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 私は、小学校からずっとバスケットボール部に所属していました。運動するとお腹が空くので、食べることも大好き。一時は調理師になることも考えましたが、もっと深く学んで「食」に関するプロフェッショナルになろうと管理栄養士の道を選びました。大学では栄養士としての専門的な勉強のほかに一般教養などの授業も入ってきて忙しそうなので、専門学校で学ぶことにしたのです。「栄養学の知識をもとにメニューを考えつつ調理もできる人」になりたくて、実習の多いこの学校を選んでいます。入学後、なかなか将来のビジョンが明確にならず焦っていましたが、進路指導の先生に「実習に行くことで、だいたい固まってくるよ」と言われ、8月に2週間の事業所実習、2月に3週間の病院実習を体験しました。そして、その実習先の病院が「ここで働きたい」と強く感じるところだったのです。結果的には、エントリーから内定をいただくまで1カ月弱の短期間で進路が決まりました。

就職活動を振り返って、
何か反省点はありますか?

 志望した病院にはエントリーに条件があり、グループ内の病院を3つ以上見学しなければなりませんでした。進路指導の先生に聞くと先輩たちは5〜6カ所も見学に行っていたそうなので、私も6カ所の病院を見学しました。ただ、エントリーを決めてから時間の余裕がなかったため、もう少し早めに情報収集や対策をして計画的に進めればよかったというのが反省点です。

 筆記試験も、国家試験の過去問が中心だったのですが、あまり勉強できずに臨んだ私が、よく通ったと思います(笑)。試験中は隣の人のペンを走らせる音がやけに耳について緊張しました。また、面接は4人ごとのグループ面接でしたが、先輩たちのデータを参考に何が聞かれるかを予習する程度しか準備できなくて、ほぼぶっつけ本番でした。その割には、言いたいことは全部伝えられた印象です。

就職活動でもっとも辛かったことは?

 あまり勉強せずに、受かる自信もないなかで選考に臨むのが辛かったのですが、結果的にはエントリーしてからほんの3週間くらいで内定まで進んだので、ワーッと勢いで駆け抜けてしまった気がします。それでも「受からない、どうしよう」と不安なときは、進路指導の先生や母に話をして、力づけてもらいました。

          

入社の決め手になった
ポイントを教えてください

 最初の実習で行った事業所の仕事内容は、全く専門知識を必要としないものでした。でも次に行った病院実習では、午前中に厨房で患者さんの昼食を作り、午後から先輩に付いて回診に同行したり、チーム医療の会議に出たり、ベッドに寝ている患者さんのお世話をする褥瘡(じょくそう)ケアに立ち会ったりと、多様な経験ができたのです。

 みっちり充実した3週間で、初めてやりがいを感じました。経験不足を突きつけられて歯がゆい思いのする一方で、「もっと知りたい、勉強したい」という気持ちにもなり、ここなら学校で4年間学んだことを活かせると確信しました。
 そこで病院への入職、そして実習先の医療法人への志望を固めました。入職先はグループ展開なので、一つの診療科目を専門とした50床くらいの小さな病院もあれば、大規模な総合病院もあります。そのなかで私は入職先として総合病院を選びました。それは、いろいろな病態の患者さんに接して知識を広げたいと思ったからです。

 管理栄養士が病院で働く場合は一般的に、厨房作業からキャリアが始まります。大抵は最初の1、2年間をそこで過ごすのですが、入職先は3カ月で厨房から出て病棟を回り、1年くらいで一つの科を担当できるというスピード感も魅力でした。でも何よりも決め手になったのは一緒に働く方々の雰囲気です。「優しい人ばかり」「自分と同じ学校の卒業生がいる」…こうした職場環境は、チーム医療の一員となって働く上では重要ポイントでした。

自分の内定ポイントは
どこだったと思いますか?

 実習先では、皆さんに本当に良くしていただきました。それに応えたいという気持ちや、上下関係に厳しい体育会系クラブでの経験や両親の教えもあって、現場では率先して行動し、業務以外でも手伝えることがないか積極的に聞いていました。そうしていると、2、3週間後には一つひとつ教えていただかなくても、自分から「あれ、やりますね」とお手伝いできることが増えていきました。ボーッとしているのが苦手で、何かしていないと落ち着かないので、受け身ではない実習を行えたと思っています。そのため、何か印象深く思ってもらえたのかも知れません。

 実習終了後には私とクラスメイトの2人だけが特別に、期間外の活動として、糖尿病の患者さん向けの食事教室に参加しないかと誘って頂けました。実習中の行動を評価していただいた結果かなと思っています。その教室には、ちょうどその期間に実習に来ている学生が参加していたのですが、私たちが椅子を並べる準備作業をしていても、見学しているだけで動こうとしませんでした。本来は私たちも同じ学生ですが、こうして違う立場から見てみると、雑用でも進んでする姿は、きっとどこかで見られていたのだなと実感しました。

同じ道を志す後輩の皆さんへ
メッセージをお願いします。

 実習中に専門用語をポンと投げかけられたとき、いちいち「何だっけ」と引っかかっていると、その後に続く大切な指示を聞き落としてしまうことがあります。私は準備不足で失敗してしまったので(笑)、皆さんはしっかり勉強しておきましょう。あとは、とにかく真面目に実習に参加することでしょうか。実習生を受け入れることは、病院や施設側にとっても負担だと思うのです。でもそこで「邪魔だなあ」と思われないように、少しでも役に立とうとする姿勢でいたいですね。

 最後に、私の周りには10月の段階でまだ就職が決まらない友だちもいます。でも焦って決めることはありません。そもそも病院の募集は一般企業より遅いですし、管理栄養士の資格があることは大きな強みです。中途採用で自分の希望に合うところに就職した先輩もいるので、不利な条件をのんで妥協しなくても、粘って、行きたいところに挑戦してください。たとえダメだったとしても、専門学校は規模の大きな大学とは違ってきめ細かく学生の就活を支援してくれます。進路指導室と病院・企業との連携も強いので、必ず就職はできるので、大丈夫です。ただ、もちろん国家試験の合格は必須ですね。私の入職先もやはり国試合格が採用の条件です。今年度から出題傾向が変わるので、今は本気で勉強しているところです。

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