最終更新日:2026/9/11

東鉄工業(株)【東証プライム市場上場】

  • 上場企業

業種

  • 建設
  • 設備工事・設備設計
  • 建築設計
  • 鉄道
  • 検査・整備・メンテナンス

基本情報

本社
東京都

取材情報

知識ゼロからの専門職

首都圏の巨大路線を支えている。そのやりがいを日常的に感じられる仕事です

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注目の大規模プロジェクトにも参画。若手社員インタビュー

■H.R.さん
東京線路支店 線路部
2023年入社/基幹理工学研究科修了
「二級土木施工管理技士」、「鉄道工事に必要な各資格」を取得

JR東日本のパートナー企業として、首都圏を中心とした鉄道インフラの施工やメンテナンスを支える東鉄工業。同社の社員たちは、線路・土木・建築という3つの部門に分かれて仕事をしているが、今回は線路部門への挑戦を決めた入社4年目の社員にクローズアップ。知識ゼロからどのように成長を図ってきたか、今後の展望や同社の魅力も含めて大いに語ってもらった。
※JR東日本撮影協力

数学に没頭していた学生時代を経て「鉄道工事の仕事」を志した理由

大学では応用数理学科で学び、精度保証付き数値計算の研究に取り組んでいました。コロナ禍で充分に授業を受けられない時期もあり、心残りが多かったことから、大学院にも進学して研究を継続。PCで数値計算を行う過程では、プログラミングやマクロ計算などのスキルも身に付けることができました。

学問的には縁のなかった建築・土木の仕事に興味を持ったのは、アルバイトがきっかけです。大学入学時からずっと鉄道土木工事の夜間作業員のアルバイトをする中で、仕事内容との相性の良さを感じていました。アルバイト時の作業内容は、駅のホームの点字タイルの張り替えなどの簡単な作業が中心でしたが、鉄道まわりの工事は「自分の関わった成果物がその日のうちにお客様に利用される」という点が大きな特徴。そこにやりがいを見出していましたね。幼い頃からモノづくりは好きだったので、成果物ができていく様子を見るのも楽しかったです。オンラインではなく、対面で多くの人と協働できる仕事であることにも魅力を感じていました。

就職活動では建設業界に絞って、いろいろな企業を検討しました。東鉄工業に注目したのは、アルバイトを通じて何度か当社の施工管理者の方々と現場をご一緒したことがきっかけです。仕事のイメージが湧きやすかったことに加え、みなさん親切で「良い会社なのだろうな」というプラスの印象を持っていたことから、自然と志望度が高まりました。当初は土木部門を志望していましたが、企業研究の過程で線路部門の仕事に興味が湧き、チャレンジしてみたいと思えたことから、線路部門の一員として入社を決めました。

入社後は1ヶ月強ほど同期全員での研修があり、その後は各部門に分かれての研修がスタートします。約半年間は2022年に開所したばかりの「東鉄総合研修センター」と現場を行き来しながら、知識の習得に励みました。線路工事の勉強を始めて驚いたのは、線路用の材料はかなり特殊で、種類も多いことです。同じような線路に見えても、地域条件や列車の走行本数等により求められる性能によって、線路の規格や構造が異なるため、細分化すれば何百何千という種類があり、施工管理者はその中から適切な材料を選ぶ見識が必要になります。土木現場で見聞きしていた部材や資材とは全く違っていたので、研修などを通して、ゼロベースで理解を深めていきました。

先輩社員からひと言!

「現場で感じた疑問点を研修センターで解消する、ということを繰り返しながら、知識を定着させています。行き来しながら学べるスタイルは実りが大きいと感じます」

書類作成を通じて知識を磨き、難易度の高い現場へと段階的にステップアップ

OJTを含めた半年間の研修を終え、1年目の後半からは先輩が担当する現場へ。数ヶ月間は材料の納品立会いや測量、産廃処理などの業務を手伝いながら、工事の流れの理解に努めました。年明け1月頃からは、工事計画書の作成に取り掛かるように。施工計画書は安全かつ効率的な施工を実現するために、施工方法や管理方法を明確にし、発注者であるJR東日本や協力会社などの関係者間で共有する重要な書類です。過去の施工も参考にしながら書類を作るうちに「調べ方」が身に付き、材料や線路の規格についての知識も強化できた実感があります。学生時代にPCの扱いに慣れていたことは、書類作成において少なからず役立ちました。マクロ計算のスキルなどは所内でも担える人が少ない分、先輩方にも強みとして認識いただいています。

2年目には、新設の基地線に関わる日中の現場を任せていただきました。日中の工事は、翌日の始発までに工事を完了させなければならない夜間工事に比べると、作業工程に多少の猶予があるので、新人としては取り組みやすい現場です。焦らずに済む環境で、先輩や作業員の方々から仕上がりの確認方法や手順を丁寧に教えていただいたことが有難かったです。たまに夜間の現場にも入らせてもらいながら、夜間工事の責任者になるための約1年間の準備期間を過ごしました。

3年目の夏からは、晴れて夜間工事を担当できるように。終電から始発までの2~4時間で完了させなければならないので、昼間の工事よりもさらに緊張感と責任感を持って臨んでいます。とはいえ、業務の7割はデスクワークです。工事当日を迎えるまでにどれだけ準備をしておけるかによって当日の状況は変わってくるので、できる限り、図面や書類を入念に確認した上で現場に入るようにしています。

ちなみに、初めて入った夜間工事は東京駅の現場でした。工事完了後、私自身も自ら施工した線路を走行する列車に乗って帰宅したのですが、「これから何万人もの乗客が利用するのだな、すごい仕事に関わっているな」と感慨にふけったことを覚えています。社会に役立つモノづくりができているという実感を日常的に得られることが、日々のモチベーションにつながっています。

先輩社員からひと言!

「作業員の方々は話しやすい方ばかり。顔馴染みの方も増えてきました。自分より経験豊富な業界の大先輩なので、分からないことは素直に教わる姿勢を心がけています」

首都圏有数の難関工事や資格取得を通じて成長に励む日々。経験値を次につなげたい

私が所属する事務所では、現在「羽田空港アクセス線(仮称)整備」の工事に取り組んでいます。これまでで特に印象に残っているのは、2025年4月に約35時間かけて実施した、JR田町駅の線路切換工事です。山手線や京浜東北線の運行を止めて行う大々的な工事で、事務所総出で参加しました。約700人におよぶ大規模な現場だったので、細かく班に分かれての作業になり、私は一つの班を担当しました。ホームに近接する特に厳しい管理基準を要する箇所だったこともあり、線路とホームの高さなどの調整を無事に土木系統へ引き渡しができた瞬間の達成感が非常に大きかったです。

本件は第1回目の切換工事であり、今後実施予定の第2回工事では一部分の責任者を任せてもらえることになり、現在はその準備に取り掛かっています。まずはこの工事をしっかりやり切ることが、直近の目標です。本プロジェクトは2031年頃まで続く予定で、貴重な経験ができている実感が強いので、できれば2031年度に予定される開業を最後まで見届けて、その経験をいずれ別の現場に活かせたらと思っています。

なお、JR東日本グループで工事を担当するためには、鉄道工事特有の資格が必要になります。私も現在までに工事に必要な資格や「二級土木施工管理技士」などの資格を取得し、「一級土木施工管理技士」の一次試験にも合格したところです。資格取得は全社員が通る道なので、どの先輩に聞いても親身に教えてくださいます。

資格取得のための研修もありますし、1~5年次までの年次研修で軌道工事の施工管理を実施するのに必要な基本事項を一通り習得できるほか、希望すればテーマ別(レールや分岐器など)の研修などにも随時、参加できます。私も先日、材料担当者向けの研修に参加希望を出したところです。レールや材料の知識はもちろん、軌道材料や分岐器の知識など、知るべき内容はまだまだ山ほどあるので、新しいことを知るのを楽しみながら、今後も引き続き学習に励んでいきたいです。

この仕事に向いていると思うのは、エネルギッシュで責任感がある人。私は小中高とサッカー部だったので、体力には割と自信があります。社内のフットサルクラブにも入っており、休日は他部門の方や同期とスポーツを楽しむなど、オン・オフのメリハリも大切にしながら働けています。

先輩社員からひと言!

「福利厚生が充実していて、単身寮の恩恵も受けています。繁忙期も週休二日が可能。申請を出せば希望日に確実に休めます。しっかり休んだ分、仕事へ注力できます」

企業研究のポイント

企業研究は「同じ業界の中でも、企業や配属部門によって仕事内容にはかなり違いがある」という前提で進めていくと良いと思います。
私はアルバイトで建築土木の仕事に興味を持ち、広く建設業界の企業を検討しました。最初に考えたのは「何をつくりたいか」です。家にはあまり興味がなく、スケール感のある大きなモノづくりに携わりたいという自分の志向を見出しましたが、大きなプロジェクトは数年から10年以上を要し、完成までの期間が長いことを知りました。その点、アルバイトでも関わっていた鉄道関連工事であれば「成果物がすぐに人々に利用される」という点でやりがいを感じやすいと思いました。

また、線路工事は終電から始発までの時間帯で工事を行うことが、一般的な建設現場との大きな違いです。人々が寝静まっている間に工事をして、首都圏の巨大路線を支えていることが、シンプルに社会人としてカッコいいなと思ったのも、当社を候補に入れた理由です。ちなみに入社後は月3~10日程度、夜勤に入っていますが、トータルの勤務時間は固定労働時間制の社員と同等です。

当社が線路メンテナンスにおいて国内でのシェアがトップであることも、線路部門を志望した理由です。このように各社・各部門の違いまで細かく調べていくと、「自分はここで頑張りたい」という具体的な一社や希望の部署を定めていけると思います。(Hさん)

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JR東日本グループのパートナー会社の中でも、関東圏や首都圏に軸足を置いている東鉄工業。全国転勤がなく、将来設計がしやすい点も同社で働く魅力の一つだろう。

マイナビ編集部から

人々の生活や経済活動に欠かせない首都圏の鉄道インフラを、80年以上もの長きにわたって支え続けている東鉄工業。JR山手線の線路検査やメンテナンス工事の約4分の3を任されており、直近では新駅・高輪ゲートウェイ駅の整備にも貢献している。「人々の当たり前の日常と安全な運行を守り続ける」という点で、同社の仕事の社会的意義の大きさはいうまでもない。取材では、現在進められている羽田空港アクセス線(仮称)プロジェクトの話も伺ったが、世の中の注目を集めるようなスケールの大きな仕事がしたい人にとってやりがいを感じやすい企業であろう。

施工管理はコツコツと知識を積み上げていく継続的な学習姿勢が必要になる仕事だが、知識ゼロから一人前に成長するための行き届いた教育環境と制度が整っているため、出身学部等を気にする必要はない。Hさんのように知的好奇心を発揮しながら楽しんで学ぶ姿勢があるならば、その成長過程や成長実感もやりがいにできるだろうと取材を通して感じた。

線路や鉄道関連施設のほか、公共土木工事や一般建築物の工事まで守備範囲が広いのも同社の特徴だが、配属部門を選考段階で決定し、思い描くキャリアや働き方に関するギャップが生じない配慮もなされている。各部門の仕事内容やワークスタイルの違いを理解し、自分がどのような働き方がしたいか、どの分野のエキスパートを目指したいかまで考慮して、企業研究に取り組むと良いだろう。

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国内有数の鉄道研修設備を備えた同社研修センター。VRを駆使した安全研修室などもあり、経営理念「安全はすべてに優先する」を体現する社員教育が行われている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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