学生のための就職情報サイト

  • 会員登録

AI時代の働き方&仕事選び

今、AI(人工知能)が大ブーム。生活や仕事のあらゆる分野でAIの活用が進んでいます。
果たして、AIで私たちの生活はどう変わるのでしょうか?
AI時代の働き方、仕事選びを考えてみましょう。

近未来のAIの姿

限りない発展性と可能性を秘めて進化し続けるAI。AIはいったいどこまで進化し、将来、私たちの生活はどう変化していくのでしょうか? 歴史を振り返ると、IBMのコンピュータ「Deep Blue(ディープ・ブルー)」が初めてチェスの世界チャンピオンに勝利を収めたのが1997年。2016年にはイギリスのGoogle傘下企業ディープマインド社が開発したコンピュータ囲碁プログラム「AlphaGo(アルファ碁)」が、プロの棋士をハンディーキャップなしで破りました。ゲームの世界では、すでにAIは人間の能力を超えるほどに成長しています。

自動車の自動運転技術の開発も加速しています。欧米や日本では完全実用化に向けた実証実験が行われており、タクシーやトラック輸送でも、自動運転の実用化が検討されているようです。また、自動運転技術の実用化を目指しているのは自動車だけではありません。日本政府が中心となって「船舶」の自動運転も実用化に向けて研究が進められているようです。

交通や運輸以外の分野でもAIの活用は積極的に進められています。たとえば、医療分野。CTスキャンの画像を基に、ベテラン医師に代わってAIが診断と治療の提案を行うという実験も進められていますし、農業分野などでもドローンなどを活用して集めた画像データを基に、作物環境などを分析する実験も始まっています。

このように、AIの活用範囲は非常に多岐にわたっています。将来的には現在の私たちでは思いも付かなかったようなシーンにまで、活用の幅は広がっていくことでしょう。

AIは本当に人類を超えるのか

これだけ進化が急速であれば、ゲームの世界と同じように、近い将来、AIは人間の能力を超えてしまうのではないかと心配になるのも無理はありません。皆さんは、「ムーアの法則」というのを聞いたことがありますか? ムーアの法則とは、アメリカの半導体メーカーであるインテル社の創業者の1人、ゴードン・ムーアが唱えた「半導体の集積率は18カ月で2倍になる」という半導体業界の法則です。わかりやすくいえば、コンピュータは毎年倍々ゲームのように性能が上がっていくという意味なのですが、当時はあまり本気にされなかったようです。しかし、現実にはコンピュータはムーアの法則を実証するかのように現在まで処理能力を向上させてきました。

もし、今後もこのペースでコンピュータが進化を続けた場合には、いずれAIを搭載したコンピュータが人間の能力を上回ってしまうのではないかという学説があります。そのことを専門用語で「シンギュラリティー(技術的特異点)」というのですが、それはいったいいつやってくるのでしょうか。人工知能の権威であるアメリカのレイ・カーツワイル博士は、「2045年頃には、全人類の能力を1台のコンピュータが上回ってしまう」と予測しています。2045年といえば、今から約30年後です。大学生の皆さんが50歳になる頃です。そんなに遠い未来のことではありませんね。

もちろん、「人間がつくったコンピュータが人間を超えるなどということはあり得ない」「シンギュラリティーなど起こらない」と異を唱える専門家もたくさんいます。しかし、社会全体でAIが活用される時代はすでに始まっています。この流れはもう止まらないという覚悟をもって、自分たちの将来を考えていく必要はあるでしょう。

AIに取って代わられる人間の仕事

AIの未来を考える際に、私たちが深刻に受け止めなければならないことがあります。それは、「AIによって、私たちの仕事はどうなるのか?」ということです。ここに、非常にショッキングなレポートが2つあります。1つは、イギリスのオックスフォード大学でAIなどの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が、同大学のカール・ベネディクト・フライ研究員とともに著した『雇用の未来ーコンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文で、もう1つは、日本のシンクタンクである野村総合研究所が2015年に出した「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に ~601種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算~」というレポートです。

オズボーン准教授の論文では、「消える職業」として、電話オペレーター、レジ係、データ入力作業員、オフィス事務員などの例が紹介されており、「消えない職業」として、ソーシャルワーカー、外科医、看護師、小学校教員などが挙げられています。また、野村総合研究所のレポートでは、「人工知能やロボット等による代替可能性が高い職業」として、一般事務員、受付係、銀行窓口係、タクシー運転者、路線バス運転者など100種が挙げられています。また、「代替可能性が低い職業」として、グラフィックデザイナー、ケアマネージャー、経営コンサルタント、スポーツインストラクター、日本語教師など100種が紹介されています。

さて、これらの論文やレポートを見ていると、「消えない仕事」と「人工知能やロボット等による代替可能性が低い職業」で選ばれた職業には共通点がありそうです。それは、人間にしかできない仕事、コンピュータが持っていない能力を生かした仕事であるということです。

人工知能やロボット等で代替可能な職種 図

ページTOPへ