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あなたの価値は他者が決める

仕事選びの3要素「Will・Can・Must」

仕事選びをするうえで大切なのは、「Will」「Can」「Must」の3つの観点です。「Will」とは「~したい」。エンジニアを目指したい、法律の専門家になりたい、といった夢や目標です。ただし、今「Will」が明確でなくても焦る必要はありません。なぜなら、人は経験していないものを「やりたい」とは思わないものです。まだ社会人経験のない皆さんに「Will」が見えなくても当然です。まずは社会人になった先輩に、どういう仕事をしていて、どこに楽しさを感じているのか聞いてみましょう。アンテナを立てて、やりたいものを見つけるという心持ちでいましょう。

「Can」は「~できる」です。これは意志にかかわらず、自分に問いかけてみましょう。「別に好きじゃないけど、アルバイトで経験した接客が得意」、「そんなにやりたいわけじゃないけど、事務処理はできる」。それがあなたの「Can」です。仕事の選択肢が狭まるときや、生活のために仕事をしなくてはいけない時期に「Can」を持っていると強いです。就職活動をする際に、学生は往々にして「Will」を重視しがちですが、長い人生においては、実は「Can」の方が重要です。過去を振り返って、学生時代に力を入れたことや経験などから、自分が得意なことは何か、人から褒められたことは何か、考えてみてください。

「Must」は「~しなければならない」ことです。自分がやりたいことも大事ですが、社会の一員になる以上、やらなければいけないことがあります。また「できること」があっても、それに対するニーズがなければ、仕事にすることはできません。会社や組織からの個人に対する役割の期待、それが「Must」です。会社はどんな「Must」を求めているのか。そうした観点を持って、業界・企業研究を進めていきましょう。

この「Will」「Can」「Must」が重なる部分があれば、それがあなたにとっての天職といえるでしょう。もちろん3つすべてが重なることはなかなかありません。しかし、「Will」「Can」「Must」のどれを重視して仕事選びをするのか、自分にはどんな「Will」や「Can」があり、「Must」に応えられる適応力があるのか、それを認識するだけでも、キャリアビジョンが明確になります。自分に適した「Will」「Can」「Must」を書き出してみてください。きっと、将来のキャリアを考えるヒントになるはずです。

Will・Can・Mustの違い

他者から褒められたことは何か?

「Will・Can・Must」、この3つの中でも特に重要なのは「Can」です。エントリーシートや面接といった選考の場面で、相手が知りたいのは「あなたはどんな人なのか?」ということです。自分は何ができるのか。何が得意で、何が苦手なのか。長所・短所を含めて、自分をどれだけ「客観視」できるかが、内定を得られるか否かのカギとなります。

では、なぜ自分を客観視することが大切なのでしょうか。それは、あなたの価値は「他人」が決めるからです。例えば、自分では「料理が得意」だと思っていても、周りから「そうでもない」と思われていたら、残念ながら「料理が得意」というのはあなたの価値として当てはまりません。逆に自分ではそう思っていなくても、周りから「歌がうまい」と思われていたら、あなたは「歌がうまい」という価値を持った人です。すなわち、あなたの「Can」は「歌」なのです。

自分の価値は他人が決める。この観点は非常に大切です。就職とは、あなたが企業を選ぶことであると同時に、企業があなたを選ぶことでもあります。あなたの価値を判断するのは、自分ではなく他人なのです。あなたが長所だと思っていることも、他人から見れば短所かもしれません。逆に、あなたが短所だと思っていることは、他人から見れば、実は長所なのかもしれません。

だからこそ、褒められたことを振り返ることは重要です。人間は「Can」が増えていくと、そこから突然「Will」が生まれることが多くあります。「料理をやりたいと思っていたけれど、みんなが歌がうまいって言ってくれるなら、もっと歌ってみようかな。実は歌うのが好きなのかもしれない」と、新しい「Will」が生まれ、歌い続けていくことで、また新しい「Can」が生まれたりするのです。皆さんも過去を振り返れば、そのような経験があるのではないでしょうか。実は世の中で活躍している大半のビジネスパーソンは、そうやって「Can」を増やしているのです。

自慢と自己PRは異なる

これまでの経験を振り返り、また、これからもいろいろな経験をして「Can」をどんどん増やしていきましょう。新しいことに挑戦して、その成功や失敗から学んだり、他人からアドバイスを受けたりして「自分はこういう人間なんだ」「これが得意なんだ」「これが苦手なんだ」と自己理解が深まっていきます。成功と失敗から多くの学びを得て、自己把握していくことは、就活だけではなく、長い人生においても非常に大切です。

ただし、1つ注意してほしい点があります。自慢と自己PRは異なります。その「Can」によって「ほかの誰かを幸せにできるかどうか?」も考えてみてください。例えば、面接やエントリーシートで「私は歌がうまいです」と、ただ伝えても、それでは単なる自慢話です。しかし、「歌のイベントで100人の学生を集めることができました。その経験によって集客には○○が大切だと学びました」と伝えることができれば、それは自己PRになり、相手の反応も変わります。

採用の場面で相手が本当に知りたいのは、「Can」そのものではなく、その「Can」が自社にどんなメリットをもたらしてくれるのか、どんな貢献をしてくれるのか、ということなのです。それによって採用担当者は「この人と一緒に働きたい!」と思うのです。自分の「Can」には、他者を幸せにするエッセンスがあるのかどうか。そういう観点を持って過去を振り返り、自分の成功・失敗体験を「ストーリー」として語れるようになりましょう。

企業は、成功体験だけでなく、失敗体験からどんな「学び」を得てきたのかにも注目しています。なぜなら企業が社員に求めているのは「成長」だからです。成長できる人と成長できない人の違いは、「失敗から、いかに学べるか」にあります。世の中は変わります。会社も変わります。その変化に合わせて「成長」できる人材を求めているのです。成功・失敗を含めて、自分の体験をストーリー化して伝えることができれば、あなたがどういう人物なのか、端的に理解してもらえるでしょう。

まとめ

・仕事選びで重要なのは「Will」「Can」「Must」を理解すること
・得意・不得意など、自分の価値は他者が決める
・成功体験・失敗体験を振り返り、ストーリー化して相手に伝える

(画像素材:PIXTA)

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