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業界研究

電子・電気・OA機器業界

業界の現状と展望

堅調な2019年だったが2020年以降は国際社会の動向に注視

電子・電気機器業界では、生活に必要な家電や電気用品をさらに便利、快適にするための研究・開発が日々重ねられ、次世代向けの商品が、消費者や企業向けに企画、販売されている。
一般社団法人電子情報技術産業協会の「民生用電子機器国内出荷統計」によれば、2019年の民生用電子機器の出荷実績金額は1兆3,339億円で、前年比0.1%増となった。
諸外国のライバル会社との競争は引き続き厳しいが、為替が一定のレンジ内で落ち着きを見せてきたことは業界にとってはプラスだ。ただし、第一弾の合意があったもののうち続く米中貿易摩擦や、新型コロナウイルスの影響、為替の変動といった不安定要因には注視していく必要がある。

世界経済の不透明感で半導体市況は悪化するも、2020年は反転の可能性

産業の米ともいわれる半導体。世界半導体市場統計(WSTS=World Semiconductor Trade Statistics)によれば、2019年の半導体市場は、前年比12.8%減の4,090億ドルと2桁減を想定している。中でも、メモリ市場の落ち込みが激しく、同33.0%の大幅な減少となっている。メモリ以外のアナログやロジックも、それぞれ同7.9%、同4.3%の減少となった。
ただし、半導体最大手の企業が投資を再開するなど徐々に持ち直しの動きは出ている。2020年からは5G通信が本格的に立ち上がることが期待されており、5G需要の増加が半導体市況反転の起爆剤となりそうだ。世界半導体市場統計では、2020年は5.9%の増加を見込んでいる。

世界経済の不透明感で半導体市況は悪化するも、2020年は反転の可能性

厳しい環境ながら既存事業の改善で収益を向上

OAとは、Office Automation(オフィスオートメーション)の略。OA機器業界では、オフィスでの業務を効率化・自動化する、コピー機やFAX、プリンターといった機器の研究開発、販売を行っている。
オフィス作業の効率化・自動化はあらゆる企業にとって欠かせない。日本メーカーのOA機器は高性能で高品質との評価が高く、これまで世界中のオフィスに導入されてきた。ただし、IoTの進展や導入、ペーパーレス化の動きもあり、OA機器を巡る状況は厳しい。
経済産業省の事務機械販売実績によれば、2019年の1〜10月までの複写機(デジタル機とフルカラー機の合計)の累計販売台数は前年比2.2%の増加となったが、金額ベースでは0.7%減となっている。
そんな中、各社は新規事業への投資や協業、販売戦略を含めた既存事業の改善などに着手。業績の回復が待たれる。

物からサービスの販売へ

複写機や複合機、プリンターなどのOA機器は、従来は箱(ハードウエア)売りが中心で、トナーやインクなどの消耗品で収益を上げるというビジネスモデルが定着していた。
しかし近年、各社は、事業規模や内容に合わせた機器の提案、導入、メンテナンス、サポートまでをトータルに行うソリューション販売へのシフトを目指している。
さまざまな機器やソフトウエアとの連携を強化して、効率的で最適なビジネス環境を構築するソリューションへの需要は増大すると見ている。
また、クラウド環境が整備されることでコストダウンや使い勝手が向上することになれば、大企業だけでなく中小企業にもこうしたソリューション販売が拡張する可能性も高まりそうだ。

物からサービスの販売へ

業界関連用語

●MEMS(メムス)
Micro Electro Mechanical Systemsの略で、センサーアクチュエーター(モーターやシリンダーなど、電気信号やエネルギーを物理的運動に変換するもの)、電子回路などを、シリコンウェハーなどの上に作り込んだ超小型システムで、半導体製造技術を応用した微細加工技術で作られる。平面状に電子回路を集積するLSI(大規模集積回路)と異なり、立体的に積み上げることで、電気的な機能に加えて機械的な機能を組み込むこともできる。自動車やスマホ、ゲーム機、医療機器など、幅広い業種の製品への採用が急増しており、市場規模も拡大している。次世代産業を支える技術の一つとしての期待も大きい。

●量子コンピューター
実用化に一歩近づいた次世代コンピューターの1つ。一般的なコンピューターでは、すべてのデータを「0」と「1」の2種類の信号で表しデータ処理を行うが、量子コンピューターでは、これまでとは全く異なる量子力学的な動作原理を活用して演算プロセスを実現する。
そのため、「0」と「1」が共存した状態で同時にデータ処理を行え、スーパーコンピューターをはるかにしのぐ、大量データを一度に処理することが可能になるとされる。

●4K/8Kテレビ
高画質を追求したテレビで、現在主流のフルハイビジョン207万3,600(縦1,080×横1,920)画素に対して、4Kでは829万4,400(2,160×3,840)画素、8Kは3,317万7,600(4,320×7,680)画素となる。大画面でも、小さな文字や映像の細部までクリアに映し出せる。
なお、4KのKはキロ(1,000)のことで、横の画素数が約4,000であることから4Kと呼ばれている(8Kも同様)。2018年12月1日から「新4K8K衛星放送」が開始されている。

●AI半導体
AI(人工知能)のためにつくられた専用半導体部品。コンピューターに搭載されるCPUGPUは年々高性能になっているが、ビッグデータブロックチェーンAIなどの大規模演算を行うには処理能力が追いつかなくなってきている。
そこで登場が待たれるのが、GPUのようにCPUを補助し、AIの演算を行う専用チップ(AI半導体)。将来的に急拡大する市場と見込まれており、各社が激しい開発競争を繰り広げている。

どんな仕事があるの?

【電子・電気・OA機器業界の主な仕事】
営業
自社商品を、顧客である販売店や企業に提案・販売するほか、販売店には新商品の売り方売り場づくりなども提案する。
企画
マーケティングデータや世界情勢などを分析し、新しい商品やサービスを企画する。

● 資材調達/購買
世界各地の製造工場からのニーズを取りまとめて、国内外から材料となる素材や部品を仕入れる

マーケティング
コールセンターなどに寄せられる意見や要望、市場調査などを踏まえて、ユーザーがどんな商品、機能を求めているのかを分析し、商品企画や開発につなげる。

●システム/ネットワークエンジニア
主に企業向けに、自社商品の使い方やネットワーク構築の提案技術的なサポートを担当する。

商品開発
既存商品を改善するほか、新商品の企画を立てて、試作や開発を行う。

基礎研究
次世代向け製品に役立てるため、最先端技術の研究を行う。

生産管理
スケジュールや計画を立てて、スムーズに生産できるよう手配する。

※原稿作成期間は2019年12月28日から2020年2月28日です。

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