最終更新日:2026/10/31

モルツウェル(株)

業種

  • 食品
  • ソフトウエア
  • 情報処理
  • 給食・デリカ・フードビジネス

基本情報

本社
島根県

取材情報

経営者の視点

「食品×IT」で、日本の未来とふるさとを守るソーシャルイノベーション企業です。

PHOTO

ふるさとへの熱い想いはどこにも負けない自信があります!

わずか8坪の弁当店から、全国約550の施設へ1日3万食を届ける企業へ成長を遂げた「モルツウェル(株)」。さらに次なるステージへと歩みを進めるため、給食業界の常識を覆し社会にイノベーションを起こします。

今回は、中央省庁勤務を経て地元へUターンし、起業を果たした代表取締役へインタビューを実施。わずか8坪の小さな弁当店から全国規模へと成長を遂げた歴史やターニングポイントをはじめ、現在の事業の強みを深掘りします。さらには、厨房DXやドローンなどITを活用した取り組み、会社を支える社員への想いまで。次なるステージへと向かうトップのビジョンをたっぷりと語っていただきました。

【代表取締役 野津 積】

わずか8坪の弁当店から始まった挑戦。過疎化が進む地方の課題を強みに変える。

私のキャリアは中央省庁勤務から始まりましたが、地元への想いからUターンを決意し、島根のホテルに就職しました。そこで4年半ほど営業職として経験を積んだ後、独立。持ち帰り弁当のフランチャイズ店を立ち上げたのが、当社の原点です。当初は店舗周辺の限られたお客さまにご利用いただく小さなお店でしたが、ありがたいことに徐々に売上を伸ばし、最終的にはドミナント展開で7店舗を運営するまでに拡大。しかし、事業が軌道に乗る一方で、世の中にコンビニエンスストアが一気に普及し始めます。この大きな時代の波を前に、「家族経営の延長線上にあるビジネスモデルはいずれ成り立たなくなる」と強い危機感を覚えました。これが次なるステージへと向かう、大きな転機となりました。

そんな中、新たに目を向けたのが、島根がいち早く直面していた高齢化という社会課題でした。東京や大阪などの都市部よりも先に、高齢化による一人暮らしの増加や働き手不足が顕在化していたのです。この課題を解決すべく、思い切って高齢者向け配食サービスへと事業の舵を切りました。しかし、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。在宅向け配食サービスは、数百円のお弁当を1軒1軒手配りするため、お客さまと少し立ち話をするだけで利益が吹き飛んでしまうほど非効率なものだったのです。並行して介護施設への営業に奔走するも、当時は調理済みの真空パック食材など全く見向きもされず、「大事な利用者さまに出来合いのものを食べさせるのか」と、幾度となく門前払いを受けました。

それでも決して諦めず愚直に事業を続けた結果、介護施設向けの調理済み食材事業が売上の8割以上を占めるまでに成長。現在は全国約550の施設へ1日3万食以上のお食事を提供するとともに、在宅高齢者向けのお弁当配食や買い物弱者支援サービスも展開。そんな当社の強みは、田舎にあることそのものです。身近に高齢化や食の課題が存在する環境にいるからこそ、いち早く気づき、本質的な解決策を生み出すことができる。それこそが武器だと感じています。

「モルツウェル(株)」の魅力

「今後マーケットが大幅に拡大し、海外展開も狙える面白い業界です。自律的に考え、失敗を恐れず前向きに挑戦する社員とともに、明るい未来を創りたいと思います」

誰もがごきげんに暮らせる「ふるさと守り」。現状に満足せず挑み続ける仕組みづくりを。

当社の事業には、「ふるさと守り」という明確なパーパス(存在意義)があります。具体的には、誰もが最期まで“ごきげん”に暮らせる社会をつくること。しかし、愛する地域を守り抜くためには、現状維持にとどまるのではなく、常に自ら変わり続けなければなりません。だからこそ、多くの人が途中で投げ出してしまうような複雑な社会課題に対しても、私たちは自らの意思で考え抜き、決して諦めずに解決へと導くアプローチに挑み続けているのです。

その具体的な「仕組みづくり」のひとつが、深刻な人手不足に悩む介護施設の厨房に向けた、デジタル支援システム(厨房DX)の提供です。現在の介護業界は、厨房で皿を洗う人材すら集まらない状況に直面しています。そこで当社は単なる食材の提供にとどまらず、属人的な調理スキルに頼らなくても、モニターや音声の指示に従うだけで複雑なトレイメイク(配膳作業)が正確にできる仕組みを構築し、食材とセットで提供しています。

さらに数年前から、過疎化が進む地域に向けた「ドローンによるお弁当配送」の実証実験も積極的に進めてきました。中山間地域などでは、これまでのように車で1軒1軒お弁当を届ける事業モデルは、もはや維持できなくなりつつあります。そこで自治体や大手通信会社とも連携し、将来的にはドローンで現地へ複数のお弁当を一気に運び、そこに住む方々に報酬をお渡しして「ラストワンマイル」の手配りをお願いする構想を描いています。

単に物理的な食事を届けるだけでなく、地域の方々に新しい役割と報酬を生み出すことで、それが生きがいや健康寿命の延伸にも繋がっていくはず。これこそが、私たちが目指す「ふるさと守り」を体現する次世代のシステムであり、地域に根ざした新しいインフラづくりであると確信しています。

「モルツウェル(株)」の魅力

当社が目指すのは、より多くの地域課題解決に貢献できる事業の実現。「ふるさと守り」という次世代のインフラを全国へ広げます。

失敗を恐れず変化を楽しむ組織。多様な人材が躍動し、自律的に挑戦と成長を繰り返せる環境へ。

当社の職場環境の最大の特徴は、「変わること」や「失敗すること」を肯定的に捉える文化が根付いている点です。世の中には変化を嫌う組織も少なくありませんが、果敢に挑戦した結果としての「よい失敗」であれば大いに認め、次への糧として称賛しています。また、多様な人材が活躍しているのも大きな特徴です。現在、ハンディキャップを持つスタッフをはじめ、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが全体の約40%を占めています。多様性をただ受け入れるのではなく、手間のかかる作業であっても徹底的に仕組み化することで、一人ひとりの強みを最大限に引き出し、高い生産性を発揮できる環境づくりに力を入れています。

また、社員一人ひとりの挑戦と成長を後押しする制度として、「改善報告制度」を設けています。例えば「作業の向きを縦から横に変えるだけで効率が上がる」といった現場の小さなアイデアでも、採用されれば300円から最大15,000円の報奨金が支払われる仕組みです。これにより、上司からの指示を待つのではなく、社員自らが考えて発信する風土が育まれてきました。さらに、「成長シート」という評価・育成ツールも運用しています。会社や部門の方針に基づき、「自分はこの1年間何に取り組むのか」を自ら設定し、月に1回のペースで上司と1on1ミーティングを実施。目標達成に向けた進捗確認と励ましを継続的に行っています。

これから新しく仲間に加わる方に期待するのは、「自律型の組織づくり」をともに担っていただくことです。指示をただ待つのではなく、自分で考え、自分の意思を持ち、主体的に動ける人材を求めています。仕事を進める中では、思い通りにいかないことも多々起こります。しかし、そんな時に環境や他人のせいにするのではなく、自分ごととして捉えられる「自責」の姿勢が何より重要です。失敗は誰しも怖いものですが、恐れずにそこへ突っ込んでいける方が、これからの当社、そして地域社会の未来を力強く切り拓いていくと私は信じています。

「モルツウェル(株)」の魅力

完全調理済み真空パック食材と厨房支援システムで「厨房DX」を推進。現場の負担を大幅に軽減し、施設の安定した経営と利用者さまの満足度向上を同時に実現しています。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 野津さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

企業研究では、まずインターネットで事業内容や企業理念を調べ、さらに経営状況や勤務地など幅広い情報を確認していくことが大切だと思います。しかし、インターネットの情報だけで終わらせず「実際に会社の中に入り込んで直接話を聞くこと」が一番大切です。当社では、職場のリアルな空気を体感していただけるようインターンシップを開催しています。

当社の最大の強みは、真空パックの調理済み食材と専用の温め機をセットで提供し、現場の手間を大きく省く仕組みを持っている点です。食品製造業ではありますが、活躍の場は栄養士にとどまりません。人事や労務などの管理部門、機械のメンテナンス、IT化を推進するDX部門など、多様な職種があります。

当社は、代表取締役をはじめトップと現場の距離が近いのが特徴です。上司にすぐ相談に行ける風通しのよさも自慢のひとつ。また、小さな弁当店から急成長してきた背景もあり、社内には自分たちで仕組みをつくる余白がまだまだ残されています。企業研究の際には、社員がどのように新しいことへ挑戦しているのか、自ら仕組みづくりに関われる環境かどうかにも注目してみてください。(人事総務)

PHOTO
社員同士の距離が近く、何でも相談しやすい雰囲気です。島根という土地柄、子育てなど生活面の環境も整っており、将来を見据えて長くキャリアを築ける安心感もあります。

マイナビ編集部から

「誰もが最期まで“ごきげん”な社会をつくる」を企業のパーパスに掲げる「モルツウェル(株)」。わずか8坪の弁当店から始まった同社は、現在、全国の介護・福祉施設へ1日3万食以上の調理済み食材を届けるとともに、厨房DXやドローン配送など、ITと物流を掛け合わせたソーシャルビジネスを島根から全国へ展開している。

最大の強みは、超少子高齢化という日本が直面する社会課題のある地方に身を置き、その課題を自らのビジネスチャンスへと変えている点にある。単に食事を提供するだけでなく、深刻な人手不足に悩む施設の厨房に向けたシステム開発や、中山間地域への買い物支援など、地域に不可欠なインフラを次々と創出。その根底にあるのは、「ふるさと守り」という揺るぎない想いだ。

そうした壮大な挑戦を支えているのは、誰もが主体的に活躍できる社風である。社内には多様なバックグラウンドを持つ社員が数多く在籍し、徹底的な仕組み化によって高い生産性を実現。失敗を前向きに捉える文化や、日々の小さな改善を発信する「改善報告制度」、1on1を通じた成長支援など、社員が自律的に挑戦できる環境が整っていると感じた。

PHOTO
常識を覆し、食とITの力で社会にイノベーションを起こす同社。変化を楽しみ、新しい取り組みに挑戦する社員の姿勢や事業内容は、企業研究を進めるうえで参考になるだろう。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

トップへ

  1. トップ
  2. モルツウェル(株)の取材情報