最終更新日:2026/6/1

田中産業(株)

業種

  • 印刷・印刷関連
  • 出版
  • 機械設計
  • プラスチック
  • 金属製品

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

記事で読む社会科見学

ものづくりの醍醐味に触れながら、会社と共に自身も成長する

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「印刷」の枠にとらわれない新たなものづくり

創業以来、新たなチャレンジを続けてきた田中産業。現在はフィルムシートの製造や加工機械開発にも挑戦しているなか、製造設備課に所属する湯田さんに同社ならではのものづくりの魅力を伺った。

湯田 智仁さん
製造設備部 製造設備課/2021年入社

社内で使う機械や装置の開発・カスタマイズ。現場の「こうしたい」を形にする

入社して間もなく、2021年5月から約1年間かけて、選別機を開発しました。これはコンベアに乗って流れてくる製品を分別する装置。金属に印刷した製品、例えば缶のフタなどを色によって判断し、絵柄ごとに分別します。まずはどのような技術を使えば分別できるか、というところから考え始め、構造設計から組み立て、検証まで、機械部分に関してはほぼ一人で担当しました。1年間、まさにトライアル・アンド・エラーの繰り返しで、上司や先輩にも何度も相談にいきました。完成したときは、達成感というよりも解放感が大きかったですね。この装置は現場の要望によって着手したもので、これまでは二人で作業していたものが、この装置の完成によって一人で完結できるようになりました。

私が所属する製造設備課は、今回のケースのように現場の「こうしたい」という声を形にする部署で、社内で使う機械や装置の開発、カスタマイズなどを主に行っています。印刷会社でこのような部署があるのは珍しいのですが、それは当社が「ものづくり」にとことんこだわっている会社だからだと思います。印刷会社でものづくり?と思われるかもしれませんが、例えば、クリアファイルなどの材料になるフィルムは、社内で生産しています。もとは外部から仕入れていたのですが、品質的に安定していなかったため、それでは自社で作ろうと、フィルムシートの製造をスタートさせました。需要が高まるにつれて、レギュラー品ばかりでなく、多種多様なお客様からの声をいただくようになり、自社でしかできない製品を作るため、フィルム製造機の開発にチャレンジしました。製造機自体も製造設備課で現場の声を聞きながら、更なる改良を重ねています。こうした例は他にもあり、印刷だけにとどまらない製造業、というのが当社の大きな特色であり、強みになっています。こうした「ものづくり精神」から、紙だけでなく、樹脂や金属といった素材の印刷にも積極的に取り組み、クリアファイルやクリアパッケージ、缶製品など、オリジナリティ豊かな製品を世に送り出しています。

私たちが生み出す製品は駅の大型ポスターなどの印刷物をはじめ、生活のさまざまな場面で目にすることができます。「あ、これもうちの製品だ」と気付いたときはうれしく、誇らしい気分になりますね。

先輩の横顔

湯田さんの趣味は針金細工で、動物や恐竜などを作っているという。美術展へ出品したり、個展を開催したりしている。根っからの「ものづくりマニア」だ。

現状に満足しない「もっと」という思いが、当社のものづくりの原点

製造設備課では、新規の開発案件やカスタマイズ、メンテナンス、あるいは新規に導入予定のマシンの仕様確認などを行っています。ものづくりが一番実感できる部署だと感じています。私が選別機の機械設計を一人で担当したように、基本的には一つの案件を一人に任せるスタイル。だからといって黙々と一人で抱え込むわけではなく、声をかければ、気軽に相談に乗ってくれますし、課内の雰囲気も明るいですね。「見て覚えろ」というやり方ではなく、先輩社員はどなたも協力的で、ご自身の経験や知識を惜しみなく教えてくれます。

私が現在の仕事で特にやりがいを感じているのは、実際に製品を使う人と非常に距離が近い点です。私たちが手掛ける機械を実際に使うのは同じ職場で働く同僚なので、作った製品が本当に役立っているのか、喜んでもらえているのかを実感する機会に恵まれているのです。喜んでもらえたらもちろん嬉しいですし、使ってもらった上で改善の要望を受けることもあります。実際のユーザーと近いからこそ、「もっとこうしたらよいのでは」とか「もっと良くならないだろうか」という声をダイレクトに聞くことができます。当社の社是にもなっていますが、この現状に満足しない「もっと」という気持ちがものづくりの原点であり、モチベーションです。

私たちが開発・改良する機械や装置は、ほぼ一点もの、世の中にないものといってよいでしょう。それだけに毎回、違う視点や知識、技術などが求められます。一から調べて、考え、試して…と試行錯誤を重ねることになります。また単に作ればよいわけではなく、仕様や費用、設置場所のスペースなども考慮しなければなりません。それらの要件をクリアし、突破できた瞬間の喜びはまさに技術者冥利に尽きます。そしてそのたびに新たな知見や知識、技術が身に付き、自身の成長も実感できます。私たちが携わった機械や設備が会社の独自技術や製品になり、当社の目指す「オンリーワン企業」へとつながっていきます。一つの案件が会社に大きなイノベーションを起こす可能性も往々にしてあるので、一人ひとりの社員の存在意義も大きいのです。自分が頑張って成長できれば、会社も成長できるということを、肌で感じられる会社です。

先輩の横顔

案件ごとに新たなチャレンジが始まる。設計から検証まで基本一人で担当するが「それだけに完成したときの喜びも大きい」と話す湯田さん。

新たな分野にもアグレッシブにチャレンジしています

現在、取り組んでいるのは、製造ラインの増設に伴う丁合機の開発です。丁合機とは簡単に言えば、指定のページ順に並べる機械です。着手したばかりですが、ラインを効率化する上で重要な開発で、やりがいを感じています。また金属板の加工をするプレス機とプレス機の間を搬送する装置の開発も担当しています。

当社での業務を通じて考えるようになったのは、単に求められる機能をクリアするだけではなく、使う人のことまでを考えたものづくりです。使う人の目線に立って使いやすさを追及し、手になじんだ日用品のような使い心地の良さを実現するのが理想ですね。現状では、まだまだ上司から指示をもらって業務に取り組むことが多いのですが、現場をもっと知り、自分から提案できる技術者になりたいと思っています。

当社には大型のオフセット印刷機をはじめ、多色刷印刷機やコールドホイル印刷機など特殊印刷機がラインナップされていますが、印刷の美しさは機械の性能だけではなく、技術者のワザにも左右されます。つまり、印刷も人が行う“ものづくり”なのです。それだけに当社では、印刷技術者の育成にも力を入れています。こうした一流の技術者と接することができるのも良い刺激になります。

また、当社は常に時代のニーズに合わせて業態や取扱製品などを変化させ、成長してきました。最近ではSDGsの観点からバイオマスシートの製造や再生材料を70%使用した環境に優しいフィルムシートの生産なども手掛けています。コロナ禍では抗菌マスクケースの製造などにも着手しました。こうした新分野や新製品の開発・製造は、私たちの腕の見せ所でもあります。

私自身、小さい頃からものづくりが好きでした。現在の仕事はさまざまな機械や装置に携われるので刺激的な毎日です。案件によって求められる知識や技術も多岐にわたるので、学生時代の専攻に左右されず、生かせるものが必ずあるはずです。好奇心が強く、自分の信念を持っている方と一緒に会社を成長させていきたいですね。

先輩の横顔

工場内には多種多様な印刷機や関連装置がそろっている。こうした機器をメンテナンスし、高パフォーマンスを維持するのも湯田さんたちの仕事だ。

企業研究のポイント

印刷は主に書籍や雑誌といった紙媒体を扱う業界ですが、実は商業印刷の伸びは順調で、各社が差別化を図りながら新たな技術や発想でお客さまの要望に応えながら、さまざまな印刷物を世に送り出しています。また企業によっては、当社のように印刷物に加工や梱包を施して、販売まで一貫して手掛けることも行っている企業もあり、可能性は無限大です。コロナ禍においては、さまざまな素材を扱ってきたノウハウを生かして、抗菌マスクケースやフェイスシールドを製造する企業もでてきました。印刷業界を目指すなら、自分がどのような仕事をしたいと思っているのかを軸に企業研究を進めると良いでしょう。

世の中には、紙媒体以外にも印刷物がたくさんありますが、その領域はこれからもどんどん広がっていきます。企業研究をされる学生の方には、印刷という言葉のイメージにとらわれず深掘りしていってほしいと思います。

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「単なる印刷会社ではなく、印刷技術を活かすモノづくり企業であるという点に注目してください」

マイナビ編集部から

田中産業の歴史をひも解くと、常に新分野へ挑みつづけてきたものづくり企業であることがわかる。今回の取材に登場していただいた湯田さんのように「ものづくりマニア」の方もいきいきと活躍できる環境だ。印刷に関わる機械や設備を利用者の要望に従って開発・カスタマイズしていく作業は好奇心を満たすと同時に、新たな知識や技術をもたらし、自らの成長の糧となる。また、自身が関わった機械や設備が会社の成長にもつながることがモチベーションを高めている。

ガラス張りの清潔感あふれる本社工場には、食堂や託児所も併設されており「社員に気持ちよく、安心して働いてほしい」という同社の思いが表れている。また高度な技術力を生かして、点字の絵本づくりも行っている。会社の成長によって得たものは社会に還元していくべき、というのが同社の考える「ゆたかさ」だ。

同社は「印刷技術を持った製造業」として、紙だけでなくクリアファイルや缶製品といったものにも印刷する技術を有しており、印刷したものに加工や梱包を施して、販売できる形にまで仕上げることもできるモノづくり企業でもある。コロナ禍においては、さまざまな素材を扱ってきたノウハウを活かして、抗菌マスクケースやフェイスシールドを製造し、それらを自治体に提供した実績もある。自らを高めながら、新たなことに挑戦したい方に注目してもらいたい企業だ。

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紙・フィルム・缶などさまざまな素材に印刷し、一貫生産で最終製品まで作り上げられるのが強み。ものづくりの面白さを味わえる環境といえるだろう。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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