最終更新日:2026/8/5

夏目光学(株)

業種

  • ガラス・セラミックス
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器

基本情報

本社
長野県

取材情報

経営者の視点

先人たちから受け継いだ「夏目光学らしさ」を大切に、まだ見ぬ未来に挑みます。

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実現困難な課題に対しても、粘り強くチャレンジし続ける。

長野県飯田市を拠点に産業用光学レンズの開発・製造を行う夏目光学株式会社。夏目光学にしかできないレンズを国内外に提供し、半導体設備やレーザー加工、X線・先端科学、医療機器など幅広い分野を支えています。

今回は、同社の常務取締役として幅広く業務をマネジメントする橋爪さんにインタビュー。事業内容はもちろん、2001年の入社当時から見続ける会社の姿、大切にする理念、社員に期待すること、今後の展望などについてたくさん語っていただきました。

●橋爪 寛和さん(常務取締役/2001年入社)

便利な生活に欠かせない半導体チップに貢献。

当社は、いわゆる“レンズ”をつくり、販売する会社です。レンズと言っても皆さんの身近にあるようなものではなく、産業機器に使用される特殊なもので、産業用光学レンズと呼ばれています。それが実際にどのような役割を果たしているか。例えば、スマートフォンやパソコンがデータを記録し処理できるのは、半導体チップのお陰です。その半導体チップには細かい電気回路が描かれているのですが、電気回路が細かくなればなるほど大量の情報が処理できるようになります。つまり、スマートフォンやパソコンの性能向上の鍵を握っているのが、半導体チップなのです。その半導体チップに電子回路を描く際に使用されるのが、当社の光学技術が集約されたレンズです。

さらに詳しく説明すると、半導体チップを製造するにあたり、シリコンウェハーにレンズを通した光を照射することで細かな電気回路を転写しています。この光を正確に照射する技術がないと、半導体チップをつくることはできません。半導体チップの小型・精密化が進む近年、いかに精密なレンズをつくれるかが問われています。当社はそのような、世界へ誇れる光学レンズメーカーとしてお客さまを支えています。

当社の強みは何と言っても、特殊で高性能なレンズを実現する技術力です。私自身、その技術力は高いと自負しております。デジタル社会の進化に貢献する半導体露光装置であったり、最先端の研究に使用される分析機器であったりなど。開発から設計、製造、サービス、営業まで一貫体制で行う強みを生かして、確実にカタチにしています。

「夏目光学株式会社」の魅力

「ブラザーシスター制度により、年の近い先輩がサポート。仕事の困りごとはもちろん日常の相談もできる存在が身近にいます」

誰も実現したことのないレンズに挑戦し続ける。

1947年(昭和22年)の設立以来、79年にわたり未知の技術に挑戦し続けてきました。求められるものが特殊であるがゆえ、開発する際にはこれまで誰も実現したことのないレンズをつくらなくてはいけません。もちろん、その過程にはいくつもの大きな壁が立ちはだかります。いまの当社があるのは、決して諦めることなく地道に努力を続けた先人たちのおかげです。「粘り強くチャレンジし続けて、世の中の期待を実現する」これこそが、先人たちから継承された当社の価値観であり、風土であります。若手社員たちには、当社の歴史を伝えることでその価値観を共有。実際の業務で困難に直面したときには、失敗をおそれることなく挑戦するよう、先輩たちが背中を押しています。

改めて当社の企業理念をご紹介します。
●スローガン「すべては未来をつくる一歩のために。」
●ミッション(社会的使命)「ヒカリで“未来のあたりまえ”をつくり、人々を幸せにする。」
●ビジョン(ありたい姿)「オンリーワン技術で、世の中から頼りにされるチームとなる。」
●バリュー(大切な価値観)「粘り強くチャレンジし続け、世の中の期待を実現する。」

繰り返しになりますが、まだ世の中にないものを生み出すためには、諦めることなく知恵を出し続ける必要があります。一方で我々の挑戦は一度で成功することは滅多にありません。失敗を繰り返しながらも、粘り強く立ち向う姿勢が欠かせないのです。この思いがバリュー(大切な価値観)に込められています。バリューに共感する社員たちがチームを組むことで、高い技術力=ビジョンに掲げるオンリーワン技術を支えています

「夏目光学株式会社」の魅力

「光学と工学は高い専門性が求められるため、どの学部出身者でも入社後に一から段階的に知識や技術を経験しながら習得し活躍しています。」

当社の粘り強さは、簡単に言葉で言い表せない。

当社が半導体チップに欠かせないレンズの開発に取り組み始めたのは、2000年のこと。初めてカメラ付き携帯電話が発売された年でもあります。当時、お客さまの要望を叶える術は誰も持ち合わせておらず、どのように進めたらいいのかさえ分かりませんでした。それでも先輩方は考え続け、試作と試験を繰り返しました。2005年には、レンズを製造するための工場「テクノロジーセンター」を竣工。レンズがいつ完成するも分からない中、会社をあげて取り組む姿勢の表れでした。実は精密なレンズをつくるためには、外乱(クルマの振動など)の影響を受けない静かな環境が必要です。環境が整ったことで、開発も加速。その直後、最初の試作品が完成しました。試作品が完成するまで、実に5~6年の年月を要したことになります。試作品が完成した後も、お客さまからすぐにOKをいただくことはできず、さらに2~3年かけて改良を重ねました。認めていただけたのは10年が経過した2010年のこと。2023年には、お客さまから「優秀サプライヤー」として表彰されるまでの信頼関係が構築されています。

このエピソードから分かるように、当社の粘り強さというのは数日単位ではなく、数年、さらに数十年と絶え間なく続きます。高精度レンズを実現するためには、それほどの努力が必要なのです。これは簡単に言葉で言い表せない、次元の異なる時間の流れなのだと思います。2008年にはリーマン・ショックもあり、全体的に重く苦しい時期もありました。その中でも前を向き続け、チャレンジを止めなかった。当時の私は、入社したばかりでいち作業者として仕事をしていましたが、先輩たちの粘り強さ、経営陣の熱い思いをひしひしと感じることができました。

今後、世の中はデジタル化が加速し、街全体が自動化されるスマートシティが実現され、宇宙産業が盛んになります。もちろん半導体チップのマーケットは拡大し続け、それに伴い当社のレンズの需要も高まるでしょう。それに応えるため、工場などインフラ整備に注力すると同時に、さらに開発力を向上させて、付加価値を生み出す社員を育成し、まだ見ぬ未来に挑み続けたいと思います。

「夏目光学株式会社」の魅力

「夏目にしかできないレンズ」をつくるため、会社が一丸となり無限の可能性を追求し続ける。社員たちが長い年月を費やし開発したレンズは、未来のあたりまえとなるはず。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 橋爪さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

各企業の事業内容を理解することも大切ですが、それ以上に企業の文化や理念を理解することが重要です。企業が大切にする思いを知ることで、何事においても変化の早い時代において、その企業がどのように対応をするのかが見えてくるはず。そしてその思いに共感できるかどうか、じっくり考えてみてください。

会社の理念を知る機会として、インターンシップを活用するのもいいでしょう。当社は1dayの見学から始まって3days職場体験などのインターンシップを開催します。私が事業内容やどんなことを大切にしているのかをお伝えいたします。ほかにも若手社員と交流する時間もあり、当社で働く社員のリアルな声を直接聞くこともできます。職場見学では、社員たちのまなざしや姿勢をよく見て、そこから当社の風土を感じ取ってほしいと思います。リモートでは分からない現場に流れる時間、社員の人柄、全体の雰囲気など。実際に足を運ぶと、さまざまなことが感じられるはずです。

産業用光学レンズの開発は難しい仕事ですが、社会的ニーズはとても高いものがあります。当社に限らず、企業研究の際には上記のことを参考にしてみてはどうでしょうか。
(常務取締役/橋爪 寛和)

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開発から設計、製造、サービス、営業までの自社一貫体制が強み。その中でも、精密で高性能なレンズを実現するためには、製品検査はとても重要な工程となる。

マイナビ編集部から

創業以来、斬新なアイディアに基づく技術で産業用光学レンズを世の中に送り出してきた夏目光学株式会社。社員の新しい挑戦をあと押しする取り組みとして、改善提案制度がある。社員であれば誰でも提案することができ、管理職から社長までが必ず目を通し、コメントをくれるという。中には月に何通も提案する社員もおり、効果の度合いにより報奨還元もされる。これまで実際のビジネスに結びついた提案も数多くあり、「若手社員から届く提案には、我々ベテラン勢では考えもつかないようなおもしろい発想のものが多く、毎回読むのが楽しみなんですよ」と橋爪さんは教えてくれた。さらに今年から制度が強化され、チームで提案もできるようになったそうだ。創造的思考の異なる社員が集まりチームを組むからこそ、これまで以上の大きな成果を出せると期待が寄せられるのだと感じた。

本社とテクノロジーセンターのある長野県飯田市は、南アルプスや中央アルプスを目前に望む風光明媚な土地。「食べものも美味しく、周囲を豊かな自然に囲まれたテクノロジーセンターは仕事に集中できる環境ですよ」と橋爪さん。そんな同社には北海道から九州まで、全国から社員が集まってくる。粘り強く挑戦し続ける同社の社員にとって、美しい自然の景色はいい息ぬきにもなっているのかもしれない。

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同社が手がける高精度光学レンズは、半導体設備機械や通信機器、医療機器、OA・FA機器、自動車などの輸送関連機器、航空機・宇宙関連の製造に欠かせない。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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