最終更新日:2026/8/18

社会福祉法人 全国社会福祉協議会

業種

  • 福祉サービス
  • 出版
  • 公益・特殊・独立行政法人
  • 財団・社団・その他団体
  • サービス(その他)

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

福祉の最前線に立つ人たちを多角的に支援することで、より良い社会づくりに寄与する

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国、自治体、関連団体、福祉の現場をつなぐ全社協

全国社会福祉協議会(全社協)は、全国の市区町村・都道府県の社会福祉協議会(社協)と連携し、地域に寄り添った福祉の実現に尽力している。2人の先輩が歩んできたキャリアを通して全社協で働く醍醐味に迫る。

志村 宏祐さん
高年・障害福祉部
社会福祉学部福祉計画学科卒業
2014年入局

梶西 美智さん
総務部
教育学部総合社会システム学科卒業
2014年入局

【志村さん】確かな福祉の実現のために、自分の枠を飛び越えて走り続ける

小学生の頃、地域の社会福祉協議会の職員から障害のある人について学ぶ機会があり、その原体験が福祉の道を志すきっかけとなりました。大学では社会福祉士の資格を取得し、地域福祉をテーマに卒業論文を執筆。より広い視点から地域福祉に貢献したいという思いで、全国組織である全社協を志望しました。

入局後、最初の4年間は地域福祉部で全国ホームヘルパー協議会の事務局を担当。主に研修や広報誌の企画を手掛けました。大学では高齢者支援を専門的に学んでいなかったため、ホームヘルパー協議会の仕事は手探りでのスタートでしたが、先輩職員の存在が大きな支えとなりました。特に「社協は状況に応じて何でもできる」という言葉は今も心に残っています。組織としての理念や役割という幹は守りつつ、それを実現するための方法は自由であること、創意工夫を凝らして挑戦していいのだと背中を押されたことで、自分の専門分野という枠を越えて考える力が身につきました。その後は児童福祉部で5年間、全国保育士会の業務に従事し、現在は全国救護施設協議会の事務局を担当しています。救護施設は、様々な障害や困難を抱えている人が地域生活へ移行するための自立支援を行う施設です。私たちは、全国の救護施設に従事する職員の研修企画、実態調査、国への政策提言、現場からの相談対応など、多角的なアプローチで現場を支えています。

実は入局1年目に、視野を広げる目的で救護施設へ出向した経験があります。そこで現場感覚を身につけただけでなく、「利用者と職員は対等である」という福祉の基本理念を肌で感じることができました。この経験が、現場の思いに寄り添った事務局運営を実践するうえでの、現在の私の礎となっています。

異動は、それまでとは異なる分野の知識が求められるため、まるで転職するような感覚です。しかし、思いがけない瞬間にそれまでの経験と移動先での知識が組み合わさって新たなものを生み出すことがあり、自分の知見が深まるほど、現場に貢献できることが増える喜びも大きいです。それが大きなやりがいとなり、前向きに挑戦し続ける原動力です。また、どの部所にいても全国各地の方々と交流する機会に恵まれており、地域ごとの実情や多様な価値観に触れることは、視野を広げ、自らを成長させてくれる貴重な経験だと感じています。

先輩の横顔

週末になると小学生のお子さんと遊ぶ時間を大切にしている志村さん。ある程度、自己裁量で業務を進められるので休みも取りやすく、家族との時間も作りやすいという。

【梶西さん】現場の支援のみならず政策提言も手掛ける。業務の多様性が全社協の面白さ

私の転機は大学時代、社会福祉士をめざす中で受けた市区町村社協での実習です。住民への直接支援から広報誌作りまで、その仕事の幅広さに強く惹かれ、自分のこれまでの生活の中では気づけなかった、地域で支援を必要としている方の存在を知りました。そうした方が抱える苦労や悩みを多くの人に伝えていくことで、支援の質や在り方の向上につなげたいという思いが芽生え、「伝える」仕事に就きたいと考えるようになりました。中でも、卒論で参考にした専門書を全社協が出版していると知り、「自分が専門情報を提供する側に立ちたい」という思いで入局を決意しました。

最初の配属先は民生部。低所得者や高齢者世帯、障害者世帯の生活を経済的に支えるとともに、働くことや地域とのかかわりなどについて、継続的な相談支援を行う「生活福祉資金貸付制度」を担当。都道府県社協が市区町村社協と連携して、貸付や相談支援を行っています。全社協の役割は、そうした最前線で働く社協の職員を支える「後方支援」です。職員向けの研修の企画や、社協職員からの制度に関する相談対応等現場を支援する仕事を通じて、全国から寄せられる福祉の課題や要望を肌で感じる日々でした。特に印象的だったのは、全国の職員が一堂に会した研修です。同じ志を持つ仲間としての一体感が会場にあふれ、社協職員のネットワークの強さと温かさに胸が熱くなりました。

5年目には児童福祉部へ異動し、全国保育協議会の事務局を担当。若手園長向けの研修の企画・運営や1500人規模の全国大会を運営する傍ら、入局のきっかけでもあった広報誌制作にも挑戦し、企画からデザインまで、編集の面白さに夢中になりました。同時に、国への政策提言にも関わり、保育士の待遇改善等を求める要望書を手に議員会館を回った経験は「現場の生の声が集まる全社協だからこそ、実態に即した政策提言ができる」という、組織の存在意義を強く実感させてくれました。
現在は総務部で、人事や職員研修、全国の福祉施設職員のための退職基金の管理・運営を担当しています。福祉の仕事に就いて、まさか資産運用に関する業務に携わるとは、想像もしていませんでした。現場支援から政策提言、そして組織運営まで。これほど多様な仕事に挑戦できるのが、全社協で働く一番の面白さだと感じます。異動のたびに新しい世界が広がり、それが自身の成長の糧となっていることを実感する毎日です。

先輩の横顔

梶西さんは2人の男の子の子育て中。休みも元気いっぱいのお子さんに向き合っている。勤務中のランチタイムで同僚とおしゃべりする時間がいい気分転換になっているそうだ。

2人の先輩がめざす未来。働きやすい職場と制度も自慢のひとつ

■異動のたびに、まるで転職するような新鮮な気持ちで仕事に向き合っています。どの部所にいても、現場にどうアプローチするかは自分次第。その自由度の高さが全社協の魅力です。新人の頃に先輩からいただいた「社協は状況に応じて何でもできる」という言葉を胸に、これからも慣例や既存の考えに捉われず、部所の枠を越えた新しい挑戦を続けていきたいです。まずは現在の全国救護施設協議会の業務で、最前線の職員が専門性を高め、より働きやすいと感じられる環境づくりに貢献すること。それが今の目標です。

職場としての全社協は、静かで落ち着いて仕事に専念できる雰囲気ですが、困ったことがあればすぐに近くの席の職員に話しかけ、いつでも相談することができる点に心強さを感じています。全国の社協や施設から質問を受ける立場でもありますが、反対に各地の専門職から教えてもらえることが多く、この広範なネットワークこそが、自分を成長させてくれる大きな力だと実感しています。
<志村さん>

私は今、2人の子育てをしながら時短勤務制度を利用しています。これまでに2度の産休・育休を取得しましたが、いずれもスムーズに職場復帰できました。子育て中の職員が多いため周囲の理解が深く、在宅勤務や時間単位の休暇制度も充実しています。子どもの急な体調不良などにも周囲の職員に助けていただくことで対応できており、安心してキャリアを継続できる環境が本当にありがたいです。
多くの人の可能性を広げる力となるのが福祉という存在です。全社協は後方支援の役割が大きい組織ですが、支援を考えるうえでは、常に利用者の目線を忘れず、福祉の最前線で働く関係者の皆様と共に現場を支え続ける気持ちを大切に、これからも日々の業務に取り組んでいきたいと感じています。数年ごとに部所異動があるのも全社協の魅力で、可能なら全部所を経験してみたいですね。一見すると全く違う仕事でも、これまでの経験が必ずどこかで生きてくる。そう信じて、これからも新しい挑戦を重ねていきたいです。
<梶西さん>

先輩の横顔

同期入局の志村さんと梶西さん。知識豊富な先輩たちに刺激を受けながら自分自身も学び続け、今やお手本となる全社協の職員として活躍するまでになった。

企業研究のポイント

■福祉業界は子ども・高齢者・障害者など支援対象も異なりますし、直接支援と間接支援でも仕事スタイルは全く異なります。だからこそ、まず「自分は具体的に何をしたいのか」という軸をしっかり見つけることが大切です。自分で悩み、考え抜いて決めた道であれば、社会に出てから壁にぶつかった時も、必ず乗り越える力になるはずです。

ちなみに私は福祉系学科出身ですが、周囲を見渡すと異分野出身者も大勢います。福祉の常識に染まっていない多様な視点こそ、この業界にとって不可欠な力です。分野を問わず、多くの学生さんに福祉の仕事を候補の一つとして考えてもらえたら嬉しいですね。
<志村さん>

■企業について調べるときは、興味のある特定事業だけに着目しがちですが、その企業の他の事業分野も調べてみてください。入社できたとしても“自分のやりたい分野”だけができるとは限らないので、会社全体がどのような事業を実施しているのかを総合的に見ていけば、ご自身の入社してからの将来の働き方をよりイメージしやすくなると思います。
自己分析に悩む人も多いと思いますが、周囲の友人や家族の声を聞いてみると、一人では気づかなかった新しい視点が生まれるかもしれません。エントリーシートに関しても同様で、第三者の客観的な意見を取り入れてみてください。自分一人では気づかなかった新たな強みや改善点が見つかると思います。
<梶西さん>

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基本的には霞が関・葉山での勤務となるが、部所によっては全国各地の福祉現場に出張することも。在宅勤務制度も導入しており、様々な働き方ができる。

マイナビ編集部から

全国の都道府県・市区町村には非営利の民間組織である社会福祉協議会(社協)が設置され、地域の福祉推進の中核的な役割を担っている。そうした各地の社協の中央組織が全国社会福祉協議会(全社協)である。まさに福祉に関しては総合的にかかわっており、高齢者から障害者、生活困窮者関連の団体や施設、民生委員・児童委員なども対象となっていることから、職員たちには幅広い知識が求められる。

今回は2人の中堅職員の話を聞いたが、ともに異動するたびに転職するような感覚で新しい業務に向き合っていると話してくれた。学び続ける大変さはあるものの、新しい知識が身につき、それにより今までとは違う角度から福祉に貢献できることに、2人とも喜びを見出している姿が印象に残った。

厚生労働省への政策提言を行ったかと思えば、現場の職員一人ひとりの声に寄り添うこともあるなど、まさに公と民の間に立つ組織だというのも興味深い。バランスの良いフラットな視点、福祉を広く捉えた視点から社会貢献を果たしたいという人にとって、全社協は最適の環境だといえるだろう。

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“公”と“民”の橋渡し役として、全社協は重要な役割を担う。福祉を通して社会の多様な課題を解決し、日本をより良くしたいとの思いを職員たちは胸に抱き続けている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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