうちから主体的に創薬業務に関わって医療発展の一翼を担えるやりがいも、ぜひ多くの人に知ってほしいと感じた。

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出身学部や年次、部門を越えて何でも相談できる風通しの良さがある。研究熱心で知識欲旺盛な先輩社員が多いのも、自ら学ぶ意欲のある人にとって大きな魅力だろう。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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