最終更新日:2026/6/9

徳機(株)

業種

  • 金属製品
  • 非鉄金属
  • 機械
  • 機械設計
  • プラント・エンジニアリング

基本情報

本社
山口県

取材情報

知識ゼロからの専門職

世界中の石油・化学プラントを支える巨大な容器の製造に、未経験から挑戦!

PHOTO

設計、検査で活躍! 文学部、経済学部出身の先輩たち

◆Aさん(写真中央)
2024年入社/文学部卒
プロセス機器事業部 設計課

◆Iさん(写真左)
2025年入社/経済学部卒
品質保証部 検査2課

日本全国は言うまでもなく、世界中の発電所や石油・化学プラントで使われる圧力容器を設計・製造している徳機(株)。高度な技術力が求められる領域で事業を展開している実力派企業である。同社の製品は、すべてがオーダーメイド。引火性の高い化学物質を扱うだけに、その製造には厳しい法律規制や設計基準が設けられており、専門的な知識が必要不可欠だ。

文系学部出身で知識ゼロ、完全未経験からこの世界に飛び込み、ビッグプロジェクトにも挑戦する2人の先輩に、なぜこの仕事をやってみようと思ったのか、入社の経緯から会社の魅力、今後の目標まで幅広く聞いてみた。

正解があるから個人の技量に左右されにくい。そのわかりやすさが自分に合っていると感じる

広島の大学に進学し就職したものの地元で働きたいと思い、改めて企業研究を開始。山口は鉄鋼産業が盛んであることを思い出し、地域に根差した安定企業で働きたいと考えたのが当社を受けたきっかけです。前職は広告会社で業種はまったく異なり、グラインダーなどの工具の販促に深く関わっていましたが、ものづくりにも興味があり、「専門知識がなくても、未経験でもOK」というメッセージに触れて勇気が湧きました。募集は設計事務職でしたが、「設計職としてやってみませんか?」と言われ、挑戦してみようと思いました。

現在私は、圧力容器の設計に携わっています。圧力容器とは、石油・化学コンビナートで使用される構造物です。入社後1~2か月間は授業形式で、「そもそも圧力容器とは?」から教えていただき、CADの操作方法も一から勉強しました。設計業務は、お客さまと話すことから始まります。いただいた図面を見ながら、「こういう機器をつくるなら、この構造にしましょう」と何度か打ち合わせをします。図面が完成したら鉄鋼部材を手配し、検査機関への申請手続きを進めながら図面を詰めていきます。

知識ゼロで入社した私にとって、教えていただくことのすべてが新しかったです。とくに専門性を感じたのは、鉄鋼材料の化学成分。材料に含まれるカーボンなどの量の違いにより鋼材の材質が変わります。設計過程では、その材料が強度や耐性に関する法令基準をクリアしているのかを確認します。数値を当てはめると自動的に結果がわかる計算プログラムがあるので、計算自体は難しくありません。難しさよりも、新しい知識を身につけていく喜びが大きいです。

設計と聞いてイメージするのは建築や広告物のデザイナーが多いかもしれません。デザインには正解がありませんが、鉄鋼製品の設計には正解があります。安全に関わるため、ルールや基準はとても厳しいですが、その分、個人の技量に左右されにくく、たしかな正解にたどり着けるのが特徴。その一方でオーダーメイドなので、毎回お客さまの要望が違うのが面白いですね。私にはこの世界が合っていて、やりやすさを感じます。
(設計課/Aさん)

入社して気づいたこと

学校で習った記憶のある三平方の定理や三角関数。当社ではその知識を使います。「あの理論は実用的なものだったんだ」と実感し、学び直す面白さを感じています。/Aさん

「圧力容器って何?」から始まった新入社員研修。固定観念がないからこそ、知識がすんなり入ってきた

企業研究を始めた頃は公務員になることを考えたり、業種を決めずに民間企業を調べたりなど幅広く見ていました。しかしなかなか思い通り進まず、迷っているときに当社のことを知りました。当社に興味が湧いた理由は、地元企業で転勤なく働けること、そして、ものづくりをやってみたいと思ったからです。親が「徳機はいい企業だよ」と背中を押してくれたことも、安心感につながりました。事業内容を調べていくうちに「圧力容器ってどんなものなんだろう?」と思い、その仕事に携わっていきたい気持ちが膨らんでいきました。

入社後は検査2課に配属され、鏡板の中間検査と完成検査に携わっています。鏡板とは圧力容器のふたの部分。写真で見ていただくとわかりやすいのですが、圧力容器のふたになる製品で、半球形や楕円形、フライパンのような平べったい形で「鍋」と呼ばれるものなど、形も大きさもいろいろです。やってみて思ったのは、フライパン型の方がちゃんと平坦になっているかを調べなければならない分、大変だなということです。検査は製造における最終工程であるため責任が重く、やりがいも大きいですね。普段は鏡板のみの検査ですが、圧力容器も含めた全製品に関わったこともあります。工場では、曲げる・組み立てる・溶接する・切る・形状を整えるの5つの製造工程があり、班ごとに分かれて製造しています。最初の工程から順に製品が形になり、検査を経て完成に至るのを見たときは感動しました。

新入社員研修では同期と一緒に、「そもそも当社はどんなものをつくっているのか」ということから教えていただきました。圧力容器も鏡板も、存在自体をまったく知らなかったので、スケールの大きさに驚きつつも「そうなんだ」と素直に吸収できたと思います。

実務については、上司が一対一で指導。検査の方法を覚えることに加え、工場内での作業のため安全管理も大事です。そうした基本的な部分もていねいに教えてもらいました。品質保証部の先輩や上司のほか、現場で製造作業をしている方もやさしい方が多いです。知識が豊富な上に気さくな雰囲気なので、なんでも恐れずに聞くことができています。
(検査2課/Iさん)

入社して気づいたこと

加熱された鏡板は真っ赤で、離れていても熱気が伝わってきます。それに圧をかけ、半球形に曲げるのを見たときは「こんなに分厚い鉄板が曲がるんだ」と驚きました。/Iさん

知らないことはまだまだある。経験を積んで、専門性を磨き一流の技術者に成長したい!

圧力容器は労働安全衛生法に基づく構造規格があり、材料や工作、検査方法が細かく規定されています。石油・化学コンビナートでは引火性の高い物質を扱うため、消防法や高圧ガス保安法などによる規制もあります。法律をクリアするため、どんな流体で何メガパスカルの圧力がかかるのか、実際にかかる圧力と耐震強度を計算します。耐震性は設置場所によって係数が決まっており、プログラムを使って数値を算出。たとえば北海道なら、雪の重さに耐えうる強度を計算するといったことですね。

圧力容器は長さ30~40mという大きなものから、長さ1m×内径350mmのものもあります。意外かもしれませんが、小さい容器の方が人が中に入って溶接ができないため、製造が難しいです。先日、初めて長さ1mの容器を設計。完成品を見て、「こんなに小さいものをよくつくったなあ」と実感しました。3年で一通り経験できるといわれるこの業界。3年未満の私にはわからないこともたくさんあります。それでも最近は二次元データと計算書を見ただけで、圧力容器の全体像をパッとイメージできるようになり、成長を感じています。
(Aさん)

鏡板の主な検査項目は、板厚と内径の寸法、丸みの状態。公差(許容できる誤差)の範囲に収まっているか、図面通りに丸みが取れているかといったことを調べます。測る道具は特殊なものではなく、どこでも手に入るメジャー。内径はコンベックスと呼ばれる金属製のメジャーを使うことが多いですね。板厚は超音波を送り、跳ね返るまでの時間によって厚みを測定します。

大抵の場合、鏡板の内径は3m弱で、ときには11mのものもあります。大型の鏡板は、板厚に関しては20か所、内径は縦横斜めの4方向の線で結ばれる8点で測ります。内径が3mくらいなら、板厚の公差は±3、4ミリ、10m超の大型の鏡板になると、±5~8ミリほどです。鋼材の状態は、メジャーによる寸法確認だけでなく、UT(超音波検査)やPT(浸透探傷試験)、RT(X線透過試験)などの非破壊検査でもしっかりチェックしています。こうした専門的な検査は、信頼できる外部業者に依頼して行っています。

直近の目標は、PTやRTの技術者資格を取得すること。そして上司のように、他部署やお客さまからの問い合わせに応えられるほどの知識と経験を身につけていきたいです。
(Iさん)

入社して気づいたこと

技術職だけでなく、営業や管理部門なども間接的にものづくりに関わっている。部署の壁を越えて力を合わせることで、良質な製品が完成。そんなチームワークも同社の強みだ。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • Aさんが感じる職場の雰囲気
  • Iさんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

企業研究でチェックすべき項目はたくさんあると思います。事業内容や給与、休日、資格支援制度などの研修、福利厚生はホームページでも調べることができます。ただ、一番大切にしていただきたいのは「働く環境」です。実際にはどんな職場なのか、どんな人が働いているのかはホームページだけでは掴みきれないので、インターンシップなどで現地に足を運び、感じ取っていただきたいです。

ものづくりの現場には、独特の雰囲気やスケール感があります。当社の工場に来られた方をみていると、その雰囲気に圧倒され、一瞬で魅了されているのがわかります。圧力容器の製造という仕事は、社会を根底から支える製品であり、私たちは責任感と誇りを持って日々ものづくりに携わっています。

当社の社員は7割以上が文系出身です。上記の先輩たちのように、出身学部に関係なく活躍できる企業も少なくありません。せっかくものづくりに興味を抱いたなら、諦めることなく企業研究を進めていただきたいです。

人事・広報担当/Mさん(2019年入社)

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社内の勉強会や社外の講習などの座学に加え、製造現場でのコミュニケーション、OJTなど、新入社員はていねいに手厚く育てられる。非破壊検査の資格取得支援制度もある。

マイナビ編集部から

山口県周南市に本社と工場を構え、プラント設備の設計・製造を行っている専門メーカー、徳機(株)。設立90年以上と長い実績を持つ同社の得意分野は、火力発電所や石油プラント、化学プラントなどで使われる圧力容器だ。圧力容器のふたとなる鏡板の加工技術においても高い技術力を誇る。同社の製品は、アジア・ヨーロッパ・アメリカなど世界中のプラントで使われ、さらなる市場の拡大を見据えている。

山口に根をおろすグローバル企業であることに加え、働く環境が充実していることにも注目したい。研修制度が整っている同社では、出身学部に関係なく活躍できる。有給は1日、半日、1時間単位で取得できるので、ちょっとした用事を済ませたいときも便利。最近、年間休日は一気に10日増えて115日となり、基本給は4万円UP。8時~17時の勤務で残業が少なく、転勤がないのも魅力だ。

そんな同社ではどんな人が活躍しているのだろうと、Aさんに尋ねてみると「専門知識は後からついてくるというのが私の実感。人と話すのが好きで、協力してものをつくることにやりがいを見出せるなら文系でも関係ないですよ」とのこと。体験者の言葉には説得力がある。まっさらな状態だからこそ、教えられたことをまっすぐ吸収していけるのかもしれないと感じた。

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重さ約400トン、内径3~4m×長さ30mという巨大な圧力容器を製造できるメーカーは少ない。この迫力は写真では伝えきれないので、ぜひ現地で体感してほしい。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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