最終更新日:2026/6/29

新井工業(株)

業種

  • 鉄鋼
  • 非鉄金属
  • 金属製品
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • 自動車・自動車部品

基本情報

本社
新潟県

取材情報

記事で読む社会科見学

進化し続ける「鍛造技術」で他者と未来が喜ぶ仕事を!

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モノづくりを支える鉄のプロフェッショナル!

鉄を叩き鍛え、強度を上げながら意図する形状に仕上げる鍛造(たんぞう)技術。
長きにわたって培ってきた技術と経験を生かした新事業も展開しています。

会社の沿革や企業理念、事業内容、製品と社会のつながり、今後の展望などについて、ざっくばらんにお話しいただきました!

■斉藤 勝彦さん/製造企画部

【技術】当社の歴史とそこから生まれた強み

当社のルーツは、日中戦争が勃発した1937年(昭和12年)に名古屋市で鍛造工場の操業を開始した「東亜鍛工所」にさかのぼります。
戦後の混乱期には生活必需品の斧や鍋釜などを、産業復興期には鉄道部品や機械部品などを生産しながら、鍛造技術を築きあげてきました。
その後、ドイツ製の回転鍛造機(ローリングミル)を導入し、リング鍛造品専門メーカーとして歩みはじめます。
高い技術力が認められ、住友重機械工業の主力製品である歯車素材の製造を手がけるため当社「新井工業」が設立されたのは、1974年のことでした。

当社の祖業でもある鍛造は、鉄を叩いて組織を細かくし、結晶を微細化することで強度や耐久性を高める加工方法。人気アニメでも馴染みのある刀鍛冶をイメージしていただくと、分かりやすいかもしれません。
長年築き上げてきた技術を生かし、現在は主に自動車や産業機械、建設向け部品の製造を通じて、国内外のモノづくりを支えています。
具体的には自動車のトランスミッションのギアや産業機械のギア、耐震性を高めるための金物など。どれも強い力が加わる部品ですが、割れにくいとても強固な製品に仕上げています。

近年では冷間鍛造を取り入れることで、鍛造で製造した部品の精度を上げるための機械加工を省略することも可能になりました。
さらに熱処理・機械加工を行う設備を導入し、完成まで「自社一貫体制」で行えるのが当社の強みです。
もちろん、「鍛造のみ」「仕上げ前の工程まで」など、お客様のご要望やお困りごとにきめ細かに応じています。

「新井工業(株)」の魅力

「鉄に関するモノづくりを幅広く習得できるのが、当社の醍醐味。製造だけでなく設計や設備保全、営業、バックオフィスでも経験が積めますよ!」(斉藤さん)。

【挑戦】新たな道を切り拓いたプロジェクトストーリー

「日々『1mm前進』の創意工夫」を行動指針に掲げる当社には、社員の挑戦を後押しする風土が根付いています。
次はそれを表すエピソードをご紹介したいと思います。

いまから10年ほど前のことです。ある取引先から「これまで切削加工で製造していたアイテムを、鍛造で製造できないか」と相談をいただきました。
切削加工は複雑な形状や高精度な加工を得意とするため、すでに当社の前にも何社かに打診したそうですが、前向きな返事はなかったとのこと…。
一般的に考えて鍛造での置き換えは困難と判断するのですが、当社が出した答えは「挑戦してみます!」でした。
もちろん未知の領域ですから、すべてが思うように進みません。
回数を重ねれば重ねるほど、予想外の問題に直面。トライ&エラーを繰り返すこと約5年。ついに量産にこぎつけたのです!

しかし、プロジェクトメンバー一同よろこびを分かち合ったのも束の間。社会情勢などさまざまな外的要因により、そのアイテムを必要とするアメリカの工場へ輸出ができない事態に。
最後の最後に暗礁に乗り上げてしまいましたが、実は2025年にそのプロジェクトが再発足したのです。
現在は最新の技術を取り入れながら、さらなる内製化や検査システムの構築などに挑戦中。2026年の実用化をめざしています。

「先の見えない挑戦に、心が折れそうになりませんでしたか?」と聞かれることもありますが、当時は社内だけでなく協力会社、取引先との一体感が醸成されています。
メンバーみんなが「乗り越えられない壁はない」と感じていましたし、お酒を酌み交わしたのも今となってはいい思い出ですね。

「新井工業(株)」の魅力

エネルギー、材料ロスの少ない鍛造技術は、地球環境にやさしい工法の一つでもある。創業者の「日本を豊かにしたい」という思いを受け継ぎ、これからも社会に貢献する。

【未来】当社の社会的意義と今後の展望

当社が手がける製品は外から見ることができないので、普段の生活で目にする機会はなかなかないかもしれません。
ですが、町を走るクルマのなかには製造した部品を搭載する車種もありますし、モノづくりを行う工場の産業機械にも組み込まれています。業務の一環で取引先のロボットを分解していたら、当社の製品に出くわすなんてことも。
一つひとつの部品は小さいですが、「これがあるから動いているんだな」と感じる瞬間です。
そのような経験を通して、必ず社会的意義や社会貢献を感じられる仕事だと思っています。

近年は自動車や産業機械といった従来の事業に加え、建設・住宅向けの金属製品などの分野への進出も積極的に進めています。
他社では解決が難しいことも、「やってみようか」というポジティブな姿勢で挑みたいですね。
当社の社員はチャレンジに意欲的で、「今日よりも明日を少しでも良くしていこう」という気風があるんです。
今後はさらに鍛造技術の精度を高めることで、既存の枠を超えた新たな分野への展開をめざしています。

また、製造現場のファクトリーオートメーション(FA)やデジタルトランスフォーメーション(DX)に注力し、体力面の負担軽減やさらなる効率化を進めています。
現場の意見を取り入れながら、安心して長く働き続けられる環境を整え、ベースアップも実現していきたいですね。

「新井工業(株)」の魅力

自動化、省力化、省人化を叶えるため、自動搬送ロボットなどの設備を積極的に導入。これにより重たい荷物を運ぶ作業が不要になり、社員の負担も大幅に軽減されている。

企業研究のポイント

最初は身近な企業や知っている企業に目がいきがちだと思いますが、企業研究ではぜひ視野を広く持ち、さまざまな業種を調べてほしいと思います。
製造業で言えば、鍛造技術は製造業の中でも旧態依然としたイメージを持たれやすいのですが、実際の現場は進化していますし、無から有を生み出すさまざまなプロセスを経験できる環境でもあります。強度が求められる部品に欠かせない工法であり、今後もその重要性は変わることはないでしょう。
そして何より、鉄の丸棒がいろいろなカタチに進化する様子は、とてもおもしろいですよ!
日本はさまざまな資源が乏しい国なので、「何かをつくって売る」というビジネスにも興味をもっていただけたら、新しい発見があるかもしれません。
学生のうちは「とにかく、たくさん遊ぶ!」ということも忘れず楽しんでほしいですね!
(斉藤 勝彦さん)

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入社後、製造に関わるすべての工程をジョブローテーションで経験し、事業内容や仕事の流れを深く理解できる。その後もさまざまな職種へのキャリアステップが広がる環境だ。

マイナビ編集部から

鉄を溶かし流して形状をつくる鋳造と異なり、「新井工業(株)」が手がける鍛造は鉄を溶かさず叩き鍛えながら、意図する形状に仕上げていく製造方法のこと。
鋳造は複雑な形状もつくることができる一方、強度は高くない。
それに対し鍛造は手間がかかるが、強度の高い製品をつくり出すことができる。

鍛造所である同社は、創業以来培った職人技を継承することで、強度が求められる自動車や産業機械の部品を中心に製造。
近年は「お客様のお困りごとを解決する」ため、従来の鍛造技術の枠を超え、多分野の型打鍛造部品を開発製造しているのが特徴だ。

今回のインタビューを通して感じたのは、歴史に裏付けられた確かな技術を糧に新しい領域にも果敢に挑戦する姿勢だ。
5年の歳月を費やしたプロジェクトも、同社の社員にとってはおもしろいものだという。
「海外との取引もあるので、万が一不具合などが発生した際は海を越えて確認しに行くこともあるんですよ」と斉藤さんは笑顔で教えてくれた。

製造業に興味や関心のある方はもちろん、あまり馴染みがなかった方も、企業研究を深めてほしい一社である。

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1974年、「住友重機械工業」と「東亜鍛工所」の共同出資により設立された同社。設計から金型、試作品、量産まで自社一貫体制で取り組むことで、多様な製造現場を支える。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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