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業界研究

アパレル・服飾関連業界

業界の現状と展望

国内外で海外ブランドとの競争が激化

アパレル業界では、紳士服や婦人服、インナーウエアに加えて、靴・鞄などを、着心地や機能性などを考慮し開発・製造している。これらを総合的に扱う「総合アパレル」、婦人服のみを扱う「婦人アパレル」、紳士服の中でも特にシャツのみを扱う「シャツメーカー」などがある。

こうした商品は、自社店舗や百貨店専門店、ネット通販などで販売される。アパレルメーカーの多くは、衣料品の企画を行い、その企画に従ってテキスタイル会社に生地などを発注、縫製は縫製会社に依頼し、それを買い取って販売する。海外有名ブランドとライセンス契約を結び、そのブランドが企画した製品の生産手配を行い、販売するケースもある。

最近は安価な海外ブランドの進出や輸入製品の急増、衣料品製造から販売までを一括して行い高品質な製品を安く提供する「ファストファッション」が激しい競争をしている。他方、日本からも海外へ進出する企業も出てきており、国内外で激しい競争を繰り広げている。また生産も、人件費が高くなっている中国から、バングラデシュやベトナムなどへ移管する動きも出ている。

EC(e-コマース)で拡大する通信販売

店舗での販売が中心のアパレル・服飾業界だが、スマートフォンやタブレットの急速な普及に合わせて、インターネットを通じたBtoC-EC(消費者向け電子商取引)が右肩上がりで拡大を続けている。
さらに、海外からの訪日外国人によるインバウンド消費が好調に推移していたが、国をまたいだ越境ECも増加傾向だ。来日時に購入した商品が気に入ったため、帰国後に海外からインターネット上で越境して国内のネットショップで購入するというケースが増えている。

一方で、CtoC-EC(消費者間電子商取引)市場には「メルカリ」や「ラクマ」などのフリーマーケット専用のアプリケーション(通称「フリマアプリ」)がある。中にはインスタグラムに新しいコーディネートを投稿することだけを目的に、次々と服を買ってはフリマアプリで販売するという人もおり、アパレル・服飾業界の電子商取引に与える影響を指摘する声もある。

業界関連用語

●プレオーガニックコットン
無農薬栽培を始めて3年未満の綿のこと。
有機栽培綿であるオーガニックコットンは、3年以上農薬や化学肥料を使っていない土地での栽培が認証の条件となっており、生産者は生産から認定されるまでの3年間は生産と収入が減るために、その期間に栽培された綿を「プレオーガニックコットン」として販売しようという動き。農薬などの影響は少なく、環境に優しい素材といわれている。

●RFID
Radio Frequency Identifierの略で、 ICと小型アンテナが組み込まれた電子タグ。電波を介して情報を読み取る非接触型の自動認識技術で、商品のセキュリティーや、生産、在庫、物流管理などで利用されている。また、いま人がどこにいるのかというプレゼンス情報を管理する目的での利用にも注目されている。

●SPA
Speciality store retailer of Private label Apparelの略。商品企画から製造・販売までを自社で行う企業で、日本では製造小売業といわれている。米国の「GAP」が自らを定義した言葉といわれており、国内では「ユニクロ」や「無印良品」などがよく知られている。需要変動のリスクをすべて負うことになるため、消費者ニーズに素早く対応する必要があり、販売情報を素早く追加生産に結び付けるQR(Quick Response)体制が重要とされる。

どんな仕事があるの?

【アパレル・服飾関連業界の主な仕事】
●マーチャンダイザー(MD)
市場動向やシーズンのトレンドをいち早くつかみ、「売れる商品」を予測する。そのうえで予算や商品内容の構成、販売方法までを手掛け、ブランドの方向性を決める全体の要となる。

デザイナー
生地や染色などに関する深い知識の他、トレンドをつかむマーケティングの才覚営業やプレスと協力していくためのコミュニケーション能力など、才能やセンス以上のものが要求される。

●パタンナー
デザイナーがイメージした服を実現するため、型紙(パターン)をおこす

●プレス
アパレルメーカーや繊維会社、あるいは販売店、輸入商社などの広報部門で、自社製品をマスコミや消費者にアピールする。ブランド戦略の中核を担う。

バイヤー
自社のブランドポリシーやトレンドに合致する商品を見つけ出し、買い付けてくる。

●エリアマネージャー
自社のチェーン店舗を複数統括し、担当する地域の特性を理解し、売上を向上させ、利益を上げるための戦略を担う。

●ショップマネージャー
ショップの運営全般にわたる最高責任者。在庫管理、売上管理、スタッフの教育や、エリアマネージャーと協力して販売戦略の策定と実行をする。その他、自ら接客も行うこともある。

●ファッションアドバイザー
ショップの店頭にて接客を行う販売スタッフ

※原稿作成期間は2019年12月28日から2020年2月28日です。

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