最終更新日:2026/6/23

新電元スリーイー(株)

業種

  • 重電・産業用電気機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • 金属製品
  • 機械設計
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

記事で読む社会科見学

社会を支える電源装置のプロフェッショナルたち

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通信・電力インフラの心臓部をつくる仕事

埼玉県飯能市に本社を構える新電元スリーイーでは、電源装置の生産に特化した事業を展開している。身近な暮らしを支える重要な機器に活用されている同社の技術に関して、2名のベテランに解説していただいた。

M.C.さん
管理部 管理課 係長
2001年入社

Y.U.さん
生産部 部長
1996年入社

【M.C.さん】世の中のトレンドをいち早くキャッチし、ニーズに合ったモノづくりを支援

新人時代からの約10数年間、私は通信インフラ用の電源装置の製造工程において、最終検査に携わっていました。当社の電源装置は無線装置を動かすために欠かせない存在。バッテリーと連動して停電時にも動作可能な機能も網羅されています。私が入社した当初は携帯電話が盛り上がりを見せていた時代で、通信基地局の設置が積極的に進められていましたから非常に多くの注文が寄せられていました。

その後、太陽光発電のニーズが高まったことから、パワーコンディショナーの検査工程に携わるようになりました。ソーラーパネルで集めた電源を一般的に利用できる通常電源に変化させるのがパワーコンディショナーの役割。東日本大震災後にメガソーラーの建設需要が高まると工場も二交代、三交代でフル稼働するような時期も続きました。

当時、私は生産部で係長を務めていました。既存の社員だけでは足りず、派遣社員や外国籍の人材も採用しており、400名くらいが働いていたことも。多様な人材に向き合いながらなんとかモノが完成し、無事に出荷されたときの達成感は非常に大きいものがありました。

約5年前に管理部に異動してからは親会社から上がってくる生産計画をもとに、製造現場や資材部門との調整に奔走しています。計画通りに生産したいと考えても、諸事情により思ったように物事が進まないこともしばしば。特にコロナ禍後には長期にわたって資材不足が続き、生産計画を立てても材料が手に入らず、延期をすることもありました。そのたびに調整をかけていくことで滞りのない生産を支えてきたと思います。

管理部には顧客のニーズがいち早く飛び込んできます。「今、世の中で何が求められているか」に直に触れられることがやりがいにつながっていますし、自然と責任を持って社内を調整していこうという気持ちも湧き上がってきます。最近のトレンドで言えば、通信系のインフラの更改が続いていることから電源装置のニーズが高まりつつあるのが見て取れます。しっかりと期待に応えられるようにさらなるモノづくり体制を整備したいと思っています。

先輩の横顔

M.C.さんは数年前、会社の先輩に誘われてボルダリングを始めた。同じ趣味を持つ社員同士でつながってオフタイムを楽しんでいる姿も日常的に見受けられるそうだ。

【Y.U.さん】社会的影響力が大きいから、クオリティにはとことんこだわる

私が管轄している生産部では現在、99名の従業員が通信機器用の電源装置、電気自動車(EV)用充電器などの製造に取り組んでいます。当社はモノづくりを専門としている集団ですから、営業や設計を担う親会社の依頼を受けて、生産がスタートしていくことになります。

当社の製造では、基本的に基板実装から本体組み立てという作業になります。マニュアル通りに行えば、形にはなりますが、種類の多い電線、ねじ、部品を使用しているので、配線ルート、ねじの締め付け具合、部品の向きなど、気を遣うことも多く、職人技というべき技術力も必要となります。どうしても技術者の負担が大きくなってしまいますので、近年はねじの締め付けを確認するツール、作業で必要な工具を先回りして伝えるツールを開発・導入するなどして作業を支援しています。

当社の電源装置は学生の皆さんも活用しているスマートフォンの通信局や基地局にもかかわっています。表舞台からは見えにくいですが、社会的影響力は非常に大きいだけに、通信会社に障害が発生したというニュースを見ると、今も昔も当社の電源装置が関係していないか、ドキッとしてしまいます。ただ、当社が元凶となるようなケースがほとんどないという事実は社員たちの努力の賜物だと思っています。

現在、私は生産部全体の統括および会社サイドの方針推進を手がけており、ISO対応、顧客対応、部門間連携など多岐にわたる業務に携わっています。現場ありきの仕事ですので、現場の社員と言葉を交わすことを目的として毎日工場内を巡回しています。話しやすい雰囲気を作る為、”散歩感覚”で行っています。そうすることで作業者の打ち上げなどから課題となる部分が素早く見えてくるようになるものです。万が一の事態を回避するためには、日々のコミュニケーションが重要だと実感していますね。

今後も当社の製品の品質を高め、生産性を向上させることで、よりいっそう高いモノづくりが実現できる環境を作っていく所存です。また経営層に近い立ち位置でもありますから、会社全体の仕組み作りにも貢献を果たして行こうと決意を新たにしています。

先輩の横顔

有給休暇を取りやすい会社で、社員も遠慮することなく休んでオフを満喫している。Y.Uさんも社員やOBとの交流の場としてゴルフに出かけることも多いという。

技術者たちの努力があってこそ、社会インフラは安定稼働する

■長く当社のモノづくりにかかわってきた私ですが、作業している最中は自社製品の社会的影響力の大きさというのは正直、そこまで意識はしていません。まずは確実に、品質の高い製品を作るために社員たちは真っすぐに頑張っています。とはいえ、私たちがスマートフォンで通信できている背景には、当社の技術が存在しているというのは間違いありませんし、電気自動車(EV)の充電器に関して言えば、街中で自社製品を見かけることがよくあります。当社のロゴが入っている装置も多いので、学生の皆さんもEV充電器を見かけたときには確認してみてください。

私自身、2025年4月に係長に昇格してからは、専門としていた通信局向け電源装置のみならず、EV充電器やパワーユニットといったモノづくりを全般的にまとめる立場となっています。全体的な利益や数字の計算には悩まされていますが、生産が滞りなく進むように現場が動きやすい環境をしっかりと整えていくつもりです。
<M.C.さん>

■電源装置といってもなかなかイメージできない学生も多いでしょう。その形はまさに千差万別。大型になると高さ180センチの装置が10メートルにわたって連なるというケースも見受けられます。この規模となるとクレーンがないと仕事が進まないだけに、設備が整っていなかったかつては親会社の工場に一部間借りをして生産していた時期もありました。

実は入社時の私は電気知識が全くなく、ゼロからのスタートでした。若かりし時期は確かに苦労が多かったものの、現場を経験する中で専門知識を身につけ、ここまでキャリアを重ねることができました。7、8年目には検査員として全国へ出張に出かけ、発生したトラブルや不具合の修理を手掛けるくらいの力も身につきました。海沿いの地域では塩害で機器が壊れることも多く、自然環境によって状況が大きく変わるということを思い知らされたこともありました。ちなみに当時は40以上の都道府県をまわったのですが、あと少しで全国制覇できた直前で管理職になったのは残念なところです(笑)
<Y.U.さん>

先輩の横顔

EV向けの急速・普通充電器でも多くの実績を残している。街で見かける装置にも同社のロゴが入っているかもしれない。

企業研究のポイント

■企業研究をしている中では、どんな場所が自分に合うのか、迷ってしまう学生も多いでしょう。今の世の中では昔に比べると情報が氾濫していますから、仕方ないことかもしれません。Webなどで得られる情報には正しくないものも含まれていますので、目の前の言葉に左右されず、会社に訪問して確かめるという感覚で頑張りましょう。とはいえ、本当の意味で合うかどうかは、実際に働いてみないとわからないところが大きいものです。まずは「挑戦してみよう」という感覚を持って社会に羽ばたいてください。
<M.C.さん>

■勤務体系や報酬、仕事内容などさまざまな情報がある中で、すべて希望通りの企業は少ないと思います。最適な企業を選ぶには、あなた自身が何に興味があるのか、掘り下げて考えていくことが大切です。その上で少しでも興味と合致する企業があれば、インターンシップや職場見学などに訪れて、自分の目で判断することを心がけてください。企業に対して何を言えばいいのかがわからないからといって、定型文で言葉を交わすのはやめましょう。自分で感じたことを自分の言葉で素直に表現すると、企業との距離もぐっと近くなるはずです。
<Y.U.さん>

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完成した装置は通信や電力などの社会インフラに用いられているだけに、綿密に検査をして、不具合がないかを隈なくチェックを重ねている。

マイナビ編集部から

新電元工業のグループ会社である新電元スリーイーでは、創業以来、電源装置の生産の専門家集団として確かな実績を残してきた。通信用電源装置、太陽光発電、電気自動車用充電器など、人々の暮らしに貢献する多彩な技術に寄与しているのは、取材に登場してくれた経験豊富なベテラン社員の話にあった通りだ。

ミッションとしても「エネルギーの変換効率を極限まで追求することにより、人類と社会に貢献する」を掲げている同社では、環境との共生という部分にも力を入れている。一例を挙げると、通信機器に用いられる整流器で言えば、無駄な電気を使わないように効率化を図っているという。そもそも主力事業であるEV向け充電器は、カーボンニュートラルを実現するに欠かせない電気自動車の普及に直結している。今後も環境に貢献する企業としてさらなる挑戦を重ねていくことになる。

社員たちの背景を伺ったところ、工学系を学んだ人材ばかりではなく、異分野からチャレンジしている人材も多いそうだ。キメ細かく指導してくれる先輩たちがいるからこそ、働きながら技術を身につけられる場は整っているのだろうと感じる。経験ゼロだからといって遠慮することなく、企業研究を進めてほしい一社である。

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次世代を担う若手社員の育成にも力を注ぐ。技術系学科出身ではなくとも、成長できるように徹底的にサポートしてくれる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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