最終更新日:2026/6/1

日本電気計器検定所

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人
  • サービス(その他)
  • その他電子・電気関連
  • 検査・整備・メンテナンス
  • 電力

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

暮らしと産業に寄与するJEMICで、責任とやりがいにあふれる仕事に挑む

  • 電気・電子系 専攻の先輩

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スぺシャリストを目指して自己研鑽に励む職員たち

電気メーターの検定・型式承認、校正試験業務、計測用機器類の研究開発などを手がける日本電気計器検定所(JEMIC)。入所以来、さまざまな業務を経験しながら技術を蓄積してきた3名の先輩の仕事に迫る。

橋本 恵実
検定管理部 型式試験グループ
工学部生体医工学科卒
2012年入所

田中 奨大
標準部 標準研究グループ サブチーフ
大学院理学研究科物理学専攻修了
2018年入所

落合 将喬
検定管理部 検定研究グループ
電気電子工学専攻修了
2018年入所

【橋本さん】型式承認の最前線から。産休育休を経て、次世代技術の確立に挑む

大学での研究テーマは、特定周波数帯領域の電力計測。その中で計測の礎となる“標準”に興味を持つようになり、就職活動では電力計測に携わる仕事を志すようになりました。JEMICに関しては法定業務を手がけている点に興味を持って訪問。真面目で堅い組織だと思いきや、職場の先輩たちが気さくに声をかけてくださるなど、明るく優しげな雰囲気があることに安心感を覚えたことが入所の決め手の一つとなりました。

最初の2年間は検定研究グループで試験設備開発に従事。ここで業務の基礎を身につけた後、現在まで一貫して型式試験グループに所属しています。手がけているのは型式承認。新型メーターを世に送り出す前に、計量法に基づいて50以上の試験を実施し、その性能や構造を確認する業務となります。異動直後は試験を一つひとつ覚えるところから始めましたが、電気的特性だけではなく、物理的振動や水をかける検査などがあり、出てくる単位も物理量も試験によって千差万別。その一つひとつを覚えていくだけでも苦労しました。

それでも一人に任せられっぱなしにされるのではなく、グループで情報共有しながら計画性を持って試験を進めていける職場環境のおかげで、先輩たちとコミュニケーションを重ねながら次第に視野を広げることができました。順調にキャリアを積んだ結果、一時期はお客さまの依頼を受ける窓口となり、打ち合わせをしたり、試験中の所内との橋渡し役を担ったりしていました。そんな中、1年半の産休育休を取得。同じように子育て中の女性の先輩が多かったので、取得自体には不安はありませんでした。体調がすぐれず、長めに休暇を取ったのですが、周囲が温かく支援してくれたのも心強かったです。

復帰後は第二世代と言われるスマートメーターの導入において、新規格の型式承認試験の準備に携わっています。何年もかけて準備してきた試験が目前となり、現在は他のグループ員の教育なども行っています。

国内で唯一、電気メーターの型式承認を行う機関で働けているのは改めてやりがいが大きいと感じています。その中で仕事を続けていく上では学びも尽きません。今は時短勤務中ですので限られた時間の中で正確な仕事を心がけ、確実な試験体制を構築していくためにさらなる成長を果たしたいと思っています。

先輩のオフタイム

橋本さんは社会に出てからフルマラソンにチャレンジしたという。登山も趣味としており、奥穂高などの難易度の高い山にテントを背負って挑んでいる。

【田中さん】カナダ出張も経験。交流標準の新しい形を目指していく

大学院では光合成の仕組みの解明に取り組んでいました。光合成を利用して新エネルギーを生み出せないかを模索していたのですが、各実験の評価では分光光度計やX線発生装置、赤外線発生装置などを触る機会が多々ありました。就職活動では研究経験を生かそうとエネルギー関係の企業を志望し、電気やガス、次世代エネルギー関係といった供給側の企業を見ていました。そこから視野を広げていく中で、供給されたエネルギーの正しさを測るJEMICの存在を知りました。就職活動の軸にしていたのは“日本で一番のモノを持っている会社”。まさにそこに合致していたことが入所の大きな決め手となりました。

最初の2年間は校正サービスグループで、電流計・電圧計・オシロスコープなどの計測器の校正試験業務に挑みました。ここで校正の実務を身につけた上で、3年目には標準研究グループの一員となり、それまでと同様に通常の校正試験を手がけながら、標準の再構築をテーマにした研究に挑んできました。現在はJEMICが保有している国家計量標準に関連がある交流標準の再構築に取り組んでいます。時代の流れの中で標準にもより高い精度が求められるようになっており、適切な形を見つけるべく、さまざまな角度からの研究に乗り出しています。

その一環として先日、カナダの国立研究所に2か月間わたって出張し、最新の技術や知見を得る機会がありました。北米は世界でもトップレベルの技術を有しており、かねてより論文などで触れてはきたものの、実際に現地に行くと論文だけではわからなかった細部まで深く知ることができました。例えば、研究者が手作りした機材の中身まで見せてもらえた経験は大きな刺激となりました。

帰国後の今は、まさに一番大事なとき。カナダで得た知見をもとに、イメージしていた交流標準を形にしており、どのような精度が出るのか、測定を重ねている毎日です。難しい仕事ではありますが、なくてはならない存在に携わっていられるのが何よりのモチベーションとなります。完成すれば世の中で一般的に活用されている電圧計はもちろん、JEMICが検査する電気メーターにも影響を与えるので、責任もやりがいも非常に大きいと感じています。これからも計測を突き詰めることで、長きにわたって第一線で頑張って行きたいですね。

先輩のオフタイム

休みの日には旅行を楽しんでいる田中さん。2か月にわたるカナダ出張は旅行気分を楽しむにも最適だったそうで、オフの日にはナイアガラなどの名所を回っていた。

【落合さん】関西支社で勤務するなど多様な経験を重ねる。JEMICの橋渡し役になりたい

大学院では太陽光発電に関して、DCコンバータを使って効率を高める研究を行っていました。その中では電力や電圧、電流はもとより、日射強度、明るさなどを計測する機会があり、電力や校正にかかわるJEMICとの親和性が高い研究室ではありました。就職活動では電気関係の保守点検業務を志望。しかし、研究室の教授に「こんな組織もあるよ」とJEMICを紹介され、まさに自分の研究の延長線にあると感じて応募しました。最終的な入所の決め手は社会貢献性の高さ。電気料金に携わる法律で定められた意義ある仕事だと扉を叩いてみました。

最初は型式承認業務に従事。ここで電気メーターの基礎を身につけた後、3年目から3年間にわたって関西支社で勤務しました。ここでは校正試験業務に携わり、電圧計や電流計、オシロスコープなどさまざまな計測器の校正に取り組みました。電気計測器だけを担当するかと思いきや、回転計やストップウォッチなど、まさにあらゆる計測器に携わりました。まったく知らない計測器もありましたが、社会人になってからも広く計測の校正に関して学んでいけることが面白くて、充実した時間を過ごすことができました。関西は全く知らない土地だったものの、食べ物もおいしかったですし、職員住宅の制度が整っており、生活面でも楽しく過ごすことができました。

東京に戻ってからは検定や校正に使う設備の研究開発に取り組んでいます。現在は電力量計の試験装置をテーマにしており、測定に欠かせない赤外線受光装置を主に担当しているところです。本社の電気を測る研究開発の装置を作るには機械の知識も大切ですし、ソフトウエアも知らなくてはなりません。しかも、現場の使い勝手が悪くては意味がないので、性能だけ高ければ良いわけではないのが難しいところ。それでもJEMICが蓄積してきた過去の経験を探り、新しい技術を自ら探してきて、より良い形にしていくというプロセスが面白くて、前を向いて仕事ができています。

今後は複数部署での経験を活かし、組織の垣根を超えてコミュニケーションができる場作りに寄与したいと思っています。風通しの良いJEMICではありますが、特別民間法人という組織上、どうしても縦割り的な空気があるのは否めないので、そこを乗り越えるための橋渡し役を担えたら幸いです。

先輩のオフタイム

落合さんの趣味はゲーム。FPSやアクションゲームなどにハマっているという。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 橋本さんが感じる職場の雰囲気
  • 田中さんが感じる職場の雰囲気
  • 落合さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

■実際に企業を訪問すると、事前に得ていた情報と比べて印象が変わるというのはよくあること。だからこそWebだけの情報で満足することなく、興味を持ったのであれば一度は企業見学に行くべきだと思います。そこで感じた雰囲気などは、会社選びをする上で重要な決め手となるはずです。自らの長所や短所を知るのも大事ですので、自分を振り返ることもしっかりと行ってみてください。<橋本さん>

■企業研究では自分の考えを持って行動しましょう。今の世の中、さまざまな情報が手に入りますが、自分の考えなしでいると、余計な情報に左右されてしまい、モチベーションが続きません。自分が主体となって一から物事を理解し、行動していくことが、納得できる結論にたどり着く近道なのだと思います。JEMICで活躍しているのも、自分の考えを持って行動できる職員です。<田中さん>

■情報過多の今の時代、迷いに迷ってしまった挙句、どの企業も同じように見えてしまう人もいるでしょう。そんな事態を防ぐためにも “自分に合っているか否か”という軸を真っ先に確立しましょう。最初に自己分析し、そこで軸をつかんだ上で業界を探し、個別に企業を研究するという流れが、一番自然だと思います。<落合さん>

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取材に応じてくれた3名の職員たち。電気メーターの検定や計測器の校正といった専門性を究めるために、さらなる自己研鑽を進めていこうとしている。

マイナビ編集部から

設立以来、JEMICは電気メーターの検定や計測器の校正などを通して、日本の科学技術と産業の発展に寄与し続けてきた。電気メーター、計測器ともにその形は常に変化し続けているだけに、技術者たちは新しい知識を常に学び続けていく姿勢を貫いている。今回の取材では人事担当者も含め、キャリアも多様な職員に話を聞いたが、表現の仕方は異なれど、全員から「知識を身につけるのが楽しい」との想いが伝わってきたのが印象的だった。

人事担当の杉田さんは職場見学に訪れた学生から「大学の研究室のような職場ですね」との言葉をかけられることが多いそうだ。JEMICの各部署は研究室同様の設備が置かれているし、何よりも職員たちが計測技術に関して情熱を持って議論を交わしている姿は、理系出身の学生ならば間違いなくシンパシーを感じるだろう。

技術職のバックボーンを伺うと、必ずしも電気系学科ばかりではなく、理系全般の出身者が活躍している。理系の研究経験があれば親和性が高いはずだ。年3回の個人面談も行っているそうなので、新分野に挑戦したいとの声も上げやすいだろう。職員の勤続年数は平均27年。腰を据えて検定・校正を究めたいという人にはうってつけの環境が広がっている。

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設立以来、電気メーターの検定を手がけてきた。電気メーターは検定されており、JEMICでは年間600万台以上を扱っている。

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