最終更新日:2026/8/25

(株)萩原農場

業種

  • 農林・水産
  • 食品
  • 商社(食品・農林・水産)
  • 専門コンサルティング

基本情報

本社
奈良県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

一粒の種からスイカが実るまで、すべての工程にプロがいる。

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海外、国内の農家をつなぎ、プロの仕事をプロデュース!

種苗メーカー、採種農家、育苗農家、生産者。スイカやメロンが実るまでにはさまざまなプロが存在します。ここでは種子生産部の筒井さんの仕事を紐解きながら、圃場で繰り広げられるドラマを追いました。

■筒井 浩司さん
種子生産部
2009年入社/工学部卒

スイカ・メロンに特化する老舗種苗メーカーで、その品質を守る“種子の番人”

――事業内容を教えてください
当社はスイカとメロンの育種、種子生産・販売、技術開発・技術指導に携わる種苗会社です。創業は大正5年(1916年)にさかのぼり、当初からプロの生産者に向けた種子生産に取り組んできました。同業他社との大きな違いは、スイカとメロンに特化した専門性とプロユースであること。長年にわたり積み重ねてきた信頼と実績により、当社の種子は多くの生産者から支持されています。なかでも『祭りばやし』は全国各地で生産されており、小売店の店頭に並ぶ大玉スイカの中でも高いシェアを誇っています。これはウラ話ですが、当社は自社の品種名での販売を必須としていないため、同じ『祭りばやし』でも各地のご当地ブランド名で流通することがほとんど。このように、前に出すぎない奥ゆかしさも当社の特徴だと思います(笑)。

――筒井さんはどんな仕事をしているのですか?
私は種子生産部に所属し、全国の産地への種子の安定供給に携わっています。スイカやメロンの栽培で生計を立てるプロの生産者が安心して使える品質の担保、必要とされる種子量を確保するのが私の役割です。流れとしては、当社が開発したF1種(一代交配種)を採種農家・採種会社に委託して必要量の種子生産をしてもらい、自社にて種子の消毒・乾燥・選別などの品質管理を実施します。出荷基準を満たした種子は生産者や育苗会社へ託され、ユウガオやカボチャなどの台木との接ぎ木を経て、圃場に植え付ける苗へと育てられます。それが生産者のもとで丁寧に栽培され、おいしいスイカやメロンの収穫へとつながります。生産者が安心して栽培することができ、消費者に高品質な果実を届ける、それは一粒の種子から始まるのです。その大切な種子を届けることが私の使命です。国内外での現地調査や技術指導を行い、採種農家や生産者の声に耳を傾けながら、それぞれのプロが本来の力を発揮できるよう支えています。

筒井さんのお仕事拝見!

これが当社自慢の大玉スイカ『祭りばやし』!北海道から九州、沖縄まで全国の産地に選ばれる逸品です。学生のみなさんも、一度は食べたことがあると思います。

海外採種が主流の今、現地農家と国内の育苗農家、生産者をつなぐのが私のミッション

――筒井さんは仕事で海外によく行かれると聞きました
そうなんです。前述した採種は海外(タイ、ペルー、ベトナムなど)の農家や採種会社に委託しているため、年に5回、それぞれ5~10日ほど海外出張に行きます。少子高齢化で国内の採種農家が激減しているため、海外採種は業界全体の傾向だと思いますね。

――海外出張での印象的な出来事を教えてください
採種って本当に大変で、特にスイカは地面を這うようにツルが伸びるため、受粉作業は過酷そのもの。200~300平方メートルの圃場でもしんどいのですが、現地ではその100倍の2ヘクタールを家族経営の農家が頑張ってくれています。ちょうど雨季の時期に現地調査に行ったのですが、大人のふくらはぎくらいまで水が溜まっている地道を何の躊躇もなくスクーターで走り抜けて圃場に向かい、当然のように受粉を行う姿を見て思わずじんとしてしまいました。良い種子を採ろうとひたむきに取り組んでくれる農家の気持ちに応えなくてはと、身の引き締まる思いがした出来事です。その一方で食文化の違いに驚かされることもあり、私を歓迎するために用意してくれたジビエが想像の斜め上を行く動物だったこともありましたね……(笑)。

――やりがいを感じるのはどんな時ですか?
この仕事は一人でできるものではなく、採種農家や生産者と一体となって物事を進めなければなりませんし、同時に社内での連携も不可欠です。技術開発(育種ブリーダー)、バイテク(バイオテクノロジー)、普及開発部(営業)とのチームワークがなければ、より良い種子は生み出せません。それぞれがそれぞれのプロに徹し、プロとしての仕事を全うしているからこそ、種苗メーカーとしての私たちが評価されているのだと思います。やりがいを感じるのは、そんな絆の強さを実感し、信頼のバトンをつないでいると確信する時です。

筒井さんのお仕事拝見!

こちらは種子の袋詰めの様子。社員のほか、ベテランパートさんの協力なくして萩原農場の仕事は成立しません。すべてのスタッフが対等に向き合えるのも当社の特徴です。

知識ゼロでも手厚い研修で一から育成。働きやすさも年々アップデート中!

――ところで筒井さんは農学系出身ではないんですよね?
学生時代は工学部で勉学に励んでいました。農学部ではありませんが、同じ理系なので基礎知識があり、使用する機器の操作方法も知っていたのでさほど苦労はなかったですね。仮に専門知識がなくても当社は約2年をかけて各部署を回り、それぞれの仕事を経験しながら学べるので教育環境は手厚いと思います。種子生産部の仕事だけに徹するわけではなく、ブリーダーと新しい品種の開発状況を確認する、営業と産地の状況を確認するなど、複数の仕事に携わりながら、挑戦していける環境が魅力です。

――ほかに特徴的な社風があれば教えてください
社長や常務、営業部長など、経営陣との距離が近いと思います。私は新入社員の時、当時の社長(現会長)と2人で1週間ほどベトナム出張に行きました。普通に考えると緊張すると思うのですが、会長の方から色々とお話くださり、私の考えや意見を伝える機会がありました。同じ目的を持つ同志、誰もが自然体で働ける社風だと思います。最近も私と常務の2人だけで海外出張に行く予定だったのですが、その話を聞きつけた若手社員が「自分たちも行きたいです!」と手を挙げてくれて(笑)、結局4人で行くことになりました。

――休日休暇などの働きやすさはどうですか?
扱っているのが植物なので土日に働くこともありますが、現在は完全週休2日制になっていますし、残業時間は少なく勤務時間は長くはないと思います。ここ数年は特に暑いので、夏場は朝6時に出勤して15時に退勤というケースが多いですね。有休も周囲と調整すれば割と自由に取れますし、育休取得も実績があります。一人ひとりの事情に合わせて柔軟に対応してくれるので、仕事とプライベートのバランスを取りやすい職場だと思います。

――では、最後に学生へのメッセージをお願いします
入社時の専門知識よりも、入社後にどれだけ学び続けられるかが重要だと思います。また、この仕事は一人ではできませんから、人と関わり、巻き込み、相手を信頼し、尊重する姿勢も必要です。大変なことがあったとしても、それを上回る面白さがあることをぜひ知ってもらいたいですね。

筒井さんのお仕事拝見!

スイカの人気品種である大玉の『祭りばやし』、小玉の『ひとりじめ』はもちろん、近年は耐病性に優れたメロン『アールスアポロン』が評価され、シェアを拡大しています。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 筒井さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

「自分を信じて頑張ってください」というのが私の本音ですが、さらに付け加えるなら、つらいことや嫌なことがあっても、それでも楽しいから続けたいと思える仕事を選んでほしいと思っています。最近は転職が当たり前の時代になりましたが、「この会社でずっと働きたい」と思える一社に出会えれば、それは何より幸せなことなのかもしれません。

そのためには、自分が何を楽しいと思い、どんな仕事なら苦労を乗り越えられるかを知ることが大切です。まずは自分自身の興味の対象を明確にすることから始め、それを軸に企業を調べてみてください。仕事が楽しいとプライベートも充実し、人生も豊かになると思います。

当社は植物、それに携わる人と密に関わり、おいしいスイカ・メロンの栽培を陰で支える存在です。当社の社名や品種が世間に広く知られることは少ないですが、産地や業界での認知度は抜群。自社の種子が産地に貢献していることを実感し、そこにやりがいを感じられる仕事だと自負しています。(種子生産部/筒井さん)

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種子生産のほか、ブリーダー、バイオテクノロジー、普及開発と多彩な仕事があり、1つに特化することも、複数を兼務することも可能。当社には幅広い選択肢があります。

マイナビ編集部から

萩原農場生産研究所は、奈良を拠点に100年以上続くスイカ・メロンに特化する老舗種苗メーカーだ。食味はもちろん、耐暑性や耐病性など異常気象が続く現代社会に応じた品種改良で、多くの生産者から支持されているのが大きな強み。今回はそんな同社の種子生産部で働く筒井さんの仕事を取材した。海外の採種農家や採種会社と国内の生産者をつなぎ、現場の声を聞きながら改善を図る仕事を知り、驚いた。店頭に並ぶスイカやメロンをつくっているのは農家さんのおかげ、と思っていたが、その陰にはさまざまな人がつながり、プロの仕事のバトンリレーがスイカやメロンという成果物を生み出していたのだ。

また、筒井さんの海外エピソードにはいくつものドラマがあり、感動も笑いもあるエンタメそのものだと感じた。しかも、誰一人として脇役はおらず登場人物全員が主役であることも特徴だ。「この仕事は一人ではできない」と何度も口にされていた筒井さんだが、まさにその通り。誰もが自分が主役だと誇れるプロの仕事を貫いているからこそ、萩原農場生産研究所が生み出す種子や苗の品質が高く、収穫されたスイカ・メロンがおいしいのだ。ぜひ一度同社について調べてみてほしい――そんな思いを抱いた取材であった。

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「社員もパートスタッフもみんな対等」と教えてくれた筒井さん。印象に残ったのは、「誰が言っているかではなく何を言っているか」に耳を傾けるという社風を表す一言だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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