企業を知る

企業紹介

オンリーワンの技術力を生かし、
高品質なサービス・商品を展開している企業が宮城にはたくさんあります。
ここでは3社に各企業の魅力について語っていただきました。

Company 01

店づくりは街づくりハミングバード・インターナショナル

代表取締役青木 聡志さん

仙台のハイカラな気風を受け継いで

宮城の「食」と聞くと、さまざまな郷土料理や名産品がイメージできるかと思いますが、これらを「文化」として眺めると、そこには伊達者と呼ばれてきた宮城県民の粋な側面が見えてきます。とりわけ仙台の食文化には街ぐるみで新しさを愉しむハイカラな気風が昔からあり、当社創始である私の祖父も、先代社長の父も、今度はどんな新風を巻き起こそうかと日々考え、店づくりと食づくりで街を盛り上げてきた伊達者だったといえます。そんな、いなせなDNAを今日に受け継ぎ、発展に向けてチャレンジを続けるのが私たちハミングバード・インターナショナルです。

仙台初のパスタ専門店をルーツとする老舗イタリアン「ハミングバード」をはじめ、東北ブランドの食材と質の高いサービスで居酒屋のイメージを一新した「炙屋十兵衛」、昔ながらの横丁と小路の交差点をヨーロッパの街角風に演出する「南欧BARU」など、食を通してライフスタイルやコミュニティを提案していくのが私たちの店づくりの特徴です。ビジョンとしてはトータルな飲食ビジネスの展開も考えており、粋を好む宮城の人々にはますます目が離せない存在になっていくことでしょう。

点から面へ…みんなで宮城を盛り上げていきたい

レストランの機能とは何だろう…。この問いこそが、私たちの店づくりにおける永遠のコンセプトです。たくさんの人たちが食のひとときを共有するレストランは、まさに人生のクロスポイント。ひとつひとつのテーブルを、いまこの瞬間もさまざまなドラマが囲んでいます。初めてのデートに緊張するテーブルもあれば、結婚50年目の今日を静かに祝うテーブルもあるでしょう。メニューだけがレストランのコンテンツではないのです。より多くのお客さまの喜びや感動、そして幸福を願うなら、店づくりは“点”ではあり得ず、“面”として街づくりにまで影響を及ぼすべきだと私は考えます。

点から面へ…という考え方は、これからの宮城にも当てはまるでしょう。宮城は、言わずと知れた食材の宝庫であり、光のページェントやジャズフェズといったイベントづくりに長けた地域でもあります。こうした独自の強みを点から面へと発展させるのは、世界という視座かもしれませんし、もっと思いもよらない何かかもしれません。いずれにしても、一人ひとりの当事者意識が鍵になっていくのは間違いないと思います。

目の前で起きる全ての源は「私」自身である

これから社会に出るみなさんにも、この「点から面へ」という言葉を贈りたいと思います。当社の若手は、いろいろな店舗、さまざまな先輩、そしてたくさんのお客さまと触れ合うなかで成長していきます。はじめは線が細くて大丈夫かな…と思った男の子が5年後にはスタッフの誰からも愛される店長となり、社内でも抜群のサービス評価を誇る若手に育っていますし、ずっと自分に自信が持てなかった女の子を思い切って店長にしたところ記録的な売り上げをマークするトッププレーヤーになったこともありました。共通しているのは、職場や社会という“面”のなかで生かされ、そして自信をつけたことです。

就職活動で目指す業界や就きたい職業があるのはもちろん素晴らしいことですが、知らない世界に飛び込んでいけるのも就活生の大きな特権です。それに、点から面へ視野を広げることで自分のパフォーマンスは間違いなく変わります。目の前で起きる、全ての源は、「私」自身なのですから。

株式会社 ハミングバード・インターナショナル

本社所在地
宮城県仙台市青葉区本町2-6-16 青木ビル3F
事業内容
飲食店経営...18店舗(2019年1月現在)
設立
1975年(昭和50年)4月1日
売上高
14億円(2018年3月実績)
従業員
正社員68名、パート・アルバイト500名(2019年1月現在)

(写真左から)本社スタッフ/須藤真美さん、本社スタッフ/佐藤優香さん、代表取締役/青木聡志 社長、本社スタッフ/小野雅人さん、本社スタッフ/小屋哲平さん

Company 02

若手と共に成長する会社東洋ワークセキュリティ

取締役社長菅原 正秀さん

現代のセキュリティサービスはインフラ産業

安全と水はタダ…といわれた時代はもう昔のこと。現代の日本においても「安全・安心のコストは当たり前」という考え方が広く一般化しており、こうしたニーズに応えるセキュリティサービスについても、高度化する犯罪やテロの潜在的脅威、サイバー空間の見えざる悪意、突如として大勢を飲み込む群衆事故への不安など、多様化するリスクへの対応が喫緊のテーマとなっています。あらゆるハザードから社会と生活を守るインフラ産業。それが現代のセキュリティサービスなのです。

そうしたなか、当社では高い技術力と広範なノウハウを武器に、総合セキュリティ・建物サービス・防犯システムの3事業を展開し、2009年の設立(東洋ワーク株式会社より分社)以来ずっと増収増益を堅持してきました。特に最近は首都圏での事業展開が順調で、この4年間で営業所を10拠点設置するなど、2020年のスポーツイベントを見据えた挑戦が新機軸を生み出しつつあります。

「表情」も「ストーリー」も、魅力的な会社でありたい

当社の成長は「人」の成長によるものと断言していいでしょう。言い方を変えれば、若手の成長に投資することで他社にない良質なサービスを実現し、多くのお客さまから選ばれるようになった会社です。この場合の「良質なサービス」とは何か。私は情熱だと考えます。どんな集団にも「表情」と「ストーリー」の両面があり、多くの企業は業績やビジョンといった「ストーリー」を語ります。どんな人が、どんな思いをもって働いているのかという「表情」も同じくらい大切だと私は考えています。いちばん理想的な表情はいうまでもありませんが、いきいきと情熱をもって働く表情です。お客さまにしても、表情のない機械的なサービスを歓迎することはないでしょう。この「情熱」を引き出して伸ばすのが長く当社の教育のモットーとなってきました。

研修などの機会は新人もベテランも年15回程度。その頻度もさることながら、かならず宮城の本社に集まって開催する点も特徴のひとつで、地域への帰属意識を全員で共有しながら各地で経験を積むことができます。

若手社員の意欲と団結心に感じる骨太な「宮城魂」

若手がどんどん抜擢され、頼もしい中堅へと成長していく姿を見ると、当社の教育は間違っていなかったと実感しています。前段で紹介した首都圏の営業所を束ねるエリア長は2007年入社の中堅社員で、彼は若手の頃から失敗を恐れずに挑戦してきた情熱派の代表格といえる存在です。さらに最近では、首都圏エリア長に続けとばかりに若手が続々と頭角を現してきています。それでいて現場では各自がしっかりと役割を全うし、全体がまるでラグビーチームのように機能して目的を成し遂げるのですから、いい会社になったなとつくづくそう思います。このあたりの骨太な意欲と団結心は、あの震災を乗り越えてきた宮城県民の強さなのかもしれません。当社が首都圏市場に名乗りを上げたように、これからの宮城県は文化・産業の両面において国際化への道を辿っていくことでしょう。この未来…すなわちストーリーを形にするのが皆さんの役目。いい表情で頑張ってほしいですね。

東洋ワークセキュリティ 株式会社

本社所在地
宮城県仙台市青葉区国分町1-7-18 白蜂広瀬通ビル2F
事業内容
警備サービス、建物サービス、防犯システム販売
設立
2009年9月【東洋ワーク(株)から分社設立】
売上高
66億円 2018年8月度(当社単体)
従業員
2,100名(正社員1,900名+パート200名)

(写真左から)人材開発部/衞藤雅之 課長(新卒採用担当)、取締役/菅原正秀 社長、本社事業部/五十嵐恵 主任、仙台営業所/北浦敬太 副所長

Company 02

造船で地域産業をけん引するヤマニシ

執行役員・総務企画部長柿沼 孝使さん

「水産宮城」のひとつの象徴としての造船

100年にわたり船舶の建造に携わってきた当社は、全国有数の漁業生産県として栄えてきた「水産宮城」のひとつの象徴といえるかもしれません。石巻市中心部(旧北上川・中瀬)で操業していた当時は漁船、なかでも北洋の氷を砕きながら進む堅牢な船の建造を得意としてきました。過酷な北洋海域で操業する北転船は、当社の得意とする堅牢な船として数多く手掛け、世界一の高性能漁船として評価されてきました。現在、定川河口に全長170メートルの超大型ドッグを構えてからは、貨物船やLPG船、フェリー、水産学校実習船といった大型鉄鋼船の新造・修理を手掛け、日本のみならず世界中の船主様のオーダーに高度な技術力をもってお応えしています。

関東以北で100メートル超の大型ドッグを備える造船会社は当社の他にあと1社しかなく、加えて大型船のフルオーダーメイドに対応できる点でも当社は稀有な存在となりました。近年は海運においても環境保護規制が強化される傾向にあり、例えば船舶と一緒に海域を超えて移動するバラスト水の無害化に向けた建造設備を新築するなど、時代のニーズへの対応にも積極的に取り組んでいます。

海あってこその船…企業が船ならば地域は海

造船に必要な施設・設備の多くを自前で備え、地域の協力企業と一緒にものづくりに取り組む当社の事業形態は、「海の工務店」と呼ぶことができるでしょう。そもそも造船業は裾野の広い業種態で、かつて石巻市街に社を構えていた頃は関連する産業が周囲に集積し、これに伴い商業も大いに賑わったと聞きます。余談ではありますが、鉄鋼や機械の分野では当社OBが創業し、宮城の地場産業として育て上げた会社も少なくありません。造船というのは、規模の大きさだけでなく、技術の多様さ・レベルの高さからも、それだけ波及効果の大きい世界なのです。商取引としても、数十億円が一度にドル建てで支払われるなど、ケタ違いの大きさを体感することができます。

創業以来ずっと受け継がれてきた経営理念、それは地域社会への貢献です。海あってこその船。同じように、会社とは、豊かな地域社会がそこにあってこそ生かされる存在なのです。地域産業をけん引し、雇用を創出し、共に豊かな未来を創造していく…それが私たちの究極の使命といえるでしょう。

若手には宮城から新産業を生み出してもらいたい

今後については、造船で培った技術・ノウハウと製造施設の応用が未来に向けたテーマのひとつになると考えています。例えば、厚い鉄の板を自在に曲げる、または平面に整える、といった仕事は造船ならではの技術領域です。現在でも送電鉄塔や発電所の煙突、ダムゲートといった巨大構造物を製造していますが、これがどんな分野で伸びていくのか、あるいはどんな新産業を生み出すのか。これからの若手の成長と頑張りに掛かっています。

技術職に限らず、営業職も、そして事務職も、粘り強くコツコツとものごとに取り組んで成果を上げるのが当社の社風です。自分で考え、分析し、答えを見出していく姿勢が必須の職場といえるでしょう。まだまだこれからだと思っていた若手が難しい船舶設計を仕上げたり、はたまた海外との複雑な商談をまとめたりと、近頃の若手の成長の早さには驚かされることしきりです。宮城からどんな未来を創り出すのか、大いに期待したいと思います。

株式会社 ヤマニシ

本社所在地
宮城県石巻市西浜町1番地2
事業内容
船舶建造・鋼構造物設置
設立
1920年
売上高
68億円(2018年3月期実績)
従業員
145名(2019年2月末時点)

(写真左から)総務企画部/大山郁美さん、執行役員/柿沼孝使 部長、総務企画部/伊藤俊明 次長、営業部/塩野目克哉さん