企業研究で大切なのは、「何のために働きたいのか」という自分自身の軸を明確にすることだと思います。もしグローバルな仕事に携わりたいと考えているなら、憧れだけでなく、ビジネスを通じて何を実現したいのかを深掘りすることが重要です。例えば、「英語を使うこと」自体が目的なのか、「途上国の方々の発展を支援すること」に重きを置くのかで、選ぶべき組織や役割は大きく変わります。
私自身が海外支援に興味を持ったきっかけは、高校時代にフィリピンを訪問し、能力のある子どもたちがそれを発揮できない現地の状況を目の当たりにしたことでした。独立行政法人なども検討しましたが、大きな組織で国を動かすよりも、「個人の力で目の前の人を直接支えたい」という思いが強く、実習生と密に関わりながら、彼らが帰国後も活躍できるよう支援できる現在の環境を選びました。
企業選びでは、社内ルールや職場の雰囲気の背景にある「目的」に目を向けてください。それらは、関わる相手との信頼関係を築くために必要な規律である場合が多いからです。インターンシップなどで先輩社員と話せる機会があれば、「なぜこの会社を選んだのか」という動機を尋ねてみてください。多様な背景を持つ社員の目的や価値観に触れ、それに共感できるかを確認することが、イメージとのミスマッチを防ぐ大きな助けになるはずです。(山下 夕佳さん/人事担当)