最終更新日:2026/6/14

王子製鉄(株)【日本製鉄グループ】

業種

  • 鉄鋼
  • 金属製品
  • 建材・エクステリア
  • 機械
  • 自動車・自動車部品

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

モノづくりの作業を効率化する取り組みと、より一層の省エネで環境負荷を低減

  • 生物・農学系 専攻の先輩

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若手のアイデアを採用し、現場を巻き込みチャレンジしていく

電気炉により鉄スクラップを溶かし、新たに平鋼へとよみがえらせる王子製鉄。現場の方々と連携して設備改造や操業改善に取り組みながら、高品質の平鋼をつくる社員の想いを聞いた。

■阿部 裕太さん
製造部 製鋼課/2019年入社
工学部 生命環境科学科卒業

ダイナミックな設備で平鋼の製造を行う工場。その現場と一丸となってモノづくりに取り組む面白さがある

子どものころから関心があった生物の分野を研究するため、生命環境科学科に進学。そこでは顕微鏡を使い、微生物などとても小さなものと向き合う毎日を過ごし、環境問題や生態系についての研究を深めていきました。就職活動を始める時期が近づくなか、学んだことを生かせる仕事に就きたいという考えもありましたが、それよりも重視したのは働き方です。一人でコツコツ突き詰めるのではなく、多くの人と一緒にモノづくりをするような働き方をしたいと思いました。それが実現できる業種の企業を調べる過程で出会ったのが王子製鉄でした。

平鋼の製造を担う現場の方々と、操業管理・設備管理に取り組む事務所スタッフが一丸となって働く姿を見て、自分の理想とする働き方ができそうだと感じました。現場と事務所が一つの目標に向かって課題を解決する仕事に魅力を感じて入社を決めました。
大学時代に学んだ分野とは、扱うモノの性質も規模も異なるので不安はありましたが、スタートラインはみんな同じだと思い、一から勉強すると心に決めて新入社員研修に挑みました。

新入社員研修を経て、入社前から希望していた製鋼課に配属。製鋼課では、鉄スクラップを電気炉で溶解し、成分調整、精錬、温度コントロールを行い、清浄度を徹底的に高めた上で、「ビレット」と呼ばれる高品質の半製品をつくります。次に圧延課が半製品を圧延し、お客さまのニーズに合わせた長さや厚み、幅の製品をつくります。

配属後の研修では、まずモノづくりの現場を知るために工場の製造ラインに入り、現場の方々と一緒に汗をかき、現場の業務内容や製品の特性などを学びました。これから配属される製鋼課で、自分はどんな取り組みを実践していくべきだろうかと考えました。

王子製鉄で働く魅力

若手の提案を認めて、チャレンジさせてくれる社風が魅力だという。「突拍子もないアイデアが改善につながることもある。上司の『やってみればいいよ』の声がうれしいです」

コスト削減と作業効率向上のため、製造工程の改善を提案。試行錯誤を重ねた成果が認められて社長賞を受賞

製鋼課で私が担当しているのは精錬工程です。この業務は、電気炉で溶かした鉄にカーボンやシリコンなどを配合し、求められている鋼種に合わせて成分調整を行う重要な工程です。ここで私たちが成分調整を間違えてしまうと、エネルギーや時間、コストといったさまざまな面で多大な損失を出すことになります。緊張感を持って、日々の業務にあたることが大切です。

精錬工程は次の鋳造工程に適切な温度で引き継ぐ必要があります。私は温度調整の場面で過剰に温度を上げることによってムダなエネルギーを消費し、また品質に悪影響を及ぼしているのではないかと考えました。もう少し温度を下げることが品質向上につながり、エネルギーも削減できると考えたのです。しかし、実際に作業をしている現場の方々に意見を聞いてみると、あまり良い反応がありませんでした。鋳造工程において温度を下げることは鋳造中のトラブルにつながりかねないからです。

私はなんとか自分の提案を理解してもらいたいと思い、根拠となるデータを示し、説明しました。実際に温度を変更してみたところ、問題がないことが確認されたのです。これによって調整後の温度を下げることができ、精錬工程での省エネルギーにつながりました。また、鋳造時のキズや割れの発生も減少し、コスト削減と品質改善の両方に貢献できたのです。

この成果が認められ、社長賞を受賞することができました。当社の社長賞とは、コスト削減への貢献度や改善要素、目的達成のためのプロセスや工夫などを、総合的に判断して授与されるものです。私は目の前の課題に取り組んで結果を出しただけという認識だったのですが、一緒に改善に向けて試行錯誤した仲間たちや工場のみんなが受賞を喜んでくれて、本当にうれしかったですね。やってよかったと心から思いましたし、今後もより良い改善提案をしていきたいというモチベーションも湧いてきました。

ただ、このような提案は現場の方々に負担をかけてしまう場合もあります。「阿部が言うならやってみよう!」と一緒に挑戦してもらえる関係をつくるには、日頃のコミュニケーションが欠かせないですね。

王子製鉄で働く魅力

「大切なのは仕事への意欲です。仕事にのめり込むほど面白さが増し、アイデアが湧いてきます」

現場の業務を理解し、同じ目線で意見を交換して信頼関係を築き、より良い平鋼の製造を追求する

入社1年目から大小さまざまな提案ができることは、当社の大きな特徴だと感じています。社長賞を受賞するような大きな成果を挙げるまでには時間がかかりましたが、細かな改善は日々行っています。そのなかで現場の方々の意見を聞いて現状を理解し、信頼関係を築いていくことが、その後のさまざまな業務での活躍につながるのです。

多くの案件に携わることで、改善のアイデアの幅が広がってきたことも実感しています。現場の仕事を知ると、「ここを変えたい」と思うところは次々に出てくるものです。そういう課題を解決するために、アイデアを出すことが面白くなってきましたね。新人時代は解決の手段が思いつかず保留にしていたことも、挑戦する方法を学び、現場との信頼関係を築けた今、解決への道筋が見えることもあります。

この仕事では、入社時に私が理想としていた「現場と一緒に考えるモノづくり」を実践することができます。現場の方々と連携して設備改造を行ったり、コスト削減のための操業改善に取り組んだりと、手応えを感じながら毎日新しい課題に向き合っています。どんな仕事でも現場から「今回のコレ、いいね!」という声が上がることが私の喜びです。

今年の4月からは、精錬工程に加え、成分調整をした鉄を固めてビレットをつくる鋳造工程の業務にも携わっています。今まで担当していた工程の次の工程にあたるので、「前工程がこうだったらもっといいよね」と新たに気づくこともできました。製品のキズや割れをなくすために、どの段階から改善すべきかを遡って考える必要もあると思っています。これまでの経験を生かしつつ、新たに学び直しながらこの大きなテーマに向き合っていきたいです。

目標は、現場の方々に「阿部になら任せても大丈夫」と言ってもらえるような存在になること。そのためにも、知識を蓄え、現場の方々が考えていること、大切にしていること、大変だと感じていることを理解し、同じ目線で意見交換ができるだけの経験を積んでいきたいです。

王子製鉄で働く魅力

「これから私にも後輩ができるはず。新人時代の自分がどのようなプロセスで仕事を学んでいったのか、どんな工夫をしたのかを伝えられる先輩になりたいです」

企業研究のポイント

私は「現場と一緒に何かを作れる仕事に就きたい」という思いを持ち、それがかなう場を求めて企業研究を進めていました。どんな仕事、働き方をしたいのかというイメージを持っていると、自分に合う企業を見つけやすいのではないでしょうか。
最初はイメージが漠然としていても、企業研究を進めていると情報収集の方向性がある程度定まってくると思います。自分なりの判断基準を持つことが大切ですね。
当社の仕事には技術や専門知識が求められるイメージがあるかもしれませんが、実はコミュニケーション能力が問われる仕事です。人と関わり、意見を聞くことが好きな人が活躍できると思います。
【阿部 裕太さん】

当社に関心を持つ人の多くは、モノづくりに携わりたいという思いのある人だと思います。そういう人は、各企業が何をつくっているかだけでなく、つくったものがどんな場所で使われているかをチェックしてみてください。そうすると、企業の将来性が見えてきます。当社は平鋼の製造において国内トップクラスのシェアを誇る会社です。当社の製品がさまざまな場所・用途で使われていることはもちろん、その確かな経営基盤や安定性についても知ってほしいですね。
【総務部 人事担当】

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専門性の高い分野だが、技術は仕事をしながら身に付けていける。キャリアアップ、スキルアップのための支援制度も充実している。

マイナビ編集部から

建築や土木、産業機械などさまざまな用途で使用される“平鋼”を製造する王子製鉄。鉄スクラップを電気炉で溶解し、高品質の平鋼へよみがえらせ、脱炭素社会や持続可能な社会の実現に貢献してきた。作業の安全性、商品の品質、生産性を向上させて企業としての魅力を高めつつ、環境負荷の低減にも取り組んでいる。

今回取材した阿部さんのように、操業管理・設備管理などを行う技術系総合職は現場と一体となり、製品づくりと真摯に向き合っている。阿部さんの話からは、互いの専門性に敬意を持ちながら各々の知識や経験を生かし、より効率的かつ安全にモノづくりができる環境をつくろうとする姿勢がうかがえた。

専門性の高い仕事だが、未経験で入社して活躍している社員も多いという。その背景には、従業員向けの階層別研修や自己啓発講座といった教育制度が充実している点があるのだろう。資格取得の支援も積極的に行い、学ぶ意欲をサポートすることで、じっくりと社員一人ひとりの成長を促している会社だ。

新しいことにチャレンジしたいという社員を応援し、失敗してもそこから次のステップへ進む社員を評価する。そんな同社の風土に惹かれる学生は多いのではないだろうか。

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部署をまたいだコミュニケーションも多い同社の業務。自分ひとりで完結する仕事ではなく、次の工程へうまく連携していけるように考え動くことも大切だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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