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企業研究編

就職活動では就職したい企業を選んでエントリーをしていくことになります。どの企業にエントリーするのか決めるためには、企業研究が欠かせません。 就活で求められる企業研究とは企業の経営分析ではなく、企業を知ることで自分の能力が生かして、活躍できる場であるかを見極めることです。

日々変わっていく企業という存在は、学生の皆さんにはとっつきづらいかも知れません。ただ見るべきポイントを整理すれば、限られた時間とエネルギーで十分必要な情報を得られるでしょう。

企業研究の進め方

いきなり個別の企業を調べるのは効率が良くありません。そもそも学生の知っている企業とは、全国に存在する企業のうち、テレビ、CMなどで突出した知名度を持つ、ほんの一部のところに過ぎないのです。有名企業を志望することは悪くありませんが、有名企業「しか」志望しないと就活に苦戦し、最悪内定獲得ができなくなる恐れがあります。また学生にとっての知名度と企業としての価値は一致しないことが多いので、知名度にとらわれ過ぎずに冷静な企業研究をしましょう。

そのためにはまず「自分の強み」を整理してみるところから始めてみましょう。企業が求める能力と自分の強みが一致することが重要です。自分が持っている強みが志望企業でどう生かせるのかあらためて整理してみましょう。

ステップ1 専攻を生かす? 専攻分野外にチャレンジ?

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はじめに、その仕事や企業が今やっている勉強(学科/専攻)とつながるかどうかを考えます。理系の選択では「専攻分野就職」と「専攻分野外就職」があります。現在、大学や大学院で勉強している専攻分野がそのまま仕事に直結するのが「専攻分野就職」で、それとは異なる分野、業務、製品・サービスを扱う仕事が「専攻分野外就職」です。

まず、自分がどちらを志向するか考えましょう。「専攻分野外就職」を視野に入れる場合は、「文系就職」といわれる、文系学生が多く務める仕事や業界が対象となります。金融、コンサルティング、マスコミなども専攻分野外就職の一部です。ただし、なぜ専攻分野外就職をするのか明確な志望理由をもって、選択する必要があります。

ステップ2 自分の強みを整理する

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「就活準備編(自己分析+α)」で行った、「専門性の整理」が生きてきます。 今、勉強していることは何か、その勉強で何が生まれるのか、実用、応用、転用、発展するとどうなるかを考えます。つまり、自分が持っている強みを志望企業でどう生かすことができるのか理解しておく必要があります。

具体例を見てみましょう。今、勉強していることは何ですか?
「理工学部応用化学科で、ゼオライトなどミクロ孔をもつ物質の研究をしています」

その勉強で生まれるものは?
「ナノサイズの孔を利用する吸着システムで高性能な分離機能を研究しています」
「石油化学や土壌改良剤などに応用できるだけでなく、高性能フィルターの開発に役に立ちます」
キーワードがいくつも出てきました。

基礎分野など、そのまま業務内容と結び付くことが少ない専門の場合は、原理や仕組みの解明などを通じて、企業が求める成果を出せる可能性もあります。直接は役立たなくとも、「数学の理論研究でAIの機械学習につながる」「DNA研究が農薬開発に結び付く」など、広い視点での結び付きを考えましょう。
研究発表ではないので証明する必要はありません。専門で勉強している知識をかき集めて、想像力をふくらませて自分の可能性を考えてください。発想の飛躍や多少の強引さは全く問題ありません。

ステップ3 企業探し

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ここまでの情報整理のおかげで、自分の勉強に関していくつかのキーワードが出てくるでしょう。これだけでも企業検索ができるようになります。 マイナビ2020の企業研究検索窓に「ゼオライト」や「土壌改良」などのキーワードを入れてみましょう。最初はなるべく広く探すため、1ワードだけで検索した方がよく、検索結果の企業が多過ぎたら、複数ワードを加えるなど、検索時に工夫してみましょう。

すると、自分の専門分野と関連する企業が複数見つかると思います。その検索結果一覧の中で、知っている企業でも、一番上にあった企業でも何でも良いのでまずは1つの会社の情報を見てみましょう。もっと深く知りたい場合は、その企業のウェブサイトを見てみましょう。

その企業のウェブサイトでは「会社概要」「事業概要」「製品・サービス情報」などを見ます。また企業サイトには検索機能が付いていることが多いので、そこに自分の勉強に関するキーワード、「ゼオライト」「機械学習」「核酸」などを入れてみるのもよいでしょう。

こうして実際にその会社で、自分の研究材料や対象などがどのように扱われているのかが分かります。製品などで密接な関係にあれば、その会社が志望先候補になるだけでなく、同じ業界の企業も候補になり得ます。マイナビ2020に戻ると、その会社と似た属性や同時エントリーが多い企業名なども表示されるので、志望先を広めることができます。

企業研究にルールはありません。偶然相性の良い会社とめぐり会う可能性は誰にでもあります。自分の知識に頼らずに、マイナビ2020を上手に利用すれば、選択の幅は広がります。広がった選択肢から選ぶという方法が、学生の限られた企業知識の中で選ぶよりも圧倒的に有利なことは間違いありません。

その1 職種から考える
ポイント① 技術職か研究職か

「学部生の場合、製造業を志望するのであれば生産部門(生産、生産管理、生産・製造、技術、品質管理、設計など)を中心に技術職と呼ばれる職務に就く可能性が高いでしょう。そもそもこうした業務がどんなことをするものなのか、「理系の仕事研究」などで必ず調べておきましょう。

修士以上の学生の場合、研究・開発職を志望する割合が増えます。特に大企業や人気のある企業の場合、一般的に研究開発職に就くには修士以上の学生であることが求められるケースが多いでしょう。ただし、研究開発とは、好きな研究をさせてくれる場所ではありません。博士号を取得するまで専門性を高めたとしても、あくまで企業という組織の中で仕事として研究をすることが求められます。

また学生の多くが誤解しているのは、研究職が上位で技術職が下位であるかのように考えていることです。企業内でステップアップしていくには、力を入れている部門で成果を出すことも重要です。博士後期課程を出て、生産部門を志願して製造ラインにも立とうとする学生もいます。博士という専門性を持ち、製造プロセスをも実地で体験して開発に当たれば、理系出身の人材として、さらにレベルアップできるでしょう。

その2 専攻・専門から考える
ポイント① 基礎系分野の学生

数学や物理など、「基礎系」と呼ばれる専門の学生は、そのままビジネスに直結する業界が他の分野と比較すると少ないため、専門外であるITやコンサルティングなどの業界を志望することも多いと思います。

製造業中心に、数学や物理学などの知識や素養を求められることは珍しくありませんし、「専門問わず」理系応募可能という企業もあります。

自ら可能性を狭めないよう、採用情報で応募条件を確認しましょう。基礎系の勉強をしている人は、必要な論理性や地頭の良さを生かして、ビジネスのさまざまな分野で課題に取り組むことができる知性が期待されています。業界や職種をできるだけ柔軟にとらえることで、自分の選択肢を広げてください。

ポイント② 応募する企業が少ない専門分野の学生

初めから企業との結び付きの少なさを自覚している基礎系学生に比べ、一部専門企業も存在するがゆえに、バイオ系、ライフサイエンス系の学生の中に、応募企業の少なさに直面し、困る方も多くいます。実際バイオ系専門企業となれば、すべての企業の中で相当限られた選択肢しかないのが実情です。しかし、企業名に「バイオ」と付かない会社や、一見バイオとは関係なさそうな会社、たとえば鉄鋼や電機といった企業で活躍するバイオ系の学生もいます。

つまり学生である自分の感覚で会社を選ばないことが重要です。どこで自分の可能性やキャリアが築けるのか、分からなければ大学のキャリアセンターで聞いてみれば自分の大学の卒業生の例が聞けるかも知れません。マイナビなどが主催する合同会社説明会に行き、一見自分と関係なさそうな企業の方に直接聞いてみる手もあります。

一番のカギは「応用」です。自分の実験や研究対象、手法、データ収集や調査方法といった能力を、バイオ以外の会社でも発揮できないでしょうか? 日ごろから、実験データなどの処理や解析をしている人であれば、他の仕事で活躍できる可能性があります。想像力や発想力を駆使して、積極的に自分の能力が「応用」できそうな会社を探すことで、可能性はどんどん広がります。

その3 業界・業種から考える
ポイント① IT企業

情報やコンピュータサイエンスの専門でなくとも、理系学生は全般的にはITへの親和性が高いとされ、また採用意欲の強い業界でもあるため、すべての理系学生にとってIT業界とIT関連職は就職対象となる可能性があります。

最終的に入社するかどうかは別に、IT系企業とIT系職も検討対象に入れておくのは賢い選択だといえます。ちなみにIT企業と言ってもハードメーカーからソフト・プログラミングまで幅広く、プログラマーやSEであれば、ほとんどの企業で採用の可能性があります。

ポイント② 営業系職

最近は文系でも営業職を避ける学生が増えました。理系で営業職を志望する学生は多くはないかも知れません。しかし技術営業、サービスエンジニア、セールスエンジニアなどと呼ばれる営業系の業務は、特に理系学部生が強みを発揮できる職種です。

技術の原理などの理解をバックグラウンドに、自社製品の販売だけでなく、メンテナンスや生産計画などに関与することもあり得ます。また素材、材料から機械(微小な消耗品から巨大な設備まで)、ソフトウエアなど扱うものが違っても、「営業」という軸が共通であればキャリアとしての幅が広がる可能性もあります。何より営業系の業務は成果が評価に反映されやすく、成績が良ければ若くして昇進や昇給も可能です。

数字とITに強い理系は、営業の素養として大きな武器を持っているといえます。経営に興味がある人は、一度営業系職務についても直接企業の方の話など聞いても損はないでしょう。また多くの学生が敬遠するということは、飛び込めば可能性が広がるということでもあります。できれば企業で活躍する社員の方から情報を収集することで正確な理解が進みます。

ステップ4 事業内容(ビジネスモデル)の確認

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各社のウェブサイトには、必ず「事業内容」「製品情報」のページがあります。そこで、その会社がどんな事業をしているのかを確認していきましょう。自分の専門性をどう生かせるか、という視点で見ることがポイントです。

たとえばメーカー(製造業)であれば「モノを作っている」ということはウェブサイトを見なくても分かります。しかし、その企業が、何をどうやって(どこから)調達し、出来上がった製品を誰に売っているのかということは、あまりうかがい知る機会がありません。そうした仕事の仕組みが分かるのが「事業内容」「製品情報」のページです。ここを読むことで、「豊富に調達が可能な原料を基にしている」「サービス主体で原料は不要だが、人がいなければ成り立たない」「金融や保険などのお金を媒介する付加価値を提供している」というように、その会社の成り立ちを知ることができます。これはつまり、ビジネスモデルと呼ばれるものです。

理系の強みは専門性ですから、自分が理解できるビジネスモデルであれば貢献できる可能性が高く、企業にアピールできます。 逆に仕組みが理解できない、明確に説明されていない企業は、相性が悪いと考えて選択から外すことも検討しましょう。

「BtoB」という理系の王道

「BtoB」「BtoC」企業という言葉を聞いたことがありますか?

「BtoC(ビー・トゥー・シー=ビジネス・トゥ・コンシューマー)」企業とは、一般消費者向け最終製品やサービスなどを提供している企業のことで、テレビコマーシャルなどで目にする機会も多いでしょう。「BtoB(ビー・トゥー・ビー=ビジネス・トゥ・ビジネス)」企業とは、業務用製品やサービスを提供する企業のことです。

一般的には目につきにくい取引をしているため、消費者の知名度は高くありませんが、日本の産業を支える優秀な「BtoB」企業は数多く存在します。「BtoB」と「BtoC」の違いは企業の優劣ではなく、事業領域の違いに過ぎません。大手自動車メーカーは「BtoC」企業ですが、その自動車メーカーに部品や原料を供給するのは「BtoB」企業です。東証一部に上場している大企業も数多くあります。社会人から見れば憧れの就職先として人気を集める優良企業であることも少なくないでしょう。

「BtoB」企業は、理系学生の武器ともいえる専門性を発揮する環境としてはきわめて重要な企業群です。絶対に自分たち学生にとっての知名度だけで判断するのは避けましょう。

推薦

「理系は就職が有利」との説はあまりに漠然としたものですが、推薦(学校推薦、学部・学科・専攻推薦など)という制度は、理系の就活にある便利な仕組みです。所属するゼミや研究室、学部学科、専攻など宛に、企業が推薦者を求めてくる制度で、一般的な応募(=自由応募)に比べて、選考回数が少なかったり、採用される率が高かったりすることがあります。

自分の大学にどのような推薦があるのか、キャリアセンターなど学科事務室に問い合わせてみましょう。ただし推薦は自由応募に比べ有利ではありますが、採用を保証するものではありません。推薦で応募してもESがしっかり書けていない、面接でちゃんと対応できないようでは当然不採用になります。また推薦で採用が決まった場合、並行して進めていた自由応募先から内定が出ても、推薦を断ることができません。断れば大学や教授、研究室とその企業の関係に影響が及ぶので、そうした点も踏まえて推薦をどう活用するかを検討しましょう。

ステップ5 企業探しの「次」

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興味を持てる企業が見つかったらさっそくエントリー! でもよいのですが、企業研究はまだ終わっていません。自分の将来を決める選択ですから、さらに企業情報を集めて、より満足いく選択ができるようにしましょう。 特に企業説明会やOB・OG訪問、学内外合同説明会といった直接の情報収集の機会は極めて重要です。インターネットで得られる情報には限度がありますし、何より自分との相性のような数値化できない要素こそが、人生を決める上では鍵になるからです。

その企業が開催する説明会やセミナー、マイナビ2020が主催する合同会社説明会、大学に企業が集まって行う学内説明会など、直接企業と交流できる機会はたくさんあります。特にいろいろな企業を同時に見聞きすることができる合同会社説明会は、忙しい理系学生にとって利用しない手はありません。ウェブサイトで調べた事業内容やその会社が求める強みなどを、直接のコミュニケーションを通じて確認することは、面接などの選考プロセスにおいても有効です。