最終更新日:2026/7/15

日鉄スチール(株)

業種

  • 鉄鋼
  • 機械
  • 機械設計
  • プラント・エンジニアリング
  • 重電・産業用電気機器

基本情報

本社
和歌山県

取材情報

記事で読む社会科見学

見よ!このスケール。力強いのにしなやかで、巨大なのにミリ単位の精度を誇る技術力!

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建築物の骨格となる『H形鋼』専門メーカー

■C.Sさん
2025年入社/製造部 工務課

■M.Yさん
2024年入社/製造部 圧延課

■M.Tさん
2024年入社/営業部

日鉄スチールは、世界トップクラスの規模を誇る日本製鉄グループの一員。建築物の骨格となる『H形鋼』の専門メーカーである同社は、火力ではなく電気による溶解で二酸化炭素の排出量を抑えています。また原料に鉄鉱石ではなく鉄スクラップを使い、鉄資源リサイクルの実現に寄与しています。

大型ショッピングセンターやオフィスビル、病院に学校、トンネルなどの建材となる同社のH形鋼。たいていはコンクリートに覆われ見えなくなりますが、確かに社会の土台を築いています。長さ数百メートルに及ぶ圧延工場、高さ4フロア分の製鋼工場、数千トンの取引が日常の営業活動。他業種にはないスケールの大きさとワクワク感をお伝えします。

原料は鉄鉱石ではなく鉄スクラップ。1日1000トン以上のスクラップを電気炉で溶かす。

<鉄とは何か?>
H形鋼の材料は鉄ですが、正確には「鋼鉄」。鉄スクラップを電炉で溶かし、マンガンやシリコン、炭素等を混ぜて精錬することで、鉄のみの場合よりも強度が増します。こうしてできあがった鋼鉄がH形鋼になっていきます。

<4フロア分の高さ>
電気炉で溶けて液状になった鉄は巨大な容器に移され、鋳造設備に運ばれます。大型クレーンで吊り下げて移動させるので、この作業をする製鋼工場は4フロア分くらいの高さがあります。
溶解させる鉄スクラップは1回100トン以上。これが1日10回ほど繰り返されるため、1日に1000トン以上の綱材が完成することになります。ちなみに1000トンは大型バス100台分くらい。改めて考えると、ものすごい量ですよね。

多くの製鉄所では、鉄鉱石を火力で溶かす方法が主流ですが、日鉄スチールが使う原料は鉄スクラップ100%、二酸化炭素の排出量は火力の4分の1。より環境にやさしい製法といえます。

<電気炉ならではのアーク熱>
電気炉の中で放電現象(アーク)が発生すると、バリバリ、バチバチ!というものすごく大きな音が鳴り響き、工場内で雷が落ちたかと思うほどの音がします。私の仕事は電気系の設備メンテナンスで、設備の点検や更新のために工場内を回っているとき、この音を聞くことがあります。これも製鋼工場ならではのスケールだと思います。

鋳造後、圧延工場で「H」の形になっていくとき、鉄はかなりの高温でオレンジ色に光っています。入社当初はその色に「おお!」と感動したものですが、1年も経つと日常になって、なんとも思わなくなりました(笑)

<幅広く関わる面白さ>
故障や不具合などのトラブルの際には、周辺の機器も含めて幅広く調査。原因を探り対策を行うには、電気だけでなく機械的な理解も必要ですし、メーカーの方、工事会社の方との打ち合わせなど、外部の方とコミュニケーションを取る機会も多いです。
設備の動きや役割については現場オペレーターの方々が詳しいので、教えていただくこともよくありますよ。やさしく話しやすく、こちらの要望も快く受けてくださいます。こうしたチームプレイによって、日鉄スチールの高品質なものづくりが保たれているのだと思います。
(C.Sさん)

ロマンを感じる瞬間

電気炉内で鉄が溶けるときの音もすごいですが、精錬後の鉄がクレーンで運ばれるときや、ローラーに挟まれてグイグイ伸ばされていく様子も迫力たっぷりです!

6m前後の鉄の塊を、120mまで延ばしてH形鋼を作りあげる

<製造部について>
製造部は製鋼課・圧延課・工務課の3つの課で構成されています。
製鋼課ではスクラップを電気炉で溶かし、ブルームと呼ばれる四角形の断面の鋼塊を鋳造しています。
圧延課では、製鋼課で作られたブルームを素材として、ロールで圧力をかけてHの形に変形させ、H形鋼の製品を作り上げます。
工務課では、製鋼・圧延両課の設備維持とメンテナンスを担っており、これら3課が力を合わせて安定操業を行っています。

<圧延課について>
圧延課は圧延工程から検査と出荷までを担っています。
ブルームを約1200℃まで加熱したのち、粗圧延(ブレークダウンミル)工程を経て、最初の四角形の断面からHの形状に近い形にまで圧延します。次に中間・仕上げ圧延(ユニバーサルミル)工程で、皆さんが街中で見かけるH形鋼に仕上げます。
元々4~8mのブルームは、これらの工程を経て最終的に約120mまで延ばされ、その後、注文の長さにカット→冷却→矯正→製品検査を行ったのち、製品出荷となります。

<高精度の製品に仕上げる>
規模の大きい製造をしていますが、最終的に寸法や曲がりなど、全ての項目が定められた規格や基準を満たしていなければ、商品にはなりません。
寸法においては、数百トン~千トンの圧力を掛けて圧延し、目標寸法±1~2mmの精度で製品を作る必要があります。
これは簡単な事ではなく、長年蓄積してきた沢山の技術・ノウハウの上で成り立っています。

<日鉄スチールの雰囲気>
製造上の問題を解決しながら、効率よく高品質高精度の製造を行うためには、私達技術スタッフと、現場の製造オペレーターとの綿密なコミュニケーションが大切です。
圧延課にはスタッフとオペレーター含め、70名以上が在籍しており、一丸となって安定操業と安定品質に向け日々取り組んでいます。年齢構成は若手社員からベテラン社員まで幅広いですが、チームワークは抜群です!
製鋼課や工務課だけでなく、製造・出荷計画を立てる工程物流課など、様々な課とも連携しながら仕事に取り組んでいます。
(M.Yさん)

ロマンを感じる瞬間

厳格な基準を満たさなければ、H形鋼の商品にはなりません。スケールは大きく、精度は高く。このギャップが魅力です。

H形鋼は重さで金額が決まる。一度の取引で数千トン、億単位の売り上げになることも。

<日鉄スチールの営業活動>
当社の直接の取引先は、H形鋼や鉄板、コイルなどさまざまな建材を扱っている「建材のスーパーマーケット」のような特約店。既存のお客さまとじっくり関係性を築きながら、提案を行っています。

<金額は総重量で決まる>
商売の詳細は明かせませんが、一度の取引で扱うのは数トン~数百トン、数千トン。このスケールは他の商材と違うレベルですよね。1本の重さもサイズも多種多様です。取引金額は本数ではなく総重量で計算され、数十万円~億単位になることもあります。

お客さまの倉庫は数万m2と広大で、他社製のH形鋼もずらりと保管され、なかなか見応えがあります。どんな種類の鋼材があるのか、どんな加工機を使われているのかなど、お客さま先では学ぶことがたくさんあるんですよ。

<H形鋼の用途は多彩!>
ビルやマンション、倉庫、工場、大型物流センター、学校など、当社のH形鋼は多彩な建築物に使われています。それらの柱はもちろん、梁としての役割も果たしています。梁にも大梁(おおばり)、小梁(こばり)の2種類があり、日鉄スチールが得意とするのは小梁と呼ばれる大梁の補強材です。

土木分野ではトンネルの骨組みにもなっています。当社の工場から出荷される時点ではまっすぐな状態で、それが支保工メーカーに卸され、トンネルの天井に合わせて加工され、設置されます。

<活躍の舞台もビッグスケール!>
用途が多彩な当社のH形鋼を扱うお客さまは全国にあるため、営業も各地を飛び回っています。上司も先輩も皆、同じような感じなので、営業部は常に誰かが出張している状況ですね。入社して初めて飛行機に乗ったときは、搭乗手続きにも戸惑いましたが今ではすっかり慣れました。

鉄鋼製品は、価格だけで取引が決まるわけではありません。価格だけでは無く、納期や品質などの非価格的競争力も求められます。誠実さと熱い心で仕事に向きあう上司とまったく同じようにはできませんが、私らしさを出しつつ、見習っていきたいと思っています。
(M.Tさん)

ロマンを感じる瞬間

建築物を見るのが好きで、マンションやビルの建設現場を通るときは見て楽しんでいます。どこのH形鋼かをチェックして、自社製だとちょっとうれしいですね。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • C.Sさんが感じる職場の雰囲気
  • M.Yさんが感じる職場の雰囲気
  • M.Tさんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

人事担当として思うのは、「意欲のある学生さんは魅力がある」ということです。日鉄スチールのことに強く関心があるとか、「将来はこういうことがしたいんです!」と、明確なビジョンを持っている方の話は引き込まれます。そういう人なら周囲の人に刺激を与えてくれるそうですし、スキルも早く身につくと思います。

企業研究をする際には、自分が興味を持てるもの、やってみたいことをしっかりと見極め、それが実現できる会社を探していただきたいです。そしてその会社の方にお会いできたら、知りたいことをどんどん聞いてみてください。インターンシップなどの機会をうまく使って、情報を集めていただきたいですね。

また、仕事内容と合わせて福利厚生や制度についても把握しておくようにしましょう。私も学生さんには、給料のことや社員に人気のフレックス制度について紹介し、働くイメージを持っていただけるようにしています。フレックスはコアタイムがなく正午や午後3時で終業することも可能で、私もプライベートの用事で便利に使っています。有休の平均取得日数も15日以上と、積極的に活用しくれています。

調べていくと企業によって、制度に違いがあることもわかってきます。自分にとって大切なことは何か、気になる部分をチェックしながら考えてみてください。

業務部 総務チーム/前田 望(2024年入社)

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勤務先は和歌山市内の本社のみ。転勤がないので落ち着いて働ける。24時間入れる大浴場付きの社員寮は、家具・家電が付きで、奨学金の返済助成制度など各種制度も充実!

マイナビ編集部から

鉄鋼業界において、独自の強みと技術力を有する日鉄スチール。日本国内では最大手、世界でもトップクラスの規模を誇る日本製鉄グループの一員であり、「H形鋼」の製造では国内トップクラスのシェアを誇る。その「H形鋼」の製造と営業についてお話を聞くべく、和歌山市内にある本社に伺った。

本社と工場は、親会社である日本製鉄と同じ敷地内にある。工場は多くが平屋建てで視界は広がるものの、なにせ広い。広すぎてどこまでこの敷地が続くのかが見えず、大型ドーム球場が100個は入るのではと想像しながら車でぐんぐん進んでいく。敷地内専用の線路を横切ってさらに奥にある本社に辿り着いた。門から10分ほど走ったが、まだ奥に建物が続いているのが見える。同社を訪問した感想を問われたら「とにかく広かった」と誰もが言うだろう。

専門知識がなくても、訪問するだけでスケールの大きさだけは体感できた。インタビューに答えてくれた先輩たちにとってこの環境は日常で、特段驚くことでもないようだが、同社のものづくりがダイナミックで迫力満点であることは間違いない。
営業も得意先の広大な倉庫に積み上げられた製品を見るたび、規模の大きさを実感するという。これらの感覚はどれだけ言葉を重ねても、伝え切ることができない。企業研究中に自分の五感で掴みっていただきたい。

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毎年夏にはビアパーティが催され、BBQ、ボーリング大会のほか、ゴルフなどの部活動も。和歌山ジャズマラソンに毎年参加するなど、コミュニケーションを図る機会も豊富だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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