最終更新日:2026/6/1

日東メディック(株)

業種

  • 薬品
  • 化学
  • 化粧品
  • プラント・エンジニアリング
  • 食品

基本情報

本社
富山県

取材情報

経営者の視点

眼にかかわる医薬品に特化した製薬会社。挑戦の歩みを止めず、更なる飛躍を目指す!

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経営の安定性と働きやすい職場環境にも自信あり

ニッチな市場である眼科領域の医薬品をメインに手がけ、成長を続ける日東メディック(株)。今回は、中井社長にインタビュー。事業内容や強み、今後の成長戦略、働く環境などについて語っていただきました。

◆代表取締役社長/中井 俊輔

参入障壁の高い無菌製剤である点眼剤の製造技術を強みとして成長

当社は、眼科領域の点眼剤や眼軟膏剤を中心に、点鼻剤や皮膚の外用剤など医薬品の研究開発から製造、販売までをワンストップで行う製薬会社です。眼科領域では、自社製品の「製造販売」と60社を超えるメーカー品の「受託製造」、この2つの事業を主軸に展開しています。メイン製品である点眼剤は、無菌の環境で製造しなければならず、高いテクニックや、ノウハウが求められます。そのため製造できる会社が限られており、新規参入は容易ではありません。それに加え、ニッチな分野ではありますが、非常に利益率が高い点も当社の経営上の大きな強みとなっています。当社の点眼剤の年間製造量は、自社製品と受託製造分をあわせて約1億本。ドラッグストアに並ぶ一般用目薬の製造についても高いシェアを誇っており、学生の皆さんも当社製の製品を使用したことがあるかもしれません。

創業時から培ってきた製造力に加え、強化を図ってきた営業力も当社の強みです。営業本部を置く東京をはじめ、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡といった主要都市に営業所を展開するとともに、100名を超すMR(医療情報担当者)が医薬品の情報提供や製品に関するご要望にスピーディーに対応する体制を整えて全国をカバーしています。

1994年に創業した当社は業界内では比較的若い会社ですが、自社製造から撤退した会社の製品製造を引き継ぐなど製造量のボリュームを増やしてコストダウンを実現しながら、維持・管理が非常に難しい設備への投資を積極的に行い、生産能力の増強を図ってきました。同時に営業力の強化にも注力。他社製品のみならず、自社製品も販売していくことで躍進を遂げてきました。現在の医薬品業界は、国の緊縮財政の影響を受けて厳しい状況ではありますが、ジェネリック医薬品に関する促進政策もあり、当社の点眼剤の生産ラインは現在も稼働率100%です。また、バイオシミラー(先行して販売されているバイオ医薬品と同等・同質の品質や安全性、有効性などが検証された医薬品)の提携販売を開始するなど新たな取り組みを行い、着実に売上を伸ばしています。

日東メディック(株)の魅力

「医薬品は生命関連産業のため、プライドをもって仕事に取り組めると思います。また、点眼剤はニッチな分野で底堅く、生涯にわたって安心して働ける環境です」(中井社長)

海外展開、生産能力の増強、新たな眼科用剤や外用剤への挑戦を推進!

医薬品の国内市場環境は厳しい状況です。それでも、先にお話したとおり、当社がメインに扱っているジェネリック医薬品(後発医薬品)については国が使用促進策を講じていることもあり、市場の拡大が期待できます。このような状況の中、今後は経営が厳しい会社と好調な会社の二極化がさらに進んでいくと考えられます。当社では業界で生き残っていくための成長戦略として、海外展開を推進していきます。現状、ASEANや中央アジアなどでは点眼剤のニーズが高く、海外製の製品が数多く流通しています。すでにそれらの地域への輸出を開始しており、今後も販売パートナー企業と協力して海外市場の開拓と拡大に力を入れていく方針です。

2つ目の強化策として、さらなる設備投資をして生産体制を増強していきます。ジェネリックの点眼剤は市場のニーズに対してまだまだ供給が追いついていません。海外への輸出の強化とあわせて生産量を増やすことによりコストダウンも図りながら、市場のニーズにしっかりと対応していきます。

また、すでにバイオシミラーの販売を進めていますが、全国規模の営業体制を整える当社には、眼科領域のオーファンドラッグ(患者数が少ない希少難病の治療薬)や新薬の取り扱いに関するご相談が今後さらに増えていくことが期待されます。それらの中から良い製品を見極め、開発から製造、販売を進めていきます。さらに皮膚科領域へも果敢に挑戦。例えば現在メインで扱っている、塗り薬である保湿剤のヘパリン類似物質については、点眼剤と同じように自社で開発から製造、販売までを行える体制を構築。すでに数十億のビジネスになっています。

未来を見据えたさまざまな取り組みを進めている当社は、中期経営計画で現状約320億の売上を2030年には600億まで伸ばしていく目標を掲げています。私は2025年に社長に就任しましたが、事業の成長フェーズに入る重要な局面での社長交代でした。今後、環境変化への対応も含めて大きな変革が求められると考えていますが、地道に積み重ねてきた取り組みが実を結べば、この目標は十分に目指せるものだと考えています。

日東メディック(株)の魅力

富山平野を見晴らす丘陵地に広がる本社工場は、広大な敷地に3つの製剤棟を完備。富山県発の製薬会社として、グローバルに事業を展開している。

産休・育休後の復帰率100%!社員が働き続けたいと思える職場環境

当社が創業当初から大切にしてきたことは、大きく2つあります。1つ目は、自分の親や子どもなど、身近な家族に自信をもって勧められる高品質な製品を提供すること。実際に、私自身も自分の子どもに当社の製品を使用しています。もう1つは、安全第一。製造の現場において、万が一事故が起きてしまえば、たとえ会社の業績がどれほど好調であっても意味がありません。製品の品質と社員の安全を守ること。この2つこそが、当社のものづくりの根幹であり、社員には日頃から繰り返し伝えています。

私自身が40代前半であることに加え、当社には若い社員も多く在籍しているため、誰もが意見を発信しやすく、前向きに仕事に取り組める環境づくりを心がけています。初代社長の時代から社員提案制度を導入し、採用された提案には報奨金を支給するなど、社員の主体的な発言を大切にしてきました。今後も、変化を恐れず前例にとらわれない挑戦ができる文化を継承していきたいと考えています。

当社の職場環境については、新入社員からのコメントとして「職場の雰囲気がよい」「上司や先輩との関係性が良好」「挨拶が活発で、明るい雰囲気」といった声が数多くあがっています。また、ワークライフバランスについては、年間休日の増加や1時間単位で取得できる有給休暇、産休・育休などの各種制度を整えており、産休・育休後の復帰率は100%です。こういった実績からも、働き続けたいと思ってもらえる会社だと自負しています。ただ、働く時間を減らすことだけがワークライフバランスだとはとらえていません。社員の中にはしっかり稼いで家族に還元したい人もいるため、頑張って働いてくれた人には待遇面を手厚くするようにしていますし、ここ3年連続で給与水準のベースアップ(3年トータルで約120%アップ)を実現しています。

会社の舵取りを担う私の想いとして、社員が安心して働ける安定した経営を維持することを大前提としながらも、同じことを続けるだけでは先細りになってしまうため、成長のためのチャレンジを続けていくことが重要だと考えています。バックグラウンドが乏しい分野への挑戦ではなく、あくまでも従来事業に関連した領域で、海外展開、生産能力の増強、新しい製品の開発・製造・販売、この3つを主軸とした挑戦を続け、さらなる成長を目指していきます。

日東メディック(株)の魅力

世界レベルに準拠した設備を導入し、高度な品質保証体制を実現。無菌製剤の製造のスペシャリストとして、全スタッフが強い使命感をもって仕事に取り組んでいる。

企業研究のポイント

企業研究を行う際は、会社の表面的な情報を調べるだけでなく、周囲を取り巻く環境とその変化もぜひ深掘りしてください。1つの参考例として、製薬業界は景気に左右されにくい安定した業界ですが、過渡期を迎えているため各企業が生き残りをかけてさまざまな戦略を加速させています。また、業界に対する先入観やイメージに惑わされることなくアンテナを広く張り巡らせると、より有意義な企業研究ができるでしょう。

もう一点、アドバイスとして、初任給など目先の分かりやすい数字だけで判断するのは禁物です。初任給が高くても昇給率が低いといった企業もあるため、給与のベースアップの実状や生涯年収などについても、先輩社員に聞いてみることをおすすめします。

当社は点眼剤技術に特化したメーカーとして、安定性は抜群です。その理由は、無菌製剤である点眼剤の製造には豊富なノウハウや知見が求められるだけでなく、設備が大変高価で維持管理にも相当なコストを要するため。つまり、参入障壁が高いニッチな分野なのです。ぜひ仕事体験に参加して、そんな当社の強みを肌で体感してください。本格的な体験や先輩社員との交流などで、職場のリアルを知ることができる機会です。若手社員には「なぜ入社したのか」「入社前後でギャップはあるか」といったことを率直に聞いてみてください。
(中井社長)

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点眼剤など「眼」にかかわる医薬品を中心に、研究開発から製造、営業までを一貫して行う同社。高度な技術力を用いた自社製品の製造販売と受託製造で成長を続けている。

マイナビ編集部から

日東メディック(株)は、高度な技術が必要とされる点眼剤の製造を主軸事業として手がける製薬会社。1994年創業の業界では若い会社ながらも、維持管理が難しい設備への投資を積極的に行い、生産能力の増強を図るとともに、全国の主要都市に営業所を開設して100名を超えるMR(医療情報担当者)を配置するなど営業力も強化して成長を遂げてきた。

今回、中井社長へのインタビューを行ってよく理解できたのが、未来を見据えた成長戦略を明確に描き、その実現に向けて着実に行動を起こしていることだ。眼科用剤の国内市場は高齢化の進展に伴い今後も微増していくが、いずれ頭打ちになることを見越してASEANなどへの海外展開を推進しているのもその1つ。同時に、生産能力と営業力のさらなる強化を図り、それを活かして眼科領域のオーファン、バイオシミラー、新薬のみならず、皮膚科外用剤の開発・製造・販売にも力を入れていくという話を聞いて、これからさらに大きく成長していく伸びしろのある企業だと感じた。

中井社長が「当社は忙しいですよ」と語っていたことも印象深い。そう聞くとマイナスなイメージを持つ人もいるかもしれないが、同社は3年連続で給与水準のベースアップを実現するなど社員の頑張りにはしっかりと報いることも大切にしており、意欲のある人がやりがいをもって働ける会社であることが感じられた取材でもあった。

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工場内の製造環境を常に万全に保つため、社内で厳しくチェックするのはもちろんのこと、社外の視察が入るなど外部の目にも触れさせることで品質の維持向上に尽力している。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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