最終更新日:2026/8/6

西菱電機(株)

  • 上場企業

業種

  • 情報処理
  • ソフトウエア
  • 商社(電子・電気機器・OA機器)
  • 通信・インフラ

基本情報

本社
大阪府

取材情報

記事で読む社会科見学

街や暮らしの安全を守る社会システム。私たちの製品は「人」のそばにある

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防災や社会インフラに関わる事業を展開

社会の安全を守るシステム事業と携帯電話ショップの運営などを担うモバイル事業の両分野を運営している西菱電機。その中でも防災事業にフォーカスし、私たちの暮らしと同社製品のつながりを深掘りする。

三市高志さん(中央左)
社会システム事業部 事業部長
近畿大学 商経学部商学科卒 1997年入社

入社後、約7年間三菱電機に出向し、防災事業における営業活動に携わる。その後、西菱電機の防災システムを担う事業部に配属。三菱電機で培った知識と経験を生かし、顧客視点に立った柔軟な発想でシステムを企画。販売促進活動をリードしている。

防災、水処理、建設・農林、道路、消防など、暮らしのあらゆる場面に製品と仕組みを提供

西菱電機という社名を聞いて、みなさんはどのような事業や製品を思い浮かべるでしょうか。私たち西菱電機はシステム事業とモバイル事業を展開し、中でもシステム事業においては暮らしの安全や安心を守る防災システムをはじめとする社会システムの開発を手がけています。もともと三菱電機の強みのひとつであった市町村向け防災無線事業を当社が担うことになったのは2016年。それまでシステムの保守・メンテナンスを手がけていた当社が初めて本格的に「製品をつくる」事業に着手するきっかけになった出来事です。

無線を使った商品と言われてもなかなかイメージが沸かないかもしれませんが、たとえば、緊急地震速報や弾道ミサイル情報といった緊急事態が発生した際に稼動する全国瞬時警報システム「J-ALERT(アラート)」。みなさんも一度は警告音を聞いたり、メールを受け取ったりしたことがあるのではないでしょうか。当社はこの「J-ALERT」と連動する防災システムを開発。スマホやタブレットに連動させ、音声、文字、地図、画像を使った情報を配信する防災アプリ「防災コンシェル」の開発・販売をしています。

このほかにも水処理分野においては、近畿・四国地区を対象に水処理設備を監視制御する、場外系水処理テレメータのシステム設計・販売・保守を展開。また建設・農林分野においては簡易河川監視カメラや、ため池監視、冠水監視装置などの情報をクラウドに集約してデータ化・グラフ化。お客様である関係施設の担当者や技術者がWeb画面で確認できる仕組みも構築しています。さらに、道路や消防の分野でも製品の設計やその製品を主軸にした情報ネットワークの構築に取り組み、行政機関を通して地域の安心・安全を守る事業を進めています。

みなさんへメッセージ

「同じ機能や仕様の製品をつくり続けるだけではなく、顧客視点を持った技術者や営業担当者のアイデアから新しい製品を生み出す。そんな風土が育っている会社です」

顧客の課題を把握し、アイデア勝負で市場性のある商品を生み出す

当然ながら、私たちがつくる製品や仕組みにも同業他社製品が存在します。同じような機能を持った製品をつくり続けるだけでは、価格競争に巻き込まれてしまいます。特に当社は製品開発において比較的歴史が浅い会社でもあります。では、どうすれば市場競争に勝つことができるのか。こたえはひとつ。「お客様の課題解決につなげられるアイデアを出し、柔軟でユニークな発想でものづくりに取り組むこと」です。

その情熱と姿勢が成果として現れたのが、さきほど「J-ALERT」と連動した無線システムとして紹介した「ハイブリッド型同報無線システム」。防災無線と携帯電話網を組み合わせた製品です。従来、防災無線は信頼性が高い代わりに山間部や離島まで電波が届きづらい、維持管理に高いコストがかかるなどの課題を抱えていました。そこで当社が着目したのが、今や誰もが利用する携帯電話回線です。クラウド環境を整え、信頼性を向上させた携帯電話回線で二重化すれば、万一の防災無線の断絶に対しても補完ができる。携帯電話回線を「災害時には使えない」と切り捨てるのではなく、防災無線とは特性の違う2つの回線を組み合わせれば、より広くより安定して地域のみなさんに危険を知らせることができると考え、開発に取り組みました。また、新しい製品や仕組みを広く行き渡らせるためには、便利・安心だけではなく、コストも考慮しますが、この製品は携帯電話回線のエリアであれば中継局の設置が不要。お客様のニーズや地域の特性に応じて柔軟なシステム構築が可能で、低コストで整備ができるのも大きな特徴です。さらに当社が開発した防災アプリ「防災コンシェル」との連動により、皆さんがお持ちのスマホへも、文字や音声で情報を届けることができます。

現在この「ハイブリッド型同報無線システム」は市町村合併により市が広域化した長野県松本市を始め、複数の自治体で採用されています。同市では広域化により中継局の整備に膨大なコストがかかり、防災無線だけでは積雪などにより山上の中継局で発生した不具合への対応が難しい。この課題の解決につなげることができたのは私たちにとって嬉しい成果でした。

みなさんへメッセージ

社会システム事業部の事業部長として営業部隊を率いる三市さん。製品の導入前後では一貫して顧客満足を追求。近畿圏はもちろん全国に市場を拡大している。

緊急時にいち早く危険を知らせ、地域の皆さまの命を守る。防災システムを通して社会に貢献

忘れもしないのが2011年3月に発生した東日本大震災。当時、青森県三戸郡階上(はしかみ)町で導入が決まった同報無線システムの工事中でしたが、地震による津波の発生後急きょ行政の指示を受け、システムを稼働。放送直後に津波でスピーカーは流されましたが、階上町に住む皆さまに危険を知らせることができました。運用開始前の緊急事態だっただけに、かなり緊張感がありましたが、結果として少しでも地域のみなさまのお役に立てたのだと胸がいっぱいになった出来事でした。

当社では大規模災害発生時には現地の通信手段の確保や被災情報の確認のため、官公庁の指示のもと、衛星通信車を現地へ出動させています。東日本大震災のほかにも、熊本地震や奈良県北山村の土砂崩れなど、さまざまな災害において支援を行っています。当社の製品は何も起こらない場所や状態の中では、その存在を知られることは少ないでしょう。そういった意味では活躍の機会がないなら何よりだといえます。けれどもあるかもしれない「もしも」に備えて常に万全に備えている必要があります。いまこの瞬間も当社製品はどこかで静かに地域の安全を守っています。

もともと三菱電機の製品が導入された後の保守サービスで発展してきた当社が、いまではメーカーとして実績を重ねるまでに成長をしてきました。お客様に近い位置で保守を提供してきたからこそ得られた顧客視点を大切にしながら、これからも便利で使いやすい製品をつくっていきたいと思います。また、既存の方法を踏襲するだけではなく「こんなシステムがあれば、便利かも」といった発想力を大切にした製品を開発したり、他分野の製品を組み合わせることで新しい仕組みをつくったりすることにも挑戦したい。「西菱電機」のものづくりを広く伝えていきたいですね。

みなさんへメッセージ

新製品の開発や大型プロジェクトにおいて若手社員の声は重要。提供エリアや顧客企業の特性によって営業チームを編成し、きめ細かいサービスを提供している。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 三市さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

企業や業界研究を進める際、扱う製品やサービスを誰に提供しているかに視点をおいて
調べてみることは企業をより詳しく知る第一歩です。たとえば当社はシステム開発とモバイル販売・修理の両分野を軸として官公庁自治体・民間企業・個人向けの事業を展開しています。そのため社内にはさまざまな職種があり、仕事の進め方やビジネスモデルも多彩です。各部署の社員は個性や強みを生かして、活躍しています。

また「仕事」を知る上では、職種について知ることも重要なポイントです。興味のある企業があれば、その企業にはどのような仕事があるのか。商品やサービスを提供する先でいつも関わるのは自治体や企業なのか、一般消費者なのか。職種を深く掘り下げていくことで、仕事内容の輪郭が見えたり、興味が湧いたり、新しい視点が芽生えます。具体的な仕事のイメージをつかみ、自分の強みとマッチするのかを判断するきっかけにもなるでしょう。

企業研究を進めていくと、きっと学生時代には想像できなかった職種に出会うこともありますし、その職種ならではのやりがいや、得られるスキルがあるということを発見できると思います。文系・理系に関わらず、将来自分がどのようにキャリアを重ねていきたいのかを考えるためにも、ぜひ職種にもフォーカスをあててみて下さい。〈灰谷さん〉

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「当社のホームページ内では企業と社会を知るコンテンツ『SEIRYO COLLEGE』を立ち上げ、情報を発信しています」と灰谷さん。

マイナビ編集部から

三菱電機(株)から防災無線事業を譲り受けたことをきっかけに、保守サービス事業から設計・開発事業へと発展を遂げた西菱電機(株)。システムソリューション事業においては自然災害や緊急時に真価を発揮する防災無線を主軸に、道路、河川、商業施設などで活躍する社会情報システムの企画・設計から導入、アフターフォローまでを一手に担い、販売ネットワークを構築。自社直接販売のほか、全国に向けた代理店開拓も積極的に進め、「西菱電機」の社名とブランドを発信している。

取材に対応頂いた三市さんは長く防災無線事業に携わり、その進化を牽引してきたメンバーのひとりだ。「世の中の変化を捉え、柔軟に技術開発に生かしていくことが必要。若手社員も重要なプロジェクトに参加していますよ」と話してくれた。防災無線をはじめ、同社製防災システムの納入実績は全国120自治体。駐車場の利用状況を監視するシステムも「道の駅」を中心に導入が進んでいる。また、災害支援なども行っており、同社の業務範疇を問わない社会貢献の姿勢が伺える。

私たちが大きな不便や不安を感じることなく、穏やかに暮らしていけるのは同社のような社会システムを手がける企業が存在しているからこそ。企業研究を進めるときは、表に現れている商品だけではなく、その裏側で何が生まれ、進化をしているのかに着目することを強くお勧めしたい。そこには必ず社会を支える企業の存在があるはずだ。

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営業、技術、販売、事務など、さまざまな職種の社員が活躍。フレックスタイム制度の導入や資格取得支援体制なども充実しており、働きやすさを感じている社員も多い。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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