最終更新日:2026/6/5

(有)メイプル(メイプル薬局)

業種

  • 調剤薬局
  • 福祉サービス

基本情報

本社
静岡県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

患者さまの近くで的確な医療サービスを提供するために、薬剤師としてできること

  • 薬学・医療系 専攻の先輩

PHOTO

在宅医療の欠かせないピースとしての使命感とモチベーション

人の役に立ちたい、痛みや苦しみから解放したい。そんな思いから誕生したメイプル。今回は在宅センターの薬剤師として在宅療養の最前線で活動している望月さんを取材。仕事の内容や仕事術、今後の目標などを伺った。

望月 佑規さん
メイプル薬局在宅センター富士店/2007年入社/薬学部卒

静岡県富士市出身。調剤薬局の薬剤師としてキャリアをスタートし、現在は在宅センター富士店の薬局長と調剤事業部の次長を兼務しています。

より患者さまの近くにいる薬剤師を目指して

◆患者さまの近くで支えたくて
大学卒業後の進路について、薬剤師として病気やけがを負っている人を支えたいと考えていました。そして患者さまにとって最も近い存在は街のドラッグストアだと思い、全国展開している大手ドラッグストアチェーンに入社。地元である富士市内の店舗で働いていました。しかし、そんな理想とは裏腹に、徐々に食料品や雑貨など、薬以外の商品の管理業務の比重が増えるようになり、「もう少し薬に特化したところで働きたい」と感じて転職を決意。この地域でよく目にしていた調剤薬局である当社の求人を見付け、応募しました。

◆調剤薬局から在宅センターの薬局長に
入社後は富士宮市の田中店に配属された後、富士市の富士見台入口店に異動。調剤薬局の管理薬剤師として勤務していました。その後、社内で新規事業として、在宅療養している患者さまに薬を直接届ける在宅センターの構想が上がったことから、店舗業務に携わりながら、その立ち上げにも参加。そうして開設された在宅センターですが、運用を開始して1~2年が過ぎてもなかなか軌道に乗せることができずにいました。このままでは在宅で療養を続けたいという患者さまのニーズに応えることができなくなってしまう。そこで在宅センターの立て直しのため、在宅センター富士店の薬局長に就任し、在宅センターの実質的な責任者を務めています。

◆チームで支える在宅医療の仕事
在宅センターでは、個人のお宅だけでなく、特別養護老人ホームや「サ高住」と呼ばれるサービス付き高齢者向け住宅といった施設にも幅広く対応しています。基本は往診で、医師や看護師と私たち薬剤師がチームとなって訪問。私たちは処方された薬を届けながら薬に関する相談を受けたり、服薬について指導したりしています。また、往診とは別に、医師から送られてきた処方箋の内容を確認して薬を用意し、単独で届けに行くこともあります。在宅医療に関しては政府が推奨していることもあり、住み慣れた我が家で療養したい、最期を自宅で迎えたいという声が高まっていて、在宅サービスにおける薬剤師の仕事は、薬を届けることよりも、患者さまの生活を支えることに主眼が置かれています。そのため、より患者さまに近いところで仕事をしているという実感があり、大学卒業時に思い描いていた理想の姿と重なるかもしれません。

先輩薬剤師が語るメイプルの魅力

上司と部下、先輩と後輩、経営陣と現場、それぞれの間の距離の近さが当社の特徴。会社全体で地域のために、患者さまのためという考えを共有し、実践している点が強みです。

一人ひとりの患者さまに寄り添う。在宅センターだからこそ得られるやりがい

◆その方に合った薬を届けるために
自宅での在宅医療では、薬の管理が難しい方もいらっしゃるため、より慎重で的確な確認と対応が必要不可欠。在宅センターの業務では、自宅で療養している患者さまのもとを訪れるので、その方の生活環境やライフスタイルが見えてきます。そのため、「このタイミングでこの薬は飲めない」や「この状況でこの薬を飲むのは難しい」といった個別の事情が分かるため、一人ひとりに合わせた薬の設計を医師と共に検討しています。以前、独り暮らしの認知症を患っている方で、1日3回飲むように伝えても実行するのが難しく、訪問するたびに薬の残量が増えていくケースがありました。担当の医師に現状を報告し、「毎日ヘルパーさんが入っているので、ヘルパーさんが入る時間帯に飲ませましょう」と提案。そうして患者さまの飲み方に適した薬に切り替えることができました。在宅医療では医師と看護師、ケアマネージャー、ヘルパーなど、多くの人が関わっているだけに、情報の共有が重要です。

◆正しい判断の積み重ねが信頼に
薬の設計や指導が上手く行って、薬を飲むことが困難な方が薬をしっかり飲めるようになり、状態が落ち着いたケースがありました。また、心不全の方やむくみの重い方に、早めに利尿剤を入れたことで、それまで入退院を繰り返していた方が自宅で安定して過ごせるようになったということも。自分の提案した処方が採用され、その薬によって患者さまの症状がよくなっていく――薬剤師として正しい判断ができたという自信に繋がりますし、そうした事例が重なることで医師やケアマネからの信頼も向上。薬に関して聞いてくれるようになり、仕事もスムーズになります。

◆患者さまの想いに応えたい
在宅医療を選ぶ患者さまには、癌の末期の患者さまもいらっしゃいます。最期は家で迎えたい、ご家族も家で看取りたいという方に、その想いに合わせた対応をすることで、「最期を看取ることができました。ありがとう」と感謝のお言葉をいただきました。また、別の末期癌の患者さまに、強い痛みを和らげるために強めの痛み止めの薬を届け、その翌朝に亡くなられたのですが、ご家族の方がわざわざ薬局を訪ねてくれて、「薬のおかげで苦しまず、安らかに逝くことができました」と言ってもらえたことも。この仕事をやっていてよかったなと感じる瞬間です。

先輩薬剤師が語るメイプルの魅力

役職がついても薬の知識を蓄え、スキルを磨き続けること。輸液や麻薬の注入など、在宅でできることが増えている今、より幅広い在宅医療に対応できる薬局を目指しています。

一人ひとりの成長を支え、お互いをフォローし合える組織を目指して

◆現場を知り、説得力ある指導を
現在、在宅センターの薬局長として後輩や部下を指導・管理する立場となっていますが、そのためには、誰よりも現場を理解していなければなりません。管理する側が現場から離れてしまうと何を言っても説得力がなくなってしまい、組織として機能しなくなってしまう恐れがあると考えています。また、これは在宅に限ったことではありませんが、薬剤師の仕事に関して教科書通りにいくケースは少なく、その状況に合わせた対応が求められるのです。そのため、できるだけ現場に携わって私自身も経験を積み、面談などで過去のエピソードを交えながら伝えることで、説得力のある指導ができるように心掛けています。

◆チャレンジする姿勢を伸ばしたい
私が仕事に取り組む際に特に意識しているのは、時間の使い方。業務改善や組織全体の調整など、大きなことを成し遂げるには時間がかかるからです。午前中は現場に出て、午後は面談や準備を行うというように、しっかり分けて取り組むようにしています。そして店舗のスタッフに頼ることも大切なポイント。全部を自分一人でやろうとせず、任せることは任せるようにしています。また、後進育成で気を付けている点は、誰もが最初は何も分からない状態からのスタートだということ。最初は先輩社員に同行し、仕事の流れや話し方などの手本を見て覚え、徐々にできる範囲を広げていきます。そうして一人前となった後は、自ら取り組む能動的な姿勢を大事にしながら、個々のやりたいこと、チャレンジしてみたいことを引き出し、伸ばすことを心掛けています。

◆在宅と言えばメイプルという存在に
在宅センターに赴任して強く感じているのは、スタッフそれぞれが一人で抱え込まない環境づくりが重要であること。自分の仕事に対して責任感を持つことは大切なことですが、すべてを一人で対応することは難しいです。これまでも誰も孤立させないように取り組んできましたが、より具体的で実効性のある方策を考えています。例えば、店舗が1つのチームとなってお互いをフォローし合う体制づくりや、誰かがいないと業務が進まないという状態とならないように業務内容を標準化して、店全体として取り組める体制づくりなど……。そうして静岡県の県東部地域において「在宅=メイプル」と思っていただけることが今の目標です。

先輩薬剤師が語るメイプルの魅力

会社にとって重要な一体感を育むため、当社では各店舗がチームとして業務に取り組むことで互いの信頼感を醸成。コミュニケーションを取りやすい環境が整えられています。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 望月さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

企業研究では、社風がどのようなものか読み取ることが重要です。機会があれば現場で働いている社員と会ってみてください。話の内容だけでなく、その時の表情や仕草、話し方までつぶさに観察し、どんな雰囲気の職場なのか、仕事が楽しそうなのかを想像してみてください。同時に、研修制度や個々のキャリアプランに対してどのように伴走しているのかなど、その企業がどういった学びの場をどのように提供しているのかも聞いてみるとよいでしょう。

当社には明確な人事理念があり、当社の社員として「誠実な心」「主体的な行動」「専門性」「人との繋がり」「共感と貢献」の5つの要素を規定しています。これに伴い2026年度から『メイプル10の宣言』を策定しました。内容は決して難しいものではなく、「元気に挨拶をしましょう」や、「感謝を言葉にして伝えましょう」、「目の前にゴミが落ちていたら拾いましょう」といった簡単なものです。人や家族、子どもに誇れる人間になろうという、基本的な10項目を行動指針として打ち出しています。

また、インターンシップや会社見学などに参加することもおすすめします。職場の中を見たり、体験したりすることで、調べた情報とあっているか見極めることができます。理念などは社風に反映されるため、あわせて確認することも大切です。実際に自分の目で見て、肌で感じたことは非常に貴重な判断材料になるでしょう。

PHOTO
「基本的に私たちメイプルは、人を中心に事業を展開しています。企業理念や創業の精神を原点に、自ら仕事を創り出しています」遠藤専務。

マイナビ編集部から

メイプルは、1996年に富士宮市に調剤薬局の第1号店をオープンし、富士・富士宮市を中心とした静岡県東部に25店舗を展開している。同社では創業当初から、「患者さまのもとにいく」ことをモットーとし、患者の要望に応えるカタチで事業体を拡張。調剤薬局の他にも、介護用品・福祉用具のレンタル事業や医療機器の販売を手掛け、居宅介護支援事業所というケアマネージャーが在籍する事業体を運営。さらに訪問看護ステーションを開設し、薬剤監査システムなどの設備も整え、地域医療を支えている。

そんな同社では「私たちは、常に人と共に生き、人への感謝の気持ちと責任を大切にして社会の発展に寄与する」を企業理念とし、「人と共に生きる。人と共に支える」を使命としている。これは同社の創業者である遠藤篤社長の「人の役に立ちたい。そして人の痛みや苦しみに対して支えて行きたい」という創業時の想いが原点であり、同社の活動の源となっている。

今後の展望について遠藤専務は、「私たちの目標は地域で最も信頼され、人と暮らしを支えていく総合ヘルスケアのNo.1になること。そして地域の医療難民、福祉難民をゼロにすること」であり、「人々の健康づくりのために、新しい価値を創造し続ける企業グループとなること」と10年先のビジョンを語ってくれた。あくまで地域活動にこだわり、地域医療を支えたいという意思と意欲が感じられる取材となった。

PHOTO
1996年の創業当時から在宅医療を視野に入れていた同社。現在、約3,000人の在宅患者に対応。富士・富士宮地域においては85%の施設をサポートしている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

トップへ

  1. トップ
  2. (有)メイプル(メイプル薬局)の取材情報