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どっちがいいの?保育士と一般就職 徹底解説

待遇

卒業後の進路について、保育士をめざすか、一般就職を選ぶか、
迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、両者の違いを徹底比較!気になる「待遇の違い」に迫ります。

1.保育士と一般就職の給与&賞与

近年、保育士の待遇について話題になることが多く、「一般就職したほうがお給料をたくさんもらえそう」というイメージを持たれがちです。はたして、実際のところはどうなのでしょうか。保育士と、その他の4つの職種について、入職1年目の給与と賞与の額を比較してみました※1

保育士と一般就職の給与の比較

保育士 データ入力係員(キーパンチャー) 販売店員 調理師 デザイナー
所定内
給与額
20万5,700円 18万4,700円 19万6,300円 20万300円 20万5,700円
年間賞与
その他特別給与額
3万9,900円 0円 5万6,500円 7万7,750円 3万9,600円

※1 「令和元年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」(2019年調査)より、「経験年数計0年」の所定内給与額を男女で平均した額(データ入力係員(キーパンチャー)のみ女性だけのデータ)

こうして比べてみると、少なくとも入職して間もない段階では、保育士の給与や賞与が特別に低いわけではないことが分かります。むしろ、「常に需要がある」という保育分野の特性を考えると、景気により待遇が左右されにくく、安定した収入が望める職種の一つだといえそうです。

なお、所定内給与額とは、毎月の現金給与額(通勤手当などを含む)から、残業代や休日出勤手当などを除いた額のこと。また、賞与とはいわゆるボーナスのことで、支給の有無や金額は各事業所の自由に委ねられています。就職1年目は、前年度における査定期間に勤務実績がないため、「寸志」のようなかたちで数万円程度が支給されるケースもあるようです。

2.保育士と一般就職の各種手当

注目すべきなのは、毎月の基本給だけではありません。事業所によって様々な「手当」が設定されていることも多いからです。待遇の全体像を把握するためには、こうした各種手当の詳細を確認しておくことが欠かせません。保育士・一般就職のどちらでも共通してみられる手当、そして保育士なら特に注目したい手当について、それぞれチェックしていきましょう。

保育士と一般就職で共通する手当の例

通勤手当 通勤に要する電車代やバス代などの交通費を補助する手当。実費を計算して支給するケースのほか、定期券などを現物支給するケースも。「~5万円/月」といったかたちで上限が定められていることも多く、超過分は自己負担となるため、遠方の職場を選ぶ場合は注意が必要
役職手当、管理職手当 職場において特定の役職に就くことに対する手当。保育園の場合は、主任保育士や副園長、園長といった管理職になることで支給されるケースが多い。「〇〇リーダー」といった園独自の役職があり、手当が設定されていることも
扶養手当、家族手当 配偶者や子どもなど、家族がいる場合に支給される手当。家族の収入(扶養関係の有無)や子どもの年齢などで条件を設けたり、金額が変わったりするケースが少なくない。ただし、「家族手当」の場合は、扶養の有無にかかわらず支給されることもある
時間外手当(残業代) 法律で定められた労働時間を超えた分の勤務に対して発生する手当。「通常の賃金の2割5分以上」というルールがある(時給1,000円なら1,250円以上)

特に保育士が注目したい手当

資格手当 保育士資格の保持者に対して支給される手当。資格のない人が「保育補助」として働く場合と比べて、手当の分だけ有資格者の手取り額が高くなることが多い。月給に含んで記載されていることもあるので、募集要項をしっかり確認したい
特殊業務手当 行事やイベントなどがあり、通常の保育業務よりも仕事量が増えたことに対する手当(名称は事業所によって異なる)。運動会やお遊戯会などで事前準備が大変な時期や対象者に支給されるケースと、そもそも月給に含まれているケースがある
住宅手当、家賃手当(補助) 家賃などの費用を補助するための手当。生活費の多くを占めるだけに、生活水準を左右することも多い。毎月一定額を支給、家賃の〇%を補助、園が保有する物件を割安で貸し出しなど、その方式は様々。特に保育士不足が深刻な都市部では、自治体が独自の住宅支援制度を設けているケースが多く、充実した支援を望みやすい
詳しくは制度編をチェック!

これらの手当の有無や金額は、事業所によって異なるため注意してください。特に、「他県の実家から通いたいから、通勤手当が充実している園がいい」といった希望がある場合は、必ず事前に詳細を調べておくことが大切です。

3.「保育士ならでは」の福利厚生も!

ほかにも、保育の現場だからこその福利厚生は少なくありません。より働きやすい環境を整えたり、働く人のモチベーションを高めたりするために重要なポイントなので、就職活動の際はオリジナルの制度を設けている園を探してみるのもいいですね。

保育士向け福利厚生の一例

エプロン支給 毎日使うものだけに、意外と出費がかさみがちなエプロン。支給してもらえれば経済的に助かるのはもちろん、「自分だけ浮いていないかな?」などと、エプロン選びに悩む必要もなくなる。園によっては、制服代わりのTシャツやパーカーが支給されることも
研修・勉強会の開催 園に専門家を招くなどして、気になるトピックスの研修や勉強会を開いてくれる、保育士のスキルアップに熱心な園も。また、外部研修に参加した際の受講費を補助してもらえたり、資格取得すると祝い金が出たりするパターンもある
給食費補助 園で手作りされた栄養満点の給食を、数百円という格安で提供してもらえる。園によっては完全無料のケースも! 忙しくてお弁当を持参するのが大変な保育士にとって、生活の質を向上させてくれるありがたい施策
海外研修プログラム 保育士としての知見を広げるため、海外の保育施設を視察するプログラムを実施する園もある。行き先はフィンランドやスウェーデンなどの北欧、ニュージーランド、ハワイなど様々。渡航費や宿泊費を全額会社負担とする例も!
スマートフォン貸与 保育業界でもICT化が推進されていることを受けて、スマートフォンを職員に貸与する園も増えている。連絡帳の記入、書類作成などの事務処理、写真撮影など、多くの用途で活用でき、業務負担の軽減につながる

こうした福利厚生についても、園により制度の有無や内容に大きな差があります。独自の取り組みも多い保育業界での就職を狙うなら、早めの情報収集&動き出しは必須だといえそうです

実際に先輩保育士に会ってみよう!