テイカ製薬(株)
【本社】
  • 富山県富山市荒川1丁目3−27
【業種】
  • 医薬品メーカー(研究開発)
  • 医薬品メーカー(生産技術)

PROFESSIONAL WORK

トライ&エラー、伸びやかな風土の中で
多様な経験を積み薬のゼネラリストへ

和田 直久さん

14年入社。研究開発本部創薬研究部所属。薬学研究科博士後期課程修了。幼い頃、怪我の痛みを抑えた薬の力に感銘したのが薬への興味の始まり。元来の化学好きから大学院では創薬化学を専攻し、有機合成を学ぶ。

薬都・富山に視点を変更、研究開発型企業と出会う

「今は研究成果も出てきて、
どんどん仕事が楽しくなっています」

大学で研究していた有機合成ができる製薬会社を就職先として回ったのが、私の就職活動の始まりでした。その後、いくつか製薬会社を回っていると、ふと薬業が盛んな富山県に目を向けてみようと思いました。大学卒業まで関東で過ごした私にとって、富山は縁もゆかりもない地。けれども、「研究開発型」を強く謳うテイカ製薬は、とても魅力的でした。錠剤、軟膏、点眼剤、貼付剤など100品目以上の製品を製造する現場では、それぞれの製品開発を担当する研究者がいるはず。そして、幅広い薬剤の製品研究に携われると考えました。

それともう一つ。私が抱く将来設計が実現できる会社だと期待を寄せました。当社ではジョブローテーションによる人材育成を図り、幾つかの部署で経験を積むことも可能です。研究者というと何かのスペシャリスト。けれども、私は薬剤師である自覚から、スペシャリストを目指しながらも広く薬について学び、“薬のゼネラリスト”になりたいと願い、当社はそれを目指せる会社だと思いました。

特許技術を基礎に、さらに服用しやすい剤形を研究

錠剤硬度計で様々なデータを取得。わずかな
差も見逃さずに崩壊速度とのバランスを検討

現在は、当社の特許技術である「製剤技術howatt」を用いた口腔内崩壊錠の製剤開発に携わっています。「製剤技術howatt」では、錠剤が唾液だけで素早く溶ける崩壊技術は確立されており、次の課題としては薬の飲みやすさ(服用感)があります。現在私は薬の飲みやすさの改良に関する検討に関わっています。飲みやすさの中でも味は重要な要因であり、味を良くしようと他のものを加えると、錠剤の硬さや崩壊速度に影響が出たり、ときには有効成分が分解しやすくなったりしてしまうこともあります。また飲みやすさを実現する剤形も非常に重要であり、それらを調整しながら検討する中で、将来自分が関わった薬が世の中に出ていくことを考えると、大学時代にはなかった特別な感情を覚えます。

「製剤技術howatt」は、私の入社時には確立していた技術ですが、それを用いて「一緒にやらせてもらう」というのではなく、「これは君に任せたから」と1年目から担当を持たせてもらっています。また、こうしたほうが良いのではと提案すると、すぐに「やってみよう」と声が返ってきて、主体的に取り組める楽しさを感じています。

偉大な先輩たちを目標にスキルアップ

日々上司に報告。そして、適宜アドバイスが
あるので失敗に臆することなく前へ進める

新薬の研究は、時間的な制約がある中で行っていきます。「製剤技術howatt」には、特別な設備を用いることなく製造が可能という特長があり、同技術の開発には、水の調達が難しい海外の国々への技術提供という目的もありました。その第一歩として2015年10月、台湾の製薬会社へ技術導出が行われ、私はそれに参加しました。異なる国での異なる設備の中で、自分たちのノウハウを活かして製造したものの、何度やっても求める品質が得られず、上司に中止を提案しましたが、最後までやりぬくべきであるとのアドバイスをもらい最後まで業務を遂行しました。途中であきらめかけていましたが、私たちはあくまでも技術導出する立場。初めての仕事による不安から力が入り、本来の役割を見失っていた局面で、冷静に対応する上司の偉大さに心を打たれました。

入社1年半頃からは、軟膏の新製剤技術の開発も任されています。今後は先輩たちのように特許性のある技術を開発することが私の短期的な目標です。それをクリアした後は、可能であれば幾つかの部署で経験を積み、薬のゼネラリストとして歩んでいきたいですね。

MESSAGE

薬の研究開発では、ちょっとした“気づき”が成果を左右します。日頃から「何か新しいことを見つけよう」「これを何かに応用できないか」など、常にアンテナを張っていることが今後に生きて来ます。また、当社にはその“気づき”を大切にして伸び伸びと仕事に取り組める風土があります。1回2回の失敗は成長の糧。自由な発言や発想でトライ&エラーを重ね、自分の力で前に進んでほしいですね。(研究開発本部 副本部長 藤下 繁人)